|
|
|
|
サイバノミクス金融・経済レポート |
|
|
★東証1・2部時価総額(27日)=271兆4839億円(前日比+3兆4610億円)
▼10月鉱工業生産/出荷在庫バランスの悪化=素材産業にも波及へ
大和総研・経済金融調査部シニアエコノミストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru Kumagai / Senior Economist, Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は今朝、発表された10月鉱工業生産について、「ITバブル崩壊後を超える未曾有の悪化へ」として、次のようにクイックコメントした——。
(1)早晩、ITバブル崩壊後の最悪期を大幅に下回る公算
10月の鉱工業生産は前月比▲3.1%とコンセンサス(同▲2.5%)、DIR予想(同▲3.0%)を下回る結果となった。輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業等の主力業種が軒並み悪化。生産の大幅な減少は貿易統計にみる10月の輸出数量の大幅下落と連動している。海外経済の悪化が加速する中、輸出数量はITバブル崩壊後の最悪期を凌駕する下落率(前年比▲15%前後)が視野に入っている。輸出数量と生産の連動性を考慮すると、生産も数ヶ月以内に大幅な下落(前年比▲10%前後)となる公算である。(2)生産予測指数が急速に悪化
生産予測指数は11月が前月比▲6.4%(←前月時点の予測:同▲2.2%)と予測を大幅に下方修正した後、12月が同▲2.9%と減産が続く計画。業種別にみると11月は輸送機械、電子部品デバイス等が予測を大きく下方修正している。先行きもこれらの業種は大幅な悪化を見込んでいる。予測修正率は6ヶ月連続で大幅なマイナスとなっており、足許で発生する景気の悪化を、企業が織り込み切れていない姿となっている。また、9月のリーマンショック以降の金融危機の深まりが日本の実体経済にも非常に強く現れてきている。
▼10月消費者物価/物価の基調は、確実に「デフレ方向」にある
大和総研・経済金融調査部シニアエコノミストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru Kumagai / Senior Economist, Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は今朝、発表された10月消費者物価について、「デフレが視野に入った」として、次のようにクイックコメントした——。
(1)エネルギー・食料の押上げが続くも物価の伸びは鈍化
10月の全国CPI(除く生鮮食品、以下コアCPI)は前年比+1.9%と、市場コンセンサス、DIR予想(共に同+1.9%)通り。押し上げ寄与が大きいのはこれまでと変わらず食料とエネルギー。ただし、原油価格の下落からガソリンの押し上げ寄与は急速に縮小している。食料物価は価格転嫁に時間がかかるため食パンなどが上昇しているものの、加速感はない。基調的な物価の動きを表す「食料・エネルギーを除くCPI」は前月に引き続き前年比+0.2%とゼロ近傍で推移している。
(2)都区部の下振れが来月の全国を暗示
11月分が公表された東京都区部のコアCPIは前年比+1.1%と、DIR予想(+1.1%)通りの結果となり、市場予測(+1.3%)から大きく下振れた。これまで物価の最大の上昇要因となっていたガソリン価格が11月は前年比▲12.2%と下落に転じた。来月公表の11月の全国CPIもこれと同様の動きになるとみられ、前年比上昇率は+1%割れとなる公算。
■海外株式市場/上昇局面移行前に「オバマ催促相場」リスク浮上
大和総研・投資戦略部シニアストラテジストの成瀬順也さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、「世界の株式市場は暴力的な下落局面から、底値圏での乱高下局面に移行した」とし、その理由を「金融不安から景気不安への移行」と見ている。
中国では大々的な景気対策が発表されたが、期待されていた米国の景気対策早期発表に黄信号が灯りつつある。11月4日から来年1月20日までのどこかで本格上昇開始という基本シナリオに変更はないが、スタートまでに最長だと2ヶ月ある。成瀬さんは、「その前に『出て来い、オバマ!』的な催促相場という新たなリスクが浮上している」と注意を促す。
<ピント外れ?「優位」を生かし切れない日本の諸政策>
では、日本はどうか?「実は景気についても対策の余地についても、世界の中で良い方の部類に当たる筈なのだが、それを生かしきれず、やったこと、やろうとしていることが、どうもピント外れのようである」と残念がる。
▼今日の株価予想/瀬戸際に位置、引き続き内需金融株中心の展開?
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した——。
東京市場は堅調な地合いが継続しそうだ。比較的業績好調と見られたパナソニックの業績下方修正から輸出関連株を避ける動きが予想されるが、引き続き信用リスクの後退から不動産やノンバンクなどが相場を牽引する展開となろう。感謝祭の祝日により米国市場が休場のなか、短縮取引となったCMEのグローベックスではCME 225先物が大証日中取引終値と比べて175円高の8545円で取引を終了した。
また、今日は寄り前に10月の鉱工業生産指数の速報値(予想は前月比−2.5%)が発表される。
日経平均の5日移動平均線の上昇が切り上がるため、予想を上回る結果となれば、直近17日高値の8767円に向けた動きも考えられる。
27日のNY株式市場は感謝祭のため休場。一方で、欧州株式市場は軒並み上昇した。FT100指数は1.7%上昇、独DAX指数は2.3%上昇した。米国が感謝祭で薄商いとなるなか、金融セクターやエネルギー、資源セクターの上昇が相場を牽引した。
昨日の東京市場は反発。後場は地政学リスクの高まりなどを受けて上げ幅を縮小したが、米国株高を受けて買い優勢の展開となった。東証1部の値上がり銘柄数は1026と全体の60.0%に達し、売買代金は前日比8.4%減の1兆2225億円となり連日で今年最低を更新。半日立会いを除いて、3年4ヵ月ぶりの低水準に落ち込んだ。
テクニカル分析
日経平均は25日移動平均線を超える場面も見られたが、終値ベースでは押し戻される展開。ただ、陽線で終了したことや5日高値から形成されているチャネルライン上限を突破した。目先は揺り返しで下げることも想定されるが、10月28日安値以降では二段目の上昇の入り口にたったと考えることができる。一目均衡表からも遅行スパンが株価に接近しており、遅行スパンが株価を上回るか、それとも上値を抑えられながら一旦下落となるかの瀬戸際に位置している。上値メドは、17日高値8767円や10日高値9106円、5日高値の9521円。一方、下値メドは転換線の8087円や21日安値7406円となる。
話題の銘柄
4307野村総合研究所/来期以降は増収増益基調へ、目標株価2050円
同社は運用サービスが売上高の約4割を占める。三菱UFJでは、運用サービスは、◆ストックビジネスの性質を持つため安定成長が期待できる、◆相対的に高収益、——といった点を指摘。情報サービス事業は、他社同様、景気後退によって苦戦が予想されるが、来期以降にストックビジネスである運用サービスの売上構成が高いことなどから、セクター内で安定した収益状況が期待できると言及した。今後の業績については、景況感の悪化により証券業務向けの需要減が予想されることを織り込み、下方修正。ただし、来10年3月期以降は、◇現在商談を多く抱えている保険業向けや一般産業向けのビジネス拡大が期待できること、◇今09年3月期に証券業向けの売上高が底打ちする可能性が高く(予想では来期も保守的にみて微減収としている)、減収リスクが限定的と予想できること、——などから、増収増益基調を確保できると予想。投資判断を「3」→「2」へ引き上げ、目標株価を2050円(来期PER14倍)とした。PERは、セクター平均PER(来期予想約10倍)と東証1部平均PER(今期約15倍)を参考に、同社が高収益体質であることなども踏まえて、40%程度のプレミアムを付与している。なお、今後の具体的な業績については、営業利益ベースで、今09年3月期を、会社予想530億円→480億円(EPS 146.5円)に対し、530億円→475億円(EPS 142.4円)、来10年3月期を555億円→483億円(EPS 146.5円)、11年3月期を580億円→504億円(EPS 152.7円)と下方修正した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
■日本勢のFX損失/為替デリバティブ関連でも損失がまだまだ出る?
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした——。
日本の感謝祭は大荒れでアメリカの感謝祭は葬式って感じ。特に分析も何も必要ないね。動いていないんだから。
ところで続々と損失のニュースばかり出てくるけど、やっぱりなあ、と思ったよ。日本は大丈夫なんて言ってるとき、どこだったっけかなあ、世界の損失額の計算が合わないとコメントしているところがあった。すぐに私は絶対に日本勢だと思ったよ。あれだけどっぷりと海外物にはまっていたものが多少の怪我のはずはないと思っていた。案の定、全くどこもかしこも最後までとぼけているんだからさ。為替のデリバティブ関連でもまだまだ出てくると思うよ。しかし、みんな豪勢だなあ。100億だ、500億だとかよくそんな損出せるよね。それで経営陣がそのまま居座るの? (11月27日。夜中。雨雨。)
▼海外FX相場/米国市場が感謝祭で休場のため閑散+小動き
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は、海外FX相場の動向について次のようにコメントした——。
海外FX市場サマリー
27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は95.25−30円と前日の終値(95.65円)と比べて40銭程度のドル安水準だった。欧州株高や米株価指数先物の上昇を背景に一時95.60円まで値を戻す場面があった。ただ、その後は米国市場が感謝祭の祝日で休場のため値動きが細った。ユーロドルは小反発。終値は1.2903−08ドルと前日の終値(1.2878ドル)と比べて0.0025ドル程度のユーロ高水準となった。一時1.2859ドルまで値を下げる場面もあったが、売り一巡後はショートカバーが入り値を戻した。
ユーロ円は小幅ながら3日続落。終値は123.00−05円と前日の終値(123.05円)と比べて5銭程度のユーロ安水準となった。米国市場が休場で市場参加者が少なかったため積極的な売買は見られなかった。
▼今日の長期金利/日足は下影陰線で上十字線風=下値の固さを示唆
三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ−フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした——。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#296) 1.355%〜1.385%
・ 債券先物(12月限) 139.15円〜139.55円
<シナリオ>
長期金利は朝方発表される主要経済指標の低調な結果を材料に弱含み。特にコア消費者物価指数(全国)が下振れして「前年比2%」を深く割り込むと、デフレ再燃の思惑から低下余地を探る。
債券先物チャート
12月限の日足は下影陰線で上十字線風。下値の固さを示唆。
【チャート・ポイント】
141.91円:年初来高値(3月19日ザラバ高値)
140.35円:9月16日のザラバ高値
140.10円:11月21日のザラバ高値
139.82円:10月8日のザラバ高値
<139.55円:本日の12月限予想レンジ上限>
≪139.32円:昨日の東証12月限終値、前日比横ばい≫
≪137.30円:昨日のLIFFE先物12月限終値≫
139.25円:5日移動平均
<139.15円:本日の12月限予想レンジ下限>
138.32円:20日移動平均
138.14円:61.8%水準【132.05円vs.141.91円】
137.91円:雲上辺(本日)
137.78円:転換線
137.62円:雲下辺(本日)
137.11円:2008年の始値
136.98円:50.0%水準【132.05円vs.141.91円】
136.80円:マド埋め(10月22日ザラバ高値)
135.46円:10月21日のザラバ安値
132.05円:年初来安値(6月13日のザラバ安値)
▼今日の債券相場/昨日の地合いを引き継ぎ、もみ合いと見る
日興シティグル−プ証券会社・金融商品本部チ−フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした——。
本日の想定レンジとコメント
昨日の米国市場は感謝祭のため休場。まずは月末のExtension Trade から長めのゾーンが相対的に強く、カーブにはフラット化圧力がかかろう。一方、相場そのものは昨日の地合いを引き継ぎ、もみ合いと見る。また、月末の指標発表が集中する。10 月全国消費者物価指数は除く生鮮食品が前年比1.9%増、鉱工業生産指数は前月比2.5%減が予想の中心(ブルームバーグ)。特に後者が弱めの場合は反応しよう。(AM6:41、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物12 月限) : 139 円07 銭〜 139 円56 銭
▼商品ブル・ベア指数/上昇率トップ3=原油48急浮上、灯油47、金60
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された「ブル・ベア指数」は次のようになった(27日の米国市場は休場)——。
あなたは強気?これ見て弱気!?ブル・ベア指数 e-profitで毎週木曜配信中!!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今週のブル・ベア指数は下記の通りです。
前々週 前週 今週 前々週 前週 今週
13 日 20 日 27 日 13 日 20 日 27 日
大豆 33 43 48 金 32 37 60
とうもろこし 32 42 44 銀 35 38 60
小豆 47 38 39 プラチナ 36 34 56
粗糖 34 34 50 アルミニウム 26 27 39
コーヒー 37 41 54 ゴム 28 22 37
円 37 36 43 原油 20 22 48
ガソリン 18 25 47
灯油 19 22 47
注:「コーヒー」はアラビカコーヒーが対象。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【総 括】
今週11月27日のブル・ベア指数は、ドル・円が前回11月20日の36から43に反転し、ドル・円相場はややドル高・円安の方に意見が集まった。今回商品の同指数は結果的には全面上昇だが。その大半が前週の低水準から巻き戻しているに過ぎない。中立水準の50以上が5品目しかなかった。そのうち貴金属がトップスリーで、上から金と銀の60、プラチナ56、コーヒー54、粗糖50の順。ソフト商品に思わぬ伏兵的な存在感がある。上昇率1〜3位では原油、灯油、金で、1位の原油は22から48まで急浮上。一方、今回低下銘柄はなく、45未満の弱気サイドには、下からゴム37、小豆とアルミの39、コーン44。
情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は米国市場が感謝祭で休場のなか25日移動平均線を意識して小動き。日経平均 が終値で前日比+47.70円高の8421.09円、またTOPIXは同−0.21安の828.82、JASADAQ指数は同−0.07安の44.40となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは19業種。卸売業、海運業、鉱業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は米国市場が休場で小動き。ドル円相場は95円台半ばで推移、ユーロ円は123円台前半で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
株式会社マーベラスエンターテイメント(7844)
■11月20日開催の機関投資家向け決算説明会の模様をご覧いただけます。
http://www.magicalir.net/7844/streaming/081120/index.html
株式会社サイバーエージェント(4751)
■2008年10月連結業績速報について
http://ir.cyberagent.co.jp/financial/monthly/