|
|
ケンミレ株式情報レポート |
|
|
相場は今週に入って4日連続で「節目」を意識したような動きで下げ止まった格好となりました。その結果、いくつかの割安シグナルにも変化の兆しが出てきました。詳しくは本文をご覧ください。
今週に入ってからのTOPIXの動きを見ていますと、ザラ場では大きく下がるものの、大引けにかけて値を戻すという展開が続きました。予想以上に「下値はしっかりという展開だなぁ」と思って見ていますが、ただ出来高や特に売買代金の少なさを見る限り、まだ本腰を入れた買い物ではなく打診買いの範囲内のような気がします。
市場関係者の見方では、「一部市場の銘柄は新興市場に比べて空売りも多いので、下値が意外に固いことや米国が今後利上げの方向に進む可能性が高いことから円安→株価の上昇を想定して買い戻しを急ぐ動きが相場を下支えているのでは」という声も聞かれました。
下値が意外に固い真相はともかく、ただ結果的にTOPIXは長期バリューのフェアバリューライン、そして中期バリューの同じくフェアバリューラインを意識した展開になっているようです。
また先週の金曜日にレポートでも書きましたが、短期バリューは6月11日前後にいったん下落トレンドに転換したようです。そして下落トレンドの注意点である「もう一本下にある下値抵抗ラインを参考にした方が良い」の定石通り、0.382の押し目ラインがある1330p前後の下値抵抗ラインまで下がり、そして止まったような格好となりました。

そうした中で、いくつかのシグナルに変化の兆しが出てきたようです。
・信用取引評価損益率のマイナスが拡大
まず、信用取引評価損益率が-12%以上に拡大しました。一般的にも割安シグナルといわれる-18%以上までにはまだ遠いですが、3月の大底以降ずっと改善を続けて来た信用取引評価損益率もやっとマイナス幅がジリジリと拡大する傾向に転換してきた可能性が出てきました。
・背景色が黄色のミニチャート(※)が増加
これは会員向けのサイト上でしか見ることができませんが、ケンミレ20指数やテーマ別インデックス、また業種別株価指数の『ミニチャート』の背景色が黄色い割安市場の数が増えてきました。3月17日から始まった上昇相場では、黄色い割安市場はほとんどありませんでしたが、「中期下落波動ラインが引かれ、かつリバウンドしていない」という割安市場が少し増えてきました。
※ミニチャートは、有料会員向けのサービスです。
※有料会員の方は、トップページの「景気予測株価指数」をクリックすると画面下にミニチャートが表示されます。なお「旧TOP」をお使いの方は、トップページの下の方にいけばミニチャートがあります。
・『最適指標銘柄探しソフト(※)』の抽出銘柄数が100銘柄を突破
このソフトは、RCIやストキャスティクスなどのテクニカル指標で割安になっている銘柄だけを抽出するソフトですが、単に割安になっているだけでなく、さまざまなテクニカル指標の計算基準を「4600近くある銘柄のすべて個別」に「もっとも最適な計算日数」で「毎日株価を見直し」て割安になっている銘柄だけを抽出します。今回の調整の結果、この基準を満たした銘柄数が久しぶりに100銘柄を突破してきました。
・『割安銘柄探しソフト(※)』の「大市場」でも銘柄が抽出
株式市場は「東証一部」や「ジャスダック市場」のような市場区分だけでなく、さらに業種や事業品目やテーマ別にさまざまな市場を作ることができます。このような市場区分をケンミレでは現在465市場作っていますが、特に採用銘柄数が多い市場ほど、一銘柄の株価の変動が市場に与える影響度は少なくなりますので、投資リスクは採用銘柄数が多い「大市場」ほど小さくなります。
このソフトは、コンピューターがこの市場の中から割安な市場があるかないかをチェックして、割安市場が見つかれば「さらにその市場に含まれる銘柄の中で割安な銘柄があれば抽出する」というソフトですが、久しぶりにこの「大市場」でも割安銘柄が抽出されるようになりました。
※『最適指標銘柄探しソフト』および『割安銘柄探しソフト』は有料会員向けのサービスです。
このように、3月17日以降の上昇相場ではほとんど出ていなかったいくつかの割安シグナルに変化の兆しが出てきました。したがって、まだ「下がったときに買いたい銘柄」を見つけていない方は、それを探す価値がある相場環境になってきたと思います。
ただし一方で、NYダウは年初来安値をかろうじて維持した水準で下げ止まっているものの、重要な節目になりそうな11630ドルの下値抵抗ラインぎりぎりの株価水準で踏み止まっているような展開となっています。
したがって、実際に投資するときには「万が一この重要な節目を下回る可能性=投資リスク」も考慮した方が良いと思います。この投資リスクは、投資家の「投資金額」や「年初からの利益率」、また「投資に使うことができる現金の比率」や「投資に使うことができる資金の性格」などによって取れるリスクの大きさも違ってきます。しかし「自分だったらどれくらいまで投資してもOKか?」という投資金額の上限を『株式組入比率』をもとにして最初に決めれば、もう一本下にある抵抗ラインまで下がったときにも買う資金が手元に残り、反対に下がらずに上がったときには買った分だけでも利益を確保することができますので、精神的なゆとりをもって相場と向き合うことができるようになります。
レポート担当 : ケンミレ株式情報 田中達也