最新更新日:11 11, 2008 04:38 PM

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サイバノミクス金融・経済レポート
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2008年09月02日

ドル反発:息切れ・今日の株価予想ほか

東証1・2部時価総額(27日)=395兆6089億円(前日比-1兆9288億円)
 
■ドル反発:息切れ/
米ドル反発の頭が抑える「2つの問題」が急浮上
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は27日、原油価格の反落や日欧経済のマイナス成長を見て、ドルが反発を見せていたが、「その上昇力に今ひとつ力強さが無く、最近ではむしろ息切れ感さえ窺える」として、次のように語った――。
<ドル上昇の限界を招く金融危機や米国景気動向>
ユーロ・ドルは1.46台まで戻したものの、このところ足踏み感が見られ、ドル円も110 円台が重くなっている。結局、原油や資源価格の下落基調入りが不確かで、金融危機の重さを考えると、米国経済が日欧よりも優位にあるとは言い切れないところにドル上昇の限界がある。特に、ここへきて2つの問題がドルの頭を抑えようとしている。
1つは政府支援会社、フレディマック、ファニーメイ問題の余波だ。
先に政府は両社の支援方針を発表し、金融市場の安定期待で一旦はドル買い要因となったが、最近になって2つの足枷が生じている。まずは、両社の債務に対する信用リスクが意識され、信用スプレッド、つまり国債と両社発行の債券との利回り格差が拡大している。これがひいては住宅ローン金利を押上げ、住宅市場に追加負担を強いる形となっている。また、両者に対する公的資金注入不可避と読んで、ムーディーズ社が両者の優先株を5ノッチも格下げした。市場はこれを先取りする形で両社の優先株を売っていたが、その相場急落により、優先株を保有する銀行などの資産内容が悪化。これも追加的なバランス・シート問題を引き起こしている。
 
■今日の株価予想/ 
もち合い放れ近い、値幅縮小やボリューム減少が背景
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
東京市場は昨晩の米国市場同様、通信や金融株中心に押し目買いの動きが予想される。ただ、日経平均の25日移動平均線の下落が続く中、上値の重い展開は続きそうだ。また、日中値幅縮小の動きやボリューム面の減少などを含めて、もち合いを上下どちらかに振れる局面は近いと思われる。加えて、6月18日高値から7月24日高値までの26日間の対等日にもあたるため、今日、明日に関しては「変化日」としての認識は必要である。
27日のNY株式市場ではダウ平均は続伸、一方NASDAQは3日ぶりの反発となった。発表された7月の耐久財受注額が市場予想を上回ったことや、米財務省がフレディマックなど政府保証機関(GSE)に対し新たに救済案を発表するとの噂もあり、ダウ平均は一時142ドル上昇。原油先物相場の上昇でマイナスになる場面があったが、25日移動平均線を奪回して取引を終えた。シカゴ日経先物は昨日の大証日中終値に比べ120円高い12900円で終了した。
テクニカル分析
昨日の東京市場は小幅続落。日経平均は売り先行でとなるものの、前引けにかけて下げ渋ぶる展開となった。後場は方向感に乏しく、狭いレンジでのもみあいが続いた。東証1部の値下がり銘柄数は1110と全体の64.9%に達し、東証1部の売買代金は4日連続で今年最低を記録。日経平均の日中値幅は101.65円に留まり、ローソク足では陽の陽はらみ(前日陽線の中に当日の陽線が入り込む)を形成した。
今日は日足均衡表では、転換線、基準線とも横ばいが続く。ただし、週末29日には両線とも下落に転じる可能性があるため上値追いには注意が必要だ。目先の上値メドは、心理的節目の13000円や週足均衡表の基準線13146円、8月18日高値の13270円などがある。一方、下値メドとしては、22日安値の12631円や3月31日安値12430円、12230円前後などが考えられる。
話題の銘柄
大和総研では日ユニシスとワークスアプリをソフトウェア新時代(SaaS普及)のトップピックに 
大和総研が「来るソフトウェア新時代、労働集約からの開放」と題するレポートを作成。「SaaS(Software as a Service)とは、『ソフトウェアの機能をインターネット経由でサービスとして提供する』ビジネスモデルを指す。SaaSという言葉の定義に始まりビジネスモデルの認知に至るまで、日本では米国に比べて数年の遅れが有った。しかし、景気悪化も追い風となり、コストパフォーマンスに優れるSaaSが日本でも急速に普及する兆しを見せ始めている。これがパラダイムシフトとなり、ソフトウェア業界の労働集約的な収益構造がより資本集約的な、或は知識集約的なビジネスモデルへ変わると予想する。ソフトウェア会社は、ソフトウェアのサービス化を構造変化として受け止め、従来の事業モデルをWeb2.0の視点で見直すことが出来るか否かによって明暗を分けるだろう。SI会社の中からは日本ユニシス、パッケージベンダーではワークスアプリケーションズをトップピックとしたい」、「SI会社の中では、過去1年のフィジビリティ・スタディを経てSaaSに対して先進的な取り組みを見せる日本ユニシスに注目したい。

同社は、(1)SaaSアプリケーションの開発/実行/運用環境であるプラットフォームを提供し、(2)サードパーティの有力なSaaSを同社のプラットフォーム上に集約し、(3)同プラットフォーム上でレガシーシステム、SaaS同士のマッシュアップを実現する、などのPaaS戦略を掲げた(08年6月)。他社に先駆けた取り組みであり、SI会社がSaaSと上手く付き合う手本となろう」、「パッケージベンダーでは、既にSaaS企業に近い事業モデルを有するワークスアプリケーションズに注目したい。同社は、インターネット経由でのアプリケーション配信を行っていないものの、(1)コードベースのカスタマイズを一切認めておらず、個別の要求仕様に対してパラメータで対処していること、(2)コミティを通じてフィードバックをバージョンアップに反映させる仕組みが確立されていること、などSaaSに近い事業モデルを有する。元々Webベースで開発されたパッケージであるため、いざとなれば今すぐにでもSaaSへ移行できるのも魅力である」と指摘。 トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
 
▼FX投資×株式投資/
金利狙いトレード活発だが、高配当の株買う方が良い
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
4日分の金利を狙った動きが活発。為替で金利を狙ったトレードを主体にするなら、日本株買ったほうがいいんじゃないの?4%台の株がゴロゴロしているよ。4%。5%もらえるのに買いが殺到しない辺りに異常さを感じる。妥当な株価に上昇して、利回り2%台に落ちるのが普通なのだが、利回り5%もらえるような株でも売ってくるんだからもう唖然とする。変な会社も多いから、当然ながら簡単に減配するような会社を選んだらいけないわけで、そういう面では銘柄選択の目が必要だけどね。金持ち優遇だなんて騒ぐマスコミがいるけど、そういうのは無視して、今回の証券税制の改訂が実現して、なおかつ株価が浮上しないなら、相当にまずいと思う。(8月28日。木曜日。雨連続6日?夏よ、行かないで、と思う日。)
 
▼クロス円投資戦術/
「買いは見送り、戻ったところを売る」戦略を継続
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした――。
ユーロドルは4営業日ぶりに反発。一時1.4777ドルまで買われた。27日の欧州市場で、ウェーバー・ドイツ連銀総裁が早期の利上げを否定したことで買いが強まった影響が残った。7月の米耐久財受注が市場予想を上回る内容だったため一時1.46ドル台まで値を下げたが、原油先物相場が堅調に推移したため再び買いが膨らんだ。


ユーロ円も4日ぶりに反発。一時161.52円まで上げた。ウェーバー独連銀総裁の発言を受けて欧金利の早期利下げ観測が若干後退したため買われた。27日の米国株相場が上昇したことを受けた買いも入った。


ドル円は小反落。対ユーロでのドル売りや、原油先物相場が上昇したことがドル円の重しとなった。反面、7月の米耐久財受注が市場予想を上回り、米国株相場が上昇したことを受けて一時 109.90円まで買われるなど、ドル円の下値は堅かった。
 
▼今日の長期金利/ 
1.40%台前半の既往レンジ内でもみ合う、と見る
三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・  長期金利(#295) 1.420%~1.450%
・ 債券先物(9月限) 137.95円~138.30円
<シナリオ>
長期金利は、新たな手掛かり材料を欠くなか、1.40%台前半の既往レンジ内でもみ合う。2年利付国債入札には波乱はない。なお、「ドル防衛、秘密合意」(日本経済新聞)の報道は、今後、円先安感を醸成するならば株高/債券安、ドル危機(=超円高)懸念をあおることになるならば株安/債券高の要因に。
 
▼米欧商品市況/ 
石油=大幅続伸、熱帯性暴風雨による供給障害懸念はやす 
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された27日の海外商品市況は次のようになった――。
海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)  
---------------------------------------
NY金    2008/12   834.0  + 5.9   アルミ3カ月物        2,765.0   - 3.0
NY銀    2008/12  1356.8  - 11.0   銅3カ月物          7,650.0  + 70.0
NYプラ   2008/10  1440.7  + 19.6  ニッケル3カ月物        21,000  + 970
NYパラ   2008/12  289.60  + 1.30  NY原油       2008/10  118.15  +1.88
シカゴ大豆  2008/11 1348.00  + 3.50  NYコーヒー   2008/12  148.10  + 0.15
シカゴコーン 2008/12  596.00  + 2.00  NY粗糖     2008/10   13.59  - 0.49
ドル・円           109.53  - 0.13 シカゴ日経平均  2008/ 9   12,900   +75
---------------------------------------
 
【貴金属=銀を除き上伸、原油高がドル反発を上回る】
ニューヨーク金は続伸。ドル安や原油高で前日の高値を抜いて値を飛ばしたが、米耐久財が予想を上回ってドルが反発、在庫減少ながら原油が伸び悩み、上げ幅を削った。
ニューヨーク銀は反落。ドル安や原油高で前日の高値を突破したが、ドル反発や株価の急伸で値を消した。原油の上値追いで切り返したが、原油の伸び悩みで安引けた。
ニューヨーク・プラチナは急反発。ドル安・原油高をはやし、時間外取引で買いが先行した。ただ、上昇一服後は、ドル反発と原油の上値追いが交錯し、もみ合いに終始。
ニューヨークパラジウムは続伸。ドル安や原油高、金の上昇で前日の高値を抜いた。ただ、節目の300ドルにとどかず、ドル・株価の上昇を嫌気して上げ幅を削った。
 
【石油=大幅続伸、熱帯性暴風雨による供給障害懸念をはやす】
ニューヨーク原油は大幅続伸。熱帯暴風雨「グスタフ」は米国の石油施設に被害を与えるとの思惑やドル相場の下落をはやし、119.63ドルまで急伸した。上昇が一服したあと、原油在庫が増加予想を裏切って減少したものの、上値を試す勢いがなかったことから地合いを後退したが、押し目買いで地合いを持ち直した。
石油製品は、大幅続伸。製品相場は、「グスタフ」による米国精油所への被害懸念や原油の急反発をはやし、ヒーティングオイル、改質ガソリンともに値を飛ばした。ガソリン在庫は減少したが、減少幅が市場予想を下回ったことから上値は伸びなかった。                                (オーバルネクスト シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
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ニュース・チェック
ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は軟調。NYダウはハリケーン到来による原油反発にも拘わらず+90ドル余りの上昇となったが、東京市場は朝高後に息切れ。日経平均 が終値で前日比+7.04円高の12760.00円、またTOPIXも同-3.28安の1220.41、JASADAQ指数は同-0.15高の57.89となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは10業種。その他金融業、石油石炭製品、鉱業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は、ドル円相場は109円台半ばで推移、ユーロ円は162円を挟む展開。
注目企業=IR情報+ニュースリリース
大和証券グループ本社8601
■社債発行に関するお知らせ
27日、株式会社大和証券グループ本社第8回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の発行条件を下記のとおり決定した。社債総額金700億円。各社債の金額 金1億円。利率 年1.66%。償還期限 平成25年9月5日。申込期間 平成20年8月27日、払込期日 平成20年9月5日。手取金の使途投融資に充当する予定。
http://www.daiwa-grp.jp/press/index.cfm
三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社
日本リテールファンド投資法人(8953)
■資金の借入及び借換に関するお知らせ
http://r26.smp.ne.jp/u/No/29985/B234E7B5_677/080827001.html

住商情報システム株式会社 (9719)
■【新商品】ネットワーク変更不要・簡単導入のスパム・ウイルス対策 
本体設定済みパッケージ製品の販売を開始
http://www.scs.co.jp/ir/index.htm
株式会社サイバーエージェント(4751)
■「Ameba(アメブロ)」のブログ製本サービス「アメブロde本」をリニューアル
カスタマイズ性が向上し、より自分好みの本の制作が可能に
http://blog.ameba.jp/content/amepon/top.html
株式会社カカクコム(2371)
■価格.com、テレビ番組で紹介された商品をWebからリアルタイム検索、購入できる新サービスを開始
~番組内容を集約、世間で話題の最新情報も入手できる~
http://kakaku.com/info/press_release/20080827.pdf
 
Posted by Yen-Dokki at 2008年09月02日 13:07
 
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