2007年グローバルマネーフロー(2)・4-6月株価見通しほか
★東証1・2部時価総額(27日)=398兆2002億円(前日比-3兆4287億円)
■2007年グローバルマネーフロー(2)/
検証=マネーフロー逆流シナリオ「3つのトリガー」
大和総研・経済金融調査部シニアエコノミストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru Kumagai / Senior Economist, Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、2007年のグローバルマネーフローの今後の注目点を挙げた。
第2回目の今回は、「今後の注目点」をご紹介しよう――。
マネーフローが逆流する3つのトリガーは次のとおり。
(1)ドル安・原油高等を受けインフレ懸念が強まり米国がスタグフレーションに陥る
(2)エマージング諸国(中国等)やロシアの公的資金がドル離れを起こす
(3)原油価格が急落し世界的な過剰流動性が縮小
今後に関しては、対米証券投資が減少すれば、「コインの裏表」の関係にある、米国からの対外株式投資の急速な巻き戻しの結果、世界的に株価が暴落する可能性があり要注意である。具体的に、グローバルなマネーフローが逆流するシナリオとして、以下の3つのトリガーを指摘しておきたい。
トリガー(1) 米国がスタグフレーションに陥る
グローバルなマネーフローが逆流する、第1のトリガーは、米国が「スタグフレーション(不況下のインフレ)」に陥ることである。当社では、連銀の追加利下げが米国経済・金融市場を支える展開をメインシナリオに据えているが、インフレ圧力が予想外に強まる場合には、連銀の追加利下げが困難になり、米国経済がハードランディングに向かうことが懸念される。
■4-6月株価見通し/
昨年と逆転!ドル建て日本株は相対的に優位だ
野村證券・金融経済研究所・投資調査部長(チーフストラテジスト)の芳賀沼千里さん(Chisato Haganuma/ Managing Director、Investment Strategy Dept. Nomura Securities Co., Ltd.)は昨日午後、本誌の取材に応じて、 5月から6月にかけての株価見通しについて「流動性相場、金融相場が到来することから、やや強気」として、予想レンジを日経平均で12,000円~15,500円とした。
<金融相場が訪れる「3条件」が整いつつある>
過去の例からみると、金融相場が訪れる条件には次の3つがあると言う。
第1は、株価自体が割安の水準におかれ、資金流入が起こること、第2は企業業績への悲観論が市場を覆っているとき、第3は政府の政策が進んでいない状況にあること、など。
これを日本株に当てはめてみると、かなりの程度で該当する、と言う。
まず第1の条件では、ドル建ての株価で比較すると、「世界的にみて日本株のパフォーマンスが良いにも関わらず、アンダーウエイトになっている」。年初来の下落率を見ると、ドイツ株が約-12%、米国S&Pが-8.6%であるのに対して、日経平均は-7.5%、TOPIXが-6.7%と小幅に止まっている。さらに、アジアやオイルマネーなど新たな投資家が出現している。
芳賀沼さんは、「明らかに昨年の株式相場とは違ってきた」とし、個人投資家は国内投信を買い、アンダーウエイトにしている外国人投資家は「どこかで日本株を買ってくる」と見ている。
<FRBの大胆な政策により、公的資金投入なくても信用不安解消は可能へ>
第2の条件では、日本経済のファンダメンタルズは良好だと言っていたが、最近では先行きの業績悪化を予想するようになり、下方修正が多く見込まれている。しかし、「7-9月期以降は、下方修正は減少していくだろう」と予想する。2007年度に攻めの経営を推進した企業も、2008年度になると、円高や原材料高を背景にコスト抑制的な経営を進めるからだ。
もう1つ、第3の政策に関しては、米FRBは相次ぐ流動性の供給や、預金を預かる金融機関以外のプライマリー・ディーラーにまで支援するなど、「大恐慌以来の思い切った政策を打ち出しており、資本不足への対応はかなりできてきた」と言う。公的資金投入まで至らなくても大丈夫というわけだ。
<米国株式市場=セリングクライマックスと言っても良い状況>
なお、米国株式市場では格付けが高い銘柄が売られる、という珍事が起きている。こうした相場を見て芳賀沼さんは、「セリングクライマックスと言っても良い状況ではないか」と語った。
▼今日の株価予想/
平均株価12,500円を意識した底堅い動きか?
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
東京市場はもみ合いか。シカゴ日経先物は昨日の大証日中終値と比べ30円高い12660円で終了しているが、米国株安を背景に売り優勢となる場面もありそう。ただ、2日連続で後場に下げ渋るなど、期末接近に伴うお化粧買いなどが下支えしている側面も強い。12500円を意識した底堅い動きが予想される。
27日の米国市場は大幅続落。オラクルの決算が予想を下回ったことを受けてハイテク株が軟調だったことや、アナリストによるメリルリンチとUBSの利益見通し引き下げなどが金融株全般の売りにつながった。NYダウは3日続落となった。
テクニカル分析
日経平均のテクニカル面では、終値ベースで5日移動平均線を上回り押し目買いの強さを示現している。一目均衡表では来週初には転換線が上昇に転じる可能性があることや、3月17日安値から基本数値の9日目となる28日は短期的な変化日として重要。抵抗帯下限の形状からも、28日、31日を起点とした動きに注目したい。上値メドは、25日移動平均線の12928円前後や3月12日高値13071円。一方で、下値メドは、5日移動平均線の12603円前後や一目均衡表の転換線12241円が考えられる。
話題の銘柄
8001
伊藤忠商事/来期26%増益と4期連続のROE20%超へ、目標株価1280円
ゴールドマンでは、同社のROEが06年3月期以降20%超を維持しており、来09年3月期も23.8%とカバレッジ商社中でトップとなる見通しだと指摘した。伊藤忠は鉄鉱石、石炭とも持分生産量が同2位で、来期の値上げによる増益効果は、三菱、三井に次ぐ水準となる見込み。当面の株価材料は、4月30日に予定されている決算発表時の来期会社予想だという。来期増益率は商社カバレッジ首位になるとみられる三菱に次ぎ、三井物産と並び、純利益では住友商事を抜いて3位に躍進する可能性が高いと予想。株主還元にはこれまで積極的ではなかったが、配当性向などの具体的な目標を打ち出せばさらにプラスになると言及した。さらに、同社の鉄鉱石・石炭の純利益に対する感応度はいずれも1ドル/トンあたり7億円と推定。08年度の粘土鉄鉱石の契約価格は前期比65%で決着しており、原料炭の契約価格がゴールドマン予想の同153%増を上回れば利益の押し上げ要因になると指摘した。こうした見通しから、ゴールドマンでは、同社の来期純利益がQuickコンセンサスを8%ほど上回るとみている。具体的な業績予想は、営業利益ベースで、今08年3月期を、会社予想2800億円(EPS 132.8円)に対し、2880億円→2700億円(EPS132.8円)と調整し、来09年3月期を3280億円→3430億円(EPS 167.6円)、10年3月期を3350億円→3550億円(EPS 170.8円)へと上方修正。今後12ヶ月の目標株価を1300円→1280円と引き下げる一方で、上値余地は37%と多く、レーティングを「中立」→「買い」へ引き上げた。トレーダーズ・ウエブ:
http://www.traders.co.jp/
▼FX相場予想/
ドル円相場=“民主党的円売り相場”が展開中
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
民主党的円売り相場展開中。海外が嫌がるのもごもっともではある。皆忘れてしまったかのようだが、いまだに日銀総裁が不在なんだよ、信じられない国だ。オーストラリアの首相が日本にソッポを向くのも致し方なし。うん? その首相は反捕鯨だったりして。
投信の人気離散は止まらないようであるが、頼まれて調べるのだが、すごいね、下げが。基準価格15000円くらいのが9000円までこの数ヶ月で落ち込んでいるようなものがゴロゴロ。円高がほとんどではないかと思わせるけどね。インド株、中国株、ベトナム株に突っ込んだ人たちはどうしたのであろうか。私が反対の狼煙を上げても白い目で見られていた感じ。ピークの時にそういうことを示唆しても皆認めたがらないものだ。(3月28日。金曜日。桜満開。)
▼ドル円予想/
動き始める「4月相場」まで、しばしの小休止
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。
昨日は為替相場も落ち着いた動きを見せました。材料がかなり出尽くした感じがあるので、しばらくは小休止ということで、こういうレンジ相場に入りそうです。ただ4月に入るとまた新しい材料が控えていますので、また相場は動き始めます。それまでは少し楽に行きましょう。
<
輸出企業為替担当者の憂鬱>
ドル円が105円を割り込んでからというもの、輸出企業の外国為替担当者の表情が暗くなっています。多くの輸出企業は「社内レート」という業績を予測するときに使う仮の為替レートを決めています。その為替レートより円安であれば、業績は上振れ、円高なら業績は下振れするので、担当者にとって円高・円安は死活問題です。
現在、輸出企業のドル円の社内レートは105円程度に集中しています。つまり105円より円高になると担当にとっては胃がキリキリするような状況になってくるわけです。何とか円安に戻ってくれと神に祈りながら毎日を送っているわけですが、何もしないわけにもいかないので、少し円安に戻ると円買いをして少しでも損を減らそうと努力しています。
現在、100円台から101円台になると、とりあえず少しでもドル売り円買いをしておこうという輸出企業の円買いが集中してでてきているのはこういうことが背景です。こういう人たちがいる間は、ドルの上昇は期待薄ということになってきそうです。
▼今日の長期金利/
株価が軟調に推移すると弱含みに転じる、と見る
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#290) 1.255%~1.280%
・ 債券先物(6月限) 140.50円~141.00円
<シナリオ>
長期金利は、昨日の米債安を手掛かりに強含みでスタートするが、日経平均株価が米株安を受けて軟調に推移すると弱含みに転じる。
債券先物チャート
6月限の日足は前日の上影陰線にはらんだ小陰線。コマ風で気迷い。
【チャート・ポイント】
145.28円:史上最高値(03年6月30日のザラバ高値)
141.91円:3月19日のザラバ高値
141.17円:3月26日のザラバ高値
<141.00円:本日の6月限予想レンジ上限>
≪140.85円:先週末のLIFFE先物6月限終値≫
140.79円:転換線
≪140.77円:先週末の東証6月限終値、前日比+0.33円≫
140.65円:5日移動平均
<140.50円:本日の6月限予想レンジ下限>
139.40円:基準線
139.32円:50%水準(136.89円vs.141.74円)
137.87円:マド埋め(2月28日ザラバ高値)
137.74円:雲上辺(本日)
137.73円:07年12月4,5日のザラバ高値(07年の最高値)
137.44円:雲下辺(本日)
136.89円:2月26日のザラバ安値
▼今日の債券相場/
基調は好需給の見方優勢で、押す場面あっても浅い
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
本日の想定レンジとコメント…米市場が昨日の好地合いを相殺。しかし、押す場面があっても浅そう
米国市場は株安・債券安、イールド・カーブはベア・スティープ化。したがって、昨日の先物中心の好地合いは打ち消される公算が大きい。しかし、基調は好需給との見方が優勢で、押す場面があっても浅いと考える。8時半、2月全国消費者物価指数が発表される。除く生鮮食品の前年比は0.9%増が予想の中心。物価連動債からの視点を含めて、物価指標への注目度は下がっていよう。短観待ちである。(AM6:45、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物6月限) : 140 円50 銭~140 円84 銭
海外勢の大幅売り越しを確認
昨日、財務省が発表した3月16~22 日の対内証券投資によれば、債券(中長期債)の売り越し額は2兆3,467 億円に達した(図表1)。比較可能な2005 年初以来、週次では過去最大の売り越しとなった。17 日、先物が大きく買われる一方、現物は先物対比軟調、特に超長期債や15 年変動利付債などが急落した。海外勢のリスク・リダクションの動きによるものというのが専らの解説だったが、それが数字として裏付けられた。足元は同様の極端な動きは確認されておらず、四半期末の3月を過ぎれば、懸念はさらに和らぐ公算が大きい。しかし、あくまで、個別事情であるため、「動き終了」と決め打ちするわけにはいかず、今後も一定の警戒感が怠れない。
▼商品ブル・ベア指数/
ドル安・円高意見根強い+商品指数は全面上昇
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された27日の海外商品市況と、「27日のブル・ベア指数」は次のようになった――。
海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
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NY金 2008/ 4 948.8 -0.4 アルミ3カ月物 3,030.0 +86.0
NY銀 2008/ 5 1855.0 +16.7 銅3カ月物 8,505.0 +325.0
NY白金 2008/ 4 2043.7 +31.1 ニッケル3カ月物 31,400 +1,600
NYパラ 2008/ 6 453.80 -5.90 NY原油 2008/ 5 107.58 +1.68
シカゴ大豆 2008/ 5 1327.25 -24.75 NYコーヒー 2008/ 5 132.55 +0.25
シカゴコーン 2008/ 5 555.50 +3.25 NY粗糖 2008/ 5 12.13 -0.11
ドル・円 99.77 +0.65 シカゴ日経平均 2008/ 6 12,660 +80
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あなたは強気?これ見て弱気!?ブル・ベア指数 e-profitで毎週木曜配信中!!
今週のブル・ベア指数は下記の通りです。
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13 日 19 日 27 日 13 日 19 日 27 日
大豆 39 42 62 金 60 57 63
とうもろこし 45 48 65 銀 60 55 71
小豆 72 43 59 プラチナ 50 50 61
粗糖 39 40 50 アルミニウム 50 44 55
コーヒー 45 41 49 ゴム 49 46 50
ドル/円 40 43 40 原油 60 52 61
ガソリン 59 46 62
灯油 63 48 61
注:「コーヒー」はアラビカコーヒーが対象。
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【総 括】
本日3月27日のブル・ベア指数は、ドル・円が前回3月19日の43から40に逆戻りし、ドル安・円高意見が根強い。それでも今回商品の同指数は全面上昇。低下や横ばいといった品目は珍しく一切なかった。
今回60台以上の高水準が多く、上から銀71、トウモロコシ65、金63、ガソリンと大豆の62、原油・灯油・プラチナは61で並んだ。そのうち上昇率1~2位に大豆、トウモロコシ。1位の大豆は42から62に急上昇。上昇率同率3位にガソリン、銀、小豆。 一方、40台以下の低水準には、コーヒーの49のみ。低下率1位のような該当品目はなし。 (OVN/東京/橋本充平さん)
(注)ブル・ベア指数とは、オーバルネクストが毎週木曜日に主要商品の強弱感を市場関係者に幅広くアンケート集計したものです。アンケートの結果を指数化して、0~100で市場関係者の強弱感の判断が表されます。数字の小さいほうが弱気、大きいほど強気となります。なお、逆張り的な見方をして「80に近づくと過熱感が強く、下げに転じる可能性が高い」とか「20に近づくと市場が総弱気となり、反転上昇が近い」といった見方をすることもできます。
情報提供:株式会社オーバルネクスト:
http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:
http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、NYダウの120ドル下落を受けて下げて始まったが、その後円安進行で切り返して前日レベル。日経平均 が終値で前日比-7.08円安の12597.50円、またTOPIXも同-0.67安の1225.77、JASADAQ指数は同+0.18高の64.72となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち14業種が上昇。鉱業、卸売業、繊維製品などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は海外市場で99円割れとなったが、持ち直して99台半ばで推移、ユーロ円は157円台前半で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社
日本リテールファンド投資法人(8953)
■03/27:資金の借入に関するお知らせ
■03/27:資金の借入(金利決定)に関するお知らせ
http://www.jrf-reit.com/ir/index.html
住商情報システム株式会社 (9719)
■住商情報システムとインフォテリアがデータ連携ミドルウェア「ASTERIA WARP」を基盤とした企業システム
のリッチクライアント連携を提供~リッチクライアント「Curl」の@WARP プロダクトアライアンスへの加入
によりソリューション提案の協力体制を強化~
http://www.scs.co.jp/ir/index.htm
株式会社サイバーエージェント(4751)
■2008年2月連結業績速報について
連結売上高は前年同月比25.8%増の7,136百万円(2008年2月の投資育成事業の売上高126百万円)。投資育成事業、連結子会社株式会社ネットプライスドットコムの撤退事業を除く増収率は前年同月比30.9%増となりました。
http://ir.cyberagent.co.jp/financial/monthly/
■株式会社アドプレイン、吸収合併に関するお知らせ
http://www.cyberagent.co.jp/
Posted by Yen-Dokki at 2008年04月01日 12:53