最新更新日:10 07, 2008 04:22 PM
今日の視点
レポート提供:ケンミレ株式情報

2008年10月06日

『金融恐慌で、今後の投資はどうすれば良いか』【森田レポート】

どのテレビを見ても、どの専門家も世界金融恐慌が始まるような言い方をしています。武藤日銀総裁候補となった人も2011年まで景気は悪いとこの間、とテレビではっきりと断言していました。

欧州では銀行を国有化したり、米国では大手証券が消滅したり、不動産会社の援助資金が5兆円から15兆円になったことから援助中止になりそうなことなど、欧州の金融危機はこれから本格化すると言われています。

日本の景気も後退局面に入ったと日銀も認めており、誰が考えても『1929年の世界恐慌が再来するのではないか』という気持ちになるのではないかと思います。加えて、原油価格の高騰と原材料価格の高騰、日本では不動産会社の黒字倒産、日経平均は本日ザラ場で10627円と10800円弱にあった強い下値抵抗ラインを突破してきています。

信用買い残高は6兆円から1兆8000億円と2/3に減少、信用の評価損率は24%と差し入れ保証金30%に迫り、先週末で新安値銘柄数は642銘柄となり、外国人投資家も6月から3勝10敗で売り越しが続いており、裁定買い残高も2007年2月から半減(先安感で買いが入りつらい)と、株式市場は『真っ暗』な状況になっています。
それでもRSIやRCI、ストキャスティクスはまだ割安になっておらず、景気後退局面の判断材料であり『株価の動きが割安になれば、リバウンド相場が起こる』という経験則からも、相場反転の兆しも見えません。
したがって、外国人を初めとして多くの投資家が世界の株式市場から逃げ出していると言うように見えるのが今の株式市場ではないかと思います。

景気が回復局面に入っていませんので、株式市場が上昇トレンドに入ることはないと多くの専門家は考えていると思います。しかし、『押しても駄目なら引いてみな』という諺がありますように、パニックになったら『視点を変える』というのは非常に大切なことです。

株式市場が下がるというのは『株式市場が今後も駄目だ』と思っている投資家の方が、株式市場はこれから上がると思っている投資家よりも多いということです。そして、株式市場は『長期的には経済を反映して動く』ものです。しかし、短期的(数か月単位)には『割安感と割高感で動く』ものであり、その考え方からしますと『どこで買うか』という見方に変わってきます。

昔から『大底を米国の投資家が買い、米国の投資家の動きを見て、上がり始めてから欧州の投資家が買い、大きく上がって、だれもが株式市場は強いと思った天井で日本の投資家が買う』と言われています。

つまり、リスクを取らなければ安値は買えないということです。しかし、バブル崩壊相場では『多くのバリュー投資の投資家が、この考え方で押し目を買って、買ったあとに大きく下落して損をした』ということがありました。

つまり、儲けるための『リスクを取る勇気』と同じくらいに大切なことは『失敗した時のリスクヘッジを考える』ということです。ケンミレでは、このリスクヘッジの方法として『株式組み入れ比率でのマネージメントと、景気後退局面の投資戦術である欲張らずに売り切る』という方法を言い続けています。

前回の株式組み入れ比率の時には『売り場は1日』しかありませんでしたから、買ったと同時に売り指し値をした投資家と、場を見て売り切った投資家以外は『持ったまま』になっていると思います。売り切る重要性を知った投資家は『次の日のトントンで売る』という方法を取っている可能性はありますが。

今回も同じように『株式組み入れ比率を前回と同じ20〜30%』にする価値はあると思います。ただし、中小型株で株価上昇率が高かった銘柄の信用取引の動きを見ますと、信用買い残高は6月中旬にビークを付けていますが、その後は『減少ではなく、横ばい』となっています。つまり、追加保証金を払って『大きく下がったまま、持ち続けている』ことになります。信用取引で追加保証金が発生した時は『直ぐに売る』ことが信用取引を行うたきの絶対条件なのですが、バブル崩壊相場が終わったことで、この信用取引の絶対条件を忘れて、多くの投資家は追加保証金を払ってしまっているということになります。

ということは、どこかで『我慢出来なくなって、パニック的な売り』が出て、更に株価が下落する危険性があります。日経平均の10600円台は儲けるためのリスクを取ってもよい水準』ですが、この信用取引の投げ売りが出るリスクがあること、もう一つは投資家は相場下落を怖がっていますので、以前よりも小さな利益で満足しなければならないと思って売買していますので、この相場で『以前と同じ利益を目標』にしてしまいますと、売り切ることが難しくなります。このような投資が出来る人は株式組み入れ比率を20〜30%にしてもよいと思いますが、それ程の機動力がない投資家は『信用買いをしている投資家の投げ売りが出て株価が急落した時』まで待つ方がよいと思います。
ただし、信用取引をしている投資家の投げ売りが出ると言う時は、ほとんどの投資家は『株は怖い』と思っている時ですから、買うには『勇気が必要』になります。株式投資で勝つためには『待つ忍耐と買う勇気』の両方が必要になります。

具体的には、何をどう見れば良いか?

マイストックに登録している銘柄に限定してチェックしますが、チェック方法は簡単です。それは『出来高を伴って株価が急落した時』で良いからです。出来高を伴ってという意味は、それまでの1日当たりの出来高が比較して、前場の出来高が急増したり、終わったあとの1日の出来高が前日に比べて急増した時です。

前場に出来高が急増して株価が急落した時には『後場に買う』ことになり、後場から出来高が急増して株価が急落した時には『翌日の寄り付きで買う』という投資方法になります。

久し振り『長期展望 第三弾』を書きますので、興味がある方はご覧いただきたいと思います。内容は以下の通りで『日本の時代が来る』という長期展望になります。
(1)2001年9月11日の同時多発テロ
(2)1990年代のバブル崩壊経済の唯一の経験者
(3)景気上昇周期20年間説
(4)パイはゼロにはならない
(5)消去法で日本に資金が集まる
(6)1ドル50円の超円高時代と内需中心の景気上昇のスタートか
(7)日本の銀行は唯一元気

レポート担当 : ケンミレ株式情報 森田謙一

Posted by Yen-Dokki at 2008年10月06日 15:33
 
▲ページのトップへ戻る