4月貿易黒字・今日の株価予想ほか
★東証1・2部時価総額(22日)=446兆5674億円(前日比+3兆53億円)
▼4月貿易黒字/
米国向け輸出数量が前年比増⇒市場予想を上回る
大和総研・経済金融調査部(神田慶司エコノミスト+熊谷亮丸シニアエコノミスト/Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は22日、市場予想(同+2.5%)をやや上回った4月貿易統計について、「米国上振れ + EU下振れ=想定内」として次のように語った――。
<米国向け輸出数量が増加へ転じる>
4月の輸出金額は前年比+4.0%となり、市場予想(同+2.5%)をやや上回った。予想を上回った主な理由は、米国向けの輸出数量が前年比で増加へ転じたためである。増加へ転じたのは07 年2 月以来14ヶ月振りのことで、主力の乗用車輸出が急増(前年比、3 月▲3.3%⇒4 月+19.1%)したことが寄与した。ただし、増加したのは小型車が中心であったため、1 台当たりの輸出価格が下落して、金額ベースでは同+0.5%にとどまっている。足元の原油価格の上昇が影響したと思われる。
その他の注目点としては、①アジア向けは船舶輸出増加で一時的に押し上げられている面があるものの、中国を中心に自動車輸出が増加しており、堅調さを維持、②一方でEU 向けは輸出数量が07 年3 月以来約1 年振りに前年割れしており、基調が弱まっている、の2 つが挙げられる。②に関しては、二輪車輸出が昨年からの反動で大幅に減少したことが大きく影響していることから、中身は数値ほど悪くない。あ
輸出価格は、4 月の平均為替レートが100.69 円/ドル(前月から約4 円の円高)となり、前年同月(118.27 円/ドル)から17.5%の円高だったため、前年比▲5.4%と8ヶ月連続で下落した。輸入額は前月と同様、エネルギー価格の上昇や輸入量の増加から前年比+11.9%となった。総じてみると、米国向けの乗用車輸出やEU 向けの二輪車輸出で上振れ、下振れがあったものの、アジア向けが堅調さを維持しており、全体としては底堅い結果であったといえる。
▼4月貿易黒字/
輸出全体としては、まだ堅調さを維持している
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は22日、財務省が公表した4 月の貿易統計について次のようにコメントした――。
(1) 4月の貿易黒字額は4850 億円と、事前予想(7390 億円)を大幅に下回る
(2) 季節調整済みでは、黒字額は前月比13.8%減、1-3 月期の平均を13.6%下回っており、4-6月期の
黒字額は3 期連続前期比減少する可能性が高まっている
(3)対米輸出では自動車輸出の回復が好感されるが、対EU 輸出が9ヶ月ぶりに前年比減少に転じており、
欧州経済の本格的な景気減速の兆候かどうか、今後の動向に注意
<輸出では、自動車と船舶が高い伸び>
財務省が公表した4 月の貿易統計によると、貿易黒字額は前年比46.3%減少の4850 億円と、事前予想(当社:8550 億円、コンセンサス:7390 億円)を下回った。輸出額は同4.0%増の6 兆8956 億円、輸入額は同11.9%増の6 兆4106 億円だった。為替円高の影響(4月は前年比17.5%の円高)で輸出額が抑制される一方、エネルギー、原材料価格の上昇で輸入額が拡大しており、黒字額は減少傾向にある。季節調整済みでは、輸出(前月比3.2%減)、輸入(同2.0%減)ともに減少し、黒字額は前月比13.8%減少した。3 月(同16.9%増)からの反動減ともいえるが、1-3 月期の平均を13.6%下回っており、4-6月期の貿易黒字は3 期連続前期比減少する可能性が高いことを示唆している。
輸出では、自動車(前年比12.4%増)および船舶(同22.0%増)が高い伸びとなり、両者で全体の伸びに対して2.4%ポイント寄与した。また、輸入では引き続き原粗油(同55.0%増)、液化天然ガス(同65.8%増)、石炭(同51.1%増)が大幅に増加した。数量ベースでは、輸出は前年比9.9%増、輸入は同2.6%増と、いずれも前月よりやや加速した。
昨年終わりから今年始めにかけてのペースを下回るものの、この2ヶ月間の平均は前年比7.5%増と2007 年平均の同5.4%増を上回っており、全体としては、輸出はまだ堅調さを維持していると言えよう。また、輸入は2ヶ月連続増加したが、1-3 月期のGDP 統計では内需がほぼ6 年ぶりに実質マイナスになるなど、持続性に疑問がある。
■今日の株価予想/
日経平均はマド埋めの14,120円前後に向けた動き
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
米国株の反発や円安傾向を背景に、朝方は14000円台回復のスタートとなりそうだ。商品市況が下落していることで資源関連株が見送られる一方、米国市場同様に金融株の堅調な動きが想定される。日経平均の予想レンジは14150円から13850円前後。マドの上限14120円前後に向けた動きが想定される。
22日の米国市場は反発。原油相場の上昇が一服したことで原油高による景気下押し懸念が薄らいだ。また、新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことから、NYダウは一時68ドルまで拡大した。シティグループとJPモルガン・チェースなど銀行株は反発。シカゴ日経先物は昨日の大証日中終値と比べ50円高い14040円で終了した。
銀行株の動向が注目される。今期業績見通しが市場予想を下回ったことが売り材料となっているが、2003年の安値以降の上昇では2006年4月に高値を付け、相対的には天井形成の時期が早いセクターであり、日柄調整はもっとも早いはず。その銀行株が調整一巡から全体相場を牽引し、直近は高値圏でもみ合いの動きとなっている。レンジ上振れの動きとなれば、日経平均で15000円に向けた動きも考えられよう。
テクニカル分析
日経平均のテクニカル面では、今日は一目均衡表の基準線や転換線が上昇に転じる。昨日はかろうじて転換線を上回って終了しているが、転換線の上方スタートとなった場合には上値を切り上げる動きも考えられよう。ただし、遅行スパンが雲の中に入りこんだ状態は続いており、それが終値ベースで上回ることが出来るかどうかが最も重要なポイント。
一方で、3月安値からは9週目の上昇を既に達成している。その期間の上げ幅2700円に対する調整進行中と考えれば、調整幅はさらに大きくなり13000円レベルまでの下押しの可能性も考えられる。 目先の上値メドは、16日高値の14392円や心理的節目の14500円、昨年11月安値である14700円前後。一方、下値メドは、25日移動平均線の13800円前後や基準線の13634円(23日見込み値)、4月16日高値13222円などが考えられる。
話題の銘柄
3099
三越伊勢丹HD/ブランド価値活用で成長路線へ、目標株価1800円
JPモルガンでは、環境が厳しくなるほどブランド価値のあるなしが企業間格差に繋がると指摘し、日本の小売業の中で高いブランド価値を持つといえる同社に注目した。同社の強みは、小売業で店舗売上が実質日本一の伊勢丹新宿店を有するブランド力や、カリスマと言われるようなエース級の人材を社外に輩出し続けながら、次から次にエースを生み出すことのできる伊勢丹の風土や教育体系、男性よりも女性が多い社員構成などだと指摘。新宿伊勢丹を日本一のみならずアジアナンバーワンとすることで中国や東南アジアなどへの大量出店が可能となるうえ、国内でも日本橋店、銀座店の収益力大幅アップに繋がると予想。ブランド価値が活かせるか否かが今後重要となると言及した。一方で改善点として、◆迅速な情報開示(3月に市場予想を下回る会社計画を発表しながら詳細説明が遅れた)、◆企業結合の結果、資産効率や資本効率が大幅に悪化することへの対応、◆4000億円弱に膨れる販売管理費の早急なスリム化、――などを挙げている。これらを踏まえて、今後の業績を予想。経常利益ベースで、今09年3月期を、会社予想470億円(EPS 85.1円)に対し、484億円(EPS 86.3円)、来10年3月期を515億円(EPS 91.5円)、11年3月期を557億円(EPS 98.2円)とし、投資判断を新規に「Overweight」、目標株価を1800円(今期ベースPBR1.4倍)とした。
トレーダーズ・ウエブ:
http://www.traders.co.jp/
▼ドル円予想/
102円台~105円台で当分遊んでいろ、と命令?
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
円相場の活況は延期になってしまったようで、ドル円は102円台-105円台で当分遊んでいろ、と命令が下ったような感じである。どうももぐら叩き的な市場展開が続いている。つまり、あれが動くとこっちが止まり、こっちが動くとあっちが止まりという按配だ。活況相場からはほど遠い感じだなあ。(5月23日。金曜日。土曜の前の日。)
最近、為替業者の新聞広告とか多いねえ。過当競争ではないかと思うのだが、こういうチンタラ相場では儲かるのではないか。荒れた相場では自己ポジション持てないらしいからきついかもね。ところで、私の知り合いが8年位前に為替業者を始めた時、日経に広告をど~んと出そうとしたら、日経は受け付けてくれなかったらしいよ。時代も変わったものだ。
▼FX市場ウォッチ/
ドル円=米経済指標と米株高でドル買いが優勢に
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。
各市場の動き
ドル円は3営業日ぶりに反発。一時104.38円まで上昇した。米労働省が22日発表した前週分の新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことや米国株相場の底堅さなどを受けた買いが優勢となった。
ユーロ円は3日続伸。一時163.87円まで買われた。米国株相場の上昇やドル円の上昇につれた動きになった。
ユーロドルは3日ぶりに反落。一時1.5693ドルまで下落した。欧州市場で持ち高調整売りが強まった流れを引き継いだ。米景気指標を受けたほか、米長期金利の上昇も売りを誘った。
米国株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し前日比24ドル43セント高の1万2625ドル。22日発表の前週分の新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことや、原油先物相場の反落が買いを誘った。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日ぶりに反発。
■今日の債券投資/
大幅下落になれば、押し目買いのチャンス到来!
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
日銀の国債買入れに関し~本日の債券相場見通し
ゆっくりと回復基調にあった相場だが、昨日は先物で一時、1円を超える急落を見た。
週初、本レポートで指摘した懸念が現実のものとなってしまった。それでも、10 年292 回債が1.70%にタッチすることはなかった。昨日のきっかけは1.710%をつけた16 日と同様、日銀の国債買入れの結果が悪かったことにある。しかし、それは売買参考統計値が償還手数料を織り込んでいるなどテクニカルな要因に過ぎない。
昨日も後場に下げた分は大引けにかけて回復している。したがって、国債買入れの結果が全体の需給の悪さを示すわけではないと徐々に浸透していこう。もっとも、ほとんどの市場参加者、関係者はそう理解していると思うのだが…。
さて、本日は結局、昨日の悪地合いが引き継がれよう。米国市場は原油価格急反落にもかかわらず、債券大幅安(10年国債利回り3.91%、前日比+11bp、6時37 分現在、ブルームバーグ)。最近、
変動が大きい週末ということも考え合わせると、大幅下落を覚悟せざるを得まい。10年292 回債利回りは1.710%を超え、1.750%に達する可能性がある。もっとも、ここは押し目買いの好機と判断したい。(AM6:45、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物6月限) : 134円20銭~ 134円99銭
▼4月公社債投資家動向/
最大買越しは地方銀行vs.唯一売越しは都市銀行
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は20日、日本証券業協会が公表した4月公社債投資家別売買高に関して「地銀が過去最大の買い越し」として次のようにコメントした――。
<背景は素直に「期初の買い」と考えられる>
旧聞で恐縮だが、20日、日本証券業協会は4月公社債投資家別売買高を公表した。
それによれば、主要業態で最大の買い越しとなったのは地方銀行だった(除く短期証券、以下同じ)。額は2兆5,670 億円と大きく、比較可能な1998 年1月以降で最高額となった。収益や運用環境などを踏まえると、背景は素直に「期初の買い」と考えられる。想定されたことだが、額がここまで膨らむとは予想していなかった。ちなみに、信用金庫も1兆4,736 億円と大幅に買い越している。
4月はほぼ一貫して利回りが上昇している。したがって、どのタイミングで買ったか(期初からいきなりか、押し目を待ったか)によってコストはかなり変わってこようし、それが今後の行動に影響しよう。
買い越しの2番手は信託銀行の1兆7,394億円だった。昨年度とほぼ同額のスタートとなった。
我々は、今年度の公的年金の国内債券運用額は当初計画比で昨年度を若干下回る程度と見ており(今年度8.6 兆円、昨年度9.0 兆円)、それに沿った買い越し額となった。3番手は前掲の信用金庫、それを次いだのがその他金融機関(1兆0,099 億円)だった。
▼商品ブル・ベア指数/
原油・灯油・プラチナ83、ガソリン81など高水準多数
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された22日の海外商品市況と、「ブル・ベア指数」は次のようになった――。
海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
---------------------------------------
NY金 2008/ 6 918.3 -10.3 アルミ3カ月物 2,995.0 -25.0
NY銀 2008/ 7 1802.5 -2.5 銅3カ月物 8,125.0 -115.0
NY白金 2008/ 7 2183.8 -37.3 ニッケル3カ月物 23,500 -1,700
NYパラ 2008/ 6 456.95 -6.25 NY原油 2008/ 7 130.81 -2.36
シカゴ大豆 2008/ 7 1324.75 -24.25 NYコーヒー 2008/ 7 134.20 -6.25
コーン 2008/ 7 595.75 -11.50 NY粗糖 2008/ 7 10.43 -0.17
ドル・円 104.11 +1.07 シカゴ日経平均 2008/ 6 14,040 +275
---------------------------------------
あなたは強気?これ見て弱気!?ブル・ベア指数 e-profitで毎週木曜配信中!!
今週のブル・ベア指数は下記の通りです。
---------------------------------------
前々週 前週 今週 前々週 前週 今週
8 日 15 日 22 日 8 日 15 日 22 日
大豆 64 73 74 金 49 46 78
とうもろこし 74 53 65 銀 49 48 80
小豆 50 81 57 プラチナ 53 54 83
粗糖 46 46 54 アルミニウム 50 53 67
コーヒー 45 52 68 ゴム 72 69 67
ドル/円 56 61 41 原油 76 60 83
ガソリン 74 56 81
灯油 72 63 83
注:「コーヒー」はアラビカコーヒーが対象。
---------------------------------------
【総 括】
本日5月22日のブル・ベア指数はドル・円が前回5月15日の61から41まで急低下し、ドル安意見が増大。 それでも今回商品の同指数は圧倒的多数が上昇。低下したのは小豆とゴムの2品目に限られた。ドル安をバックに石油、国際穀物、貴金属といったメイン商品が絶好調。
70台以上の高水準が多く、上から原油・灯油・プラチナの83、ガソリン81、銀の80、金78、大豆74の順。 そのうち上昇率同率1位に金と銀。1位の前者は46から78まで猛反転。上昇率3~4位にはプラチナ、ガソリン。 一方、今回40台以下の低水準は皆無だった。低下率1位は小豆で、81から57まで急降下。 (オーバルネクスト/東京/橋本充平さん)
(注)ブル・ベア指数とは、オーバルネクストが毎週木曜日に主要商品の強弱感を市場関係者に幅広くアンケート集計したものです。アンケートの結果を指数化して、0~100で市場関係者の強弱感の判断が表されます。数字の小さいほうが弱気、大きいほど強気となります。なお、逆張り的な見方をして「80に近づくと過熱感が強く、下げに転じる可能性が高い」とか「20に近づくと市場が総弱気となり、反転上昇が近い」といった見方をすることもできます。
情報提供:株式会社オーバルネクスト:
http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:
http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、朝方下げて始まったが、その後反転上昇。14,000円を挟んだもみ合い。日経平均 が終値で前日比+102.50円高の14080.96円、またTOPIXも同+8.22高の1387.89、JASADAQ指数は同+0.41高の64.71となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち23業種が上昇。保険業、建設業、医薬品などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は、ドルが買い戻され円安進行。ドル円相場は104円台前半で推移、ユーロ円は163円台後半で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
株式会社マーベラスエンターテイメント(7844)
■05/22 :映画プロジェクト「キラキラMOVIES」シリーズ製作のお知らせ
http://www.mmv.co.jp/company/index.html
株式会社サイバーエージェント(4751)
■沖縄にSEMオペレーション会社「株式会社サイバーエージェント・アドマネジメント」を設立
http://ir.cyberagent.co.jp/
Posted by Yen-Dokki at 2008年05月29日 20:30