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サイバノミクス金融・経済レポート
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2008年07月31日

今週の株式相場・中国株式市場ほか

★東証1・2部時価総額(28日)=419兆5721億円(前日比-400億円)


■今週の株式相場/
 緩やかな反発局面ながら、米経済と日本企業決算に注意


新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は28日、今週の株式相場について次のようにコメントした――。

【1】今週の東京市場は緩やかな反発局面と予想する。米国の金融不安の後退、①原油相場の下落などが日米両国の株価を下支えする格好となろう。一方で、再び②米国経済の先行きへの懸念が強まっており重要な経済指標の内容を見極めようと、週後半にかけて様子見気分が広がる可能性が高い。日本では今週が③四半期決算発表のピークとなる見込みであり、やはり週後半にかけて買いの手が鈍ることになりそうだ。(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。



■中国株式市場/
  都市部失業者10%が大卒=雇用問題の更なる深刻化


中国では7月が卒業、9月が入学シーズンとなっている。年間の大卒者数は、2001年に初めて100万人を突破した後も増え続け、2007年には448万人(日本は56万人)に達した。教育部(文部科学省)によると、今年7月の大卒者数は559万人、10年前の7倍に相当する規模である。かつて狭き門だった大学への進学は、2000年以降、大学数の増加と募集枠の拡大に伴って入学者数が急増し、一部の大都市ではカネさえ出せば大学に入れるという全入時代に突入した。


一方、大和総研・投資戦略部の肖敏捷さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、「大卒者の急増に伴い、卒業後の就職を政府が保障する時代も終わった」として、次のように語った――。

<いわゆる摩擦的な失業が特徴だ>

教育部によると、昨年卒業した448万人のうち、18%に当たる70~80万人は就職先が決まらない厳しい状況である。政府の公式発表では、08年第1四半期の都市部の失業率が4%、失業者数が825万人。失業者10%が大卒という計算になる。


大卒者の失業率が飛び抜けて高いのは、職種や賃金、地域などに対する選択条件が一般の労働者に比べて硬直的なためで、いわゆる摩擦的な失業が特徴だ。アンケートによると、企業側が最も必要とする人材は営業要員であるのに対し、学生に人気があるのは政府部門や大手国有企業、あるいは欧米系企業のなかでも技術開発や広報、人事管理等に携わる仕事だ。また、大半の大学生は就職先を北京、上海、広州といった大都市に限定する傾向が強い。



▼今日の株価予想/
日経平均はマド埋め後、25日移動平均まで戻せるか


T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

東京市場は主力株中心に売り優勢のスタートか。シカゴ日経先物(13270円)にサヤ寄せの動きから下値を切り下げる展開が想定される。米国で重要な経済統計を控えていることや、国内主力企業の第1Q決算発表を控え積極的な売買は手控えられる。商い低調のなか、先物に振り回される場面もありそうだが、日経平均は下のマド埋め後、25日移動平均線まで戻せるかが注目される。

今日の主力企業の決算発表では、住友鉱、小松製作所、東芝、松下、ソニー、村田製、三菱自、
丸紅、住友商、野村HDなどが予定されている。

28日のNY株式市場はNYダウ、ナスダックとも大幅反落となった。金融株の軟調な動きや通信大手ベライゾン・コミュニケーションズなどの決算内容が嫌気された。さらに、国際通貨基金(IMF)が信用リスクの悪化が継続する見通しを示したことや、原油先物相場の上昇なども下げ幅を拡大する要因となった。フィラデルフィア半導体(SOX)指数は1.8%安。シカゴ日経先物は昨日の大証日中終値に比べて80円安い13270円で終了した。

28日の東京市場は小幅反発。戻り待ちの売りに押されて、狭いレンジでのもみ合いが続いた。
金融や不動産株などには買い戻しが入ったが、業績不振の半導体株関連を筆頭に国際優良株で軟調な銘柄が見られた。東証1部の売買代金は先週末比17.5%減の1兆7133億円と今年最低に落ち込んだ。

テクニカル分析
日経平均は陰線タスキ線から上昇スタートとなったが、さらに上値を切り上げる動きは限定された。終値は5日移動平均線が意識されたが、ザラバでは引き続き日足均衡表の基準線が上値を抑える格好となった。

今日も基準線が下落するなか米国株安を背景に下への動きが継続しそうだが、終値で転換線(13137円)の上方を維持できるかどうかがポイント。転換線の位置は週足均衡表の基準線(13146円)レベルとほぼ一致するため重要となる。転換線を意識してローソク足で下ヒゲを形成することが出来れば、押し目買いの水準を確認することができよう。

話題の銘柄
9697カプコン/90年以来の4期連続増益に期待、目標株価3800円 

UBSでは、同社について、(1)ソフトの開発期間が業界平均で40%短いこと、(2)すでに大型タイトルのソフト資産が多いこと、――という強みに注目した。(1)については、大型投入サイクルが、業界平均で約7.5ヵ月/タイトルであるのに対し、同社は約4.5ヶ月。短期開発により低いR&D費用でも多数のタイトル開発が可能となり、今後も大型タイトルで優位性を確保できる可能性が高いと評価。(2)については、リメイクなどによるソフト資産の横展開が容易になると予想。こうした強みを活かして、今後、収益性を改善していく可能性が高いと指摘した。携帯型では、足元、ニンテンドーDSの新規ジャンル拡大が一巡している可能性があり、大容量を得意分野とするカプコンソフトの領域へ需要の主軸が動き始めたと判断。次世代ニンテンドーDSはMPUの能力増を図る可能性があるものの、むしろマルチプラットフォーム展開を活かして新規ユーザーを取り込むチャンスだと言及した。

今後の業績について、今09年3月期は、大型タイトル「バイオハザード5」の発売により増益となる可能性が高いとみている。同タイトルは、今期の中旬に発売され、来10年3月期、11年3月期にも寄与する見込み。来期も「鬼武者4」「モンスターハンター3」が寄与して増益になる可能性が高く、そうなれば90年以来の4期連続増益の達成となる。具体的な業績予想は、営業利益ベースで、今09年3月期を、会社予想146億円(EPS 141円)に対し、150億円(EPS 151円)、来10年3月期を160億円(EPS 161円)、11年3月期を152億円(EPS 153円)とし、投資判断を新規「Buy」、目標株価を3800円(来期PER23-25倍)とした。なお、PERについては、マクロ減速局面でゲーム企業はアウトパフォームしやすく、歴史的に25倍を上回る水準にあると言及している。 トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/



■米GSE支援策とドル円/ 
大幅なドル下落リスクは回避も、当面下落基調続く


週末、米上院はファニーメイおよびフレディマックへの支援法を可決した。法案はブッシュ大統領の署名を経て、28日中にも成立する見通しである。また、同法案には、もともと民主党が主張していた住宅ローンの借り手救済策も含まれており、金融安定化と景気の底割れを回避するためのセーフティ・ネットが構築されることになる。

クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、「当社では現在、ドル/円レートの見通しを、3ヶ月後103円、12ヶ月後を100円と予想しており、今回の米住宅対策法案の成立のインプリケーションを考えてみたい」として次のような見通しを示した。まず、次の3つのシナリオを挙げた上で、それぞれの実現可能性を検討した――。

シナリオ1 見通しに変化なし(大幅下落リスクは回避できても、当面下落基調続く)
米住宅対策法案の成立で、ドルの大幅な下落リスクは後退するだろう。
しかし、米国実体経済の低迷とFRB の金融緩和政策継続で、ドル/円相場の反転はまだ先。

シナリオ2 アップサイド・リスク
ドル/円の反転には、FRB が利上げできる環境が整うことが重要。
当局の積極介入で、金利正常化の時期が早まる可能性がある。

シナリオ3 ダウンサイド・リスク
事後的対応では、失望感や危機感を誘い、ドル/円を圧迫する可能性がある。
財政赤字プレミアムの拡大による金利上昇もドル・ネガティブ。


▼ドル円予想/
 9月利上げをどれだけ織り込むか=相場の方向決める


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。

<28日> 
ドル円ですが、108円を本格的に抜けていくには何か材料が必要です。現在は米利上げ観測に少し目が向いてきています。9月の利上げを今後どれだけ織り込むかが、相場の方向を決めそうです。
ただ、これも指標の結果次第ですので、やはり週末待ちとなり、28日はおとなしい相場になりそうだと思います。

<29日> 
ドル円は反落。一時107.35円まで売られた。国際通貨基金(IMF)が米住宅市場の先行き懸念を示したことや、米投資銀行が追加の評価損を計上する可能性があるとのアナリストリポートを受け米国株相場が急落。連動してドル円を売る動きが続いた。


ユーロ円は小幅に反落。米株安を受けて売られた。もっとも、ユーロドルが堅調に推移したこともあり下値は堅かった。ユーロドルは続伸。一時1.5768ドルまで上昇した。原油先物相場の上昇や、IMFのリポートなどを背景に買われた。



▼CFTC大口投機マネー/
 原油3640枚売越し=手じまい・新規売りとも目立った


投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された28日の海外商品市況と、「CFTC大口投機資金動向(7/22日時点)」は次のようになった――。

海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
---------------------------------------
NY金    2008/ 8 927.7 + 0.9 アルミ3カ月物  3,016.0 + 46.5
NY銀    2008/ 9 1746.5 + 9.0 銅3カ月物    7,995.0 + 39.0
NYプラ   2008/10 1776.7 + 18.0 ニッケル3カ月物 18,750 + 300
NYパラ   2008/ 9 391.25 + 8.25 NY原油 2008/ 9 124.73 + 1.47
シカゴ大豆  2008/11 1396.00 + 9.50 NYコーヒー 2008/ 9 139.05 - 2.00
シカゴコーン 2008/12 601.25 + 4.75 NY粗糖   2008/10 12.32 - 0.12
ドル・円     107.46 - 0.40 シカゴ日経平均 2008/ 9 13,270 - 240
---------------------------------------
ファンドの動きはどう変化? CFTC建玉明細
【概 略】
米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要49市場における7月22日時点の大口投機家の買い越しは189万4568枚となり、前週の237枚1976枚から縮小した。取組高合計は2791万0326枚となり、前週から40万7332枚(1.44%)減少した。

項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が2.5%減、債券合計が0.4%減、為替合計が4.7%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計が1.9%減、エネルギー合計は4.8%減、金属合計は1.0%減となった。

項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、おおむね手じまい売り、新規売りが目立ち、株式は売り越し幅を拡大、債券は買い越し幅を縮小、為替は買い越し幅(ドル売り)を縮小した。    (オーバルネクスト 東京/東海林勇行さん)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html


ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、米国株の239ドルの急落を受けて、一時300円超す大幅下げとなり、ほぼ全面安の展開。日経平均 が終値で前日比-287.43円安の13066.44円、またTOPIXも同-30.43安の1270.37、JASADAQ指数は同-1.41安の59.00となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは鉱業のみに止まった。
午前の東京外為市場=為替はドルが反落して円高気味。ドル円相場は107円台前半で推移、ユーロ円は169円台前半で推移している。

★AIA堀内氏のFXコメント=どうしようもない相場展開だ
AIAの堀内昭利社長は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。 「どうしようもない相場展開。いちおう財務省-日銀の貿易赤字国になる試みと石油成金への上納金増額と輸入食料インフレ増進政策は効を奏しているようである。どうしようもない連中。おわり。」

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

いちよし証券(8624)
■平成21年3月期 第1四半期決算短信
http://www.ichiyoshi.co.jp/info/pdf/20080728_tansin_j.pdf

株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
■平成21年3月期第1四半期決算短信
■平成21年3月期第1四半期決算説明会資料
■平成21年3月期第1四半期決算説明会(動画配信)
http://www.dena.jp/ir/index.html

Posted by Yen-Dokki at 2008年07月31日 13:46
 
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