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ケンミレ株式情報レポート |
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NYダウが大きく下げ、週末ということもあって東京株式市場も大きく下げました。このように相場が大きく下がったときの考え方と対処法についてレポートします。
NYダウが大きく下落しました。今回の下落は、ただ単に大きく下がったという事実だけではなく、過去に何度も上げ止まったり下げ止まったりしている抵抗ラインを今回の下落で割ったことに大きな意味があると思います。そしてNYダウをいつもチェックするのは、やはり日本の株式市場に大きな影響を与えるからです。
NYダウにつきましては、5月22日に「12760ドルのケンミレ抵抗ライン」と「短期バリューのアンダーバリュー」という2つの重要な節目を下回ったことで上値の重さをレポートしました。そして6月6日にNYダウが再び上昇トレンドに転じるためには「12800ドル前後の抵抗ライン(自分で引いた抵抗ライン)」を超える必要性をレポートしました。結果的にNYダウはその後も下げ続け、いったんは11630ドルの下値抵抗ラインで踏み止まりそうな気配を見せたものの下抜けし、日本の株式市場も大きく下がることになりました。
しかしここで大事なことは、この大きく下がった相場を見て「嫌な気分になったり意気消沈する」のか、それとも「さらに割安な状態になってきたと思う」のか、ということです。単純なことなのですが、意気消沈しても何も始まりません。もし相場が高いときに、高値で買った銘柄を持って嫌な気分になっている人がいれば、(1)同じ銘柄でもう一段下にある強い抵抗ラインで買い増しをする、(2)別の割安銘柄を探して大きく下がった割安タイミングで買う、(3)いったん損切りして投資資金を確保する、(4)何もしないで買い値を回復するまでひたすら待ち続ける、のどれを選択するのかだけです。
(1)同一銘柄を買い増しする
この方法を取る場合、もっとも注意しなければならない点は、「根拠のない買い増しをしない」ということです。たとえば、1000円で買った銘柄が800円まで下がっているの「いま買えば平均買いコストが900円になるから」というのは根拠がないナンピン買いです。この方法は2回目の買い値に根拠がありませんので昔から「ナンピンはスカンピン」といって、お金を失う投資手法となります。
大事なことは、強い下値抵抗ラインで買い増しすることです。最初に買ったときにも下値抵抗ライン(ケンミレ抵抗ラインやバリューラインや押し目ラインや価格帯別出来高や自分で引いた抵抗ラインなど)をチェックして買い値を決めたと思いますが、下値抵抗ラインは一本しかないのではなく何本もありますので、さらに下にある抵抗ラインの中から強い下値抵抗ラインで買い増し価格を決めるようにします。たとえば、1000円で買った銘柄が800円まで下がったとき、この800円に強い下値抵抗ラインがあるなら買い増ししますが、もし750円にあるなら下がるのを待って買い増しします。
したがって、このような「万が一」に備えた対処ができるためにも、つねに「今回の投資ではいくらの資金を使うか?」という資金配分を考えて投資する必要があります。これが『株式組入比率』が重要な理由であり、マネジメント投資のもっとも基本となる考え方になります。
そして買い増しした銘柄を売るときに、株価が平均買い単価を上回れば「上と下で買った分を一緒に売っても利益」となります。しかし最初に買った株価と二回目以降に買い増しした株価があまりにも大きな開きがあった場合、この平均買い単価や最初に買った高い株価に固執し過ぎますと「なかなか売れない」となってしまいます。このような場合は、下で買い増しした分だけを見て「直近の短期波動の上昇率を参考にして、上昇率の8掛けや7掛けなど確実に売れそうな株価で売る」という方法を取った方が良いと思います。
なぜなら、売らずに持ち続けて株価が上昇すれば良いのですが、そうならなかった場合は「結局塩漬け銘柄が増えただけ」となってしまうリスクがあるからです。下で買った分だけでも確実に売って利益を確定し、そして「また下がったところで買う」「違う割安銘柄が見つかれば買う」ことができる投資資金を確保して、確実に利益を積み上げるようにした方が投資効率も高くなり、何よりも「確実に利益を取っている」という前向きな気持ちになれます。気持ちが前向きになれば、早く損を取り返そうと焦って失敗するリスクも少なくなります。
(2)別の割安銘柄を買う
前述の同一銘柄を買い増しするときの前提条件は、その銘柄の下落が「上がれば下がる」の本来の株価の調整で下がっていたり、業績などに不安もなく株式市場全体の下落に連動して大きく下がっている場合です。しかし最初に買った銘柄が「買うときは良い」と判断して買っても、買った後に悪材料が出て大きく下がってしまうことがあります。これは株価の調整で下がる本来の下落ではありません。
このような銘柄を買ってしまった場合は、本当は早めに損切りするか、もしくは別の割安銘柄を買った方が良いとなります。そして買った別の割安な銘柄が上昇すれば、その利益と一緒に失敗した銘柄を損切りすれば、現金比率が高くなって投資戦略をもう一度仕切り直すことができます。したがって、この方法でも売るときは(1)と同様に「高値で買った最初の銘柄の買い値に固執しない」ことが重要となります。
(3)損切り
買うときに、何も考えずに買う人はいないと思います。本来は「どこで下げ止まりそうか」や「どこまで上昇しそうか」という自分なりの想定シナリオを考えて買っていると思いますが、この想定シナリオ以外の動きとなったら損切りします。たとえば、過去の短期波動の下落率をチェックして「いつも-10%くらい下がれば株価が反発している」という銘柄が「-11%のように過去の下落率以上に下がった」ら損切りする方法です。また、過去の下落日数をチェックして、その下落日数以上に下がったときに損切りする方法もあります。他にも強い下値抵抗ラインを割った場合や、アンダーバリューラインを下回ってトレンドが転換したかもしれないと判断したときです。
しかし、このような損切りルールを作っていなかったり、損切りに躊躇して売りタイミングを逃した場合、損は大きくなってもいったん損切りする方が良いと思います。売った後に上昇することがあるかもしれませんが、上昇しなければそのまま塩漬け銘柄として待ち続けるしか方法がなくなり、その資金は「死に金」となってしまいます。大きな損になるまで損切りできずにいたのは、相場がものすごく高いときに買ったのか、買った銘柄の判断が間違っていたのか、上昇中など買い値の決め方が悪かったのか、欲を出すなど売り値の決め方が悪かったのかのいずれかです。まずは損切りして実際に「痛み」を感じて、何が間違っていたのかを見つめ直し、失敗した原因を明確にすることができれば、次から同じ失敗をする確率を大きく減らすことができます。
しかし本当に一番良いのは「損切りをしなくても良いように高いときには買わない」ということです。つまり、買いは大きく下がった割安なときに買う、次にどこで下げ止まりそうかを考える、しかし実際にその株価で100%下げ止まるかどうかを正確に当てることはできませんので「株式組入比率で投資資金の上限を決めて投資」する、そして最後に売りは「特に下落相場の場合は欲を出さずに低い目の売り目標で確実に売る」を最優先に考えて実行することです。
いつもレポートを読んでいただいている方には耳に蛸かもしれませんが、NYダウであれ、TOPIXであれ、個別銘柄であれ「株価は上がれば必ず下がり」ますが、「下がれば必ず上がり」ます。したがって、今回の大きな下落は少なくとも「今までよりも割安なところで買うことができる」ということになりますので、相場が下がったときこそ原点に立ち返って欲しいと思います。
レポート担当 : ケンミレ株式情報 田中達也