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サイバノミクス金融・経済レポート
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2008年07月17日

GSEと金利見通し・日本の「株式文化」進展ほか

★東証1・2部時価総額(14日)=414兆0889億円(前日比-1兆7512億円)

■GSEと金利見通し/
 米金融不安は、基本的に金利の低下要因だ!


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は、「GSE(米政府系住宅金融機関) 問題と市場のテーマの変遷」として、長期金利について、概ね次のように予想した――。

<金融不安は、基本的に金利低下要因だ>

9日の本レポートで今夏のイベント候補として挙げたのが以下の4つだった。(1)日米景気後退懸念の強まり、(2)米国の金融危機懸念の再燃、(3)ECB の金融政策転換、利下げの織り込み、(4)原油価格反落。言うまでもなく、足元の米国のGSE(ファニーメイ・フレディマック)問題はこの(2)に当たる。

昨朝は、「(問題に起因する)円高ドル安、予想される株安は円債の支援材料。財政負担の懸念を含む米債安はあまりマイナス材料にならず、『質への逃避』が先行しやすい。ただ、今後の米市場の動きを見極めたいとのムードも強いと考えられる」と見込んだ。しかし、その後、伝わったFRB と財務省による支援によって状況が多少変わった。FRB は必要なら両社に公定歩合で貸付するとし、ポールソン財務長官は、両社の株式を上限設けず取得、必要に応じ貸付を行う権限の付与を議会に求める方針を示した。したがって、上記昨朝の予想は前提から異なった。

実際、一時は株価が上昇し、債券も「質への逃避」が一服と判断した。もっとも、先週末のNYタイムス(電子版)の報道がそうだったように、やはりマザーマーケットでのそれを確認する必要がある。そして、昨日の米国市場は株高債券安。イールド・カーブはブル・スティープ化した。注目されたフレディマックの短期債入札は結果良好だった。しかし、以下に解説するように、金融不安は基本的に金利低下要因だ。


■日本の「株式文化」進展/
 世界の株式市場・投信業界に与える影響は大きい


日興アセットマネジメント(取締役会長兼CEO:ティモシー・マッカーシー氏)は、最近のレポートで、円高やマーケット環境悪化による株安で、投信の純資産額が減少しているにも拘わらず、投信への資金シフトがなおも継続している状況が示すように、「我々が2006年のレポートで予測した『株式文化』の成長は、着実に成長していると見られる」とした――。

企業の株主に対する責任感の高まりと、配当の増加が、引き続き鍵となるであろう。今後は投信販売網がさらに拡充され、家計の保有資産における株式と投信の割合は増加していくものと予想している。

家計の保有資産の多くが引き続き、ほとんどリターンを生まない貯蓄に滞留している現状を見た場合、日本の株式文化の今後の進展が世界の株式市場や投信業界にもたらす影響はきわめて大きいと考えられる。


▼今日の株価予想/
 日経平均は4日間のもみ合い後、上下にどちらに振れるか


T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

東京市場は売り優勢の展開か。米金融当局の対策発表後の米国株の動きを見る限りでは売り方優位の展開は続いている。主力株の一部には6月高値以降堅調な銘柄も散見されるが、日経平均は4日間のもみ合い後5日目で上下に振れる可能性があり注意が必要な局面。

日経平均は昨日上値を抑えられた5日移動平均線に対して、寄り付きが上方スタートとなるか下方スタートとなるか注目される。

14日のNY株式市場ではNYダウ、ナスダックともに続落。米政府や米連邦準備理事会(FRB)による米住宅金融会社への支援策を好感し、NYダウは一時138ドルまで上昇する場面があった。ただ、アナリストによる投資判断引き下げや資金繰り悪化のうわさなどから地方銀行株中心に売りが波及した。NYダウは2006年7月以来の水準まで下落。シカゴ日経先物は昨日の大証日中終値に比べ80円安い12970円で終了した。

14日の東京市場は続落した。FRBなどによる政府系金融会社の支援発表から寄り前からナスダック100先物が上昇。米国株の反発を先取りする形で、日経平均は前場150円近く上昇する場面があったが、上値を積極的に買い進む動きは限定的となった。

テクニカル分析
日経平均は3月安値の週から先週までで一目均衡表の基本数値となる「17週」を経過した。今週は日柄面では変化が起きやすい週である。短期テクニカル指標からはリバウンドの動きが想定されるが、目先的な上値は限定されそう。

逆に4月14日安値12858円を下回り、下げが加速する動きとなった場合には、3月安値を意識して二番底を探る動きが考えられる。その際の下値メドは、まずは3月安値から6月高値までの上昇に対する2/3押しとなる12650円前後。その水準を下回った場合には、6月6日高値から最初の下げ幅である790円の二倍となる1580円を、6月13日安値から下げた水準となる12200円どころとなる。それは、2月27日高値から3月安値までの下げを、6月6日高値からの下げとした12187円レベルとほぼ一致するため、強い抵抗になると考えられる。

目先の上値メドは、一目均衡表の転換線13163円(15日見込み値)や7日高値13409円、雲下限である13515円などがある。

話題の銘柄
6794フォスター電機/最高益更新へ、iPhone 3G関連銘柄としても期待

東海東京では、「フォスター電機は、セットメーカーの“黒子”に徹することで、国内外の100社以上に達する顧客から製品受注を獲得し、スピーカーの世界シェア約10%超を持つ。目下、同社は、主力であるヘッドホンを中心とした通信機器分野での売上拡大とともに、従来からの基盤商品であるスピーカーを中心とした自動車・オーディオ分野のシェアを伸ばすことで、商品分野のバランスのとれた成長を追及している。『世界の一流グローバル音響機器メーカー』となるために、開発・技術・営業・製造・品質・管理のあらゆる面から改革を推進するとともに、コストや効率などの最適化を目指してグループ全体の製造拠点の再構築に取り組んでいる。昨年には、旺盛な需要に対応した製造能力の強化と中国一極集中というリスクに対する回避・分散の目的から、ヘッドホン・ヘッドセットの生産拠点として、9月にベトナム第2工場が稼動、11月には中国の南寧に豊達電機有限公司を設立した。これらの稼動などにより、生産能力は前08年3月期末の月産2500万個から今09年3月期末には約4割増の同3500万個体制に強化される」、「今09年3月期連結業績は7.3%増収、営業9.4%増益と売上高、利益ともに過去最高を更新見通しで、会社公表数字を若干ながら上回ると予想する。会社側公表の6%増収予想は、06年3月期から続く年率18%増収と比べて低いとみるため。携帯電話端末市場の拡大に加えて、出荷時でのヘッドセット同梱率の上昇も追い風となろう。ベトナム工場の増強などによるコスト削減なども見込まれる」と指摘。今2009年3月期連結営業利益を会社計画76億円(EPS190.8円)に対し78億円(EPS199.1円)、来2010年3月期89億円(EPS228.2円)と予想。「同社株は業績好調ながら予想PERが11倍前後で、7月30日の四半期決算発表で受注回復が確認されれば、一段の上値を目指す展開が見込まれる。また、7月11日に世界同時発売されるアップル社製“iPhone 3G”の関連銘柄としての注目度も高い」と指摘。レーティング「1」で新規カバレッジを開始した。 トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/


▼ドル円105円台/
 米政策当局者に焦り=ドルの行方がぼんやりと見える


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

アメリカ、どうしようもないなあ。政策当局者たちのあせりが手に取るようにわかる。ドルの行方がぼんやりと見える。ドル円は相変わらず働かずに外で遊んでいる。106円、107円、108円とか買う人たちの気持ちはよくわからん。かわいそうに漁業関係者たちは泣いておるではないか。デモ行進まで始まったではないか。では政府当局者たちの態度はどうか?ひとごとのように見ているようにしか見えない。漁業関係者たちは農水大臣に直訴してもしょうがないんだよ。財務省に行かなきゃ。なんで米ドル1兆ドルも持っているんだ?売ってドル円を下げさせろ!しかし、そんなに輸出メーカーが大事かねえ。このままいくと社会不安になるからね。政府もなめないほうがいいよ。おばさんたちに号令、シャモジ行進をせよ。ところで金が上首尾で上げているね。宜しい宜しい。(7月15日。火曜日。お菓子を食べましょう日。)


▼ドル円105円台/
 GSE救済策効果も束の間、ドル買い圧力は後退


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。

ドル円は続落。米地銀に対する信用不安が依然くすぶっていることや、米国株相場が高く寄り付いた後、下げに転じたため売られた。米財務省とFRBがファニーメイとフレディマックに関する救済策を発表したことを材料に買いが先行したが、米銀ナショナルシティが急落後一時取引停止になるなど信用懸念が完全に払拭されなかったためドル買い圧力は後退した。

ユーロドルは4営業日ぶりに反落。14日の日欧市場で、米金融当局によるファニーメイとフレディマックに関する救済策を背景に売り込まれた影響が残った。もっとも、14日の米国市場では米地銀への信用不安の高まりを受けた買いが断続的に入り下げ幅を縮小して引けた。

ユーロ円は3日ぶりに反落。一時168.79円まで売られた。米国株相場が下落したため売りが目立った。

米国株式市場は続落。ダウ平均は前週比45ドル安の1万1055ドルとなり、これは2006年7月以来の安値水準。米金融当局による米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)と米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)の支援策を受けて買いが先行した。ただ、米銀ナショナルシティが急落後一時取引が停止されるなど、米地銀への信用懸念が依然根深かったため一転して売りが強まり下げに転じた。



▼今日の債券相場/
堅調相場予想も、10年1.50%が強いレジスタンスに


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント…堅調。ただ、5年1.10%、10 年1.50%とレジスタンスが控える
昨日の米国市場はフォロー。したがって、本日は堅調な相場展開を予想する。しかし、5年の1.10%を割れても、次は(まだ遠いものの)10 年の1.50%が強いレジスタンスになろう。カーブは基本的にブル・スティープ化を見込む。金融政策決定会合が終わる。「展望レポート」の中間レビューや白川総裁の会見は一定の注目を集めよう。それでも、市場のテーマは米国金融危機懸念にありだ。(AM6:42、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物9月限) :136 円17銭~136 円52銭



▼CFTC大口投機マネー/
中東情勢の緊張高まると、原油・金ともに買い上げへ


投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された14日の海外商品市況と、「CFTC大口投機資金動向(7/8日時点)」は次のようになった――。

海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
---------------------------------------
NY金   2008/ 8 973.7 +13.1 アルミ3カ月物 3,306.0 -11.0
NY銀   2008/ 9 1925.0 +43.0 銅3カ月物 8,280.0 +10.0
NY白金  2008/10 2036.0 -11.2 ニッケル3カ月物 20,750 -850
NYパラ   2008/ 9 456.35 -1.45 NY原油 2008/ 8 145.18 +0.10
シカゴ大豆  2008/11 1559.00 -37.00   NYコーヒー  2008/ 9 142.90 +0.65
シカゴコーン 2008/12 682.25 -27.00  NY粗糖   2008/10 13.59 -0.40
ドル・円      106.18 -0.07  シカゴ日経平均 2008/ 9 12,970 +10
---------------------------------------
ファンドの動きはどう変化?CFTC建玉明細

【概 略】
米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要49市場における7月8日時点の大口投機家の買い越しは208万9398枚となり、前週の214万9243枚から縮小した。
取組高合計は2772万5780枚となり、前週から31万3271枚(1.14%)増加した。

項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が6.8%増、債券合計が1.1%増、為替合計が0.6%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計が2.3%減、エネルギー合計は0.6%増、金属合計は1.7%増となった。

項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規売りが新規買いを上回って売り越し幅を拡大、債券は新規買いが入って買い越し幅を拡大した。為替市場では手じまい売りが出て買い越し幅(ドル売り)幅を縮小した。  (オーバルネクスト 東京/東海林勇行さん)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
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ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、米国の金融不安や円高により一時200円を超える下落となった。日経平均 が終値で前日比-193.20円安の12816.96円、またTOPIXも同-20.46安の1260.26、JASADAQ指数は同-0.77安の58.47となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのはパルプ・紙、卸売業、空運業、鉱業の4業種に止まった。
午前の東京外為市場=為替は対ドルで円高が105円台に進んだ。ドル円相場は105円台後半で推移、ユーロ円は168円台後半で推移している。

★日興AM=国内初のインフレ対策ファンド「日興インフレ戦略ファンド」募集開始
日興アセットマネジメント株式会社(取締役会長兼CEO:ティモシー・マッカーシー氏)は14日、追加型証券投資信託「日興インフレ戦略ファンド(毎月分配型)/(資産成長型)」を設定、31日より運用を開始すると発表した。募集は、14日から日興コーディアル証券で開始した。「日興インフレ戦略ファンド」は、新興国を含めた世界の物価上昇トレンドを捉えることで、インカム収益の獲得と中長期での資産成長を目指す。具体的には、世界的なインフレ環境下、物価上昇に追随されると期待される物価連動債、コモディティ、グローバル農業の3つの運用戦略に投資を行う。新興国の物価連動債券戦略に投資するファンドは国内籍で初となる。
http://www.nikko-am.co.jp/

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

株式会社サイバーエージェント(4751)
■「Ameba(アメブロ)」が知識に特化したマーケットプレイス「リクミィマーケット」を開始
http://requestion.ameba.jp/reqme.do

Posted by Yen-Dokki at 2008年07月17日 16:11
 
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