資源インフレ期待・債務国の不良債権処理ほか
★東証1・2部時価総額(27日)=443兆6706億円(前日比+5兆6447億円)
■資源インフレ期待/
FRB利下げ⇒ドル市場から資金流出⇒資源インフレ加速
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は27日、米FRBが置かれたジレンマ状態を踏まえ、「金融・信用市場の安定がはっきりと見えるまで、資源インフレ期待が続く」との見通しを示した――。
ポイント:
金融政策の手段が政策金利の変更(あるいは準備預金量の変更)に限られている場合、金融システム・
信用市場の安定と物価の安定という2つの目標を同時に達成することはできない。FRB は、今まさにこのジレンマに直面しているが、当面は、物価の安定という第2 の目標の達成を放棄したような格好となるだろう。金融・信用市場の安定がはっきりと見えるまで、資源インフレ期待が続くだろう。
<「ティンバーゲンの定理」とスタグフレーション・リスク>
経済学の有名な定理に「ティンバーゲンの定理」というものがある。これはオランダの経済学者であるティンバーゲンが見出した経済政策に関する命題で、「複数の目標が存在する場合、それらすべてを達成しようとするには同じ数だけの政策手段が必要である」というものである。
■債務国の不良債権処理/
巨大債務国・米国=インフレ圧力はある意味で都合がよい?
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は27日、バーナンキ議長を悩ますトリレンマは、①金融市場の混乱、②景気の下ぶれリスク、③インフレ率の上昇だとして、「今日の金融市場の混乱には、クレジット・クランチの要素が強まっている」と語る――。
<家計の住宅資産は、1年間に400兆円以上目減りする>
そこでは政策金利の引下げ効果に限界があり、日本で実施された公的資金注入がヒントになる。
ところが米国政府は頑として首を縦に振らない。景気の下ぶれリスクについても、今回はクレジット・クランチによる制約と、住宅価格下落による逆資産効果の負担が加わる分、対応が難しい。S&P/ケース・シラー指数によると、昨年12月までの3ヶ月における住宅価格の下落ペースは年率20%を超えてきた。
このペースでいくと、家計の住宅資産は、1年間に400兆円以上目減りすることになる。
日本では同じような状況のもとで超低金利にとどまらず、量的緩和を長期間続けたが、バブル崩壊経済から抜け出すのに10 年以上かかっている。そしてインフレ率が高まる中での利下げは、債券相場を圧迫(長期金利上昇)する上に、ドル安を通じて更にインフレ圧力を高める面がある。これらの要素から見れば、今日の米国経済においては、金利引下げ策は、効果が限定的であるばかりか、インフレ懸念の副作用まではらんでいるだけに、公的資金注入を含めた財政面からの対応が望ましいことになる。
▼今日の株価予想/
銀行株の動きが、株価指数を下支えするか?
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
東京市場はシカゴ日経先物(13915円)にサヤ寄せの動きから、やや売り優勢のスタートか。ただ、その後は出遅れ感のある大手銀行株を中心とした内需主力株の動きが指数を下支えする展開が想定される。
昨晩の米国株は上昇。NYダウ、ナスダックとも4日続伸となった。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で利下げを示唆したことや、住宅公社監督局による連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)や連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の資産買い取り上限規制の撤廃報道などが好感された。
昨日の日経平均は1ヵ月半ぶりに14000円台を回復した。ただ、様子見ムードが強く、東証1部の売買代金は実質今年最低を記録。騰落レシオ(25日移動平均)が130%を超えてきたことや、週初にマドを明けて上昇し昨日で新値3日目となったことなどから、一旦は調整の動きとなる可能性が考えられる。 ただ、今週に入っては堅調な動きが続いており、円高基調などで外需関連株が手掛けづらくなる一方、出遅れ感のある大手銀行株を中心とした内需主力株の動きが指数を下支えする展開も想定されよう。
日経平均は一目均衡表で抵抗帯の中に入り込んだことで、戻り売り圧力は一段と強くなることが想定されるが、基準線の上昇基調を背景に下げ渋りの動きとなるかどうかがポイント。25日移動平均線の上昇は続いており、引き続き押し目買いスタンスが有効だろう。
話題の銘柄
9719
住商情報システム/PA損益改善に案件豊富、来期セクター内で注目度高い
みずほでは、「第3四半期および取材を踏まえて我々の業績予想を変更する。09年3月期営業利益は前期比19.0%増の119億円を予想。増益の主な前提は、(1)プロアクティブ(PA)事業の損益改善(8億円を想定)に加え、(2)ERP再構築案件増、親会社向け再構築案件の追加開発、(3)特定用途向けや大型案件によるシステム販売の増などに伴う利益増である。08年3月期金融向けシステム開発需要が高まる中、同社は個別要因により享受し切れなかった感が強いが、同業他社の稼働率が既に高い水準にある中、同社には上昇余地が残ると見る点も我々の業績予想に織り込んだ」と指摘。今2008年3月期連結営業利益を会社計画99億円(EPS100.6円)に対し従来予想93億円(EPS96.8円)から100億円(EPS104.9円)へ、来2009年3月期同104億円(EPS106.4円)から119億円(EPS130.8円)へ上方修正し、2010年3月期連結営業利益を131億円(EPS143.8円)と予想。「当社予想ベース09年3月期~10年3月期PER14~15倍には特段の割安感はない(当社がカバーする当セクター企業の同期間の平均PERは15~16倍)ものの、上述の09年3月期における期間損益上の改善テーマが多いうえ、セクター内での相対的な増益率の高さも注目される点と考える」と指摘。投資判断を「3」から「2」へ引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ:
http://www.traders.co.jp/
▼FX相場予想/
ドル全面安という、やばそうな雰囲気が濃厚に
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
ドル円は倒れたが、まだ小枝が取れた程度。
いまだにドルを買いたがる人たちがいるのは驚き以外の何物でもなし。金利程度しかメリットがなかったものが、その金利もお涙程度になりつつある。私とは考えが違う人たちが買っているのであろう。欧州はユーロ高をインフレの沈静化に有効と考えている。ドル円がきちんと落ちるならば、文句は言わないだろう。
<スイスフランと円=通貨の格の違いを感じさせる>
いよいよドル全面安というやばそうな雰囲気濃厚であるが、日本国内はそんな雰囲気なし。不可思議な印象。スイスフランと円は去年途中までずっとキャリーの餌食に一緒になっていたのだが、この一ヶ月ほどですっかり様変わり。通貨の格の違いを感じさせる。
(2月28日。木曜日。ビスケットの日。)
▼FX相場予想/
米金利低下が確実化=ドル全面安が加速した!
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は、ドル相場の見通しについて次のようにコメントした――。
昨日もドル全面安が更に加速しました。新築住宅販売件数は年率で58万8000戸と1995年2月依頼の低水準、耐久財受注1月分も前月比5.3%減少と予想の4%減少を大きく下回る結果となり。米国経済が深い闇の中に入ろうとしているのを示しています。
また、バーナンキFRB議長はインフレ抑制よりも景気の回復を優先すると発言、これでこれからまだかなり金利が下がることが確実となりました。米国経済に警戒警報発令です。
FX投資術=中期的、少し長期的にはファンダメンタルズをしっかり反映
26日はとうとうユーロドルが1.5を超えてきました。史上最高値です。26日はアメリカの経済指標がまたまた非常に悪かったので、ドルが殆どの通貨に対して下落するという展開となりました。為替市場というのは、短期の動きは不合理な動きをしますが、長期間になってくると各国の経済状態を反映して動くことが殆どです。ですから、FXをやるには簡単な経済の知識はやっぱりしっかり身につけておいたほうがいいと思います。
まあ、そういう知識がなくても、現在のアメリカの状態がひどいことは、毎日のニュースなどを見ている程度でもわかると思いますので、「ドルは弱くなっていくんだろうなあ」とイメージしておくことが大事だと思います。そういう感覚を身につけておけば、タイミングは外れることがあっても方向はそんなに間違えないようになってきます。そうすると勝ったり負けたりしながらでも、段々確率が高くなってくるようになってくると思います。
毎日の上げ下げを相場予想をするのは本当に難しいのですが、中期的、あるいは少し長期的にはこうしたファンダメンタルズをしっかりと反映してくるので、比較的わかりやすいと思います。
▼今日の債券相場/
横ばい強含みの相場で、イールド・カーブはフラット気味
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
本日の想定レンジとコメント…横ばい強含み、カーブはフラット気味
米市場は前日とあまり変わらず。8時50分発表の1月鉱工業生産は前月比0.8%程度の減少が予想の中心。一段と減速感を強める数字なら強気材料に。10時半から水野審議委員の講演がある(記者会見は2時から)が注目度は低い。目先は1.50%のサポートが有効。その地合いを引継ぎ、本日は横ばい強含みの相場展開で、イールド・カーブはフラット気味と見込む。
本日の想定レンジ(長国先物3月限) : 137円16銭 ~ 137円42銭
10年の1.50%は盤石か~より具体的なポートフォリオ提案
一昨日の本レポートでは、以下を当面の推奨とした。
「ショート・エンドはクレジット・リスクを取り、金利上昇に は15年変国などで対応する。これなら極めてデュレーションが短い状態になるため、10、20年など長期、 超長期債を押し目で拾ってインカムをカバーする。」
これに対して具体的比率の問い合わせが少なくない。
クレジットに関しては、各々の判断によって異なるが、それ以外は「債券市場マンスリー1月号」で山田さんが例を示している。それは、「1~2年に5割弱、19~20年債と15 年変国に各々25%強」というポートフォリオである。当時と金利水準やカーブ形状が同一ではなく、現時点でシミュレートすれば、若干答えは変わってくる。しかし、大まかな目安になろう。いよいよ15年変国だ。
▼債券チャート分析/
本日、水準切り上げないと、久しぶりに雲下に出る
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#289) 1.450%~1.480%
・ 債券先物(3月限) 137.25円~137.45円
<シナリオ>
長期金利は弱含み。弱めの鉱工業生産指数を受けて景気後退観測が再燃する。円高進行も意識される。また、月末を控えデュレーション長期化のための超長期債購入が債券需給を引き締める。
▼米欧商品市況/
総じて急反発=貴金属はプラチナ除き大幅続伸
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された27日の海外商品市況は次のようになった――。
海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
---------------------------------------
NY金 2008/ 4 961.0 +12.1 アルミ3カ月物 3,091.0 +115.0
NY銀 2008/ 3 1921.0 +49.0 銅3カ月物 8,435.0 +160.0
NY白金 2008/ 4 2152.3 -3.6 ニッケル3カ月物 29,200 +1,250
NYパラ 2008/ 6 560.75 +19.45 NY原油 2008/ 4 99.64 -1.24
シカゴ大豆 2008/ 5 1475.25 -9.00 NYコーヒー 2008/ 5 164.10 +3.80
シカゴコーン 2008/ 5 538.00 -6.00 NY粗糖 2008/ 5 14.63 +0.09
ドル・円 106.45 -0.83 シカゴ日経平均 2008/ 3 13,915 -135
---------------------------------------
【貴金属=プラチナを除き大幅続伸、ドル安・原油高で高値更新】
ニューヨーク金は大幅続伸。投機買いで前日の高値を抜いたあと、ドルの最安値更新や原油の最高値更新で一代高値を更新した。ただ、立会いは上値を伸ばせなかった。
ニューヨーク銀は大幅続伸。ドルの最安値更新や原油の最高値更新、金の急伸で一代高値を更新したが、原油の反落で利食い売りが出され、立会い時間は上昇が一服した。
ニューヨーク・プラチナは小反落。ドル安や原油高をはやして急伸したが、月曜の高値が抜けなかったことから利食い売りが優勢になり、時間外取引の安値を割り込んだ。
ニューヨーク・パラジウムは大幅続伸。ドル安や原油高、金・銀の急伸で一代高値を更新したが、原油が反落に転じたため、立会い時間は上昇が一服した。
【非鉄=アルミは大幅続伸、ドル安や原油高をはやし上昇に拍車】
ロンドン・アルミ3カ月物は大幅続伸。ユーロに対するドルの最安値更新や原油の最高値更新、
インフレ懸念や南アの減産懸念から、年初来高値を更新した。
ロンドン銅3カ月物は大幅続伸。指定倉庫在庫の減少やドル安、原油高をはやして急伸したが、月曜の高値にとどかず上げ一服。
ロンドン・ニッケル3カ月物は急反発。ドル安や原油高をはやし、1月10日以来の高値に急伸した。
【石油=期近は急反落、インフレ調整後の高値更新後は修正局面】
ニューヨーク原油は、期近が急反落。夜間取引ではドル安などを背景に、期近ベースでインフレ調整後の史上最高値を更新したが、その後は上値目標達成感や、原油・ガソリン在庫が予想を上回ったことなどから、急速に修正が進んだ。
石油製品も期近が急反落。ヒーティングオイル期近は、原油同様に夜間取引で史上最高値を更新したが、その後は予想以上の在庫減少も修正場面となった。改質ガソリン期近は、14週連続の在庫増加などを嫌気した。 (OVN シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト:
http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:
http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はNYダウが辛うじてプラスを維持したものの、日米景気懸念で下落。日経平均 が終値で前日比-208.06円安の13823.24円、またTOPIXも同-21.05安の1343.47、JASADAQ指数は同+0.06高の66.19となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは、その他金融業、非鉄金属の2業種のみとなった。
午前の東京外為市場=為替は米景気指標が悪化し、ドル売り進み円が急伸した。ドル円相場は106.40-106.45円前後で推移、ユーロ円は160.70-160.77円前後で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社
産業ファンド投資法人(3249)
■02/27:資金の借入に関するお知らせ
http://www.iif-reit.com/ir/index.html
ハートフォード生命保険株式会社
■米国ハートフォード、役員人事を発表。
リザベスHズラトカス氏を最高財務責任者(CFO)に、
ジョンCウォルターズ氏を生命保険事業部門の社長に任命
http://www.hartfordlife.co.jp/index.html
カブドットコム証券株式会社(8703)
■平成20年3月期の期末配当について
http://kabu.com/company/pressrelease/2008/20080227.asp
松下電器産業株式会社(6752)
□家庭用紙パック式掃除機 MC-P8000シリーズを発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1Pc_2DF_5H_kqp
Posted by Yen-Dokki at 2008年03月03日 12:29