最新更新日:9 09, 2008 04:26 PM
今日の視点
レポート提供:ケンミレ株式情報

2008年09月08日

『株式投資は楽しい、普通、苦しい?』【森田レポート】

株式投資といますと、うまくいけば『短期で巨額のお金を稼げる』というイメージがあります。3000万円を30億にした人が私の回りにいました。彼は度胸が良かったのですが、2年で3000万円を30億円にした途端に株式投資を止めました。

彼はプロの博打打ちで、当時株式市場を騒がせていた仕手筋の社長の友人でした。そして最後は仕手株ではなく『日本郵船』で勝負した人(彼が株式投資を止めた半年後くらいに、その仕手筋は破綻しました)、という彼独特の事情があったので、3000万円を30億円にすることが出来たのであって、ほとんどの人は彼とは反対に有り金を全て失って株式投資を止めることになります。
つまり、株式投資で一気に巨額のお金を得るということは、砂漠で針を探すようなこと、現実離れしたことであり、この目的で株式投資をする人の99.99%は失敗していると思います。

では、5万、10万円の遊び金が稼げれば良いという気持ちで株式投資をする人はどうでしょうか。株式投資とは『欲との勝負』ですから、100万円で5万円(景気後退期)、10万円(景気上昇期)儲かれば良いという気持ちで株式投資をする人は勝ち組に入る確率が高くなります。

但し、ずっと100万円を使って買い、5万円儲かれば良いという気持ちを持ち続けられた時という条件が付きます。私が昔、毎日証券会社の店頭に言っていた時に、何度も話しかけてきた投資家がいました。その人に『100万円、200万円で10万円儲かれば良いという気持ちで株式投資をすれば儲かりますよ』と言いました。
そのあとの彼の投資方法は100万円、200万円買って、5%、10%上昇した時に『相場を見ないで、機械的に売る』ということを繰り返しましたので、彼は500万円の投資資金で『月に50万円から100万円』稼ぎ続けました。

但し、彼の家に行きますと、例外なく『株式投資の調査・研究』をしていました。そして、私との話題も『株式投資の話ばかり』でした。
ある時に、彼は100万円で100万円儲けたと、私に得意げに言って来ました。その時に、私は『この勝ちで、あなたは、これからは株式投資で勝てない』と言いました。1000円で買った株が2000円まで上昇して売ったので、彼としては『凄いだろう』と私が祝福してくれると思ったのに、私が『もう勝てない』と言ったので、彼は不満そうな顔をしていました。

そして、それまで月に50万円以上は儲かっていた彼は、その後は全く儲からなくなりました。それは『毎回、100%とまでは言わなくても、大きく上昇するまで売らない』という投資方法に変えたからです。そんなに大きく上昇する銘柄は少なく、ほとんどの銘柄は『上がったり、下がったり、しながら、上昇と下落を繰り返す』のが株価の動きですから、彼は買ったまま『全く売れなく』なってしまったのです。

つまり、底値近辺で買って、5%、10%上がったら確実に売るという投資方法が出来れば、株式投資は『ほぼ勝てる』のですが、そう出来ないのが人間です。当たり前のことが出来ないのが株式投資です。

誰でも安く買って、上昇したら売るという投資が出来れば勝てると知っています。しかし、チャートを見れば分かりますように、株価が高くなると出来高が増えています。つまり、安い時に買うべきだと知っていながら、高くなると買うのが人間なのです。

株式投資は『自分のマインド』をどうやってコントロールするかで、勝ち負けが決定すると言えます。勿論、株式投資の基本的な理論と技術を知ったあとのことですが、このマインドをコントロールするための手法が私が考えた『マネージメント投資』なのです。

マインド・コントロールの種類(どんなことをコントロールすれば良いのか)
(1)自分流の投資スタイルの確立
(2)株式市場メカニズム・株価メカニズム(どうして動くのか)を知る
(1)株式組入比率を使う投資
(2)年間目標利益率を使う投資
(3)割安銘柄の探し方
(4)買い値の決め方と買い方
(5)売り値の決め方と売り方(益売り、損売り)
(6)過去の投資実態から学ぶ
(7)株式投資で知っていれば勝てることを知る
(8)知らないで、損をするケースを知る
(9)上昇相場・横ばい相場・下落相場別の投資戦術
(10)チャートには、お金が落ちている

上記のことについて、私は1986年からレポートを書き始め、1991年から毎日書き続けましたが、最初は割安株投資の研究から入り、割安株投資がスタンダードになり始めた2年前からはマネージメント投資の研究を始めました。ケンミレでは投資コンサルティングソフトの開発を2006年からスタートし、今年8月から漸くコンサルティングを開始しました。理由はレポートだけでは限界があったからですが、会員の方は1997年からの私のレポートがサイトで見られますので、時間がある時に見直しても面白いと思います。

結論 ?

株式投資は博打でも、無計画に行うものでもありません。株式投資は経営と全く同じであり、計画を作り、計画にしたがって『冷静に行う』ものです。私の投資理論は投資専門家が研究した理論ではなく、自分の専門である『経営』の手法を株式投資に応用したものです。何故ならば、経営とは究極のマインド・コントロールが求められるものだからです。

究極のマインド・コントロールとは『気持ちの持ち方次第で、人間の選択行動が決定するので『如何にして、よい方向を自然に選択出来るような『考え方』を自分にさせるか』ということであり、これが出来た人が優秀な経営者と言うことになりますし、優秀な投資家ということになります。余談ですが、私の経営哲学を書いた本が10月に講談社から出ます。これを読みますと『ケンミレの投資と経営と同じ』だということが分かると思います。

最後に、今の株式投資は『安く買って、株式市場が上昇したら、欲張らずに売る』という投資以外は勝てないと思って、思い切りよく『安くなったら買い、上昇したら迷わず売る』という投資方法を徹底して下さい。今の相場は『非常にシンプルな相場』なのです。

レポート担当 : ケンミレ株式情報 森田謙一

Posted by Yen-Dokki at 2008年09月08日 16:43
 
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