日本経済ウォッチ・今日の株価予想ほか
★東証1・2部時価総額(8日)=408兆1455億円(前日比+6896億円)
▼日本経済ウォッチ/
景気後退色は強まるも、大幅な下振れリスク小さい
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は8日(金)、「景気後退色は一段と強まるも、大幅な下振れリスクは小さい」として、おおよそ次のような景気見通しを示した――。
(1) 内閣府は、景気の基調判断を「足踏み状態」から「弱含んでいる」へと下方修正し、
一段と景気後退色が強まっていることを認めた
(2) 一方、2008 年度設備投資計画調査および機械受注統計は、企業設備投資が低迷するも、
大幅に下振れる可能性が低いことを示唆
(3) グローバル景気の減速を反映し、外需からの機械受注は引き続き低迷
▼日本経済ウォッチ/
今後の日本経済回復の道は「ナロウ・パス(狭い道)」
大和総研・経済金融調査部シニアエコノミストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru Kumagai / Senior Economist, Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は8日(金)、「日本経済の減速感が強まっている」として、今後の景気見通しについて次のように語った――。
<4つの複合要因で、日本経済の下振れリスク高まる>
日本経済は、2002 年以降、息の長い景気拡大を続けてきたが、2007 年末をピークに景気後退局面入りしている可能性が高い。①世界的な資源価格の高騰、②米国経済の下振れ懸念、③新興国におけるインフレ圧力の高まり、④ドル不安等の要因が複合的に絡み合って、日本経済の下振れリスクが高まっている。
当社は、8 月13 日公表予定の2008 年4-6 月期GDP 一次速報では、実質GDP が前期比▲0.6%(年率換算▲2.4%)と、2007 年4-6 月期以来4 四半期ぶりのマイナス成長になったと予想している。実質GDP の内訳は、内需の寄与度が▲0.4%pt、外需の寄与度が▲0.2%pt と、内・外需ともにマイナスになったと見ている。当社では、8 月18 日(月)に「第158 回 日本経済予測」を発表し、経済見通しを改訂する予定である。現時点では、実質GDP 成長率に関して、2008 年度は+1%以下(従来予想:+1.5%)、2009 年度は+1%台前半(同:+1.7%)に下方修正する方針である。(お知らせ)「日本経済・金融市場の3つのシナリオ」については、別途ご紹介する予定です。(編集部)
▼今日の株価予想/
NT倍率拡大続く、日経平均は日足ゴールデンクロスへ
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
東京市場は米国株高や円安進行を受けて買い優勢の展開となりそうだ。国際優良株などの主力株が相場を牽引し、日経平均はシカゴ日経先物(13300円)を上回る場面も予想される。今日の日経平均は5日と25日移動平均線のゴールデンクロス(短期線が長期線を上回る)が注目される。先週に引き続きNT倍率の拡大は続きそうだ。
今日の主な決算発表は、味の素、住友ベーク、日本ゼオン、横浜ゴム、板硝子、三菱マテリアル、荏原、Uアローズ、スクリーン、HOYA、損保各社などが予定されている。
8日のNY株式市場ではダウ平均、NASDAQともに大幅反発。ファニーメイが減配を発表したものの反応は限定的となった。むしろ原油先物相場の急落からインフレ懸念が後退し小売などの一般消費財セクターが相場をけん引。ダウ平均は一時、328ドル高まで上げ幅を広げた。一方、NASDAQは4週連続の陽線。フィラデルフィア半導体(SOX)指数は2.0%上昇した。
先週末の東京市場は反発。米国株安を受けて日経平均は13000円を割り込む場面があったが、売り一巡後に下げ渋りの展開となった。トヨタが上昇したほか、半導体など主力ハイテク株が相場を牽引。日経平均は8月限SQ値(13032.60円)を上回って終了した。
国内の1Q決算は峠を越えたことで、今週は為替や原油など外部環境に左右されやすい相場展開が予想される。お盆休みで市場参加者が減少するなか、海外ヘッジファンドによる換金売りが警戒され手控えムードが強まる可能性は高い。経済指標は国内では4-6月GDPの発表が予定されている。海外では7月の小売売上高、7月の消費者物価、8月NY連銀製造業景気指数、8月ミシガン大学消費者信頼感指数などが予定されている。
テクニカル分析
日経平均は5日、25日移動平均線をともに上回った。週足では55週ぶりに26週移動平均線が上昇に転じたことや、週足均衡表の基準線も上回って終了した。今後に期待が持てる一歩になると思われる。今週前半は5日移動平均線の上昇が続くことや、25日移動平均線も横ばいから徐々に上昇基調になってくることで、ゴールデンクロス(短期線が長期線を上回る)の可能性が出てきた。
直近7月24日高値13603円を超えた場合、5月の安値や6月13日安値を結んだ上値抵抗線に向けた動きが考えられよう。その際は7月16日安値12671円からのN計算値として13950円前後が上値メドとなる。また、1月安値から2月高値までの戻り幅1533円を、7月16日安値からの上昇幅とした14200円前後も上値メドとしては重要。逆に、7月16日安値12671円を下回る動きとなった場合の下値メドは、12230円前後や7月16日安値から上げの倍返しの下げで11740円前後などが考えられる。
話題の銘柄
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クボタ/内燃機器関連の好調で通期上方修正に期待、目標株価1100円継続
同社の1Q決算は、売上高が前年同期比2.7%減の2619億円、営業利益が同9.5%減の346億円となった。UBSでは、主力の内燃機器関連について、北米向け売上高が同23.%減と大幅減になる中で、アジアや欧州が伸び、国内がプラス転換して、営業利益が同2%増となったことに注目。相対的に底力を見せたと評価した。1Q決算の会社計画に対する進捗率は、中間期の営業利益計画600億円に対して1Qが346億円とハイペース。これについてUBSでは、2Qはさらにプラス要素が多いと指摘した。米クボタトラクタの卸売台数は1-3月:18%減→4-6月:42%増となっており、国内も7月からの農業機械値上げによる駆け込みで販売会社の4-6月売上高は大きく伸びた模様。会社側は今通期の業績予想を据え置いたが、足元の状況を鑑みて上方修正の確度は高まっていると判断した。今後の業績予想は、営業利益ベースで、今09年3月期を、会社計画1100億円に対し、1200億円(EPS 53.9円)、来10年3月期を1450億円(EPS 65.6円)、11年3月期を1650億円(EPS 75.0円)と予想。投資判断「Buy」、目標株価1100円(今期PER20倍)を継続した。トレーダーズ・ウエブ:
http://www.traders.co.jp/
■ドル相場急騰/
ドル上昇基調に転換⇒商品安続く間はドル高も続く
大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は8日(金)、米ドルが信用リスクを抱えつつも、“独歩高”が鮮明になってきたことの要因として、次の3つを挙げた。
第1の要因は、世界的に景気減速が強まり、商品市況が下落基調に転じたこと。
第2の要因は、景気減速を受けてタカ派的からハト派的に変わる中銀が増えていること。
第3の要因は、米国の経済指標が予想に比べ堅調であること。
■今週の予想レンジ(先週のレンジ)
ドル/円: 108.00-111.00 (107.46-109.88)
ユーロ/円:164.00-168.00 (166.55-169.47)
ユーロ/ドル:1.4950-1.5350 (1.5195-1.5631)
豪ドル/円: 95.50- 99.50 ( 97.86-100.92)
豪ドル/ドル:0.8700-0.9100 (0.8927-0.9347)
■ドル円急騰/
110円=もともと“着膨れ”したレートだと思うよ
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は9日(土)、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
大荒れの相場となった。NY勢の殴り込みによって、昼行灯の東京も起こされた。
これだけ動かれると、さすがの私にも数字の変化についていけなくなったね。数字の変化とは、
いつ見たレートだっけ?とか、下げすぎなのか、上げすぎなのかっていうようなものだ。特に太平洋通貨などだね。だって、オージーはこの前、高値0.98台でしょ、それが0.88台だものね。8月にオージーは落ちるジンクスがあるんだそうだけど、すさまじい下げだったね。
<オージー円に起きたことが、ユーロ円に起きない可能性はない>
ドル円は112円目標だとかで皆で買っているようだが、現在の110円にはユーロ円などのグリコのおまけみたいのがたくさん果実でついているわけで、もともと着膨れしたレートだと思うよ。金利選好で相変わらずユーロ円を買い込んでいる向きが多いが、オージー円に起きたことがユーロ円に起きない可能性はないよ。特にユーロ円は世界的にポジションが膨大になっているため、警戒しておきたい。昔、ユーロ円が88円台で大底をつけたときもなかなかすぐに上がらなかった。
常に売り込まれていた。当時の逆の状況にも似通っている。(8月9日。土曜日。長崎原爆。)
▼ユーロドル急落/
ユーロ=景況感悪化+利上げ観測後退で大幅続落
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。
ユーロドルは大幅に4日続落。一時2月27日以来の安値となる1.4997ドルまで売り込まれた。
ユーロ圏経済への懸念や欧利上げ観測後退を背景にしたユーロ売りの流れが継続した。原油先物相場の急落や米国株相場の上昇もドル買い・ユーロ売りを後押しした。ドル円は反発。一時110.37円まで値を上げた。ドル全面高の地合いの中、株価の上昇や予想より強い米経済指標の結果もドル買いを誘った。ユーロ円は大幅に続落。ユーロドルの下落につれて一時165.32円まで値を下げた。
▼今週の債券相場/
10年1.50%の壁消滅、次に控える5年の1.00%
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
本日の想定レンジとコメント…軟調。しかし、下値は予想以上に堅そうだ
先週末の米市場は株高、短期債安。先週末の好地合いに対し、この外部環境悪化がどの程度影響するかがポイントだが、相場軟調と見る。それでも、下記のように相場観が対立する中、下値は予想以上に堅そうだ。なお、先週末、財務省は15年変国の減額を正式に発表した。残りの入札は11月に1回6,000億円のみ。減額の振り替え先は2年債とTBだった。買入消却増も含め、市場は概ね織り込み済みだろう。
本日の想定レンジ(長国先物9月限) : 137円30銭 ~ 137円69銭
今週の債券相場見通し…10年295回債利回りは1.440~1.530%と予想
10年国債利回りの1.50%が壁ではなくなりつつある。次に控えるのは5年の1.00%だ。一時的には割り込んでも、利下げ観測が強まらなければ、持続的な低下は難しいと考える。今週はお盆ということで多少市場参加者が減る。その中、「これまでの判断どおりここは売り」「新たな材料が出てきた。利下げの可能性が高まる」という両者の見方が対立しよう。10年295回債利回りは1.440~1.530%のレンジと予想する。また、今週は利付国債の入札がない。イールド・カーブは中期以降で、「ブル・スティープorベア・フラット」という基本形に概ね戻ろう。
▼米欧商品市況/
石油=ドル急伸で急反落、貴金属=大幅続落
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された8日の海外商品市況と、「厳選!!プロフェッショナル・コメンタリー(穀物)」は次のようになった――。
海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
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NY金 2008/12 864.8 - 13.1 アルミ3カ月物 2,850.0 - 68.0
NY銀 2008/ 9 1533.0 - 92.7 銅3カ月物 7,400.0 -265.0
NYプラ 2008/10 1559.6 - 23.0 ニッケル3カ月物 18,150 - 700
NYパラ 2008/ 9 330.75 -17.25 NY原油 2008/ 9 115.20 - 4.82
シカゴ大豆 2008/11 1180.50 -58.50 NYコーヒー 2008/ 9 135.80 - 4.65
シカゴコーン 2008/12 518.25 -23.75 NY粗糖 2008/10 13.56 - 0.23
ドル・円 110.14 + 0.67 シカゴ日経平均 2008/ 9 13,300 + 230
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【貴金属=大幅続落、ドル高・原油安でファンドの商品売り続く】
ニューヨーク金は大幅続落。前日のトリシェ発言以降ユーロに対するドル高が加速、ファンド売りで商品安の流れが加速し、5月の安値を下回って年初来安値を更新した。
ニューヨーク銀は大幅続落。ドル高加速や原油の急落、株価急伸がテクニカル売りを誘い、年初来安値を更新した。銅の急落も圧迫要因。市場規模が小さく、値が飛んだ。
ニューヨーク・プラチナは大幅続落。ドル高加速でファンドの商品売りが強まり、前日の安値を下回った。ただ、今週の安値にとどかず、買い戻しで回復した。
ニューヨーク・パラジウムは大幅続落。テクニカル売りで前日の安値を割ったあと、押し目買いで持ち直したが、ドル高加速や商品全面安で一代安値を更新した。
【石油=急反落、ドル急伸で】
ニューヨーク原油は急反落。ドル相場が一段と上昇したことが嫌気され、夜間取引中盤以降はほぼ一本調子で下落し、期近は5月2日以来の安値圏へと急落した。
石油製品は、ヒーティングオイル期近が大幅続落、改質ガソリン期近は急反落。両市場ともに原油同様の展開となるなか、期近がともに5月2日以来の安値を付けた。 (オーバルネクスト シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト:
http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:
http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、先週末のNYダウ急騰(302ドル高)や円安、原油安を好感して大幅上昇した。日経平均 が終値で前日比+225.96円高の13394.37円、またTOPIXも同+16.31高の1276.24、JASADAQ指数は同+0.55高の57.60となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは27業種。輸送用機械、金属製品、ゴム製品などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替はユーロが急落し、ドルが急騰した。ドル円相場は109円台後半で推移、ユーロ円は164円台半ばで推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
大和証券グループ本社(
8601)
■アメリカ大和証券 サンフランシスコ支店の開設および営業開始について
http://www.daiwa-grp.jp/press/index.cfm
株式会社サイバーエージェント(4751)
■meromero park、台湾企業サンファンと事業提携 台湾でSNSサービスに本格参入
■ 「Ameba(アメブロ)」の月間アクセス数50億PV突破、会員数は350万人に
http://ir.cyberagent.co.jp/
株式会社カカクコム(2371)
■カカクコム・フィナンシャルは、アテネオリンピック自転車競技チームスプリント
銀メダリスト 長塚智広選手とアドバイザリー契約の締結で合意しました
http://kakakufx.com/
■北京オリンピック直前インタビュー掲載中
http://kakakufx.com/interview/nagatsuka.html
Posted by Yen-Dokki at 2008年08月19日 13:02