|
|
ケンミレ株式情報レポート |
|
|
本日の株式市場は、米国株の下げ止まりにも反応せず、ほぼ全面安となって続落することになりました。日経平均は本日の下落で、ついに10連敗を記録することになりました。
日経平均の10連敗はバブル崩壊後の相場低迷期でも記録がなく、1965年2月19日から3月2日にかけて記録したときまでさかのぼらないとない出来事となります。
当時の経済環境を調べてみると、サンウエーブや山陽特殊製鋼など大手企業が倒産した「40年不況」といわれた時期で、それだけではなく、長引く証券不況で証券会社が経営不安に陥り、この年の5月に日銀が山一證券などに特別融資(日銀特融)をおこなったときです。
したがって、日銀特融をおこなうほどの証券不況の真っ只中に起こった10連敗ですので、今回の日経平均10連敗がどれだけ大きなことかがわかるといえます。
今週は3日に米国の雇用統計が発表されるのと、ECB(欧州中央銀行)理事会を控えていることが積極的に買うことができない状況につながって、日経平均の反発が弱い背景と見られます。
ECB理事会ではインフレ抑制のために約1年ぶりに政策金利を引き上げる見通しとなっており、市場では利上げを織り込んでいると見ているものの、蓋を開けてみないと市場がどのように動きかわからないため、積極的に動けないのだと思われます。
欧州が利上げを実施し、さらに米国雇用統計の悪化となれば、欧州と米国の金利差プラス米国景気後退でドル安のシナリオが考えられ、一段のドル安となればドルと連動性の高い原油先物価格がさらに上昇する可能性が高まります。
原油高騰が世界的なインフレ懸念につながりますから、インフレによる新興国の景気を停滞させることも連想されます。
世界的なインフレ懸念や景気後退だけではなく、輸出に頼っている日本にとって一段の円高進行となりますと直接的な悪材料になりますから、株価が下がって安いといっても、不透明要因のリスクをとってまで投資できないということになります。
このような環境が今週に重なったことで、日経平均が10連敗するという不名誉な記録につながったと考えられます。
しかし、下がり続けることはないわけですから、どこかで連敗は止まります。ただし、単純に連敗が止まるだけのことですので、再び日経平均が安値を試す動きになる可能性はあると思われます。
そうなると、自律反発以上にしっかりと上昇するようなきっかけの材料が欲しいとなるわけですが、7月のイベントを考えますと1つのきっかけが浮かびあがります。
それは、今月が3月決算企業の第1四半期(4-6月期)決算発表を控えているという点です。
もちろん、企業決算が悪いということになれば相場回復のきっかけとなるわけではないのですが、今年の相場を振り返りますと、今期の決算発表で悲観的な業績見通しが後退していますし、ソニーやNTTが決算をきっかけにストップ高する象徴的な動きもありましたから、第1四半期の決算がきっかけになる可能性が考えられると思われます。

7月の決算発表は例年7月下旬から8月中旬にかけておこなわれます。したがって、まだ発表まで期間もありますから、当面は海外市場や為替、原油などで神経質な展開となり、株式市場の下値模索は続く可能性は高いと思われます。
安値を待ち伏せて買うにしても、なるべく買ってから下がらないタイミングを待ちたいですから、下がっている最中は様子を見て、じっくりと下値を確認することを優先した方がよいと考えられます。
レポート担当 : ケンミレ株式情報 市原義明