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今日の視点 |
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東証一部、東証二部、大証一部、大証二部、ジャスダック、マザーズ・ヘラクレスの7市場の“業種別株価指数”の一覧を見ますと、投資家が選んだ業種によって天国と地獄に分かれていることが明確に分かります。
『良い』とした“業種別株価指数”は一回の短期の上昇で20%以上の上昇率を記録出来た株価指数です。これは『その業種の銘柄を買った時に、上昇率が高いので簡単に売れる』からです。選んだ人は正解としました。逆に言いますと、それ以下は買ったあとに20%以上も上昇する業種に比べて売りにくいと言えます。どうせ投資するならば、わざわざ売りにくい業種を選ぶ必要はないという事で『悪い』としました。
悪い業種の市場を見ますと、第一位グループは大証一部・二部とジャスダック市場で、大証一部は海運だけ、大証二部はゼロ、ジャスダックもゼロでしたから、この三つの市場を選んで投資した投資家は最悪の結果になっていたのではないかと思います。
第二位グループとしては、まずマザーズとヘラクレスで、「建設」・「電器」・「精密」・「その他製造」・「その他金融」の5業種で株価指数の期間内上昇率が20%を突破していました。
しかし、それ以外の業種では数%しか上昇しておらず、しかも、長期では下げ続けていますので、買っても買っても損が膨らんでしまうという地獄に陥ってしまう市場と言えます。
続いて東証二部ですが、「ゴム」・「鉄鋼」・「機械」・「電器機器」・「輸送用機器」・「精密機器」の6業種だけが20%以上の上昇率を記録していました。
安定して20%以上の上昇率を記録出来ていたのは東証一部でしたが、それでも選ぶ業種を間違ってしまいますと、5%とか6%という低い上昇率しか記録出来ていませんので、東証一部の業種ならば『なんでもよい』ということではありませんでした。東証一部を選ぶというところでは正解だったのですが、東証一部を選んでも、次に選ばなければならない業種を間違えますと地獄行きになってしまいます。
下落後の短期上昇ですから、“業種別株価指数”という平均値では20%以上上昇出来ていれば合格ですが、業種によっては短期で50%以上も上昇しているものもありました。このような業種から銘柄を探した投資家は、今年の株式投資は簡単だと思っていると思います。また、短期下落と短期上昇を何回も繰り返している業種もあれば、あまり動かない業種もありました。投資家にとっては、上がる時には大きく上がる業種で、調整が1年間に何回もある業種の方が何回も儲かりますので、トータルで大きく儲けることが出来ます。
そして、どんな業種でも短期の上げ下げを繰り返しながら、中期の上げ下げが起こりますから、初心者は中期の下落が起こったあとに、その業種に含まれる銘柄の個別チャートをチェックして、中期で大きく下がっている銘柄を探し、その銘柄が下げ止まるところを色々な抵抗ラインで探して投資する方法が一番良いと思います。
見切り売りや損切りが出来るレベルに達した投資家は『短期下落波動』を使って、買いのタイミングを探せば、投資する業種や銘柄を間違えなければ大きな利益が得られると思います。
大きく上げ下げする業種で、短期の上げ下げも大きい銘柄は、チャートで探せば沢山ありました。今の株式投資は難しいという人に最近会いましたが、それは勝つのが難しく、負ける確率が高い銘柄に投資しているからです。言い換えますと、具体的に銘柄を探す前に“どうやって銘柄を探すか”という、事前の『投資戦略』を行っていないからだと思います。
もし、今日、私が行ったような業種・テーマ・事業品目のなかで、短期上昇率が高い業種やテーマや事業品目を探すならば、まず、高い上昇率を記録している業種やテーマ・事業品目を探し、探した業種やテーマ、事業品目の中に限定して銘柄を探すという戦略を決定してから『銘柄探し』を行えば、株式投資は難しいものではないと思います。
個別銘柄から探す方法にはリスクがあります。それは、たまたま『その銘柄だけ』が何かの事情で上昇したかもしれないからです。しかし、その銘柄が属する業種やテーマ、事業品目の他の銘柄も同じように上昇しているようであれば、それは業績の裏付けがあって上昇していますので、次の上昇相場でも真っ先に上昇する可能性が高くなります。つまり、業種やテーマ、事業品目を決めてから銘柄を探すのであれば、投資方法としては危なくない方法だと言えます。
つまり、その銘柄が属している業種の他の銘柄は上がっていないような場合には、たまたまその銘柄だけが上がったということになります。また同じように上がるかもしれませんが、株式投資は確率の勝負であり、どうせならば『業績が良いから、その業種に含まれる銘柄は全部上がる』というような業種に含まれる銘柄で、上昇率が高い銘柄に投資した方が良いと言えます。
では、注目の東証一部で大きく上昇した業種です。東証一部で短期の上昇率が高かった業種は、「水産・農林」・「建設」・「繊維」・「紙パルプ」・「石油石炭」・「ゴム」・「鉄鋼」・「非鉄金属」・「金属製品」・「機械」・「電器機器」・「輸送用機器」・「精密機器」・「海運」・「卸売業」・「銀行」・「不動産」の17業種でした。つまり、33業種のうちで、17業種と半分の業種だけが投資すれば儲かる確率が高い業種だったと言うわけです。自分が投資した銘柄が、この業種の銘柄かどうかを確認して見てください。
もし、違う業種に投資していたならば、改めてこの業種から銘柄を探してみてはどうかと思います。もし、この業種の銘柄に投資していたとすれば、選んだ銘柄が悪いのか、買うタイミングが悪かったと思ってください。
買いタイミングが悪い場合には、下値抵抗ラインを探すテクニカル指標を使って、買いタイミングの探し方を覚えてください。選んだ銘柄が悪い場合とはどういう意味かと言いますと、業種別株価指数は業種によっては100銘柄以上の銘柄で構成されています。従って、同じ業種の銘柄でも事業内容は全く違うものも沢山含まれています。
従って、業種ではなく、より細かく分類された『テーマ』や『事業品目』で選べば、銘柄数が絞られてきますので、銘柄の選び間違いの確率は低くなると思います。因みにケンミレでは、『テーマ』別では38テーマに分けてインデックスを作っています。『事業品目』はすべての市場で284、東証一部では144のインデックスを作りました。『事業品目』の方がミスは少なくなると思います。
次に必要な事は、『どうせ投資するならば、一回の上昇率が高い銘柄に投資した方が良いと思います。チャートを見て、短期の上昇の場所を探し、その短期の上昇の上昇率を計算すれば、その銘柄が一回で何%くらい上昇出来るかが分かります。平均して短期上昇の上昇率が高い銘柄の方が投資するには良いと思います。
なぜならば、上昇率が高いということは『儲けが大きくなる』と同時に『上昇期間も長くなる傾向がありますので、売りのタイミングを掴みやすい、売り損ないを防ぐ』という効果もあるからです。
最後に、このようにして、良い業種・テーマ・事業品目をまず選び、次のそのインデックスに採用されている銘柄のなかから、一回の上昇率が高い銘柄を選びましたら、その銘柄は『宝』ですから、マイストックリストや注目銘柄リストに登録して、株式市場が大きく下がったなと思ったら、最初から調査するのではなく、まずは前回の戦略から注目した銘柄がどうなっているのかをチェックすれば、時間を短縮して良い銘柄を探せます。
※7市場の“業種別株価指数”の一覧を上昇率の大きな市場で並べて表示する機能は、有料会員向けのサービスです。
※マイストックリストは有料会員向けのソフトです。
レポート担当 : ケンミレ株式情報 森田 謙一