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今日の視点 |
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28日の午後3時から、麻生総理の要請で党首討論が行われました。当然、麻生総理は周到な準備をして、この党首会談で民主党支持に傾いている世論を自民党支持に変えようとしたと思っていました。
しかし、結果は麻生総理の完敗であり、どうして麻生総理が強引に党首討論を求めたのか分かりません。それほど、麻生総理は国民に恥を去らした党首討論でした。
この党首討論で学んだこと
(1)小沢党首の討論の仕方と麻生総理の討論の仕方から学んだこと
元々が麻生不利の党首討論だったのですが、小沢党首が見事だったことは『まったく興奮しなかった』ことでした。以前の管党首のときには『興奮して、怒鳴りまくる』というものでしたが、興奮しないことが『これほど、聞いている人に大きなインパクトを与える』とは思わなかったほどのプラスのインパクトを与えました。
麻生総理の答弁は『言い逃れ』『質問に答えない』『同じ答を繰り返す』という方法でした。これ自体は『政治家の討論の基本』ですから問題はありません。
政治家の討論とは、自分が有利な問題しか議題にしません』ので、かみ合わないものなのですが、お互いに相手の欠点を指摘し、指摘した内容が良かった方が勝ちとなるというのが、政治家の討論会です。
しかし、今回は小沢党首の質問をごまかすだけで、小沢党首に対する攻撃材料をまったく用意していなかったのです。但し、私は最初の30分しか見ていませんが。
これでは政治家の討論ではなく、政治家と未熟な学生の討論と同じです。
つまり、麻生総理の側近は『麻生総理に何のアドバイスも与えなかった』ことになります。もしかしたら、強引で幼稚な麻生総理が『勘違いの自信過剰で、誰の意見も聞かなかった』のかもしれません。
いずれにしましても、裸の王様状態であり、多くの国民は『こんな人に、日本の未来は託せない』と思ったのではないかと思います。
若手の自民党議員が『麻生総理が続けば続くほど、自民党は不利になる』『このまま、選挙に突入すれば、自民党は壊滅状態になる』と言っていましたが、今回の党首討論を見る限り、若手議員の見方は正しかったということになります。
第一次補正の金融安定化法案を通さないのに、第二次補正には入れない。中小零細企業は政府保証融資によって、年末資金は対応出来るが、出し手である金融機関の対応をしなければ、資金が枯渇する。でも、民主党は法案を通してくれない。『だから、民主党が悪い』という一点だけが、麻生総理の切り札だったように感じました。
しかし、この問題も民主党には民主党の考え方があるので、参議院では民主党が審議をしたいと言っているのに、自民党が審議拒否をしている、麻生総理のリーダーシップで審議が出来るようにしてほしい、という一言で一周されてしまいました。
残るは、経済対策優先で『総選挙を先延ばしにする』と言いながら『経済対策を行わないのはどうしてか』という質問と、経済対策が緊急でなければ『どうして、解散・総選挙を行わないのか』という質問で、麻生総理は『グーの根』も出ない状態になってしまいました。
つまり、党首討論をしない方がよい結果になったのです。つまり、麻生総理の党首討論で自民党の支持率を回復するための切り札が『参議院で金融法案を通さない』という一点しかなかったこと、もっと民主党の欠点を探して、攻撃方法を考えなかったことが、党首討論の敗戦の理由だと思います。
逆に言いますと、これほど『いい加減にしか出来ない』麻生内閣が、100年に一度という世界的危機のなかで『日本の将来に責任を持つ立場』にいることの危機感の方が多くの国民にとっては『危険だ』と思ったのではないかと思います。
一世議員は苦労して現在の地位を獲得していますので、国民の痛みが分かりますが、二世議員は『おぼっちゃま』として育てられ、みんなが自分の言う通りになったので『人間が練れていない』のではないかと思います。
つまり、二世議員が数多く誕生したのは、自民党支配が長かったからです。つまり、歴史は、自民党支配から二大政党制に移行して、つまらない二世議員を排除する時期にきているということを言っているのではないかと思います。その幕引役が『典型的なおぼっちゃま二世議員である麻生総理』だとすれば『歴史は人物を間違えなかった』ということになります。
今回の党首討論で、政権が自民党から民主党に移行する確率は非常に高くなったと思います。1990年代に世界で起こった『政治的構造改革が、20年遅れで、漸く日本に起こるのではないかと思います。
但し、今いる議員のなかで『個人としての存在価値を持っているのは小沢党首一人』ですから、小沢の次を民主党が作らなければ、意外に早く自民党政権が復活するかもしれません。過去に失敗を重ねた小沢党首の政治家人生の正念場にきているというのが、今日の私の感想でした。
レポート担当 : ケンミレ株式情報 森田謙一