最新更新日:9 03, 2008 08:47 PM

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サイバノミクス金融・経済レポート
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2008年06月19日

ECB金融政策・今日の株価予想ほか

★東証1・2部時価総額(16日)=452兆3180億円(前日比+9兆2260億円)


■ECB金融政策/
ボラタイルな金融政策=世界市場に波乱招く兆候


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は、インフレ懸念に晒され、利上げが予想されているECB(欧州中銀)の金融政策について、おおよそ次のように語った――。

昨日、ユーロ圏の5月消費者物価(改定値)が発表された。
前年比は3.7%増となり(前月3.3%増)、過去最高水準を更新した。ECB のインフレ目標(2.0%未満)を大きく上回り、次回の定例理事会(7月3日)では、利上げが確実視される。しかし、10 日の本レポートでも伝えたとおり、コア(除くエネルギー、食料、酒、たばこ)は依然、落ち着いており、5月の前年比も1.7%増にとどまっている(前月1.6%増)。すなわち、物価上昇の中心はエネルギーと食料であり、それを金融政策で抑制することは難しい。


▼今日の株価予想/
 短期テクニカル指標は好転だが、昨日の反動も


T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

東京市場は昨日の高値圏でのもみ合いが予想される。日経平均はシカゴ日経先物が14385円で終了していることもあり、朝方は小高くなる場面も考えられるが、昨日の大幅上昇の反動や戻り売りに押されて上値は追いづらい。マド埋めとなる14500円に向けた動きが継続するなかで、上昇エネルギーを蓄積する局面と考える。

16日のNYダウは反落。原油先物の上昇を受けて一時は95ドル下げる場面があったものの、その後は原油先物が軟調となったことや、リーマン・ブラザーズの決算内容が予想の範囲だったことが好感され金融株に買いが波及した。一方、ナスダックは3日続伸、フィラデルフィア半導体(SOX)指数は1.5%上昇した。

昨日の東京市場は米国株高を背景に大幅続伸となった。後場はアジア株高などを背景に先物主導で上げ幅を拡大。日経平均は年初来7番目の上げ幅を記録し、14100円前後に集中する節目をあっさりと上回った。今日に関しては、一目均衡表の基準線の上昇や5日移動平均線の上昇がさらに切り上がる。ボリューム面の落ち込みがやや気になるところだが、一気に14500円クリアといった流れも想定されよう。 今週は週足の一目均衡表で転換線が300円程度上昇することから、その上昇に株価が押し上げられる動きが想定される。日柄としては、昨年12月の戻り高値から3月17日安値までの65日目と対等する、今週19日は変化しやすい日として重要となる。

上値メドは、6日のマド埋めとなる14500円前後や、昨年11月安値の14669円、15200円前後など。一方、下値メドは、13日安値の13810円や5月28日安値13665円、75日移動平均線の13470円前後などが考えられる。

話題の銘柄
1868三井ホーム/地価下落→年収倍率改善シナリオの恩恵最も享受、目標株価770円 

モルガンが住宅業界のレポートを作成。07年度決算、直近の住宅着工、月次受注を踏まえて、積水ハウス、三井ホーム、住友林業の業績予想および目標株価を修正。トップピックを引き続き三井ホームとし、投資判断「Overweight」を継続、目標株価を従来の540円から770円に引き上げたほか、住友林業の投資判断を「Equal-Weight」から「Overweight」へ、目標株価を従来の800円から1080円へ引き上げた(積水ハウスは投資判断「Equal-Weight」を継続、目標株価を従来の1670円から1250円へ引き下げ)。三井ホームがトップピックである理由として、(1)首都圏の営業基盤が強く、地価下落による持家取得年収倍率改善の恩恵を受けやすいこと、(2)資材価格高騰の影響を受けにくいこと(値上がりのペースが緩やかな木材を構造材に使うメーカー、鉄骨系メーカーに対して収益性の悪化を軽微に抑えられる)、(3)FCの解散で約4億円の営業赤字がなくなること、(4)三井不動産グループのシナジーが働き、子会社の増益基調が続く可能性が高いこと、の4点を指摘。今2009年3月期連結営業利益を従来予想47.3億円(EPS38.1円)から55.1億円(EPS43.4円)へ、来2010年3月期同47.5億円(EPS40.9円)から57.2億円(EPS51.0円)へ上方修正し、新たに2011年3月期連結営業利益を59.8億円(EPS53.4円)と予想している。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/


▼ドル相場予想/
 短期ではドル高は限定的⇒中長期ではドル高・ユーロ安?


大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、ドル相場について、短期的な視点と中長期的な視点から予想した――。

<短期的なドル円=104円~110円>

それによると、「当面、米国景気の回復感が強まらなければ、インフレ抑制のためにFRB が利上げをしたとしても限定的で、利上げ幅は現状の市場予想を下回り、米市場金利はいったん低下する可能性も出てくる」と言う。

そうなると、ドル高が一服することになり、1ドル=104~110 円、1 ユーロ=1.52~1.58 ドル(162~170円)程度で推移すると見る。今後の米経済指標の強弱、およびFRB 理事や米地区連銀総裁などFed メンバーの発言がタカ派的トーンを強めるか否かが注目される。

ただし、需給緩和対策などから原油価格が早期にピークアウトし、原油安が招くドル高効果、および期待成長率の上昇を通じた株高効果が大きくなると、「ドル高および円安方向への振れ幅は大きくなる」と言う。


▼FX市場ウォッチ/
 「フライデーの逆がマンデー」というのが最近の特徴


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

白川(日銀総裁)相場継続中。円以外は、フライデーの逆がマンデーというのが最近の特徴にて、この日もその通りの展開となった。ここのところ、NY時間がやけに暇である。予想というものは難儀なものである。為替の予想もそうなのであるが、金利の予想はことごとく外れるという印象がある。債券相場はそれだけむずかしいのであろう。原油は相変わらずの高値推移であるが、金がどうにもこうにも冴えない。どうしたんだろうと思わせるくらいの動きの悪さだ。(6月17日。火曜日。梅雨らしからぬ日々。)


▼G8後のドル円/
「ドルが下がったら買う」行動にシフトしそうなムード


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は16日、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。

先週末に大阪で主要8カ国が集まって会議が行われました。
各国の財務大臣が集まっていろいろ話合いが行われたのですが、これは世の中で言われているG7という会議とは違って、サミットの前に行われる特殊な集まりです。ここでは、サミットに向けての話し合いが行われるわけですが、今年は何といっても、福田さん肝いりの環境サミット、当然テーマはこれが中心になります。

ですから、あまり為替を正式に議論するような席ではなかったので、声明文の中に為替の記述がないのは、まあ当然でいったところでしょう。ただ、そのかわり非公式にはポールソン(米財務長官)さんが「ドル高を望んでいる」といって、それを他の国のお偉いさん達が、頷いて聞いているというシーンはあったようですので、まあそれなりには各国の姿勢は一致しているということは示すことはできました。

こうなると、やはりドルを売っている人にとっては気持ち悪い。ちょっと一旦諦めようかというムードが高まるのはこれも当然か。ただ、不安もあります。ここから本当にドルを買っていいのか?アメリカの景気がまだ良くない状態で本当にドルは強くなっていくのか? 投資家の悩みは尽きません。となれば、下がったところを買いたいなとみんなが考えるのは人情というもの。ドルが下がったら買うという行動にみんながシフトしてきそうなムードです。


▼今日の長期金利/
 20年債入札に注目だが、順調でも低下余地は限定


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#293) 1.870%~1.905%
・ 債券先物(6月限) 132.05円~132.50円

<シナリオ>
長期金利は強含みにもみ合う展開。前場は20年利付国債入札に対する漠たる警戒感が市場心理に影響を落とす。無難な落札結果の判明後は持ち直すものの、地合い修復の手掛かりは見出せないまま。一方、落札結果が順調ならばポジティブ・サプライズで、低下余地が多少生まれる。

5月米生産者物価指数(21:30発表)
総合は前月比+1.1%、コアは同+0.2%と予想。市場予想(Bloomberg)は、総合が同+1.0%
(+0.6%~+1.6%)、コアが同+0.2%(0.0%~+0.3%)。


▼今日の債券相場/
後場は20年債入札結果受けて、フラット化を見込む


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント…前場と後場でカーブ動向が変化。最終的な相場の位置は株価次第
米国市場は株価まちまちで債券小幅安。欧州も含めて考えると海外市況は小幅のベア・フラット化要因と考えられる。20年国債入札は2.4%クーポンのアンダーが予想され、絶対水準が魅力。最終的な入札への不安は乏しいだろう。以上から、本日は前場が入札も睨み、ベアでも若干スティープ化、後場は入札結果を受けてフラット化を見込む。最終的な相場の位置は昨日、大幅上伸した株価次第の感が強い。(AM7:02、佐野さん)
本日の想定レンジ(長国先物9月限) : 132円06銭 ~ 132円56銭



■米欧商品市況/
  歴史的転換点を超えた原油価格…(上)
先物市場は何らかの規制が必要ではないか


投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された16日の海外商品市況と、「厳選!!プロフェッショナル・コメンタリー(石油)」は次のようになった――。

海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
---------------------------------------
NY金   2008/ 8 886.3 +13.2 アルミ3カ月物 2,975.0 +30.0
NY銀   2008/ 7 1723.2 +67.2 銅3カ月物 8,100.0 +120.0
NY白金  2008/ 7 2050.7 +13.7 ニッケル3カ月物 23,950 -50
NYパラ   2008/ 9 464.45 +10.00 NY原油 2008/ 7 134.61 -0.25
シカゴ大豆  2008/ 7 1534.00 -26.00   NYコーヒー  2008/ 9 138.70 +1.90
コーン  2008/ 7 732.50 +0.75  NY粗糖   2008/10 12.27 +0.34
ドル・円      108.12 -0.05  シカゴ日経平均 2008/ 9 14,385 +165
---------------------------------------
厳選!!プロフェッショナル・コメンタリー(石油) 2008/6/12 08:00
By 石油・SS業界アナリスト垣見 裕司氏

1月下旬の 90ドル割れから、わずか4カ月で1.5倍の140ドル近くまで大幅上昇となったNY原油。石油販売する現業者としては、あるべき価格は70ドル。ドル安等を考慮にいれても80ドルと思いたい。しかしLNGやウラン鉱石等のエネルギー関連を始め、レアメタル等の鉱物資源、そして食料までもが大幅な値上がりをしていることを総合的に勘案すれば、石油業界の過去の経験からの推測は、もはや役に立たなくなりつつあるのかもしれない。

それは、あたかも「水の温度が上がればお湯になる」ことを知っていても、90度のお湯が20度上昇した時どうなるか。蒸発が始まり液体が気体に劇的に変化した後気体の法則に従う…ことに対し、「水=液体」の知識しか持ち合わせていなかったとしたら、蒸発以降の変化はとても想像できないことに似ている。この例えから勘案すると、正に今の原油価格は、歴史的な転換点を越えた領域に入ったように思う。

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html

ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、昨日の大幅上昇後の利益確定売りと買い増しのせめぎ合いでもみ合い。日経平均 が終値で前日比+18.51円高の14372.88円、またTOPIXも同+6.54高の1408.23、JASADAQ指数は同+0.05高の63.29となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち23業種が上昇。海運業、電気・ガス業、建設業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は、トルシェECB総裁発言でドルがやや軟調に推移。ドル円相場は107円台後半で推移、ユーロ円は167円台半ばで推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

ソニー株式会社(6758)
■執行役ならびに業務執行役員、グループ役員の選任について
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200806/08-072/index.html

株式会社資生堂(4911)
■第108回定時株主総会招集ご通知 添付書類の一部修正について
http://www.shiseido.co.jp/ir/shareholder/s0806shm/html/shm10000.htm#teisei

Posted by Yen-Dokki at 2008年06月19日 12:10
 
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