日本:デカップリング論・中国市場ウォッチほか
★東証1・2部時価総額(23日)=405兆2144億円(前日比+8兆2950億円)
■日本:デカップリング論/
昨今の新興国市場の不安=日本市場再評価のチャンス
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は23日、「米国経済の悪化や世界株安に日本も巻き込まれるのか、その流れと分断(デカップリンク)できるのか」として、「四次元からみたデカップリング論」を展開した――。
<時間空間(四次元)からみた“デカップリング論”>
今日の世界経済の不安は、少なくとも、地球規模で経済を冷やすような政策運営がなされたために生じたわけではない。主要国では多くの地域で昨年までに金利が引き上げられたが、いずれも景気「中立」水準までに収まり、意図的な景気抑制を狙って引締めたところはほとんどない。あえて言えば、日本を含めて財政がやや緊縮型となったが、緩和的な金融政策とセットでみれば、今日の景気不安を引き起こす要因とはなっていない。世界的に労働力が減ったり、技術の制約で生産性が低下したりしたためでもない。
結局、四次元の世界でみて所得が移転したために、欧米経済や金融市場に収縮圧力がかかっている。まず原油や資源価格の上昇により、欧米や日本の購買力が産油国や資源国に平面(二次元)移動した。だから、欧米や日本など資源消費国の景気が圧迫される反面、中東やロシアなど、産油国、資源国の経済は逆に過熱状態となっている。ここでは資源消費型の先進国と、産油国、資源国との間に、明確なデカップリングがみられる。日本の景気悪化の一因はここにあるが、これは産油国向けの輸出や投資である程度取り戻せる。
■中国市場ウォッチ/
介入主義的政策は、効率・公平の双方を損なう?
大和総研・投資戦略部シニアストラテジストの児玉卓さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、中国政府が進めている企業活動への介入を通じた所得分配政策を追及する試みなど介入主義的政策について、次のような懸念を示した――。
<中国は1月1日施行「労働契約法」で、繊維製品輸出の優位性を放棄>
中国同様、インドにとっても労働集約財の代表格である繊維製品は、主要輸出品の一つである。
しかし近年の増勢において、中国はインドをはるかに凌駕しており、2000年時点でおよそインドの4 倍だった中国の繊維製品輸出総額は、2006年には8倍にまで差を広げた。その一つの背景として考えられるのが「規模の経済」である。インドでは大規模製造業は過度に労働者寄りといわれる労働法の適用を受けるため、経営者が工場の規模拡大を追及する誘引は著しく阻害されている。
その結果、同国における繊維産業の競争力が中国にはっきりと劣後してしまっているのだ。
ところが中国自らが、その優位性を捨て、インドの姿に近付こうとしている。
1月1日に施行された「労働契約法」がそれである。同法は、解雇条件を厳格化し、言わば「終身雇用制」復活に道を開く、労働者有利の色彩が濃いものである。無論、その施行は、胡錦濤政権の「和諧社会」実現への取り組みの一環、つまり投資主導から消費主導への転換を所得分配から後押しするものであり、善し悪しの拙速な判断は控えるべきであろう。また、同法の存在如何にかかわらず賃金の上昇は不可避であり、中国経済にとって重要なのは、賃金上昇を生産性向上によって相殺し、単位労働コストの過度の上昇を回避することである。従って、賃金上昇に対する企業の不安や不満は、いささか後ろ向きに過ぎよう。
▼今日の株価予想/
徐々に実需買い伴った堅調な相場展開が期待される
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、「今日の東京市場は戻りを試す展開となりそうだ」として、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
昨晩の米国市場は6日ぶりに大幅反発となった。
業績見通しが市場予想を下回ったアップルの大幅安から、ハイテク株全般に売り優勢となったが、セクター判断を引き上げられた大手銀行株の上昇が好感された。さらに、金融保証会社の救済策などの話も伝わり、取引終了にかけては一段高の展開。シカゴ日経先物は昨日の大証日中終値に比べ295円高い13095円で終了した。
東京市場=引き続き、初動の反発局面での疑心暗鬼の状況から買い戻し中心ではあるものの、米国株の大幅反発は素直に好感されそうだ。アジア株式市場の動向は気になるところであるが、日経平均は22日までの下落で05年夏場からの上昇相場の基点にたったことで、徐々に実需の買いを伴った堅調な相場展開が期待される。ただ、足元の株価はバリュエーション面での買いの手掛かりはある一方、大幅な評価損や下値に対する心理的な不安感が勝っていることで、力強い反発にはなりづらくなっている。
テクニカル分析
そういった状況を反映するように、昨日はローソク足で陰の陽はらみ足を形成した。よく出る形状だが、陰の陰はらみとは違い転換の決定線ではない。一般的に翌日が下寄り陰線引けならば売り、上寄り陽線引けならば買いとされる。最近の例では昨年8月の急落局面がある。17日に大陰線を形成し、次線で陽線はらみ足、翌日には上寄り陽線となり、10月の戻り高値までの起点となった。そういった意味で、今日の動きが陰線となるのか、陽線となるかは1つの興味深いポイントになると思われる。
上値メドは、昨日の高値13063円や22日安値13320円、一目均衡表の転換線13510円(24日見込み値)となる。一方で下値メドは、昨日の安値12619円や心理的節目の12000円、11月安値から12月戻り高値までの3倍返しの下げで11794円などが考えられる。
トレーダーズ・ウエブ:
http://www.traders.co.jp/
●東証IPO銘柄
■株式会社モリモト (8899)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200802/2morimoto.html
「その地に一つしかない不動産の価値創造」。1983年設立以来、モリモトに継続するコンセプトです。都内、神奈川を中心とした分譲マンション・賃貸マンションの開発、全国主要都市でのオフィスビルや商業施設の開発など、不動産のあらゆる可能性にチャレンジし続ける総合デベロッパーです。設立以来培ってきた「デザイン開発力」をベースに、独自のマーケット認識、広範な社外ネットワーク等による柔軟なスキーム開発で、良質な社会資本の創出とストックに貢献し、社会に評価される企業を目指します。
同社ホームページ:
http://www.morimoto-real.co.jp/
▼FX相場予想/
過去のトラウマ?未だドル買いたがる人が多くて驚くよ
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
朝(ドル円)107円台や(ユーロ円)157円台を買い仕掛けした連中に感謝したいね。
NYが引けまで異常に重たかったから、まさかそんなところまで買ってくる連中がいるとは思いもしなかったね。後は夜中までひたすらズルズル。いまだにドルを買いたがる人が多いので驚くよ。金利あれだけ下げていて金利差なんて知れているし、あれだけ経済にトラブルを抱えているのに、やはり過去のトラウマなのかねえ。
さて、下げの止まらない株式市場、活性化提案第4弾。
民主党がガソリン税のことでうるさいから、自民党はですね、新しい提案をすると宜しい。
株を買いましょう、全国キャンペーンとうたって、女優勢ぞろいで頭を下げさせる。株を買うと、ガソリン税おまけしておくよ割引券を進呈。よく、為替の会社とかやってるじゃん。今口座開設すると何かプレゼントってやつ。あれをほしいだけで口座を開く連中がいるのだそうで驚いたが、な――に、政府自ら手を染めましょう。しかし、全然取り上げてくれんね、政府は。取り上げない限り下げ続けるからね。 (1月24日。木曜日。初地蔵の日。)
▼ドル円予想/
105.50円を下に抜けた=下落トレンド再確認!
元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(
http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は23日、為替相場の動きについて、概ね次のようにコメントした――。
ドル円105.50下に抜けた!下落トレンド(ドル売り円買いトレンド)を、再確認した!次に、注目は、104.50。104.50には、105.50と、同様に、オプション取引のストライク・プライス(行使価格)が、集中する。105.00には、意味が、無い。
<現在のFX相場は調整局面=何も、変わっていない>
何も、変わっていない。全く、何も、変わっていない。ドル金利を、大きく下げる必要が、ある程、サブプライム問題が、深刻だ、と、確認できるだけ。現在の為替相場は、調整中(調整局面)。多くの市場参加者が、リバウンドを期待しています。だから、大きくは、リバウンドしない。一番、リバウンドを期待しているのは、高値で、ロングを持っている人。
持ち値の悪いドル円のロング、持ち値の悪いポンド円のロング、持ち値の悪いクロス円のロングを持っている人は、23日、もっと上がることを期待しています。その人達が、売りたいレベルまでは、届かない。何も、変わっていない。
▼FX相場予想/
事態の深刻度を証明=FRB「サプライズ緊急利下げ」
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は23日、23日のFRBの緊急利下げとFX相場の見通しについて次のようにコメントした――。
23日のFRBの緊急利下げのような突然の出来事は、サプライズ効果を市場にもたらします。
しかし、サプライズ効果は一時的に終わってしまうのが殆どです。23日1日ぐらいはサプライズ効果が維持できるかなと見ていましたが、わずか数時間で終わってしまったようです。それほど、事態が深刻だということなのでしょう。
<注目点=FRBの今後の利下げペースと、ブッシュ政権の景気対策>
市場も段々「利下げ、それで?」と冷静に考えるようになってくるではないかと思います。
そうなると、まあ普通に考えれば「ドル安だよな」とみんなが思い出してくるというのが一番ありがちな展開というところでしょう。
ここからの問題は、FRBの今後の利下げのペースと、ブッシュ政権の景気対策。元々30日のFOMCで0.75%の利下げをするといわれていましたので、今回の緊急利下げがちょっと前倒しになっただけなのか、それとも30日も利下げをするつもりなのかに関心が集まってくると思います。2001年の同時多発テロ後、グリーンスパン元FRB議長は約1年間で4.75%下げて、経済を立て直しました。今回は5ヶ月で1.75%、これからがバーナンキの腕の見せ所です。
▼米欧商品軟調/
株価下落で総じて下落=金は-7.2$低下883.1$
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)によると、23日の海外商品市況は次のようになった――。
海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
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NY金 2008/ 2 883.1 -7.2 アルミ3カ月物 2,415.0 -18.0
NY銀 2008/ 3 1597.0 -13.5 銅3カ月物 6,870.0 -150.0
NY白金 2008/ 4 1559.1 +0.5 ニッケル3カ月物 26,905 -595
NYパラ 2008/ 3 369.45 -1.65 NY原油 2008/ 3 86.99 -2.22
シカゴ大豆 2008/ 3 1189.50 -50.00 NYコーヒー 2008/ 3 131.30 -3.70
シカゴコーン 2008/ 3 469.25 -19.75 NY粗糖 2008/ 3 11.43 -0.12
ドル・円 106.72 +0.27(ドル・円は米東部時間午後4時30分前後)
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【貴金属=総じて下落、株価続落による信用収縮懸念が圧迫】
ニューヨーク金は反落。ドル高や欧州の株安、S&P株価指数安や原油安で値を消したあと、株価の戻りで前日の高値を抜いたが、株の反落や原油の下値追いで安引けた。
ニューヨーク銀は続落。ドル高や株価急落による信用収縮懸念で急落したあと、株価の戻りや金の反発でプラスに切り返したが、金の反落を嫌気して16ドルを下回った。
ニューヨーク・プラチナは堅調。ドル高や株価指数先物安、原油・金の下落を嫌気して時間外取引の安値を割ったが、株価の戻りや金の反発でプラスサイドに切り返した。
ニューヨーク・パラジウムは小幅続落。時間外取引で前日の高値を上回ったが、株価急落による信用収縮懸念や原油の下値追いを嫌気し、マイナスサイドに転落した。
【石油=期近は大幅続落、株安や需要減少懸念などで】
ニューヨーク原油は、期近が大幅続落。欧米の株式市場の大幅安や先行きの需要減少懸念などを背景に、引き続きリスク回避の動きなどに押される格好となった。
石油製品は大幅続落。ヒーティングオイル、改質ガソリン相場ともに原油相場同様、景気の先行き不安や需要減少懸念などから売り押された。 (OVN シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト:
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ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はNYダウが300ドル近い大幅高となったことから一時300円超の反発となった。日経平均 が終値で前日比+184.86円高の13013.92円、またTOPIXも同+23.96高の1273.89、JASADAQ指数は同+0.76高の60.89となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち30業種が上昇。不動産業を筆頭にその他金融業、建設業、保険業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は東京市場の前日比では円高。NY市場で一時104円台まで急進した後はドルが買い戻され、ドル円相場は106.48-106.53円前後で推移、ユーロ円は155.63-155.67円前後で推移している。
★カブドットコム証券=私設取引の取引時間を国内PTS最長、早朝~夜間まで拡大
カブドットコム証券株式会社(8703)は、3月(予定)から、
私設取引システム「kabu.comPTS」の取引時間を、8時20分~23時59分までに拡大すると発表。これにより、国内で最も早朝から取引を開始し、取引所の取引時間はもちろん昼の休憩時間や夕刻・夜間まで、国内PTS最長となる連続15時間39分の取引時間とる。なお2008年1月15日から開始した
「kabu.comPTS」独自の呼値の刻みは、取引時間中全てに適用されるので、「日中の取引所取引時間でもより細かい刻み値での取引が可能となり、取引所取引を幅広く補完することとなります」と言う。
http://kabu.com/company/pressrelease/2008/20080124.asp
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
松下電器産業株式会社(6752)
□電気式脱毛器「ソイエ」2機種を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1Jt_2DF_5n_kqp
□パナソニック半導体蘇州有限会社の新工場(第二棟)起工式を挙行(1月22日)
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1Ju_2DF_5n_kqp
住商情報システム株式会社 (9719)
■住商情報システム、流通BMSを安価に実現する「流通BMS向け仮想化ソリューション」の販売を開始
http://www.scs.co.jp/ir/index.htm
日本電気株式会社(6701)
■ 「パソリンク事業説明会」
http://www.nec.co.jp/ir/ja/index.html
株式会社サイバーエージェント(4751)
■「プーぺガール」がサンエー・インターナショナルと共同でブランドの仮想ファッションアイテムを展開
http://pupe.jp/
■リスティング広告のポートフォリオ型自動入札ツール「SearchIgnite」の提供を開始
http://ir.cyberagent.co.jp/
Posted by Yen-Dokki at 2008年01月28日 11:52