最新更新日:6 27, 2008 10:36 AM
ケンミレ株式情報レポート
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2008年06月26日

NASDAQ指数と日経平均の連動性

時事戦略

2008年06月26日(木曜日) 17時11分 更新

NASDAQ指数と日経平均の連動性

昨日の米国市場は、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて、利上げ期待が後退したことを背景に反発の動きとなりました。

事前には、インフレを警戒して利上げを強行すると景気や金融市場に悪影響になるとの思惑でしたから、FOMC声明文で利上げに積極的ではなかったため、株式の買い材料となったようです。

債券市場では、8月の利上げ観測が一旦後退した形になっていますから、今後の経済指標を材料に利上げを織り込んでいくことになりました。

景気後退懸念が完全に取り除かれるまで株式市場にとっては、利上げは売り材料との認識ですので、当面は悪材料が後退した可能性があります。

しかし、NYダウは一時100ドル以上高かったものの、結局はほとんど変わらずの水準となりました。NYダウの株価水準はテクニカル的に今年の安値を割り込んで底割れとなるか、3月安値とのダブル底をつけるかの瀬戸際ですので、昨日のNYダウの終値だけをチェックすると、まだ楽観視できない状況と思われます。

ただし、ハイテク株の比率が高いNASDAQ指数を見るとしっかりと上昇していましたから、株式市場はFOMCの結果を好感したと考えられると思います。

米国市場の状況といいますと、NYダウの動きをチェックすることが多いと思いますが、最近の日本株は、NYダウよりもNASDAQ指数との連動性の方が大きくなっているようです。

日経平均にNYダウ、NASDAQ指数をそれぞれ上書きして比べてみますと、5月中旬ごろからNASDAQ指数の動きと同じような動きとなっています。


NYダウとNASDAQ指数の大きな違いは金融株の比率です。NYダウを構成している30銘柄のうち金融株は、投資銀行大手のシティ・グループ、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガンをはじめ、保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ、カード信販アメリカン・エクスプレスと5銘柄も含まれており、約17%を占めています。

したがって、NYダウは金融株の動きの影響を受けやすくなり、最近の金融不安再燃によって金融株が下落したことがNYダウの軟調な動きにつながっていると考えられます。

ダウ構成銘柄で金融株の代表でもあるシティ・グループ、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガンと、ハイテク大手のIBMやインテルの過去52週間(約1年)の安値から高値と昨日の終値を比較してみますと、その差がはっきりとわかります。

金融株は過去1年で見るとすでに半値以上下がっている銘柄もあり、さらに昨日がほぼ安値圏となっていることがわかります。一方でハイテク株は年初来安値を更新しそうなNYダウの下落ほど下がっていません。

したがって、ハイテク株比率の多いNASDAQ指数は、NYダウの動きとは別の動きになっていると考えられます。ハイテク株はサブプライム問題の影響が少ないと見られており、景気に敏感という面ももっていると考えられます。

日本株についても、サブプライム問題の影響が少ないということと、世界景気に敏感という点でNASDAQ指数と同じ側面を持っていると思いますので、日経平均がNYダウよりもNASDAQ指数に連動しているのではないかと考えられます。

また、NYダウとNASDAQ指数の動きを比較して考えますと、景気が大きく後退すると悲観的になっているのであれば、NASDAQ指数もNYダウと同様に年初来安値圏にあってもおかしくはないと思います。

しかしながら、NASDAQ指数が半値押し程度の調整で止まっていることから、そこまで米国景気を悲観的に見ていない可能性も考えられると思います。

ただ、昨日のNASDAQ指数が反発したにもかかわらず、本日の株式市場は日経平均で小幅ながら6日続落し、出来高も少なく、方向感のはっきりしない展開が続くことになりました。今晩のNYダウの下落を警戒した面もあったと思いますが、連動性から考えますと、NYダウだけでなく、NASDAQ指数もあわせてチェックして判断した方がよいと考えられます。

レポート担当 : ケンミレ株式情報 市原義明

Posted by Yen-Dokki at 2008年06月26日 18:28