米景気悲観論(1)・福田改造内閣ほか
★東証1・2部時価総額(5日)=402兆8472億円(前日比-4310億円)
■米景気悲観論①/
金融市場の米国悲観論には“落とし穴”がある?
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は5日、米国景気悲観論について、「市場の米国悲観論には落とし穴がある可能性がある」として次のように語った――。
ポイント:
市場には米国景気悲観論が蔓延している。しかし、市場の米国悲観論には落とし穴がある可能性がある。短期的、中期的のいずれの面からも、過度な悲観は慎まなくてはならない。雇用調整が終盤に差し掛かっている可能性がある、7-9 月期の個人消費が加速する可能性がある、当局の危機対応・財政資金投入はかなり進捗している、というのがその理由である。
まず、「7-9 月期の米国個人消費は加速する?」との自問への考え方からご紹介しよう――。
<「悲観的過ぎる可能性がある」と見る3つの理由>
市場におけるコンセンサスは、「4 月末から7 月中旬にかけて実施された個人向け減税(定額税還付、当該期における還付総額は918.3 億ドル)の消費刺激効果はかなり限定的なものに止まり、刺激効果も4-6 月期が中心で7-9 月期へのスピル・オーバーは殆どない」というものである。
しかし、こうした見方はやや悲観的に過ぎる可能性がある。
第1 に、米国の雇用調整圧力は徐々にではあるが、後退している、第2 に、昨日公表された6 月の個人所得・消費データによれば、家計貯蓄率が再び低下している、第3 に、あるサーベイ分析調査によれば、減税の消費刺激効果は7-9 月期により大きく出る可能性がある。
■福田改造内閣/
閉塞感打破=根本的政策は農業活性化+資源対策が急務
福田改造内閣は、消費者の視点から経済対策を打ち出す内閣との色合いを出したいようだ。しかし東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「早くも財務省からは補正予算に否定的なコメントもみられる」として、新内閣が取り組むべき課題は何か検討してみた。
<閉塞感の背景には、①経済の不調と②家計の三重苦>
国民の間に閉塞感が高まっているが、その背景には(1)経済の不調と、(2)家計の三重苦がありそうだ。
経済の不調には、経済成長の行き詰まり、株や不動産など資産価値の下落があり、家計の三重苦とは、①家計の公的負担が地方税などを中心に高まっていること、②ガソリンや食料価格の高騰で実質購買力が圧迫されていること、そしてこのインフレに対して、③預金金利が低く、株価が下落するために金融資産で防衛できていないこと、がある。
▼今日の株価予想/
主力株押し目買い、転換線13180円前後が上値メド
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
今日の東京市場は海外株式の急反発や原油先物価格の下落を受けて買い優勢の展開が想定される。朝方の買い一巡後の動きが重要であるが、強い買い戻しから25日移動平均線を上回る場面もありそう。ただし、日足の一目均衡表の転換線が13181円に下落するため、そこで上値が抑えられそうだ。今日の主な決算発表では、清水建、鹿島、東レ、旭化成、太陽誘電、ニコン、バンナムHD、京急、TBS、CSKHD、中央三井、NTTなどが予定されている。
5日のNY株式市場ではダウ平均、NASDAQともに急反発。発表された7月のISM非製造業景況感指数が市場予想を上回ったことや、原油先物相場が大幅に下落したことが市場心理を強気に傾けた。さらに、米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置き決定後の声明文で、景気改善見通しの後退から利上げ懸念が薄らいだ。 フィラデルフィア半導体(SOX)指数は3.1%上昇。シカゴ日経先物が昨日の大証日中終値に比べて255円高い13175円で終了した。
5日の東京市場は3日続落。108円台のドル円相場を手掛かりに輸出関連株主導で、日経平均は一時13000円を回復した。ただ、買い一巡後は戻り売り圧力に押され、終値では大台を回復することは出来ず。企業決算に目立ったものがなく、手詰まり感の強い相場展開となった。
テクニカル分析
日経平均は日足均衡表の遅行スパンが上方にある雲に上値を抑えられた格好。その結果、上ヒゲの長い陰線を形成した。短期的には24日高値から二段下げの動きとなっており、今日と明日7日の変化日で目先の安値を付けるかどうかが注目される。上値メドは、日足均衡表の基準線13137円や転換線の13181円、31日高値13467円、24日高値12603円などがある。
話題の銘柄
5001
新日本石油/6月末BPSに基づくPBRは0.7倍と過去1年と比べ割安感
三菱UFJでは、「4~6月期の在庫の影響を除いた調整後経常利益は87億円(前年同期比74.3%減)。主な減益要因は、自家使用燃料代の増加や石油化学製品のマージン低下など。期末BPSは944円。通期計画の調整後経常利益は1100億円に下方修正(前回計画比100億円減)。通期計画の年間配当金は20円の見通し。当社では、2009年3月期の経常利益を1967億円(前年比28.6%減)と予想する。在庫の影響は会社計画と同様に『900億円の利益上振れ』を織り込んでいるので、調整後経常利益は1067億円(前年比1.0%減)と予想する。会社計画の経常利益を下回っている主な理由は、石油製品マージンと石油化学製品マージンを会社計画よりも保守的にみているからである」と指摘。今2009年3月期連結経常利益を従来予想1188億円(EPS34.2円)から1967億円(EPS62.0円)へ、来2010年3月期連結経常利益を1277億円(EPS41.2円)、2011年3月期1477億円(EPS48.8円)と予想。「2008年6月末BPS944円に基づくPBRは0.7倍である。過去1年間の平均PBR0.9倍と比較すると、株価には割安感があると考える。なお、2009年3月期計画の年間配当金は20円(前期実績12円)であり、これに基づく配当利回りは3.1%である」と指摘。レーティングを「3」から「2」に引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ:
http://www.traders.co.jp/
■8月のドル円予想/
ドルが上昇トレンドをたどりはじめたとの判断は時期尚早
クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は5日、8 月の見通しと注目材料について、「米金融仲介機能の正常化と景気の本格化回復なしに、ドルが上昇トレンドをたどりはじめたと判断するのは時期尚早であるとの見方に変わりはない。通貨ポジションは、金融不安の後退によるドルの戻しが一巡しつつあることを示唆しており、ドルの上値は重い」とみる。その上で、次のようにコメントした――。
<月末にかけてのドルの持ち直しはショート・カバーが中心>
米住宅金融公社の経営危機を背景にした金融不安が一旦は収まり、為替市場は、再び経済のファンダメンタルズの行方が焦点となろう。ドル/円レートは7 月中旬の103 円台半ばから、月末には108 円台まで上伸したが、積極的なドル買いというよりは、ショート・カバーの側面が大きいと思われる。
▼FX市場ウォッチ/
米国株高+原油安+7月ISM結果=ドル円上昇
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。
ドル円は小幅ながら続伸。一時6月中旬以来の高値となる108.44円まで値を上げた。欧州市場でクロス円の下落につれた売りが膨らんだ影響が残ったものの、その後米国株相場の上昇や原油安を背景に買いが広がった。7月米ISM非製造業指数が予想より強い結果となったことも相場を支えた。 米連邦公開市場委員会(FOMC)での金利据え置きや声明文については予想の範囲内との見方から、ドル買いでの反応は限定的だった。
ユーロドルは大幅に反落。一時6月16日以来の安値となる1.5445ドルまで値を下げた。株高や原油先物相場の下落を背景に売りが膨らんだ。
ユーロ円も急反落。欧州市場で売り込まれた影響が残った。ただ、NY市場に限ればドル円の上昇につれた買いが入り底堅い値動きとなった。
▼今日の債券相場/
次は10年1.60%前後の押し目買いの力試す公算大
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
本日の想定レンジとコメント…調整色濃く、カーブは中期以降でフラット化
10 年国債入札があった昨日の相場を見ても、1.50%前後は依然、壁と考えられる。特に中期が甘く、5年の1.0%接近に対する強い抵抗感がうかがわれた。昨日の米市場は原油続落などから株高(NY ダウ331.62 ドル高)、債券安(10 年国債利回り4.0%台乗せ)。また、FOMC は政策金利の据え置きを決定、声明文も概ね前回を踏襲した。以上から、本日の相場は調整色が濃くなろう。「やはりこの水準は売り」との見方が広がる可能性があるが、下値での買いが限定的だっただけに、売れる玉も少なそう。それ故、次は10 年1.60%前後の押し目買いの力を試す公算が大きい。カーブは中期以降のゾーンでフラット化と見る。(AM6:50、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物9月限) : 136 円07 銭 ~ 136 円55 銭
▼NY金880ドル台/
国内金2900円台入り=長期的に買いを考える作戦
エース交易ホームトレード部シニアアナリストの陳晁熙(チン・チョウキ)さん(Chen Chaur-Shi)は5日、 「NY金は900ドルの攻防」として、NY金先物相場について、概ね次のようにコメントした――。
<他の商品と比べ、金相場の底堅さが印象付けられる>
NY金先物相場は、900ドルを巡って攻防が続いている。米国の週間新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容となりドルが下落する中で、インフレ高進の兆候を材料に反発するかと思えば、原油相場の急落を受けて、インフレヘッジ先としての金の魅力が後退し反落するというように、日替わりで上下している。
ただ、ドル高、原油安にもかかわらず900ドルの下値はサポートされており、金相場の底堅さが印象付けられている。これは、同じ貴金属である白金の暴落と比べるとより明確になる。白金は、景気低迷による自動車需要の低下を見込んで、ファンドのロングポジションの解消により年初来高値より32%も下落している。一方、金相場の下落率は12%に過ぎず、調整の域を超えていない。
▼ロシア・エナジー事情/
一体なぜ?!解体の危機進行する「ガスプロム」
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された5日の海外商品市況と、「ロシア・エナジー情報」は次のようになった――。
海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
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NY金 2008/12 886.1 - 21.8 アルミ3カ月物 2,900.0 + 18.0
NY銀 2008/ 9 1657.2 - 56.8 銅3カ月物 7,625.0 + 20.0
NYプラ 2008/10 1584.5 + 21.5 ニッケル3カ月物 17,600 - 425
NYパラ 2008/ 9 353.90 - 0.55 NY原油 2008/ 9 119.17 - 2.24
シカゴ大豆 2008/11 1269.00 -26.00 NYコーヒー 2008/ 9 140.20 + 3.35
シカゴコーン 2008/12 545.00 -10.50 NY粗糖 2008/10 13.93 + 0.51
ドル・円 108.29 + 0.06 シカゴ日経平均 2008/ 9 13,175 + 245
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ロシア・エナジー情報 08/7/29
By ルスエナジー、ミハイル・クルーティヒン氏
プーチン首相が独立系のガス会社を差別し、これら会社の全国パイプラインシステムへのアクセスを阻止していることに関して、ガスプロムのミラー会長を公の場で強く非難したことはまったくの予想外の出来事だった。ガスプロムは、ロシアのメディアにとって、依然として「神聖な牛(神聖で不可侵の存在)」であり、政府の息のかかったテレビ局や新聞は、同社に対する批判的なコメントを自主規制しているのである。
【苦境にある巨人】
独占ガス会社であるガスプロムを過去8年間にわたって強化してきた2人の人物、すなわちプーチン首相と、同社の取締役会議長(会長)だったメドベージェフ大統領は、同社の業績に対して懸念を強めている。ガス田開発に対する資金調達の不足は、国家経済に対する深刻な脅威となりつつあるのだ。
ガスプロムの生産は減少傾向となっている。同社は2007年の年間生産高を5485億立方メートルと報告しているものの、この内の80億立方メートル近くは(モスクワの国際エネルギー事業体の)イテラによるものである。ガスプロムは、イテラの数字も自社生産統計に含めているのである。2006年にはガスプロムは5560億立方メートルのガスを生産しており、この減少は大きな問題となる可能性を秘めている。
メドベージェフ大統領、プーチン首相、そして同社のミラー会長らが、アゼルバイジャンや他の中央アジア諸国に対して、ガス代金の市場価格での支払いを約束するなど、カスピ海地域からのガス供給の確保に奔走しているのはこういう理由によるものである。もし、この冬が厳寒の天候となるなら、ロシアや欧州のガス需要はうなぎ登りとなり、ガスプロムは供給の契約の履行が難しくなる。ロシアの独立系の専門家らは、ロシアのガス供給の不足量は、2015年には210億から700億立方メートルとなると予想している。
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ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はNYダウの331ドル急騰を受けてほぼ全面高の展開。日経平均 が終値で前日比+287.24円高の13201.90円、またTOPIXも同+22.22高の1269.93、JASADAQ指数は同+0.34高の57.57となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは銀行業、陸運業を除く31業種。ゴム製品、証券商品先物、ガラス土石製品などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は、原油安や株高を受けてドルが堅調。ドル円相場は108円台前半で推移、ユーロ円は167円台後半で推移している。
★AIA堀内社長のFXコメント=次の射程は、ユーロ円か?それともポンド円か?
AIAの堀内昭利社長は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。「オージー円はニュージー円に引き釣りこまれるように轟沈。さて、次の射程はどれになるのか?まだ頑強に粘っているユーロ円なのか、
最近堅調なポンド円になるのか?どちらか狙われるだろう。ユーロ円は市場のポジションが圧倒的にロングなのでどうなるか?」
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
ソニー株式会社(6758)
■独ベルテルスマン社保有のソニーBMG持分取得の発表について
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/news/pdf/Sony_Bertelsmann.pdf
■ソニー、独ベルテルスマン社保有のソニーBMG・ミュージックエンタテインメント持分を取得
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200808/08-0805/index.html
株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
■月次推移のご報告(平成20年7月度)
http://www.dena.jp/ir/
株式会社サイバーエージェント(4751)
■2008年7月 Ameba(アメブロ)芸能人・有名人ブログ月間ランキングレポート
~1位の上地雄輔が累積アクセス10億を突破、DAIGO・桃華絵里が急上昇~
http://ir.cyberagent.co.jp/
株式会社カカクコム(2371)
■カーナビでも低価格志向が強まる!この1年で約3割の消費者が「ポータブルナビ」を購入
~“自動車離れ”も背景に、今後もシェア拡大か~
詳細結果:
http://kakaku.com/research/backnumber020.html
積水ハウス株式会社 (1928)
■「グランドメゾン伊丹池尻 リテラシティ」と「乳幼児を対象とした身体及び動作計測装置の開発と
建築安全計画への考察」が第2回キッズデザイン賞において部門賞を受賞
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/newsobj1115.html
コナミ株式会社(9766)
■コナミ株式会社は本日2009年3月期第1四半期決算発表を致しました。
ニュースリリース:
http://www.konami.co.jp/ja/news/release/2008/0805/index.html
決算短信:
http://www.konami.co.jp/zaimu/0806/japanese.pdf
決算短信補足資料:
http://www.konami.co.jp/zaimu/0806/japanese/supplemental.pdf
Posted by Yen-Dokki at 2008年08月10日 16:46