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2007年09月28日
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投稿者 Yen-Dokki : 19:56
楽観視できないドル下落・日本マネーの潮流②・今日の株価予想
■楽観視できないドル下落/
長短両面からジリジリ整うドル不安への「条件」
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「ドル円の安定に隠れて見えにくくなっているが、ドルの下げが顕著になっている」と指摘した上で、ドル相場について次のようにコメントした――。
<日本円vs.米ドル=最下位脱出競争に敗れた米ドル>
米ドルはカナダドルに対して、一時30 年ぶりにパリティ(1:1)を割り込み、ユーロに対しては1.4 ドルを大きく超えてしまった。サブプライム問題が表面化するまでは、円とドルとが最下位争いをし、わずかにドルが上にいたのだが、夏場以降、ドルは円に対しても負け越し、ついに最下位が入れ替わった。先のFOMCで米国が0.5%の利下げに踏み切った上に、20 日の議会で、ポールソン財務長官、バーナンキFRB議長がともに追加的な流動性供給を示唆したことも寄与している。
この金利プレミアム剥落による下げ圧力に加え、ドルには長短両面から下落圧力がかかっている。
■日本マネーの潮流②/
積極的なリスク資産シフトのインセンティブが働かない?
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は21日、(1)民間非金融法人部門、(2)家計部門、そして(3)金融部門を中心に、最近の資金の流れを検証した。今回は、その第2回をご紹介する――。
<民間企業の銀行借入に対する需要は低迷>
2007年6月末の民間非金融法人部門の金融資産・負債残高は、前年比4.9%増の965兆2305億円となった。2005 年12 月末の前年比19.6%増からは鈍化傾向にあるが、26ヶ月連続で前年比プラスを維持している。負債サイドでは、株式・出資金が前年比13.5%増と3期ぶりの高い伸びとなった。また、居住者発行外債(前年比9.5%増)、CP(同36.8%増)なども増加しており、資本市場からの資金調達を増やしている。
一方、民間金融機関からの借入は依然として弱い。国内銀行の貸出残高は2005 年10-12月期以降、緩やかながらも前年比増加傾向を維持しているのだが、コール市場への貸出が前年比16.9%増と高い伸びを示しているのに対し、民間向けはほとんどが住宅貸付であり、ここからも民間企業の銀行借入に対する需要は低迷していることがうかがわれる。
【Washington Political Report】(有料)特約 (September 15 - 21, 2007)
「ヒラリー・ケア」第2弾
民主党大統領候補指名争いのトップをゆくヒラリー・クリントン上院議員(民主党、ニューヨーク選出)が今週月曜(17日)アイオワで、国民皆保険を目指す医療制度改革案を発表し注目を集めました。ヒラリー・クリントンが大統領になった場合、最初の優先政策は外交ではイラク、イラン、内政ではこの医療制度改革です。医療保険を持たない4700万人(全米人口の15.7%)のすべてに医療保険を持たせることができれば、それは、1935年のロウズヴェルト大統領の社会保障制度の創設、1965年のジョンソン大統領の高齢者医療補助制度(メデイケア)の創設に次ぐ米国史上3番目の大きな社会保障制度の実現になります。他の政策がどうであっても、この国民皆保険を実現するだけでヒラリー・クリントンは大統領としての大きな功績を米国史に刻むことができます。それが故に、ヒラリー・クリントンは大統領になったその日から、如何なる犠牲を払ってもこの制度改革の実現に邁進するでしょう。
「ヒラリ・ケア(HillaryCare)」と呼ばれるヒラリー・クリントンの医療制度改革を聞くのは勿論これが初めてではありません。14年前の1993年、彼女の夫のビル・クリントンが大統領に就任した直後に打ち出した、国民皆保険を目指す医療保険制度改革の素案作りの責任者となったのがファースト・レイデイだったヒラリー・クリントンでした(当時の医療保険を持たない人口は現在より1000万人少ない3700万人だった)。民間医療保険をベースにした米国の医療保険制度を完全に廃して、連邦政府管轄の社会主義的な国家医療保険制度に根本的に作り直そうと図ったその改革案は、米国民と議会の支持を全く得られず、共和党の徹底的な反対に遭って結局は空中分解しました。その失敗のために翌1994年秋の議会選挙では民主党が上下両院で大敗を喫し、またヒラリー・クリントンはその後は国家政策の立案の中心となることもなくなりました。しかし機会があればいつかは再び国民皆保険を実現するための制度改革に取り組んでみたいというのは、ヒラリー・クリントンの消えることのない情熱でありました。見方によれば、彼女が大統領を目指すのも、その最大の目的はこの医療保険制度改革にあるからであるといっても過言ではないでしょう。(以下略)
▼今日の株価予想/
不動産・サービスなど内需型銘柄が堅調に推移へ
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場は昨日の米国株式の動きを受けて、しっかりのスタートとなりそうだ。円相場が114円台半ばでの動きとなっているが、最近の物色対象である鉄鋼、非鉄、商社、海運株などには、昨日同様押し目買いが期待できることや、銀行株を中心とした金融株の反発が本日も期待できそうだ。さらに、不動産やサービスセクターなどの内需型銘柄が引き続き堅調に推移することが想定される。以上から今日の東京市場は、堅調な動きとなりそうだ。月足ベースで7月から2ヶ月連続で陰線となり、3ヶ月目となる今月は24ヶ月移動平均線(16496円)を終値ベースで上回ることができるかどうかがポイントとなる。
テクニカル分析
日経平均株価は、16401.73円+89.12と反発。朝方の軟調な展開から、ザラバ安値は5日線でサポートされた。後場からは下値は限定的との見方が強まり、上げ幅を徐々に拡大。9月19日の陽線上方での上値遊びが続いた。その結果、25日移動平均線の上昇角度が切り上がったことや、一目均衡表の遅行スパンがローソク足を突き抜け陽転した。順調にいけば本日は5日移動平均線の上昇角度が切り上がることや、一目均衡表の基準線や転換線が上昇転換となり、先週のゴールデン・クロスや一目均衡表の遅行スパンの好転に続き、買いシグナルになることが期待される。上値めどは、順に9月20日高値16491円、9月5日高値16553円、9月3日高値16575円、50日移動平均線16697円、8月14日安値16747円となる。一方で、米国株が高値警戒感から上値が重くなっている点には注意が必要だ。上昇基調の25日線は目先のサポートになろうが、仮にその水準を下回った場合には、8月17日安値15262円と9月11日安値15610円を結んだ延長線上の下値サポートラインが次の下値メドとなり、日柄調整が長引く可能性も考えられる。また、8月20日のはらみ線形成時の安値15477円でサポートされるかどうかも重要なポイントとなる。
話題の銘柄
5302東海カーボン/主力2事業の業績好調から高い利益成長を予測
経済産業省の統計から試算すると、電極の販売価格は03年をボトムに上昇に転じ、06年は前年比23%上昇、07年(1-6月)は前年同期比17%上昇となっている。価格上昇の要因には、需要の増加に対し供給の増加余地が限定的であり、需給がひっ迫していると考えられる。電極は電炉メーカーが鉄スクラップを溶かす際に使用されるが、世界的な鉄鋼生産の増加を背景に電極の需要は増加基調にある。一方、電極メーカーはこれまで設備投資に消極的だったことや原料のニードルコークス不足により、増産余地は限定的となっている。
新光では、電極とファインカーボンの主力2事業がけん引役となり、同社の業績は拡大すると見込んでいる。ファインカーボンは炭素繊維と特殊炭素製品が中心となっているが、中でも特殊繊維が半導体産業での300mmウエハ需要増加や太陽電池向けの需要拡大を受けて市場の成長が続いている。同社は特殊炭素製品の年間生産能力を4500トン→6000トンへ増強し、7月から稼動を開始した模様。さらに、中期的な需要増加を見越して、08年末には年間8000トン体制に引き上げる計画。会社側は今下期の経常利益を31億円(上期34億円)と上期比減益を予想しているが、新光では、電極価格の上昇を理由に下期も業績拡大が続くと見ており、07.12期の経常利益を前期比49%増の74億円(EPS30.2円)と、会社計画の65億円(同25.9円)を上回ると予想。08年も電極価格の上昇に加え、ファインカーボンの増産効果が寄与するとして、経常利益を同35%増の100億円(同41.4円)と高い利益成長が続くと想定し、投資判断を新規「1」に設定した。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼福田新政権とFX相場/
目先は引き続き、サブプライム問題が波乱要因
福田新政権の布陣は、挙党一致の色彩が強く、予想される政策も極めて保守的である。
「改革と成長」路線の継続を公約としているものの、小泉内閣の「痛みを伴う改革」から「痛みを和らげる政策」へと軌道修正しており、市場では、財政構造改革の後退が危惧されている。大きな失敗はないが、大きな前進も期待しにくい「選挙管理内閣」と言える。
<場当たり的な財政支出増加=いずれ円安に作用へ>
クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、痛みを和らげる政策は短期的には、日本経済や円にとってポジティブかもしれない、としながらも、「長期的には、場当たり的な財政支出の増加は、財政構造改革の遅れから、いずれ円安に作用する可能性高い」と語る。
▼円キャリーとFX相場/
残ったのは、日本株の弱さ+米ドルの弱さ
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
円キャリーを海外が再開していると書いてきたが、だからといって必ずしも上がると書いているわけでもない。軍勢10万だったのが、3万の兵力に激減していると感じているし、海外筋はすぐにタオルを平気で投げるからあまり信用できないとしている。
円キャリーが完全にお陀仏になるには、日本の金利が動かないとならない。動かないから何も変わっていない。残ったのは、日本株の弱さとドルの弱さ。欧州とはまた一悶着あるだろう。ポンドは突発的なニュースが入るから、ドルと同じように不安定だ。(9月25日。火曜日。十五夜。)
▼円キャリー取引の末路/
金利差享受を狙った取引は、最終的には失敗する
元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は25日、為替相場について、概ね次のようにコメントした――。
(1)今月実施された、ドル金利の【0.50%】の引き下げは、「ドル売り」のニュース(材料)である。
(2)FED(FRB)が、【0.50%】の、「大幅な」引き下げを断行したのは、サブプライム・ローン問題に起因する損失額が、巨額だと、FEDは、判断した、ということ。(FEDが、その損失額を把握しているのか、していないのか、不明だが、【0.50%】の引き下げを断行する必要が、ある、と、判断したことは、事実である。)
(3)米国経済に、大きく影響を与える程の巨額の損失だ、ということ。だから、ユーロドル、ポンドドルは、「ドル売り」に、素直に反応して、上昇した。
(4)ドルスイスも、「ドル売り」に反応して、下落している
(5)ドル円だけが、変な反応をしている。
(6)すると、ドル円だけの特殊な要因が、ある筈だ。
(7)それは、円の突出した低金利を利用した「円キャリー・トレード」しか、考えられない。
(8)金利差享受(いわゆる、スワップ金利)を狙った取引は、最終的には、失敗する。(私は、断定する!)
▼上昇続くユーロ相場/
ユーロはそれほど簡単には下落しない、と予想
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は25日、ユーロ相場の見通しについて次のようにコメントした――。
25日、フィイナンシャルタイムズ・ドイツ版に今度10月に開催される先進国財務相・中央銀行総裁会議において、ユーロ高について議論されるという記事が掲載されました。ユーロ高は確かにユーロ圏の輸出企業にとっては、悩みの種であることは間違いない。
しかし、ユーロは対円だけではなく、対米ドルに対しても史上最高値を更新しており、ほぼ独歩高です。そして、米国経済は弱い。ユーロドルの上昇は極めて自然な流れであることも事実です。
また、ユーロ高はインフレ抑制効果がある。ECBにとっては、むしろ歓迎すべき問題です。サルコジ仏大統領がECBに利上げをしないように働きかけたことに対して、中央銀行の独立性を侵害するものだといって非難轟々。
こんな状態では真剣にユーロ高問題に取り組むのは、まあ難しいでしょう。
ユーロはそんなに簡単には下落しないと、個人的には思います。
▼今日の長期金利/
世界的景気減速の雰囲気=押し目買いをやや優勢に
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#288) 1.660%~1.690%
・ 債券先物(12月限) 134.50円~134.85円
<シナリオ>
長期金利は弱含みもみ合い。米長期金利の動きが小休止となり手掛かりを欠くが、世界的な景気減速という雰囲気が押し目買いをやや優勢にさせる。
▼米欧商品市況/
アルミ=ドル安、銅とのスプレッド買いで抵抗突破
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)によると、25日の海外商品市況は次のようになった――。
【非鉄=アルミは大幅続伸、ドル安や銅とのスプレッド買いを好感】
ロンドン・アルミ3カ月物は大幅続伸。銅の反落や指定倉庫在庫の増加が圧迫したが、ドル安や銅とのスプレッド買いで抵抗を突破した。
ロンドン銅3カ月物は反落。ペルーの鉱山スト懸念や指定倉庫在庫の減少で前日の高値を抜いたが、利食い売りで8000ドルの大台を下回った。
ロンドン・ニッケル3カ月物は急反落。在庫増加や銅の反落が嫌気され、投機筋の利食い売りが続いた。
【ソフト=コーヒーは先限除き続伸、粗糖は小反落】
ニューヨーク・アラビカは、先限除き続伸。ブラジル産地の乾燥懸念の強まりや、テクニカル主導の動きなどに支えられ、12月限は1月4日以来の高値圏へ上昇した。
ニューヨーク粗糖は小反落。28日に納会を控えた10月限からの限月移行などポジション調整絡みの動きが中心となるなか、タイ勢による値決めの売りなどに頭を押さえられると、引けにかけてはマイナスサイドへ値を沈めた。 (OVN シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は材料に乏しく小動きに終始。日経平均 が終値で前日比-1.77円安の16399.96円、またTOPIXも同+3.45高の1570.28、JASADAQ指数は同+1.09高の70.66となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、その他金融業、不動産業、保険業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は対ユーロで1円近い円安進む。ドル円相場は114.90-114.95円前後で推移、ユーロ円は162.42-162.60円前後で推移している。
★大和証券系投資会社=中国での温室効果ガス排出削減4プロジェクトに日本政府承認
大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ株式会社(代表:渡辺秀雄氏)は、中国における4つの温室効果ガス排出削減プロジェクトに参加することとし、プロジェクトに関する日本国内での排出権の受け取りについて、9月11日付で日本政府より承認を受けた。プロジェクトによって削減された温室効果ガス相当量は、京都メカニズムの1つであるクリーン開発メカニズム(CDM)に基づく排出権として認証される。今回承認を受けた4プロジェクトは、(1)下?(シャパ)20MW水力発電プロジェクト、(2)紅岩8MW 小規模水力発電プロジェクト、(3)筏子河9.5MW 小規模水力発電プロジェクト、(4)長瓦10MW 小規模水力発電プロジェクト、4プロジェクト合計で年13.7万トン相当。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
大和証券グループ本社(8601)
■本店ステーションプラザ・IR コーナー閉鎖のお知らせ
http://www.daiwa-grp.jp/press/index.cfm
松下電器産業株式会社(6752)
□デジタル一眼レフカメラ用交換レンズを発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1q2_2DF_4i_kqp
□デジタルカメラ LUMIX DMC-L10K/L10 を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1q3_2DF_4i_kqp
□3つのサウナモードが楽しめる 『スプラッシュ&マイクロミストサウナ機能付浴室暖房乾燥機』を開発
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1q4_2DF_4i_kqp
株式会社サイバーエージェント(4751)
■「Ameba(アメーバブログ)」のリアルプロモーション拠点
原宿アメブロ放送局「AmebaStudio(アメスタ)」の累積観覧者数が10万人突破
http://ir.cyberagent.co.jp/
投稿者 Yen-Dokki : 18:27
2007年09月27日
新政権の財政政策・日本マネーの潮流①・今日の株価予想ほか
■新政権の財政政策/
地方再生への財政拡張路線=日本経済を再生させず
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は本日、新政権が誕生するのを受けて、「昨日発表された自民党の役員人事と同様、今日発表される予定の改造内閣人事も新鮮さを欠くものになるだろう」として、福田政権の財政政策について次のように語った――。
ポイント:
政治が “地方経済の安定”という内向きの課題に焦点を当てて行くことになるならば、
日本経済の将来は明るくない。
緊縮財政の終焉?
今回の自民党総裁選は“小さな政府を目指した緊縮的財政政策”というマクロ経済政策の1つの大きな流れが終わりを迎えつつあることを改めて確認した。地方再生を前面に押し出した麻生候補の善戦と小泉改革の影を引きずる福田候補の苦戦は、景気低迷で疲弊する地方が財政面での梃入れを強く望んでいることの証左であると受け取れる。
今後議論が本格化してくる08 年度予算については、成長促進特別予算枠の設定や地方交付税の積み増しなどの形で、まさに、なし崩し的に地方向け財政支出が増額される可能性が十分にある。既に公明党からは、2011年度までのプライマリー・バランス黒字化計画を一時的に棚上げする案も示されており、新首相がよほど強い姿勢で臨まないと、来春における解散・総選挙が視野に入る中で、与党の財政政策運営に関するバイアスは“拡大”の方向にかかることになるだろう。財務官僚が財政再建の切り札としている消費税の増税についても、地方再生や地方活性化にとっての“おいしい財源”とみなされることになりかねない。
■日本マネーの潮流①/
台頭する金融仲介部門=海外部門ファイナンスの主役へ
4-6 月期の資金循環統計が発表された。
資金フロー全体としては、国内部門の余剰資金が海外部門の赤字をファイナンスしているという状況には変わりはない。また、このところ鈍化傾向にあった民間非金融法人部門と家計部門の金融資産残高の増加ペースは、好調な企業業績、所得の増加、配当や為替円安の効果等で、わずかながらも再加速している。
こうした状況を踏まえ、クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は21日(金)、(1)民間非金融法人部門、(2)家計部門、そして(3)金融部門を中心に、最近の資金の流れを検証した。今回は、その第1回をご紹介する――。
<資金循環統計からみても、
サブプライム・ショックが日本経済に直接的影響を与える可能性低い>
今回の数字は、8 月上旬以降のサブプライムローン・ショックの影響を織り込んでおらず、現段階で、日本の資金の流れにどの程度影響しているかは不透明である。ただ、日本経済は全体として貯蓄超過にある上、主要経済主体のバランス・シートは比較的健全さを維持しているといえよう。また、もともと日本の金融機関のサブプライム・ローン関連商品へのエクスポージャーは小さいとの見方が多いが、資金循環統計からみても、この問題が、日本に信用収縮をもたらし、経済に直接的な影響を与えるという可能性は低いと思われる。
▼今日の株価予想/
先週物色の素材・鉄鋼・非鉄株は利益確定売り?
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場は昨日の米国株式の下落を受けて、様子見から横ばいスタートとなりそうだ。
円相場の114円台での動きは輸出関連銘柄に対する買い手控え要因となることや、商品市況にも高値警戒感が出ており、先週物色の対象となった素材や鉄鋼、非鉄株へは利益確定売りが強まりそう。9月末を控えて様子見ムードが強く、引き続き出来高の増加が期待できない中での個別物色の展開が想定される。商品市況の上昇による業績上振れ期待から素材や鉄鋼、非鉄株などには押し目買いが期待できるが、自民党総裁選挙の結果は相場に織り込み済みであり買い材料にはなりにくいことや、銀行株のここ最近の軟調な動きは気になるところである。そういった中、今週は月足ベースで24ヶ月移動平均線(16492円)を上回ることができるかどうかがポイントとなる。以上から、今日の東京市場はもみ合いの動きになることが想定される。
テクニカル分析
日経平均株価は、16312.61円-101.18と反落。19日に形成した長い陽線内での小動きにとどまり、上下にヒゲのある短い陽線(コマ)を形成、5日線が終日サポートとなった。9月11日安値15610円を底値とした短期の上昇トレンドは継続しており、ここからの動きがポイントとなる。8月急落後の戻り高値に接近していることで、戻り売りをこなすためには日柄が必要となる。当時、16500円前後での動きが4日間継続しており、その水準に近づけば売りが多くなりそう。
一方、先週末は下値では一目均衡表の遅行スパンがローソク足でサポートされ、終値ベースでも強気シグナルの一つとなる好転に近づいた。前日のゴールデン・クロスに続き、買いシグナルになることが期待される。また、今日は25日線の上昇角度がきり上がるため、ここ2日間のもみ合いから上放れを期待したい。メインシナリオでは二番底完成から200日線に向けた動きが想定されるが、米国株が高値警戒感から戻り売りが増加している点には注意が必要だ。目先の上値メドは、9月20日高値16491円や9月5日高値16553円などとなる。一方で下値メドは、9月7日高値16230円や9月14日高値16142円、また上昇基調の25日線は強いサポートになろう。
話題の銘柄
9022東海旅客鉄道/4%の新幹線需要増は驚異的水準=目標株価155円
メリルでは、「JR東海の株価が急落。Bloombergでは『中間期に向けた持ち高調整売りの見方』と報じているが、ファンダメンタルズからみた悪材料はなく、むしろ中間期の増額修正期待に向けて押し目買いの局面と捉えたい」、「前日リリースされた新幹線需要は8月が前年同月比4%増。9月(18日までの速報値)は台風の影響が現れたにも関わらず同2%増で、実質的には4%前後の伸びが継続していると言えよう。同社の新幹線需要の前提は前年比ほぼ横ばいだが、9月までの累計は同4%増。基本的に1%の需要増は約100億円の営業利益押し上げ効果があり、単純計算では400億円の増額修正余地がある。我々の予想は会社営業利益計画3760億円に対し、4025億円、計画比265億円の超過を予想」、「同社は繁忙期の秋の臨時ダイヤで新幹線供給量を前年比2%増加させる。また、需要喚起に貢献しているとみられる新型『N700系』新幹線は7月の4往復に加え、9月に2往復が追加され、11月末には10往復程度がサービス開始予定。同社の新幹線需要は供給量に合わせて増加する傾向があり、年度で4%前後の需要増加が継続する可能性も出てきた」と指摘。
今2008年3月期連結営業利益を会社計画3760億円(EPS67468円)に対し4025億円(EPS75939円)、来2009年3月期4172億円(EPS83701円)、2010年3月期4283億円(EPS89331円)と予想。投資評価「買い」、目標株価155万円を継続した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼FX相場予想/
ドル円=安心感と円キャリー取引の拡大は一時的
米利下げによって金融市場に安心感が広がり、株価が反発することとなったが、
大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は21日(金)、「こうした状況が持続するか否かが為替市場にとって最大の焦点となろう」として、それは詰まるところ、米国経済の動向によるのではないかと言う。
ドル円=住宅ローン金利を左右するのは、FF金利ではなく長期金利
バーナンキFRB議長は20日、住宅ローン金利は短期金利に反応しにくく、主に長期金利によって決定されてきたと述べたが、FFレート引き下げ後に10年物や30年物の米国債利回りは上昇している。利下げしても住宅ローン金利が下がらないのであれば、住宅市場の調整は収まりにくい。したがって、「安心感と円キャリー取引の拡大は一時的」と見る。さらに日銀の利上げが遠のくことから、
今週の予想レンジを112.50-116.50円と予想する。
▼FX相場予想/
福田政権発足で、円高推移なんてこともあるまい
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
やっぱり、という展開だった。
金曜の引け1時間前からの円売り仕掛けは、お粗末。月曜は朝から誰も追随せず。何でも分析したがる人は、おそらく福田新政権発足を期待して円高推移なんて書くのだろうが、そんなこともあるまい。それにしても、NYは精彩を欠いていたなあ。あっちもお彼岸なのかと錯覚したよ。全市場お休み的動きだった。今週の東京はまた投信祭りでもやるのかね?(9月25日。火曜日。十五夜。)
ところで、22日、AIA主催の第3回匠の講演会が一泊二日の強行軍で行われた。
堀内さんは、講演会は成功だったとして、こう話す。「株式は、分析することの大切さなどを学んだね。大局観の重要さも学んだね。為替に関しては、私は原稿を用意しなかったんだけど、皆と対話形式で進めた。私がしゃべって皆が聞いているだけなんて講演会が面白いわけがない。学校の先生みたいに指名なんかしてしまった。答えるほうも大観衆の前でしゃべるわけではないから、和気藹々だった。・・・」
▼FX相場予想/
IMFが報告書の影響で、やや円高に向かう?
24日、IMFが報告書の中で、
今回のサブプライム・ローンの問題を過小評価すべいきではない、という警告を発した。
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は、「今日は、その影響でやや円高に向かうかもしれません。少し注意をしておきたいと思います」と語る。
また先週21日には、次のようにコメントしている――。
「相場のほうは、ドル安が着実に進行しています。対ポンドでは英国経済に意不安があるので、そうでもありませんが、ユーロドル、ドルカナダ、豪ドルドル、NZドルドルではドル安傾向が鮮明になっています。米国経済が低迷していく中でのドル安の動きは非常に説得力があります。但しドル円相場はレンジ。レンジを113-118と大きく取るか、114-117円と狭く取るかですが、とりあえずは114-117円と見ておきたいと思います。」
▼今週の債券相場/
1.50%が今年度最低水準になる、と判断している
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
今週の債券相場見通し…10 年288 回債利回りは1.600~1.725%と予想する
今週の10年288回債利回りは1.600~1.725%と予想する。FRBの利下げが25bp ではなく、50bp になったからと言って、インフレ懸念が一気に強まるのはあまりに奇異である。最近では、原油価格の上昇は購買力を奪い、デフレ要因と認識される部分が増えてきている。したがって、日米共に債券市場は比較的早期に落ち着きを取り戻すと考えている。もっとも、他方、9月10 日の1.50%が今年度の最低水準になると判断している。今週は、ベアなら7~10 年ゾーンが最も弱いと見込まれる。一方、ブルに転じれば、7年ゾーンの戻りが先行する可能性が高い。それらにしたがって、カーブは変化しよう。
▼今週の長期金利/
急低下後の水準調整局面=1.60%台でもみ合いへ
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#288) 1.620%~1.700%
・ 債券先物(12月限) 134.45円~135.15円
<シナリオ>
長期金利は1.60%台でのもみ合い。サブプライム・ショック(質への逃避)による急低下<mini:1.500%>後の水準調整局面を迎え、「FRBの早期追加利下げ、米インフレ懸念の再燃、日銀の追加利上げ後ズレ」という投資環境下における適正レベルを探る。
債券先物チャート
12月限の日足は下放れ、下影陰線。上にマド(134.88円~135.18円)を空けた半面、下のマド(134.52円:8月15日のザラバ高値)を埋めた。3日連続の陰線で「三羽鳥」風を形成するとともに、135円をネックラインとしたダブル・トップ形も完成させた。一目均衡表では「売り三役」が成立。久しぶりの雲突入(上辺:134.29円)をうかがう。
▼NYコーヒー相場/
プロフェッショナル・コメンタリー=厳しい供給不足となる?
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)によると、24日の海外商品市況は次のようになった――。
その道のプロならではの視点でe-profitに毎日執筆中
厳選!!プロフェッショナル・コメンタリー(コーヒー)
コーヒー及び砂糖市場におけるファンダメンタル分析(4)
「97年当時のタイトな状況以上に厳しい供給不足となることも」
By J.ゲインズコンサルティング プレジデント
ジュディス・ゲインズ・チェース氏 (Ms. Judith Ganes-Chase)
コーヒー需給を総合的に見ると、07/08年の供給不足量は900~1000万袋前後まで拡大しそして08/09年は若干の供給過剰の予想で当初予想されていたような大幅な供給過剰にはならないと見られる。そして更に翌年の09/10年はブラジルが減産となる見込みであることから、再び供給不足の事態に陥る確率が高いといえ、今後2~3年間のコーヒー需給は供給が不足するリスクが拡大していく可能性があるということだ。結果的に、生産者在庫は60年来の低水準となる。ブラジルが約1700万袋、その他の生産国在庫を含めても2000万袋にとどかない見通しである。このため生産国は在庫の積み上げがこれから必要不可欠になってくる。また輸入国のコーヒー在庫もほとんど増加しないどころから、漸減する見通しであり、そのあたりの在庫事情からも需給の窮屈さが推し量れるのである。
これから07/08年および08/09年のコーヒーの需給を展望すると、主要生産国の生産量が増加する一方、その他の生産国では生産量を維持、あるいは減少していることから、生産の集中化が近年において進んでいる。また現在のところコーヒー価格の上昇によって、それが作付け面積の拡大につながっていない。ただし、ロブスタにおいては、十分に価格が上昇していることから、生産者にとって魅力あるものになっており、これから作付け面積が増加していく可能性がある。
ただしベトナムが作付け面積を増やしても驚異的に増えていく可能性は薄い。そのため期待されているほど生産は拡大しないと見られる。またブラジルでは国内のコーヒー需要が増加傾向にあるため、輸出量が低下している点は看過できない。またブラジルのコーヒー生産は天候要因により不作となった場合、供給不足に陥りやすい。
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ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は100円のレンジで乱高下。NYダウの下落、円高に加え、福田新政権への評価が定まらず不安定な動きとなった。日経平均 が終値で前日比-22.95円安の16289.66円、またTOPIXも同1.22高の1553.29、JASADAQ指数は同-0.17安の69.49となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、海運業、不動産業、金属製品などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は対ドル、対ユーロで円が上昇した。ドル円相場は114.72-114.77円前後で推移、ユーロ円は161.53-161.59円前後で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
日本電気株式会社(6701)
■9月21日 米国会計基準による過年度財務諸表およびADRのNASDAQ取引について
~日本会計基準による財務諸表には影響せず~
■アニュアル・レポート2007(2007年3月期)のPDF版を掲載しました。
http://www.nec.co.jp/ir/ja/index.html
投稿者 Yen-Dokki : 19:44
@エイチ・エス証券、「BLUESKY FX 新規口座開設キャンペーン」実施中 2007年9月30日(日)まで
エイチ・エス証券では、2007年9月30日(日)まで「BLUESKY FX 新規口座開設キャンペーン」を実施している。期間中にBLUESKY FXで新規に口座を開設された方に、QUOカード500円分を2枚プレゼント。
詳しくは03-5909-4091またはhttp://www.hs-sec.co.jp/まで。
投稿者 Yen-Dokki : 13:06
おちゃらかマネー列伝
投稿者 Yen-Dokki : 10:44
2007年09月26日
膨張する中国市場・9月短観プレビュー・来週の株式相場ほか
▼膨張する中国市場/
香港の「中国化」決着で、切実さが増す日本市場
かつて「香港の中国化」か「中国の香港化」か、という議論が盛んであったが、大和総研・投資戦略部の児玉卓さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、「既に勝負はついたと見るべきではないか」として、日本市場への影響を推し量る――。
<中国と香港の経済関係が変容した結果>
主権が英国から中国に返還された97年当時、香港は「返還フィーバー」に沸き、アジア通貨危機の余波を受けるまで、資産価格の急騰が続いた。しかし実体経済には衰退の兆しが随所に見られていた。香港の所得の源泉は、ヒト、カネ、モノが中国と外部世界を行き来する際に落とすマージンにあった。それは中国経済の飛躍に伴って増加するが、中国が自立し香港の経済機能への依存が低下すれば減少する。その影響は、既に当時のサービス輸出価格の停滞に現れていた。中国ビジネスの独占的地位が崩れ、それが競争環境の変化、独占価格の崩壊として顕在化したのである。更に、財政基盤の脆弱さが目立ち始めた。低税率の限界が露呈していたが、税率の引き上げはビジネス環境の劣化に直結する。
ところがそうした苦難を乗り越え、以後、香港経済はまずまずの実績を残してきた。
一人当たり所得は10年前と同じくアジア3位を確保している。これは中国と香港の経済関係が変容した結果であろう。中国の成長が香港に落とす「中間マージン」は、かねての懸念通り減少の方向にあろう。代わって今の香港を支えるのは、中国の成長の果実の、殆ど直接的とも言える「分配と配分」である。それは本土の人々の香港個人旅行解禁に代表される所得分配であり、金融業務など経済機能の「上からの」配分である。
▼9月短観プレビュー/
日銀の年内再利上げを支持するものとはならず
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は20日、9月の日銀短観について、次のようなプレビューを行った――。
(1) 大企業製造業の業況判断DI について+23 から+19 への悪化を予想
(2) 9月短観は日銀の年内再利上げシナリオにとっての追い風にはならない
弊社では、大企業の業況判断DI は、製造業、非製造業ともに6 月比で4 ポイント悪化するものと予想している。なお、3ヶ月先予想については、売上マージン悪化懸念を鉱工業生産の循環的な回復期待が相殺するものとみられ、製造業、非製造業ともに横這いとなる見込みである。
燃料や原材料価格の上昇、円高の進行、米国個人消費の減速、国内不動産市場のピークアウトなどが業況判断悪化の要因となろう。他方で、労働分配率の低下を受けた利益率の改善傾向や新興市場経済の持続的な拡大が業況判断の下支え要因になるものと考えられる。上方修正が期待されてきた07年度の設備投資計画については、6 月調査(全規模合計で+3.1%)比で小幅の下方修正(+2.5%程度へ)となる可能性がある。全体として、9 月短観の結果は、日銀による年内再利上げを支持するものとはならないと考える。
■来週の株式相場/
不透明感晴れれば、16,000円台後半に切り上げへ
大和証券・投資情報部アナリスト課次長の保志泰さん(Yasushi Hoshi/ Daiwa Securities Co., Ltd.)は今朝、本誌の取材に応じて、 来週の株価見通しについて「サブプライム・ショックによる不透明感が晴れるまでは上値が重い」として、予想レンジは日経平均で16,000円~16,700円とした。
<株式相場は落ち着く方向にあり、今は上げ一服の状況>
保志さんは本来、日経平均は「16,000円台後半に向けて切り上がってもいい」と見ているが、その重石になっているのが「ひとえにドル安(円高)」と言う。これに原油高も加わって、米FRBもコントロールがむずかしくなっている。
21日(金)前場の下げは、基本的に世界的に起きている「急騰後の調整」と言える。「株式相場全体は落ち着く方向に向かっており、今は上げ一服の状況。調整幅は(急騰の)逆戻りまではいかない」と見る。
一方、上値を追っていくには懸念材料が山積している。前述の円高のほか、米国経済にも不安感が残っている。リセッション懸念がある半面で、急速にインフレ懸念が台頭しているからだ。
円高に関しては、ドル円と株価の連動性が高いなかで株高になりにくい。
ただ、注目すべきは「円相場は米ドル以外に対しては、むしろ円安気味で推移している」ことだ。しかも、ドル円と株価の連動性も薄れる兆しがある。もう1つの米国経済についても、新興国の経済成長が好調であり、従来、米国経済への依存度が高かった世界経済が多極化している。米国自身、新興国向けの輸出が増加傾向にある。
<非鉄、石油関連、商社など市況関連株に注目>
こうして当面の株価は振れやすい地合いが続くものの、日本の実体経済へのサブプライム・ショックの影響は限定的。保志さんによると、115円が採算ラインと言われる日本企業の想定為替レートが5円の円高になっても企業利益は余り影響を受けない。「年度内の平均レートが106円で推移しなければ心配ない」と言う。
そこで注目セクターだが、市況関連株(商品関連株)に注目する。原油価格は84ドルをつけ、その他の商品相場も上昇している。具体的には、非鉄、石油関連、商社などを挙げた。
▼今日の株価予想/
来週初、もみ合いから上放れの可能性が高まる
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場は米国株式の下落や円相場の114円台への突入を受けて、売り先行となりそうだ。しかし、シカゴ日経先物価格16215円前後では押し目買いが予想される。今日は主な経済指標の発表もなくグローベックス市場の動向や為替を睨んでの動きとなろうが、3連休を控えて市場参加者も限られるため個別物色の展開が強まることが想定される。機械・造船・商社・海運セクターには押し目買いが期待できることや、原油価格上昇を背景に資源関連株、商品市況上昇を受けて素材や鉄鋼株なども注目されよう。商業地の基準地価上昇を背景に昨日堅調であった不動産株が引き続き物色されるかどうかもポイントとなる。なお、FTSE指数の構成銘柄のリバランスがきょうの終値を基準に実施される。そのリバランスにともなう思惑的な動きも注目されそう。以上から、今日の東京市場はやや軟調ながらも、下値を固める動きになることが想定される。
テクニカル分析
日経平均株価は、16413.79円+32.25と小幅続伸。前日のシカゴ日経先物にサヤ寄せ後は、戻り売りからやや軟調な展開となった。ただ、押し目買いが継続し、前日の長い陽線の上方で小動きにとどまった。9月11日安値15610円を底値とした短期の上昇トレンドは継続している。昨日の動きは、トレンド継続中の典型的な微調整のパターンである押さえ込み(立ち上がった相場の上方で陰線が2本から4本連続する)の初動の動きと捉えることもできる。移動平均線の5日線が10日線や25日線を上回る、いわゆるゴールデン・クロスを示現したことがその可能性を高める。なお、5日線が25日線を上回るのは7月20日以来のこととなる。また、昨日は一目均衡表の遅行スパンがローソク足に抑えられた。遅行スパンがローソク足を抜ける場合、需給の好転を意味することから、一目均衡表の中でも重要な強気シグナルの一つとされている。終値が16296円以上となるかどうかがポイントとなる。あくまでもメインシナリオではあるが、来週初は25日線の上昇角度がきり上がるため、もみ合いから上放れの可能性が高まる。そうなれば、二番底完成から200日線に向けた動きが期待できる。目先の上値メドは、9月5日高値16553円や9月3日高値16575円などとなる。一方で下値メドは、9月7日高値16230円や9月14日高値16142円などがある。
話題の銘柄
5711三菱マテリアル/今期2度目の増額修正、3度目の上方修正=目標株価810円
UBSでは、「会社側が今期2度目の増額修正(08年3月期連結経常利益1100億円→1200億円)を行った。銅市況が同社前提以上で推移しているうえ、超硬工具、電子材料、SUMCOの好調が寄与。減速を予想した米国のセメント事業が懸念したほど悪化していないこともプラスとなった。アルミも底割れしていない」、「足下でも主力事業群の好調は継続しているものの、同社は下期に関しては、概ね期初計画の数字を据え置いており、3度目の上方修正となるだろう。米国景気減速が懸念されるが、当面、同社業績失速の懸念は小さい。前回の修正時点で第1四半期の好調分のみを上乗せしていたため、今回の発表に意外感はなかった。 主力の銅に関しては、中国の輸入減少が懸念されていたが、足下の需要は強く、会社計画以上の市況水準で推移しそう。加工、電子材料なども好調であり、非鉄製錬各社の中では金属事業以外の事業が相対的に好調に推移している」と指摘。今2008年3月期連結経常利益を会社修正後計画1200億円(EPS48.0円)に対し1260億円(EPS58.3円)、来2009年3月期1230億円(EPS57.1円)、2010年3月期1220億円(EPS56.3円)と予想。投資判断「BUY」、目標株価810円を継続した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼ドル円&ドル元/
一番操作されているから、崩れたら怖いと思う
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
米銀、米証券の決算なんてどうでもいいよ。
連中の儲けを見るとあまりに莫大なので驚く。投信の広告が新聞の一面や半面などを使ってすごい宣伝攻勢である。あれもいかに莫大な収益が上がっているのかを実証している。投資家の寄付みたいなものだ。まあ、皆さん、せっせと投信を買いなされ。胴元が一番儲かる。
<決して、ユーロだけ上がり続けるわけじゃないからね>
金が、驀進している。ざまあみろって感じ。今年の(AIA主催の)講演会に出た人は、ちゃんとロングにしておるね? 米ドル。いまや日本と中国とアフリカが支えるドル体制って印象。ドル円とドル人民元が一番操作されているから、崩れたら怖いと思うよ。決してユーロだけ上がり続けるわけじゃないからね。ブーメラン的に殴られる事になるだろう。
やっぱりNYの円キャリー信用できず。投げていた。
お客さんにお勧めないですかと言われたので、「じゃあ、一緒にドルスイス売りましょうか」と言った。驚いたなあ。そのお客さんのやっているところは、ドルスイスのスプレッド8ポイントだよ。私は2-3ポイントでやっているから、これじゃあ勝負にならないなあと痛く可哀想に思ったのである。(9月21日。金曜日。全国交通安全運動。要警戒と思う日。)
▼FX投資戦術/
対応は、「ドル売り」だから相場への臨み方は単純
元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は20日、ドル円相場について、概ね次のようにコメントした――。
9月20日の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、115円台後半で、オープン。
20日の東京市場も、目だった動き無し。
東京市場の夕方になって、ロンドン市場勢が参加してくると、ユーロ/ドル(EUR/USD)が、節目であった[1.4000]を上に抜けた。つまり、ユーロ/ドル(EUR/USD)で、『ユーロ買いドル売り』となった。ユーロ/ドル(EUR/USD)は、1.40台ミドルに跳ね上がった。
このことから、つれて、ドル/円(USD/JPY)でも『ドル売り』となった。
潜在的には、上述の通りに、基本的には、『ドル売り』の流れがある。
---ドル金利が引き下げられたことは、『ドル売り要因』。---
---基本的には、『ドル売り』なのだが、ドル/円(USD/JPY)だけは、歪んだ展開(特殊な値動き)。---
---『円キャリー・トレード』を再開する市場参加者もいて、その『ドル買い円売り』も出ており、
そのために、 『ドル売り』と『ドル買い』が、相殺されて(セット・オフされて)、バランス(均衡)していた
だけに過ぎない。---
ただ、これで、対応は、『ドル売り』だから、相場への臨み方は、単純。
同じ、『ドル売り』ならば、『ユーロ買いドル売り』が、ポジションを持ちやすい、と、考える。
『ドル売り円買い』『ポンド買いドル売り』よりも、『ユーロ買いドル売り』が、一番、楽だろう。
ユーロは、利上げを控えているし、気分的に楽。
これで、米国は、予防的利下げを実施したことになるが、だとすると、サブプライム・ローン問題は、想像以上に、悪いことになる。なおかつ、全員一致の決定。サブプライム・ローン問題は、相当悪い(巨額の損失がある)という証。結局は、ドルを買う訳にいかない。
▼米ドル相場予想/
日本円以外の通貨で、確実に進行する「ドル安」
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は20日、FX相場の見通しについて次のようにコメントした――。
<今はディーラーにとって、ユーロドルの買いが一番わかりやすい>
ユーロドルは、あっさりと1.4を抜けてしまいました。
ディーラーにとって、ユーロドルの買いが今は一番わかりやすいので、そちらに動いていくのもまあ、当たり前といえば当たり前なのかもしれません。当局からユーロ高懸念とか出ない限り、
なかなか下がらなそうです。
ドル円は、やはり、ドル安の圧力が上昇を抑え、ドル安VS円安の“TUG OF WAR”状態になっています。対豪ドルなどでも米ドルは下がってきています。ドル円ではそうでもありませんが、確実にドル安が進行しています。米国の金利低下→ドル安という非常に理解しやすい動きです。ただドル円だけは、蚊帳の外ですが・・・・・。
■世界債券市場のテーマ/
SPL「質への逃避」から「インフレ懸念」へ急変貌!
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#288) 1.625%~1.685%
・ 債券先物(12月限) 134.80円~135.30円
<シナリオ>
長期金利は、昨日の米債安に連動して上昇する。世界債券市場のテーマは、サブプライム・ショックによる「質への逃避」からインフレ懸念へと急変貌した。
債券先物チャート
12月限の日足は、2日連続の陰のコマ。気迷いながら水準を切り下げ、ついに基準線(135.53円)を割り込んだ。7月10日以来。基調転換をうかがわせる。ちなみに、135円を下回ると、ダブル・トップが完成し、天井型が鮮明になる。
▼商品ブル・ベア指数/
20日=商品は多数が上昇、ドル円は小幅上昇
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)によると、20日の海外商品市況は次のようになった――。
あなたは強気?これ見て弱気!?ブル・ベア指数(e-profitで毎週木曜配信中!!)
今週のブル・ベア指数は下記の通りです。
---------------------------------------
前々週 前週 今週 前々週 前週 今週
6 日 13 日 20 日 6 日 13 日 20 日
大豆 60 79 65 金 55 69 70
とうもろこし 52 67 62 銀 50 63 68
小豆 48 59 58 プラチナ 52 64 68
粗糖 28 38 64 アルミニウム 30 29 59
コーヒー 34 61 78 ゴム 45 47 68
ドル/円 34 44 47 原油 60 63 69
ガソリン 58 63 64
灯油 60 66 67
---------------------------------------
注:「コーヒー」はアラビカコーヒーが対象。
【総括】
今週9月20日のブル・ベア指数は、ドル・円が前回9月13日の44から47に小幅上昇し、ドル安の修正高意見が継続。今回も商品の同指数は多数が上昇し、低下したのは国際穀物と小豆の3品目にとどまった。商品全体のうち65以上の高水準入りが多く、上からコーヒー78、金70、原油の69、銀・プラチナ・ゴムの68、灯油67、大豆65の順。上昇率1~4位ではアルミ、粗糖、ゴム、コーヒー。1位のアルミだが、29から59へ自力急反転。
一方、今回40台以下の低水準入り品目はまったくなしと珍しい結果となった。低下率1位は大豆で、79から65までのセットバックを見せた。 (OVN/東京/橋本充平さん)
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ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は昨日の急騰後の調整と円高進行で100円余り下落した。日経平均 が終値で前日比-103.70円安の16310.09円、またTOPIXも同 -17.90安の1548.94、JASADAQ指数は同-0.56安の69.57となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、33業種のうち挙げたのは鉱業、鉄鋼、保険業、水産・農林業、非鉄金属の5業種に止まった。
午前の東京外為市場=為替は円高が進んだ。昨日のNY為替市場ではドルが対ユーロ、スイスで一段と軟化し全面安の様相。ドル円相場は114.87-114.92円前後で推移、ユーロ円は161.71-161.74円前後で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
大和証券グループ本社(8601)
■自己株式の買付終了に関するお知らせ
http://www.daiwa-grp.jp/press/index.cfm
松下電器産業株式会社(6752)
□コードレス電話機「RU・RU・RU」 VE-GP22シリーズを発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1pQ_2DF_4h_kqp
□デジタルディスクレコーダー WJ-HD180を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1pR_2DF_4h_kqp
ソニー株式会社(6758)
■「TGSフォーラム2007」基調講演の概要
http://www.scei.co.jp/corporate/release/pdf/070920a.pdf [PDF]
■ 6軸検出システムに加え、新たに振動機能を搭載した
PLAYSTATION 3専用ワイヤレスコントローラ(DUALSHOCK 3)
http://www.scei.co.jp/corporate/release/pdf/070920b.pdf [PDF]
株式会社サイバーエージェント(4751)
■アドプレイン、サントリー株式会社のセカンドライフ進出を支援
「SUNTORY ISLAND “Sanctuary(サンクチュアリ)”」を制作し、
Second Life内の商品の販売や数量限定プレゼントキャンペーンをサポート
http://ir.cyberagent.co.jp/
投稿者 Yen-Dokki : 18:02
@松井証券、「黄金のキャンペーン」実施中 2007年10月12日(金)まで
松井証券では、2007年10月12日(金)まで黄金のキャンペーン」を実施している。キャンペーン中にネットストックで口座を開設された方に、もれなく純金の「金箔」をプレゼント。さらにその中から抽選で3名に「純金箔入り芋焼酎 大金持」が当たる。
詳しくはhttp://www.matsui.co.jp/まで。
投稿者 Yen-Dokki : 17:07
2007年09月25日
世界景気ウォッチ・テレビCMと株価・今日の投資戦術ほか
■世界景気ウォッチ/
米FRB利下げ+日銀金利据え置き+α
⇒流動性再加速し、08年にかけ景気見通し改善
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、米FRBの利下げに続いて日銀が政策金利の据え置きを決めたことで、一定の条件のもとで世界流動性が再加速して、景気見通しは改善する、との見解を示した――。
ポイント:
FRB が利下げによって資源インフレを煽る一方、日銀が低金利政策を維持し、中国が漸進的な人民元切り上げを続ける限り、世界の流動性が再拡大し、米国のクレジット・クランチ・リスクは低下する。大手欧米銀行で経営難問題が噴出するリスクは残っているが、来年にかけての世界景気見通しはかなり改善したと言えよう。
■FRB利下げの深層/
市場に歩み寄ったFRB議長②=リセッションの未然防止
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、FRBが大方の予想を上回る0.5%の利下げに踏み切ったことについて、「市場に歩み寄ったバーナンキ議長」として、次のような見方を示した。昨日に引き続き後編は、「リセッションの未然防止」をご紹介しよう――。
<2つの点で揺らいだFRBの「想定」>
もう1つはマクロ経済の評価だ。市場が混乱しても、マクロ経済がしっかりしていれば、政策金利の引下げは適当でないとしていたが、この想定も2つの点で揺らいだ。
1つは、住宅を通じた景気の下ブレリスクが高まったことだ。
住宅市場での信用収縮が一段の住宅需要減退をもたらし、更にこれが住宅価格の大幅下げにつながるリスクを秘めている。ここまで米国の家計バランスはネットで「資産効果」を謳歌してきたが、すでに住宅価格が主要都市で前年比3~4%下落を見せるようになっている。このまま放置してこの下落幅が大きくなると、昨今の株式市場の不安定とも相まって、いずれ個人消費に「逆資産効果」をもたらす懸念がある。日本がこれで10 年以上苦しんだことは承知している。
もう1つ、FRBの背中を押したのが、雇用の変調だ。
FRBは議会に対して、物価や金融市場の安定のみならず、経済、雇用の極大化にも責任を負っている。その雇用が8 月には48ヶ月連続の増加が途絶え、ついに減少を見せることになった。労働市場の変調をいち早く察知する家計調査ベースの雇用増加数でみると、さらに雇用の減速傾向がはっきり窺えるようになった(図)。
■テレビCMと株価/
出稿量の増加業種=2年後の株式リターン悪化
大和総研・投資戦略部クオンツチーム(吉野貴晶チーフ クオンツアナリスト+橋本純一シニア クオンツアナリスト+松田紀子クオンツアシスタント/Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は最近、日本の広告費とTOPIX の関係について調べた――。
<広告費が増加すると株価は下がる>
大まかであるが、広告費が増加すると株価は下がるという傾向が見られたのだ。
何故か? 一般に、景気が良くなると企業には余裕ができるため広告費が増える。ただ経営環境のピークを過ぎて売り上げの伸びが鈍ると、企業は売り上げ拡大を目指して更に広告費を増やす。やがて、広告を増やしても売り上げは増えなくなり業績の拡大に繋がらない。そして株価も低下してしまうのだ。
業種別の分析
具体的な分析は次で行った。
(図表2)は分析対象とした7業種を対象に関東地区で業種別の年間出稿量の増加率の上位3業種の対TOPIX 超過リターンが、該当年、翌年、翌々年とどのようになったか? を見たものだ。分析期間は1995年から2005年とした。興味深い点は、出稿量の増加上位業種は、該当年は株高となるが、翌年、翌々年とリターンが低下する。
▼今日の投資戦術/
割安感あるバリュエーション重視の投資スタンスが有効
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場はシカゴ日経先物にサヤ寄せするかたちで買い先行の展開となりそうだ。重要イベントを終え、各国金融当局との協調が示されたため株式市場の落ち着きが期待され下支え要因ともなる。ただ、今月前半の高値に接近していることもあって、朝方の買い戻し一巡後は利益確定売りから上値は重そうだ。個別では業績下方修正に対する市場の反応は厳しく、ドル円相場が115円台後半で推移していることを背景に、輸出関連企業を中心とした主力株への物色が優先されそうだ。また、一部出遅れ感のある機械・造船・商社・海運などの外需関連株や原油価格上昇を背景に資源関連株への物色意欲は継続することが予想される。ただし、その中でもPERで割安感のあるバリュエーション重視の投資スタンスが有効であろう。なお、本日は寄り前に7-9月期の法人企業景気予測調査の発表が予定されており、日銀短観を予想する上で注目材料となる。以上から、今日の東京市場は戻り売りをこなしながら、しっかりの動きになりそうだ。
テクニカル分析
日経平均株価は、16381.54円+579.74と前日比で3%を超える大幅上昇。8月急落後の戻り高値に接近した。寄り付きで16000円を一気に回復し、ローソク足では強い陽線を形成。その結果、今月に入って上値抵抗となっていた25日線を終値ベースであっさり上回った。前日の大幅下落では、9月11日安値15610円を底値とした短期の上昇トレンドが崩れたかのように思われたが、一気に打ち消されそのトレンドの継続が確認された。酒田戦法では昨日の陽の寄り付き坊主(下にザラバの安値がない陽線)を寄り切り線と呼び、相場の強さを推し測る一つのシグナルとしている。先週のパターン同様に、週初の軟調スタートから週末にかけて戻す展開が続けば、25日線の下落基調が横ばいに変化するため、今後は逆に下値支持として機能することになる。上値メドは、一目均衡表の遅行スパンがローソク足に接触する16433円や、9月5日高値16553円、9月3日高値16575円などとなる。それらをクリアできれば、二番底完成から来週以降は200日線に向けた動きが期待できる。
一方で下値メドは、9月14日の高値16142円や25日線の16095円前後となる。これを下回ると、一目均衡表の転換線や基準線がある15990円~15960円水準となる。いずれにしても、25日線を維持できるかどうかは目先の重要なポイントとなる。
話題の銘柄
1605国際石油開発帝石/油価想定の引き上げに伴い増額修正=目標株価150万円
足元では、原油価格が1バレル/80ドルを超え、史上最高値の更新を続いているが、ゴールドマンでは、世界の原油需要は拡大傾向にあることから、原油価格はいずれ需要低下を招く水準まで上昇していないと見て、08年と09年の従来見通し1バレル/66ドルを→1バレル/80、1バレル/90ドルに変更した。
原油価格に対する強気な見通しに加えて、◇評価井掘削を通じたマセラガス田の埋蔵量の上方修正、 ◇イクシスLNG プロジェクトのガス販売契約締結、◇日本政府/政府関係機関が保有するプロジェクト権益の取得、◇08.3期会社予想の上方修正の可能性、―― などがカタリストになると指摘。生産量は2015年まで年平均約5.4%で成長すると予想。LNGのエクスポージャーが大きく、インドネシアのマセラガス田で埋蔵量の増加が見込めるなどファンダメンタルズは強いと判断し、08.3期の営業利益を611億円(EPS66346円)→653億円(同71344円)に、09.3期678億円(同72873 円)→764億円(同81550円)に増額修正した。
バリュエーションについては、 09/3 期GS予想EV/DACF 5.1 倍は、カバレッジ内の米国とアジアの同業他社(中央値はそれぞれ5.3倍、5.1倍)に対してほぼ同水準。09.3期予想PER14.4倍は、東証一部上場企業平均の15.1倍、石油資源開発の22.4倍に対してディスカウントな水準で、過去のバリュエーションレンジ(EV/DACF4~10倍、PER10~20倍)との比較でも割安な水準にあるとして、今後12ヶ月の目標株価を130万円→150万円(09.3期予想PER18.4倍)に引き上げ、投資判断「買い推奨」と「強い買い推奨リスト」を継続した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼ドル円相場予想/
海外筋の円キャリー取引は、全く信用していない!
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
FOMCの時には参ったね。
3時過ぎたし、もう寝ようと思ったら、突然だもの。まさに寝込みを襲われたって感じ。
市場は相当に動揺したようで、全ての通貨で大商いだった。ユーロが一番商いが多かったように感じた。ドル円はクロス円の上げとドル売りの桶狭間で混迷的な動きだった。
海外筋の円キャリー再開で助かった日本勢が多かったようだ。連中の円キャリーは全く信用していない。上がらなくなればどうせまた投げる。ただ、まだその機、熟さず傍観。買ったり売ったりしてチャンバラしたり、傍観している。
<ユーロ=目標の1.40だが、全く押さないので驚いている>
ユーロは目標の1.40だが、全く押さないので驚いている。以前、目標を1.45に上げた途端に落ちたので黙っている。もっと上かも知れん。そんなわけで、ドル円の野中の一本杉は、切り倒されるために上げているようなもの。日本株550円上げたからいいって? 冗談だろ、その前に300円以上落ちているんだから、900円くらい上がって欲しかったよ。(9月20日。木曜日。彼岸の入り。)
▼ドル円投資戦術/
下値持ち合い、「111円台~117円台程度」に拡大しただけ
元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は19日、ドル円相場について、概ね次のようにコメントした――。
FOMC前後になって、ドル/円(USD/JPY)は、[115.50]を上に抜けて、リバウンド(上昇)している。だから、「下値持ち合い」のゾーンが、『112円台から115円台程度』のゾーンから、
『111円台から117円台程度』のゾーンに拡大しただけ。
若干、上方にシフトしている感もあるが、FED(FRB)が、『予防的利下げ』を実施したことで、
『サブプライム・ローン問題』に端を発する損失額が、巨額であることも確認された、と考えると、下値も、拡大している、と、考えたほうが、無難だ。
(中略)9月19日は、動き無し。日銀の政策決定会合では、事前の予想通りに、円金利据え置きが決定された。「円金利据え置き」は、織り込み済みで、反応無し。
FOMCに関しては、『なーんだ・・・。利下げかぁ。』と、いったところ。FEDの毅然とした態度を期待して、『据え置き』を予想したが、ドル金利は、引き下げ。ただ、これで、対応は、『ドル売り』だから、相場への臨み方は、単純。同じ、『ドル売り』ならば、『ユーロ買いドル売り』が、ポジションを持ちやすい、と、考える。
『ドル売り円買い』『ポンド買いドル売り』よりも、『ユーロ買いドル売り』が、一番、楽だろう。ユーロは、利上げを控えているし、気分的に楽。これで、米国は、予防的利下げを実施したことになるが、だとすると、サブプライム・ローン問題は、想像以上に、悪いことになる。なおかつ、全員一致の決定。サブプライム・ローン問題は、相当悪い(巨額の損失がある)という証。結局は、ドルを買う訳にいかない。
▼今日の長期金利/
昨日の欧米債安の流れを引き継いで上昇へ
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#288) 1.610%~1.640%
・ 債券先物(12月限) 135.20円~135.50円
<シナリオ>
長期金利は、昨日の欧米債安の流れを引き継いで上昇。
本日の20年利付国債入札に対する警戒感も影響する。
▼今日の債券相場/
20年債は“Much cheaper”=悲観が過ぎると足元すくわれる
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
本日の想定レンジとコメント …20 年国債入札次第だが、ベア・スティープ化先行
米10年国債利回りは4.0%台後半でのレンジ形成と見るが、その際、日本が1.50%を下回るのは難しい。当面はベアと見る。昨日の米国は株高、ベア・スティープ化。日銀の金融政策への思惑を考えると本来、日本はベア・フラット化が正しいが、20 年国債の入札結果がセカンダリーを含めて良くないと、そうならない公算が大きい。ただ、20年債は“Much cheaper”で、悲観が過ぎると足元をすくわれよう。(AM6:52、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物12 月限) : 135 円08 銭 ~ 135 円52 銭
▼米欧商品市況/
ロンドン非鉄(アルミ、銅、ニッケル)が大幅続伸
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)によると、19日の海外商品市況は次のようになった――。
海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金 2007/12 729.5 +5.8 アルミ3カ月物 2,484.0 +77.0
NY銀 2007/12 1310.5 +18.0 銅3カ月物 7,885.0 +300.0
NY白金 2007/10 1308.5 +1.8 ニッケル3カ月物 33,800 +3,050
NYパラ 2007/12 336.50 +0.80 NY原油 2007/10 81.93 +0.42
シカゴ大豆 2007/11 971.00 +1.50 NYコーヒー 2007/12 131.35 +0.95
シカゴコーン2007/12 358.25 +6.00 NY粗糖 2008/ 3 9.99 +0.38
ドル・円 116.10 -0.06(ドル・円は米東部夏時間午後4時30分前後)
【貴金属=続伸、米国の大幅利下げを好感】
ニューヨーク金は反発。12月限は、きのうの大幅利下げをはやして買いが先行したが、前日の高値を抜けなかったことから利食い売りが押し目買いを上回り、高値から地合いを後退した。
ニューヨーク銀は大幅続伸。12月限は、大幅利下げをはやした買いで前日の高値を上回ったあと、利食い売りで高値から下押されたが、株価の上昇をはやした押し目買いで強地合いを維持した。
ニューヨーク・プラチナは小幅続伸。10月限は、大幅利下げによるドルの急落、株価や金の急伸をはやして前日の高値を上回ったが、上昇が一服したあとは、金の反落を嫌気して上げ幅を縮小した。
ニューヨーク・パラジウムは小幅続伸。12月限は、大幅利下げによる金融市場の動きにも反応が鈍く、前日の終値をはさんで上下する値動きとなったが、投機筋の押し目買いでプラスに浮上した。
【非鉄=アルミは大幅続伸、米国の大幅利下げがはやされる】
ロンドン・アルミ3カ月物は大幅続伸。前日の0.50%利下げで米景気回復に対する楽観的な見方が台頭、株価の急伸やドル安が投機買いや買い戻しを誘って急伸した。
ロンドン銅3カ月物は大幅続伸。米国の大幅利下げによる世界的な株価急伸、ペルーの鉱山スト懸念、金や原油の上昇をはやして急伸した。
ロンドン・ニッケル3カ月物は大幅続伸。米国の大幅利下げが投機筋のテクニカル買いを誘い、
上昇が加速した。
【ソフト=コーヒーは大幅続伸、粗糖は大幅高】
ニューヨーク・アラビカは大幅続伸。ブラジル産地の乾燥懸念や資金流入の動きが続いていることなどから、12月限は期近ベースで2005年4月27日以来の高値を付けた。
ニューヨーク粗糖は大幅高。原油高などを背景にしたファンド勢による買い圧力が強まるなか、
最も取組高の多い3月限は8月10日以来の高値を付けた。 (OVN シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:ttp://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン・・・急騰後の上げ続かず
午前の東京株式市場=株価は昨日の急騰後にも関わらず上昇して始まったが、上値は重い。日経平均 が終値で前日比+13.68円高の16395.22円、またTOPIXも同-2.74安の1564.84、JASADAQ指数は同-0.20安の 70.16となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、鉄鋼、非鉄金属、卸売業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は小康状態。ドル円相場は115.88-115.93円前後で推移し、またユーロ円は162円を挟んで161.94-162.01円前後で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
松下電器産業株式会社(6752)
□SRIインデックス“FTSE4Good Global Indexes”に継続採用
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1pI_2DF_4g_kqp
□OFDM対応HDD内蔵CATVデジタルセットトップボックスTZ-DCH2800/2810が出荷台数2万台突破
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1pJ_2DF_4g_kqp
投稿者 Yen-Dokki : 17:59
@野村證券、秋の「個人向け国債」も「野村ホームトレード」で!キャンペーン実施中 2007年9月27日(木)まで
野村證券では、2007年9月27日(木)まで『野村證券、秋の「個人向け国債」も「野村ホームトレード」で!キャンペーン』を実施している。期間中に野村ホームトレードで「第8回個人向け国債(5年・固定金利型)」または「第20回個人向け国債(10年・変動金利型)」を合計で100万円以上買い付けた方に、金額に応じたキャッシュバックもしくはJCBギフトカードをプレゼントする。
詳しくはhttp://www.nomura.co.jp/まで。
投稿者 Yen-Dokki : 14:42
2007年09月21日
FRB利下げと米国景気・FRB利下げの深層・日本経済見通しほか
■FRB利下げと米国景気/
オイル&新興市場マネー拡大・環流は米景気を救う
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、米FRBが0.5%の利下げに踏み切ったことに関連して、拡大するオイルマネーや新興市場マネーが米国のリスク・アセット市場に流入することでクレジット・クランチ・リスクは低減するとして、米国景気の先行きに期待感を示した――。
ポイント:
FOMC は0.5%の利下げに踏み切った。足元のインフレ圧力の高さからすれば、思い切った措置である。この結果、原油価格や国際商品相場に上昇モメンタムがつくとみられ、オイルマネーや新興市場マネーが拡大するだろう。同マネーが米国のリスク・アセット市場に流入することでクレジット・クランチ・リスクは低減する。これに大手金融機関の資本増強策が続けば、米国景気は再加速するだろう。
■FRB利下げの深層/
市場に歩み寄ったFRB議長①=放置できない信用リスク
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、FRBが大方の予想を上回る0.5%の利下げに踏み切ったことについて、「市場に歩み寄ったバーナンキ議長」として、次のような見方を示した。前編は、「放置できない信用リスク」をご紹介しよう――。
<事前予想を超える下げ幅=何が当局を動かしたのか?>
先週サンフランシスコで開かれた全米エコノミスト会議では、市場と当局との間に景気認識、政策対応の点でかなりの温度差がみられただけに、何が当局を動かしたのか、探ってみる。
サブプライム問題に対する認識、対処法については、先週初の時点でもまだFRBや政府と、民間部門、特に金融機関との間に、大きな温度差が見られた。例えば、サンフランシスコ連銀のイエレン総裁は、金融市場の混乱とマクロ経済への対応は区別すべきで、昨今のクレジット危機については、公定歩合の引下げや流動性の供給で様子を見るのが適切で、FF金利の下げはなじまないとした。まして、自己責任において損失を出した投資家を救済するための利下げは考えていない、としていた。
この背景には、98 年にロシア危機を契機として、大手ヘッジファンドLTCMが破綻、その際にグリーンスパン議長がリスク忌避による信用収縮に危機感をもち、緊急利下げをしたが、その後市場が急回復して、最後にはバブルを醸成してしまったとの批判を気にしている節がある。最近ではモラル・ハザード論も高まっている。
▼日本経済見通し/
円高⇒輸出企業の収益悪化=単調かつ過剰な反応
日本の株式市場は主要国の中で、
残念ながら年初来騰落率(ドルベース換算)がワーストという位置づけにある。
しかし、大和総研・経済金融調査部の小林卓典さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は先週、「株価下落は先行きの景気悪化を連想させやすいが、今のところ日本の成長見通しを大きく引き下げなければならない理由には乏しい」として次のように語った――。
<外部環境の変化に対し非常に脆弱とのイメージを引きずったもの>
世界的に信用リスクが強調される中で、問題の震源地となった米国では、年内に複数回の利下げがあり得るとの予想が高まっている。弊社では年内3 度の利下げに予想を変更している。
ただ日本にとっての問題は、金利差縮小、円キャリー取引の巻き戻しから円相場の水準訂正が進む場合、円安の恩恵を受けてきた企業収益が悪化するという単調かつ過剰な反応を市場で引き起こしてしまうことだ。しかし、こうした反応は、90 年代以降の日本が振幅の大きな景気循環を経験し、その中で生まれた外部環境の変化に対して非常に脆弱というイメージを引きずったものだろう。
【Washington Political Report】(有料)特約 (July 28 ? August 3, 2007)
イラク長期展望をどう見るか
米イラク駐留軍のデイヴィッド・ペトレイアス司令長官とライアン・クロッカー駐イラク米大使の2日間に亘る議会証言で明らかしたのは、(1)イラク増派はバグダッドなど特定地区で治安回復を実現しつつある、しかしこれが一時的なものではないという保障はなく、地域によってばらつきも大きい、(2)治安回復によってイラク政府が宗派・民族間の和解を実現するための「呼吸のできる空間(breathing room)」を作るという狙いは、イラク政府の政治的進展がないために期待はずれに終わり、今後の見通しも明るくない、(3)しかし、現在の治安回復がそのまま続けば、年末までに1旅団5千人、来年7月中頃までには計5旅団3万人の兵士を引き揚げることが可能になる見通しである、ペトレイアス司令長官はそれをブッシュ大統領にも進言した、(4)来年7月中旬以降、更に米軍引き揚げを続けることが可能になるかどうかは現時点では予測が難しく、来年3月になって改めて検討し報告する、(5)イラクからの急激な米軍引き揚げはイラクと周辺地域を予想できない混乱に陥れることになり、多数の人々が命を失う悲劇を生む危険が大きい、といったことでした。
イラク増派が治安回復には役立っているが、それに伴ったイラク政府の政治的進展がほとんどないというこの証言は、事前から予想されていた内容とほぼ同じでした。新しい部分は、来年7月中旬までには計3万人程度の米軍引き揚げは可能と見ていることこと、しかしそれ以後も引き揚げを続けられるかどうかは状況次第であって、現時点では全く約束をできないこと、などの点でした。
3万人の米軍引き揚げが可能でそれをブッシュ大統領にも進言したというペトレイアス司令長官の証言は初日の下院の公聴会では前向きに受け取られました。しかし一夜明けた上院の公聴会では、「それは要するに、1年後になって今年1月時点の駐留軍の規模に戻ることに過ぎないではないか」という認識が広がって、ペトレイアス司令長官はロバート・メメンデス上院議員など民主党系議員から厳しい批判を受けました。また来年7月以降の展望が持てないことに対しても、民主・共和両党の議員からの繰り返しの追及がありました。「イラク増派は成功している」というペトレイアス司令長官、クロッカー大使の主張にもかかわらず、長期的には明るい展望は依然としてなく、その期待も薄いという印象を残して公聴会は終わりました。(以下略)
▼今日の株価予想/
一部売られすぎの外需関連株と資源関連株に注目
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場は買い先行の展開となりそうだ。
本日の日銀金融政策決定会合の結果は大方織り込み済みではあるが、各国金融当局との協調が示されれば株式市場も今後の落ち着きが期待され下支え要因となる。朝方の金融株を中心とした買い戻しが一巡した後は、もみ合う展開が想定されるが、ドル円相場が一時116円台前半に振れたことで、主力の輸出関連企業を中心に上げ足を速める場面はありそう。また、9月末の権利付きを狙った買いなども一部売られすぎの機械・造船・商社・海運などの外需関連にも期待できる。さらに、昨日は全体が軟調の中、材料視されなかった資源関連銘柄が、原油相場の最高値更新を受けて物色される可能性もある。そのため、本日の東京市場は16000円回復から、上値を試す動きになることが想定される。
テクニカル分析
日経平均株価は、15801.80円-325.62と大幅反落。10日移動平均線16014円や5日移動平均線15885円を下回り、9月14日の陽線の安値もあっさりと下回った。その結果、ローソク足ではタスキ線が形成され、9月11日の安値15610円を底値とした上昇トレンドが崩れ、9月14日が目先の高値となった可能性が強くなった。しかし、本日は昨日の米国株の上昇から大幅高が期待される。上値の抵抗は順番に5日移動平均線や10日移動平均線、そして心理的な節目となる16000円などとなるが、一気にそれらを上回る可能性が出てきた。先週のパターン同様に、週初の軟調スタートから週末にかけて戻す展開となれば、25日線の下落基調がゆるやかに変化するため、同線を上抜ける可能性も考えられる。そうなるためには早い時期での戻りが必要であったが、本日は期待できそうだ。一方、下値メドは9月11日の安値15610円となる。これを下回ると、8月20日の安値15477円が意識されよう。8月20日安値は、8月17日の安値15262円をつけた後、上寄りから典型的な転換線であるハラミ線を形成した時の安値でもあり、重要なポイントとなる。
話題の銘柄
6752松下電器産業/PDPパネルの生産・販売改善を手掛かりに「中立」→「買い」
同社の株価は、プラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)が初の減収を記録した1Q(4-6月期)決算発表以降、下落基調にあるが、ゴールドマンではリスク・リターン面で投資妙味が大きいとみている。「安いけど買う材料がない」という評価は、今後PDPに関する株主市場のセンチメントが改善に向かう中で、払拭される可能性があると指摘。
株価の材料となるものとして、◆韓国PDP2社の決算(10月中旬発表)を通じて、8月のPDPパネル価格の下げ止まりと採算底入れを確認すること、◆2Q(7-9月期)決算(10月下旬発表予定)で7月以降の生産・販売の改善が確認可能とみていること、◆来期に向けて、フルHD化が遅れる欧州でのPDP拡大余地や、42型フルHDのコスト低減余力、スペックの大幅改善余地が注目される見込みであること、――などを挙げた。マクロ環境の不透明感が強まるなか、決算で業績安心感が醸成されれば、PDP事業以外の利益寄与力も再評価される公算が大きいと判断し、投資判断を見直した。
今後の業績については、営業利益ベースで、今08年3月期を、会社予想4770億円(EPS 114.6円)に対し、4900億円(EPS 116.5円)、来09年3月期を5290億円(EPS 136.5円)、10年3月期を5480億円(EPS 145.8円)と予想。投資判断を「中立」→「買い」へと引き上げ、今後12ヵ月後の目標株価を2500円(今期PER24.5倍)とした。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼FX相場予想/
投資を明確にギャンブルと認定したような判決に唖然!
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
<香港市場を見ていて思ったよ、日本はもう中国に負けるってね>
東京株式市場を眺めていると、世界で唯一冴えない市場になっていることがわかる。
いろいろな理由があるが、日本の金融政策と投資政策の成れの果てであろう。円キャリーで金利を稼ぎたがる人たちが、年利回り3.5%の株を買わないでいる不可思議さ。サブプライムの陰に隠れているが、本当の敵役は法曹界だと思う。投資を明確にギャンブルと認定したような判決に唖然とした人々も多かったと思う。しかも、日本の株式を大量に保有して、「日本の株式市場を握っている外国人たちにもう買わなくてもいいよ」的な宣伝までした印象。
外国人に牛耳らせないで日本人が日本株式市場を牛耳ればいいと思うのだが、肝心の日本人たちの目は全て海外。日銀は過剰流動性をいまだにせっせと世界にばら撒いている。ばら撒いた以上にバブル化してしまっている市場だから、いまさら引っ込めない。消費者金融会社破綻から金融不安の下着が垣間見える有様。
さすがに本日は多少は反発するのだろうが、見ていて恐ろしくなるメルトダウン的現象だ。
これが金取法を施行して、世界の投資国を目指すという国の株式市場の実態である。
香港市場を見ていて思ったよ、日本はもう中国に負けるってね。
<それでも、欧米の株式市場は上がり続けるのかねえ>
円相場?往来相場になるから面白くなくなるのでしばらくは遠くで眺めようと言ってしまってる。欧州通貨?ドルスイスは売り乗せたいのにちっとも上がってこない。ドルカナダは利食いをしたら、もう全然売らせてくれない。金?買いっぱなし。多少利食いをしたが、さっぱりそれも買い戻せない有様。原油81ドル台だってさ。それでも欧米の株式市場は上がり続けるのかねえ。(9月18日と19日の間。火曜と水曜の間。夏と秋の境の日々と思う日。)
▼米利下げとFX投資/
SPL問題が相当悪い証=ドルを買う訳にいかない
元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は早朝、「ひとりごと」としてFOMCによる0.50%利下げと為替相場の関連性について、概ね次のようにコメントした――。
なーんだ・・・。利下げかぁ、と、いったところ。
FEDの毅然とした態度を期待して、『据え置き』を予想したが、ドル金利は、引き下げ。
ただ、これで、対応は、『ドル売り』だから、相場への臨み方は、単純。
同じ、『ドル売り』ならば、『ユーロ買いドル売り』が、ポジションを持ちやすい、と、考える。
『ドル売り円買い』『ポンド買いドル売り』よりも、『ユーロ買いドル売り』が、一番、楽だろう。
ユーロは、利上げを控えているし、気分的に楽。
これで、米国は、予防的利下げを実施したことになるが、だとすると、
サブプライム・ローン問題は、想像以上に、悪いことになる。
なおかつ、全員一致の決定。
サブプライム・ローン問題は、相当悪い(巨額の損失がある)という証。
結局は、ドルを買う訳にいかない。
▼米利下げとFX相場/
日米金利差縮小だが、「ドル安の中での円安」へ
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。
FOMCが0.5%利下げという結果となりました。原油価格が上昇していることで、インフレ懸念が高まっており、インフレ重視派と見られていたバーナンキ議長はさすがに0.5%の利上げを決断することはできないのではないかと思っていましたが、思い切った判断をしました。
思い切った判断に敬意を表します。
これで、バーナンキFRB議長も男を上げました。声明文の内容も、非常に明確であり、投資家に安心感を与えるに足るものでした。これで、金融市場の混乱も収まるでしょう。円安相場復活です。ただ、さすがにドル金利が一気に0.5%下がるとドル円での円安のスピードが緩やかになってしまうでしょう。「ドル安の中での円安」ということではないでしょうか。
バーナンキ氏はグリーンスパン全議長に比べ柔軟性がないのではないかと言われていましたが、
今回は非常に柔軟な判断であったと思います。
声明文の一部を載せておきます――。
今年前半の経済は緩やかに成長したが、借り入れ条件の引き上げで住宅調整が深刻化する可能性と、経済成長がより広く抑制される恐れが出てきた。この日の決定は、金融市場の波乱が景気全体に与えうる悪影響の一部を抑制し、経済が長期的に緩やかに成長するのを促すのが目的。
▼日銀会合と債券相場/
本日は米同様、ツイスト・スティープ化の可能性高い
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
昨日のFOMC~本日の想定レンジとコメント …ツイスト・スティープ化
FOMC では、F.F.O/N ターゲットと公定歩合の0.5%引き下げが決まった。前者はサプライズだったが、それに従い、国債カーブはツイスト・スティープ化、株価は急伸した。さらなる利下げを織り込みつつも、材料出尽くしと判断されたと言える。そして、これを受けて、今回(昨日、今日の会合)はもちろん、日銀の利上げは当面難しいとの見方が一段と強固になろう。本日は米国同様、ツイスト・スティープ化の可能性が高い。カーブの支点は5年前後のゾーンと見るが、短期ゾーンの利回り低下は限定的だろう。(AM6:49、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物12月限) : 135 円61銭~135 円98 銭
▼米欧商品市況/
原油=期近は史上最高値更新、NYアラビカ=大幅続伸
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)によると、18日の海外商品市況は次のようになった――。
海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金 2007/12 723.7 -0.1 アルミ3カ月物 2,407.0 +12.0
NY銀 2007/12 1292.5 +2.5 銅3カ月物 7,585.0 +85.0
NY白金 2007/10 1306.7 +4.1 ニッケル3カ月物 30,750 +1,750
NYパラ 2007/12 335.70 +0.35 NY原油 2007/10 81.51 +0.94
シカゴ大豆 2007/11 969.50 +1.00 NYコーヒー 2007/12 130.40 +2.60
シカゴコーン 2007/12 352.25 0.00 NY粗糖 2008/ 3 9.61 -0.01
ドル・円 116.16 +1.00(ドル・円は米東部夏時間午後4時30分前後)
石油=続伸、米利下げで史上最高値を更新
ニューヨーク原油は続伸。中盤までは高値調整を進める動きなどに押されたが、その後は米利下げによる需要増加期待の高まりなどを背景に切り返すと、予想よりも大幅な利下げが決定されたことから、期近は史上最高値を更新した。
石油製品は大幅続伸。改質ガソリン、ヒーティングオイル相場ともに中盤にかけては下落していたが、その後は原油相場の切り返しに追随し、急速に切り上げた。
ソフト=コーヒーは大幅続伸、粗糖は期近を除き小幅続落
ニューヨーク・アラビカは大幅続伸。ブラジル産地の乾燥懸念や強気のテクニカル、他市場からの資金流入の動きなどを背景に、12月限は2月2日以来の高値を付けた。
ニューヨーク粗糖は、期近を除き小幅続落。依然として手掛かり材料を欠くなか、10月限からの限月移行などポジション調整絡みの動きが中心となり、極めて狭いレンジ内での推移となった。 (OVN シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン・・・米FOMCで0.5%の利下げで株価急騰、FXはやや円安
午前の東京株式市場=株価は急騰、全面高。米FOMCで予想以上の利下げとなったことでNYダウが335ドル高急伸、これを好感して500円を超える上昇となった。日経平均 が終値で前日比+531.49円高の16333.29円、またTOPIXも同+53.13高の1564.08、JASADAQ指数は同+0.42高の70.24となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、証券商品先物、その他金融業、鉱業、銀行などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は米利下げでも動きは鈍い。金利差縮小よりも信用収縮懸念の緩和にやや注目した感。ドル円相場は115.96-115.99円前後で推移、ユーロ円は161.97-162.05円前後で推移している。
★KDDI、大和証券G等=モバイルWiMAX事業企画会社の設立について
KDDI株式会社(代表取締役社長兼会長、小野寺正氏)、インテルコーポレーション(社長兼CEO、ポール・オッテリーニ氏)、東日本旅客鉄道株式会社(代表取締役社長、清野智氏)、京セラ株式会社(代表取締役社長、川村誠氏)、株式会社大和証券グループ本社(代表執行役社長、鈴木茂晴氏)及び株式会社三菱東京UFJ銀行(頭取、畔柳信雄氏)は、18日、モバイルWiMAX技術を用いた2.5GHz広帯域移動無線アクセスシステム(以下「BWA」)の特定基地局開設計画の認定(以下「事業免許」)取得を目的に設立した「ワイヤレスブロードバンド企画株式会社」(以下「新会社」)への出資及び事業免許付与後のワイヤレスブロードバンド事業運営において協力することに合意した。新会社は、この合意に則り、事業免許を申請し、免許が付与され次第、出資各社の強みを最大限活用し、早期にワイヤレスブロードバンド事業の開始を目指す。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
日本リテールファンド投資法人(8953)<三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社>
■09/18ならファミリー/駐車場土地取得に関するお知らせ
http://www.jrf-reit.com/ir/index.html
カブドットコム証券株式会社(8703)
■夜間取引市場「kabu.comPTS」に三菱UFJ証券など4証券が取引参加開始
~ 国内唯一取引所同様のオークション方式PTSにAPI公開しアルゴリズム取引対応へ ~
http://kabu.com/company/pressrelease/2007/20070919.asp
住商情報システム株式会社 (9719)
■住商情報システムは、ウイングアーク テクノロジーズとパートナープログラム「WARP」を締結しました。
基幹系帳票運用の一元化による効率化をはかる「SVF」「RDE」
業務現場のデータ活用を促進する「Dr.Sum EA」を提供
http://www.scs.co.jp/ir/index.htm
株式会社サイバーエージェント(4751)
■スリーエフとスーパースイーツ、共同開発による手軽で高品質のスイーツを発売
第一弾は押切もえさんプロデュースの『もえスイーツ』
http://ir.cyberagent.co.jp/
投稿者 Yen-Dokki : 19:52
2007年09月20日
危ない債券市場・今週の株式相場・市場の自浄作用ほか
■危ない債券市場/
FRB利下げ⇒世界インフレ⇒米CPI上昇⇒債券下落?
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は14日(金)、今夜のFRBによる利下げを織り込むことで、結果的に米国の総合CPIを高めるとした上で、「債券市場がそうしたインフレ・リスクを織り込んでいるのか、甚だ疑問である」と語った――。
ポイント:
米国雇用統計の悪化以降、市場はFRBによる連続的な利下げを織り込むようになっている。しかし、金融緩和期待は国際商品相場や原油価格の上昇を通じて、世界的にインフレのアップサイド・リスクをもたらしている。特に米国では10-12月期の総合CPI前年比が足元の+2.4%から+3.5%にも達する可能性がある。債券市場がそうしたインフレ・リスクを織り込んでいるのか、甚だ疑問である。
▼今週の株式相場/
様子見を決め込む投資家が多くなりそうだ
新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は、今週の株式相場について、予想レンジを日経平均で15600~16200 円として、次のようにコメントした――。
今週の東京市場は様子見気分の強い展開と予想する。①「信用問題」は熾きのように燻っており、英国では中堅銀行において取り付け的な騒動が起き、英中銀が対応に追われるという事態になっている。こうした状況下、米FRB がどのような意思決定をするか注目されようが、市場がこれをどう受止めるのかも気掛かりである。②FOMC を終えてFRB 議長及び米財務長官は米議会で証言を行う予定であり、こちらにも市場の関心が集まろう。また、今週には注目度の高い経済指標あるいは米国の③投資銀行各行の四半期決算など米国市場では様子見に繋がりそうな材料が目白押し。自民党の総裁選が実施される3 連休を迎えた今週末は9 月中間決算の④配当権利付き最終日である。様子見を決め込む投資家が多くなりそうだ。(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。
▼市場の自浄作用/
ある日突然、虚業的な部分=バブルをはじき飛ばす
さわかみ投信・社長の澤上篤人さん(Atsuto Sawakami/President, Sawakami Asset Management Inc.)は、「市場の一番すごいところは、虚業的な部分をはじき飛ばしてしまう浄化作用を、ある日突然に発動することだろう」と語る。
<虚業的な部分をはじき飛ばしてしまう浄化作用>
市場の浄化作用が発動されるといっても、何か特別なことではない。
「市場参加者の強欲と傲慢がバブルのように膨れ上がり、異常なまでに高騰した価格体系が経済活動の現場を大きく揺さぶる状況になってくると、合理的な価格水準への回帰を促す力が、突如として動き出す。」
「きっかけはアリの一穴のような、ほんのちょっとしたことで十分」と言う。
たまりにたまったマグマが吹き出すように、バブル膨張してきた山はあっという間に崩れ落ちていく。リスクを無視して市場で暴れまくっていた資金の多くが吹っ飛び、参加者も脱落していく。
<サブプライム・ショックに見る「自浄作用」>
7月も終わりに近づいて、マネーゲームの行き過ぎを警戒していたマーケット最前線のプレーヤー達は、「これはマズイ」といった相場の変調を感じ取った瞬間、反対売買の方向へ舵を切った。
まだなお、リスク感覚に鈍感な資金が後方から次々と入ってきたが、もはや無視だ。
そうなると、市場は一挙に暴落する。8月に入ってからは、それまでの楽観が吹き飛び、収拾のつかない混乱のなか、価格だけがストーンストーンと落ちていった。それが否応なしに信用を収縮させ、市場参加者の多くにボデーブローのようなダメージを与えて今日に至っている。
▼今日の株価予想/
15,877円下回る⇒16,142円が目先の天井に
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場は軟調なスタートとなりそうだ。本日から始まる日銀金融政策決定会合や今晩にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えていることも様子見ムードを強める要因となりそうだ。ただ、先週末は主力株中心に堅調な値動きだったことやドル円相場の115円台での推移が続いており、引き続き割安感の強い主力株や世界経済拡大の恩恵を受ける機械・造船・商社・海運などの外需関連への押し目買いなどが期待される。また、原油先物相場が終値で史上最高値を更新したことで、資源関連銘柄への物色意欲が強まろう。さらに、9月末の権利付きを狙った買いなども割安感の強い銘柄には下支え要因になると思われる。そのため、本日の東京市場は16000円という水準を意識しながら、下値を見極める動きになりそうだ。
テクニカル分析
日経平均株価は、16127.42円+306.23と大幅続伸。5日移動平均線15877円、10日移動平均線16087円を上回り、25日移動平均線16153円に迫った。その結果、9月11日の安値15610円を底値とした上昇トレンドが形成されている。目標値は9月3日高値16575円~15610円までの下落の61.8%戻しとなる16210円がある。これも上回ると、16575円が意識さ