最新更新日:11 11, 2008 04:38 PM

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サイバノミクス金融・経済レポート
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2008年07月30日

米新住宅対策パッケージ・今日の株価予想ほか

★東証1・2部時価総額(25日)=419兆9552億円(前日比-10兆3801億円)


■米新住宅対策パッケージ/
懸念すべきは、金融不安よりも政府債務の膨張


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、米国の新住宅対策パッケージについて、次のように語った――。

ポイント:
米国政府は、今週前半にも新たな住宅対策パッケージを始動させる。今後の焦点は何か、政策的インプリケーションは何か、などについて暫定的な見解を示す。

新住宅対策パッケージに関する短期的な焦点
Freddie Mac とFannie Mae の経営不安問題がトリガーとなって、4 月以来、議会で長らく検討されてきた包括的な住宅金融対策が始動する。上院が関連法案を週末に可決、週初にもブッシュ大統領が署名し、法案として成立する運びである(対策の骨子=P4参照)。
本パッケージの導入に当たって、短期的な焦点を指摘すると、以下の2 点になる。

①Freddie Mac とFannie Mae の増資。 
本パッケージの骨格を成すFHA 保証枠拡大のために利用される2つのファンドの原資の大半は両機関が拠出することになっているため、両機関のバランスシート強化、そのための増資、そして、両機関による実際の資金拠出、が行われないと本パッケージは絵に描いた餅になってしまう。両機関の増資規模、タイミングは、短期的には最大の焦点である。

②モーゲージ借り換え件数の帰趨、債権放棄の進捗度合い。
FHA 保証枠拡大措置がどの程度の実効性を有しているかを測る基準としてモーゲージ借り換え件数の動きに注目したい。また、本措置の裏側では、銀行による自主的な債権放棄が強く期待されており、債権放棄の進捗度合いにも大いに注目しなければならない。

重要なことは、これら焦点を目に見える形で評価できるようになるまで、つまり、本パッケージの実効性を具体的に議論できるようになるまで、には、少なくとも1ヶ月程度はかかるのではないかとみられることである。従って、その間は、金融市場の動きが全体としてレンジ的なものを形成する可能性があることに注意が要る。


▼今日の株価予想/
 25日線の下落続くが、上放れタスキのあとは意外高も 


T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

シカゴ日経先物が大証日中終値に比べ150円高い13510円で終了していることで、主力株中心に買い戻しスタートとなりそうだ。先週末の日経平均は25日移動平均線が下値サポートとなり、前日の上に放れた陽線のあと、タスキをかけるような陰線を形成している。一部には買いとの見方もされるなか、上昇が継続する5日移動平均線を背景に上昇スタートから、上値を伸ばす動きとなるかどうかが注目される。

今日の主力企業の決算発表では、DeNA、花王、塩野義、東海ゴム、日本碍子、日立建機、三菱電機、ビクターなどが予定されている。

 25日のNYダウは反発、ナスダックは大幅反発となった。新築住宅販売件数をはじめ発表された経済指標が市場予想を上回ったことが素直に好感された。S&Pによる住宅金融大手フレディマックなどの格下げ検討報道などがあり金融株が全体相場の足を引っ張ったが、原油先物相場の下落などが引き続き買い材料視された。ネットワーク大手ジュニパー・ネットワークが決算内容を好感されて大幅に上昇。フィラデルフィア半導体(SOX)指数は0.6%の上昇にとどまった。

今週の米国は7月の消費者信頼感指数や4-6月期GDP、7月雇用統計、ISM製造業景気指数、7月の自動車販売など重要指標が相次ぐ。

国内では主力企業の決算発表がいよいよ本格化する。ただ、先週発表分の株価の反応を見る限り、相当ポジティブな内容でもない限りは継続的に物色されることは考えづらい。原油相場が下落基調のなか株式は反発基調となっているが、インフレ警戒感や金融不安が投資家の心理から消えていない。投資余力の改善の遅れなどから出来高の増加は見込みづらく、6月高値14600円を超えて一段高となることはまだ先の話であろう。当面は、外部環境に一喜一憂しながらもみ合い相場が形成される可能が考えられる。

テクニカル分析
仮に、24日高値13603円を上回る動きとなった場合には、5月の安値や6月13日安値を結んだ上値抵抗線に向けた動きが考えられる。16日安値からの上昇値幅としては、今年1月安値から2月戻り高値までの上昇幅が参考になる。一方、一目均衡表の基準線の下落が続くことから、引き続き軟調な動きも想定される。その際は13150円前後をサポートに値堅めの動きとなるかが、二段目の上昇に入るポイントになるだろう。

話題の銘柄
6023 ダイハツディーゼル/4~6月期は85%営業増益、進捗率40%と好調なスタート

野村では、「7月23日に08年4~6月期決算と上期予想の上方修正が発表された。4~6月期の営業利益は前年同期比85%増益の好決算であった。主力の内燃機関事業の営業利益は、前年同期比91%増益へ拡大した。主に船舶用エンジンのメンテナンス好調と、新造船向けエンジンの量産効果が増益に寄与した模様である。また、材料価格は上昇傾向だが、エンジン需要が強い中で海外の新造船向けを中心とした値戻しも進み、収益性の改善が進んでいる。売上高営業利益率は、前年同期の8.4%から13.9%へ上昇。受注残高は売上高1年分を超す水準に達しており、受注の選別も進んでいると見られる。会社は好決算を受けて09年3月期上期業績予想を上方修正した(営業利益23億円→31億円)が、慎重な印象である。会社の09年3月期上期予想を通期予想に対する営業利益進捗率は、各々65%、40%となる」と指摘。今2009年3月期連結営業利益を会社計画51.0億円(EPS76.9円)に対し63.0億円(EPS103.6円)、来2010年3月期75.5億円(EPS125.6円)、2011年3月期83.5億円(EPS139.8円)と予想。「09年3月期の営業利益は前期比8%増益と資本財セクター平均の3%を上回る成長が見込まれる。しかし、09年3月期予想基準のPER10倍は、資本財セクターの08年度予想平均のPER16倍を下回る水準に留まる」と指摘。レーティング「1」を継続した。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/



■ユーロ相場予想/
 2つの要因から、ユーロの優位性が揺らぎ始めている


大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は25日(金)、「通貨ユーロの優位性が揺らぎ始めている」と語った。
なぜだろうか?

その第1の要因は、原油相場の下落。原油などエネルギー価格の上昇を主因にしたインフレを抑制する目的で利上げをしてきたユーロ圏(ECB)にとって、「原油安は金利低下要因となり、通貨安要因となる」と言う。第2の要因は、ユーロ圏の景気減速だ。ユーロ圏の企業景況感は急速に悪化し、先行して悪化した米国と同等の水準に達しており、景気面での優位性を失いつつある。「潜在成長率を明確に下回ればインフレの二次的影響が広がる懸念も薄らぐので、ECB はタカ派的姿勢を弱める」と見る。

<豪ドル・米ドル=商品価格ピークアウトとともに反落?>

4-6 月期豪CPI の基調インフレ率は前年比4.4%と豪中銀目標の2-3%を上回ったが、先週の豪ドル相場は軟調だった。商品安や豪景気減速見通し、NZ ランド中銀の予想外の利下げなどが影響した可能性がある。「豪ドルの対ドル相場は商品相場とともにピークアウトした可能性がある」と言う。

■今週の予想レンジ(先週のレンジ)
ドル/円: 105.00-108.00 (106.06-107.99)
ユーロ/円:165.50-169.50 (167.52-169.96)
ユーロ/ドル:1.5550-1.5850 (1.5628-1.5944)
豪ドル/円:100.50-103.50 (102.23-104.50)
豪ドル/ドル:0.9400-0.9700 (0.9540-0.9792)


▼FX相場予想/
ドル円108円とユーロ円170円の「ブロック運動」


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は26日(土)、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

ユーロ円は仕手戦的動きになってきたようだ。ドル円の108円ブロック運動とユーロ円の170円ブロック運動、これらをやめてくれないかね。気が済むまで上げさせたほうが面白いと思う。しかし、最近、指標の発表で時間前の発表が多いよね。粉飾決算が当たり前的になってきているから、指標もちょっと信頼できるのかなあ。(7月26日。土曜日。長崎みなと祭りの日。)


▼ドル円相場/
 108.00円?のオプション絡みの防戦売りで上値が重い


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。

ドル円は反発。一時107.95円まで値を上げた。6月米耐久財受注額が予想に反して増加したことを受けて買いが強まったほか、7月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)や6月米新築住宅販売件数が予想よりも良好だったことが買いを誘った。もっとも、NY時間午後は株価の伸び悩みに加え、108.00円にあるとされるオプションに絡んだ防戦売りが入り上値が重い展開となった。

ユーロ円は大幅に反発。一時169.48円まで上昇した。予想よりも強い米経済指標を受けて買いが膨らんだ。米株高も買いを誘った。

ユーロドルは4営業日ぶりに反発。ユーロ円の上昇につれて一時1.5754ドルまで買われる場面があったが、その後はドルの上昇につれた売りに押され徐々に上値を切り下げた。原油先物相場の下落も重しになった。


▼今日の長期金利/
 引き続き方向感が定まらず、上下する展開と予想


三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#294) 1.530%~1.620%
・ 債券先物(9月限) 135.50円~136.35円

<シナリオ>
長期金利は、引き続き方向感が定まらず、上下する展開。米金融不安と米景気実体を巡る悲観/楽観に米債相場とともに左右される。ただ、国内景気の後退観測が強まる分、どちらかと言えば、下振れしやすい地合い。
ポイントは、(1)早くもGSE支援策の実効性を疑問視している米国市場、(2)「景気はすでに後退局面」が市場コンセンサスになる可能性、(3)金融不安と共鳴してくすぶる米景気悲観論、カギは雇用。

債券先物チャート
6月限の日足は上影陽線。
小マド(135.62円-135.65円)を空けて上振れし、雲脱出に再チャレンジの態勢。
【チャート・ポイント】
141.91円:年初来高値(3月19日)
140.50円:マド埋め(3月31日ザラバ安値)
137.11円:2008年の始値
137.05円:マド埋め(4月24日ザラバ安値)
136.98円:半値戻し【141.91円→132.05円】
136.79円:7月15日のザラバ高値
136.10円:雲上辺(本日)
135.96円:転換線
≪135.94円:先週末の東証9月限終値、前日比▲0.79円≫
≪135.82円:先週末のLIFFE先物9月限終値≫
<135.65円:本日の9月限予想レンジ上限>
135.77円:5日移動平均
135.61円:20日移動平均
<135.25円:本日の9月限予想レンジ下限>
134.92円:基準線
134.42円:半値戻し【132.05円→136.79円】
133.63円:雲下辺(本日)
132.05円:年初来安値(6月13日のザラバ安値)



▼米欧商品市況/
 貴金属=総じて反発、石油=原油期近は急反落


投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された25日(金)の海外商品市況は次のようになった――。

海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
---------------------------------------
NY金    2008/ 8 926.8 + 4.5 アルミ3カ月物 2,969.5 + 19.5
NY銀    2008/ 9 1737.5 + 7.7 銅3カ月物    7,956 + 56
NYプラ   2008/10 1758.7 + 44.9 ニッケル3カ月物 18,450 - 325
NYパラ   2008/ 9 383.00 - 4.00 NY原油 2008/ 8 123.26 -2.23
シカゴ大豆  2008/11 1386.50 + 13.50 NYコーヒー 2008/ 9 137.30 +2.10
シカゴコーン 2008/12 596.50 + 4.50 NY粗糖   2008/10 12.44 +0.20
ドル・円     107.86 +0.65   シカゴ日経平均 2008/ 9 13,430 - 55
---------------------------------------

【貴金属=総じて反発、週末を控えた買い戻しで】
ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金の期近2限月が4.5~4.6ドル高、その他の限月は4.5~6.3ドル高、銀の期近2限月は7.7~7.9セント高、9月限は7.7セント高、その他の限月は7.7~7.8セント高。金8月限は、時間外取引ではドル相場の下落や原油価格の反発などから上昇。立会い開始後は、ドルが持ち直したことが嫌気され下落に転じたものの、中盤以降は週末を控えた買い戻しが入り、上昇した。
銀9月限は、時間外取引ではチャート面から下値が支えられて上昇したものの、立会い開始後は金につれ安となり、下落した。ただし、中盤以降は買い戻されてプラス圏へと浮上した。
プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反発、パラジウムは続落。終値の前日比は、プラチナは期近2本が44.9ドル高、期先1月限が44.9ドル高、パラジウムは全限が4.00ドル安。プラチナ10月限は、最近の急落に対する安値拾いの買いが入り、反発した。パラジウム9月限は、安値が拾われたものの、プラスサイドは維持できなかった。

【非鉄=アルミは反発、米経済指標を好感】
アルミ3カ月物は反発。米新築住宅販売が予想を上回ったことから、米住宅市場の低迷に対する懸念が緩和し、買い物が集まった。銅3カ月物は反発。予想を上回る米経済指標を好感した。ニッケル3カ月物は続落。ステンレス用の需要減少が引き続き懸念された。

【石油=原油期近は急反落、序盤にドル上昇で】
ニューヨーク原油は、期近が急反落。終値の前営業日比は、期近2限月が2.25~2.22ドル安、その他の限月は2.10~1.18ドル安。米経済指標の内容好感したドル買いの動きなどから、期近は一時、6月5日以来の安値圏へと急落。ただし、序盤以降は売られすぎ感などから、下げ止まった。    (オーバルネクスト NY)

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ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、NYダウの原油安をはじめNYダウ堅調、円安を好感して一時100円を超す上昇になった。日経平均 が終値で前日比+71.07円高の13405.83円、またTOPIXも同+6.38高の1304.66、JASADAQ指数は同+0.75高の60.06となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは27業種。その他金融業、卸売業、その他製品などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は円安傾向。ドル円相場は108円を挟む展開で推移、ユーロ円は169円台半ばで推移している。

★ホンダ=2008年度第1四半期(連結)は、減収+営業利益は横這い
本田技研工業株式会社(7267)の2008年度第1四半期の業績は、二輪事業や四輪事業での売上台数の増加はあったものの、為替換算上の影響などにより連結売上高は前年同期に比べ減収となり、営業利益は、北米四輪事業のインセンティブの減少、主に四輪事業の売上台数増加に伴う利益の増加、コストダウン効果などにより、為替影響、販売費および一般管理費の増加などはあったものの、ほぼ前年同期並みとなった。税引前利益、当期純利益はいずれも第1四半期として過去最高、関連会社持分利益は全ての四半期を通して過去最高となった。なお、本日の取締役会において、2008年6月30日を基準日とした第1四半期末配当金を1株当たり22円とすることを決議した。年間配当金は、1株当たり88円を予定。
日本語:http://www.honda.co.jp/investors/event/

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

住商情報システム株式会社 (9719)
■ORFE 国際勘定系オンラインシステムの事業譲渡契約締結に関するお知らせ
住商情報システム株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:阿部康行氏)は、ニイウス コー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長兼社長:大野健氏)及びニイウス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大野健氏)から、ORFE国際勘定系オンラインシステムの事業譲受を行うこととし、事業譲渡契約の締結をいたしました。 http://www.scs.co.jp/ir/index.htm

本田技研工業株式会社(7267)
■2008年度第1四半期 連結決算説明会プレゼンテーション資料を掲載しました。なお、日本語音声付プレゼンテーションは、7月29日に掲載予定です。
日本語(PDF):http://www.honda.co.jp/investors/meeting/
英 語(PDF):http://world.honda.com/investors/meeting/

株式会社サイバーエージェント(4751)
■サイバー・バズ、化粧品メーカーdecencia「アレルギー研究支援プロジェクト」をサポート
http://ir.cyberagent.co.jp/

Posted by Yen-Dokki at 2008年07月30日 14:20
 
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