最新更新日:10 08, 2008 07:40 PM
今日の視点
レポート提供:ケンミレ株式情報

2008年10月07日

『今の相場で投資家が意識する3ケ条』 【森田レポート】

(1)暴落相場が落ちつくまで買わない投資戦略
(2)暴落相場はチャンスだから買う投資戦略
(3)買う場合にはリバウンド率が高い銘柄に限定=利益率を欲張らない・保有期間を限定し、株式組入比率の利点を使って投資する(これは投資戦術)

(1)暴落相場が落ちつくまで買わない投資戦略

今回のような暴落相場は、今の投資家は『生きている間に二度と遭遇しない相場』と言えると思います。ほとんどの人は1929年の大恐慌以来の暴落だと思っていると思いますし、実際に先進国を含めた株式市場すべてが暴落していますし、株式市場の暴落だけでなく銀行や証券、不動産などの金融市場も危機的状況に陥っていますので、今回の相場の根は深いと考えなければならないと思います。

先日もレポートで、相場を見る時間が余りない投資家や、忙しい投資が出来ない(即断出来ない)投資家は『休むべきだ』と申し上げました。株式投資の基本が分からない時には休むですし、人間には危機対応能力がありますので『行くところまで行けば何かが出てきて株式市場が上昇に転じます(上昇トレンド入りではなく、リバウンドによる上昇)』ので、それまでは『休む』という投資戦略はりっぱな投資戦略でもあります。

・休むとは株式市場から逃げるという意味ではありません
休むという意味は『リスクが少なくなるまで休み、リスクが少なくなったときに投資を再開する』という意味です。今の株式市場は1929年以来の『80年に一時のチャンス』でもあります。

大きく下がるということは『その後に大きく上がる』ということと同じですから、動かない相場とは違い、大きなチャンスが『先に起こる』という意味でもあります。
休むのは『投資売買(実際に売ったり買ったリすること)』であり、株式市場を見続けて『買いチャンスを探す』ということを休むという意味ではありません。

つまり、株式投資は続けるが『売買するための取引は休む』というのが、(1)の投資戦略になります。株式投資は財産構築のためのもっとも有効な手段ですが、もっとも有効な手段にするためには『正しい投資戦略を立てられる』ことが前提となります。

株式投資が駄目なら『為替投資』『原油先物投資』『金投資』など、常に投資し続けるという方法を選んでいる投資家が多いのですが、どの市場でも『良く分かる投資家』になることは不可能ですから、一つの市場に絞って『深く理解し、勝つ方法を会得する』という方法を取った方が安定的に財産を構築出来るのではないかと思います。

(2)暴落相場はチャンスだから買うという投資戦略

暴落相場はチャンスだという言い方は『おかしい言い方』だと思う人が多いと思います。株式市場は『上がったり、下がったり』しなければ売買チャンスはありません。そして、出来れば『振幅幅(しんぷくはば)が大きければ大きいほど良い』ということです。

振幅幅が大きいということは、高値で買ったときには『大きく損をする』ことになりますが、安値で買えば『上昇率が大きくなります』から獲得利益も大きくなるからです。
どんな相場でも高値で買えばリスクが大きく、安値で買えばリスクは小さくなります。安値を『どこまで下がった時に安値と考えるか』で、売買回数が変わり、勝率が変わるというのが株式投資です。

今の相場は既に5ケ月間で30%近くの暴落となっていますので、何時上昇に転じても不思議ではないという状況にありますので、株式市場全体が大きな下値抵抗ラインまで下がった時に『買う』という投資戦略は一つの方法だと言えます。

世界の首脳が必死になっているということは『何かが出る可能性』は毎日あります。多分、世界中で『何かないか』と毎日知恵を出し合っていると思われるからです。そして、何が出る時とは『もう駄目だ』と多くの投資家が思う時です。何故ならば、同じ思いを政府も思っているので、迷っていることであっても『そのタイミングで動き出す』可能性があるからです。

つまり、ハイリターンを取れる確率が高いのが今の株式市場といえます。ただし、この環境で投資するとすれば『幾つかの鉄則』があります。この鉄則を知らないで投資するということは、レーダーも無線もなしで嵐の海に出るようなものです。

(3)買う場合にはリバウンド率が高い銘柄に限定して探す

(1)と(2)は大きな投資戦略の考え方となりますが、(3)は具体的な投資戦術となります。ただし、意識しなくてはいけない重要性という意味では、(1)~(3)まで同じくらいに重要ですので、3か条という区分にしました。

さて、特に暴落に近い今の相場環境の鉄則は、暴落相場のなかで一時的なリバウンド相場が起こった時に「上昇率が高い銘柄でなければ暴落相場で投資してもリスクがあってリターンが少ない」ということになります。
つまり、リバウンド相場が起こった時に『大きく上昇する銘柄』に投資しなければなりません。

ということは、どういう銘柄ならばリバウンド相場が起こった時に大きく上昇出来るのかと言いますと、答は投資を知っている人ならば簡単に分かります。リバウンド相場が起こる最大の要因は『空売りの買い戻し』です。つまり、空売り残高の多い銘柄でなければリバウンド相場が起こっても余り上がりませんし、暴落中でも非常にしっかりとした動きとなります。

私は暴落初日の前場に月曜日にある銘柄を278円で買いました。翌日の暴落の時には293円まで上昇しました。昨晩のNY市場が反転するか、しっかりとしていれば、売り方の買い戻しで320円前後まで上昇するので、310円台で売ろうと思っていたのですが、昨日のNY市場は大幅下落となりました。

つまり、まだ政府は焦ってはいないということです。暴落相場の鉄則は『長く持たない』ということです。下落トレンドの時には『前の安値を更新する相場』となりますから、長く持ってはいけないと以前に何度か書きましたが、暴落相場は持っていて良い日数がもっと少なくなります。私の場合には月曜の午前中に買って水曜の午前中に278円と277円で売りました。

もともとが株式組入比率は13%でしたので、仮に5%の損であっても全体の7.7分の1ですから、全体で見れば0.6%の負けにしかなりません。私の場合は0.5円の負けでしたからトントンで逃げたということになります。

株式組入比率を50%で投資した時には、損した時には損失率は「全額を投資したときに比べて半分」になりますし、その代わり儲けた時にも利益率は半分になります。どういう意味かと言いますと、絶好の買い場がきて株式組入比率を100%にした時のことを間かえていただければ分かります。

計算しやすく1000万円の投資資金があったとします。13%の組入比率で投資したとしますと『130万円買った』ことになります。今回はトントンでしたが、もし10%損して売ったとしますと13万円の損になります。しかし、投資資金全体の1000万円から考えれば1.3%の損失でしかありません。
別の時に50%の組入比率にして10%儲けたとすれば、500万円買って50万円儲けたことになりますから。実際には5%の儲けになります。その前に1.3%損していますから、差し引きで3.7%の利益となります。

株式組入比率の利点は、
*全部買わないことになる利点としては、13%買ったとして『もっと下がった時には新ため87%のなかから買うことが出来ること
*同じ銘柄を買わなくても良いので、やっては行けない投資である『ナンピン買い』ではない
*失敗しても、長く持たなければ、大きく下がる銘柄でなければ、損は少ないので、取り返すことも難しくない
*一回で大きく儲けようとしない。株式組入比率を考えて投資するということは、「買うか買わないかという二者択一で勝負する株式投資ではない」ということなので、損しても得しても大きくない(上昇率が高い銘柄を買うので、得した時の方が利益率は高くなる可能性があります)。

つまり、株式組入比率の使い方と利点をマスター出来れば、株式投資は怖いものではなくなります。つまり。経営と同じ感覚になれれば、仕事にも利用できることになりますし、ケンミレでは役員が『ファイヤー・エンブレム』というロールプレーイングゲームをしていますが、これも経営者感覚を養えるからした方が良いと私が言っているからです。株式投資と企業経営は全く同じです。

そして、頭を動かし続けることは『脳の俊敏性』『脳の決断力』を高めますし、実際に本当の買い場が到来した時にも『決断する勇気が出ます』から、買わないとしても『市況や視点』は読み続けていただきたいと思います。

レポート担当 : ケンミレ株式情報 森田謙一

Posted by Yen-Dokki at 2008年10月07日 19:35
 
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