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2007年08月31日

サブプライム・ショック・中国市場ウォッチ・日米株価急落ほか

■サブプライム・ショック/
 FRB=9月には公定歩合追加下げかFF金利下げ


東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「中央銀行の関心はマクロ経済より金融市場の機能低下に向かっている」として、つぎのような見方を示した――。

日銀は先週「生産は間違いなく上向きにあり、マクロ景気は一歩前進」(福井総裁)としながら、金融市場、とりわけマネーマーケットの機能低下を考慮して利上げを見送った。

<身体(マクロ経済)はまだ元気だが、血管に血栓ができ、血流が悪くなった状況>

FRBも同様だ。4-6 月の実質GDP成長率は4%程度に上方修正される可能性があり、OECDの景気先行指数は、世界経済がまた再加速しつつある状況を示唆している。それでも緊急に公定歩合を引下げ、21 日の財務長官、上院銀行委員会長との三者会談で、バーナンキ議長は「必要があればあらゆる手段を行使する」ことを表明した。大手投資銀行傘下のファンドがサブプライム・ローン(低所得者向け)関連で巨額の損失を被ったことで、市場に疑心暗鬼が広がり、資金調達に問題が生じるようになったためだ。

実際、マネーマーケットでは資産担保CPなどリスクのある証券には買い手がつかず、金利が大きく上昇する一方、安全なTB(財務省証券)などに資金が駆け込まれていた。短期の政策金利が5.25%であるのに対して、TB4 週間ものの金利は、一時2%を割り込むほど買い込まれ、3ヶ月ものTBも一時3%まで低下した。

【Washington Political Report】(有料)特約 ( August 18-24, 2007)
光るヒラリー・クリントン候補

 19日(日)アイオワ州デモインのドレイク大学で行われたABCテレビ主催の民主党大統領候補討論会で光ったのはやはりヒラリー・クリントン候補でした。女性候補は彼女ひとりという有利さがあることもさることながら、声量、身のこなし、議論の明晰さ、知識と経験の豊富さ、女性には似合わないほどの度胸とタフさ、それに各問題に対する政策提案の準備など、大統領候補として他の候補より頭一つ抜きん出ているとの印象を与えたのは偶然ではありません。既に数年にわたって民主党の最有力大統領候補の地位を築いてきたその蓄積が今に光っています。

 民主党候補世論調査ではクリントン候補は常に45%近くの支持率を獲得して断然の一位、二位のオバマ候補との差はこの1、2ヶ月開いています。選挙資金集めではオバマ候補に先を越されたため絶対的優位の状態を作るまでには至っていませんが、資金は潤沢で選挙運動には全く支障がありません。今の状況を維持してゆけば民主党の大統領候補指名はまず間違いがないでしょう。

 実際にクリントン候補の最近の発言は、民主党予備選よりはむしろ大統領選本選を意識して無所属にもアピールするような中道的なものが多くなってきました。特に軍事・外交問題などでは民主党リベラルから離れたタカ派的な姿勢も目立ちます。指名獲得をしたと早合点するのはまだ危険であるものの、彼女の優位を動かすのは難しいと感じられます。(以下略)
 
▼中国市場ウォッチ/
  米サブプライムの一次的ショックからは隔離


日米欧の中央銀行がマネーマーケットの流動性確保に追われ、米国景気の先行き不安感が強まる中で、中国政府は相変わらず景気過熱の抑制に腐心している。

<中国は、世界経済の下支え役としての存在感を再び高める>

大和総研・投資戦略部シニア・ストラテジストの児玉卓さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、「海外との金融面でのリンケージが限定的であるため、サブプライム・ショックの一次的ショックからは隔離された格好である」として次のように語った――。
中国が外部環境の変化にお構いなく高成長を続けていることは、世界経済にとってまずは好材料である。2001年のITバブル崩壊期に見られたように、米国発の需要ショックに対して、中国は世界経済の下支え役としての存在感を再び高めることになろう。2000年から2001年にかけ、G7の実質GDP成長率が3.6%から1.0%に急減する中で、輸出依存度の高いアジアの虎たちはG7よりも厳しい景気後退に陥った(例えばNIEs4カ国・地域は6.0%→1.3%)。そうした中、中国の成長率は2000年の8.4%に対し8.3%と、外部ショックをほぼ無風状態で乗り切ったのである。

▼日米株価急落/
 売り一巡なら、割安感目立つ銘柄に押し目買い


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨日の米国株式は大幅続落となった。メリルリンチが、信用収縮による業績悪化を懸念して大手銀行の投資判断を引き下げたことが金融株や住宅関連株の売りにつながった。また、消費者信頼感指数が2年ぶりの大幅低下となる一方、発表されたFOMC議事録ではインフレへの懸念を重視する姿勢が示されたことも嫌気された。NYダウは終日軟調な値動きとなり、8月9日以来の大幅下落となった。また、シカゴ市場の日経先物は16000円を割り込んだ。

これを受けて、本日の東京市場は大幅な売り越しでのスタートになりそうだ。
とりわけ、米国市場で金融株が全面安になっていることが、東京市場でも銀行株への売りにつながる。また、114円台前半まで円相場が上昇していることは、再び輸出関連銘柄の重石になりそうだ。一方で、売り一巡となれば割安感の目立つ銘柄への押し目買いが期待でき、これが下値支えになろう。その上で、本日の東京市場は、日経平均株価の16000円という水準を意識しながら、下値を模索する動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は小幅反落。前日の安値16263円を一旦下回ったことから、8月27日の高値16504円が目先では天井になった可能性がある。昨日の安値16192円を下回ると、8月23日の安値16093円が次の下値のめどである。一方、上値は昨日の高値16343円が最初の抵抗線。これを上回ると、次の節目は16400円となる。なお、終値で見ると、先週木曜日からは16316円(8月23日)~16248円(8月24日)という上下70円弱の狭いレンジに収まっていることから、ここ4日の相場は保ち合いといえる。したがって、終値がこのレンジからいずれに放れるのかが、短期でのトレンドを見極める意味で注目される。上方向ならば、年初来安値15262円(8月17日)からの短期上昇トレンドの継続として16504円にトライする可能性が強い。一方、下方向ならば、短期上昇トレンドはひとまず終了し、15262円~16504円までの上昇の38.2%押しとなる16030円、そして50%押しの15880円までの調整が予想される。また、15957円(8月22日)はマド埋めポイントであり、これも下値のめどになる。

話題の銘柄
5987オーネックス/風力発電が新たな柱に加わり、収益拡大・株価上昇へ

コスモでは、「前07年6月期連結業績は、売上高で前年同期比6%増の67億円、営業利益で同4%増の11億円、経常利益で同5%増の11億円と、中間期上方修正した会社計画通りの決算となった。今期業績について会社側は、増収減益を計画している。しかしながら会社計画は、売上高でほぼ山口新工場の売上増加分しかみていないことや、原材料価格などの費用を厳しく想定しており、保守的な印象が強い。今期業績は、会社計画を上回る増収増益が続き、引き続いての過去最高益更新を当社では予想する」、「エネルギー資源の枯渇や地球規模での環境問題が顕在化するなか、クリーンで無尽蔵の風を利用した風力発電の導入が世界的に活発化してきている。同社は、高い熱処理技術力が評価され、三菱重工業が製造する風力発電用部材の重要保安部品である増速機用ギアの熱処理をほぼ独占受注している。三菱重工業は、米国の風力発電会社から大量の受注を獲得するなど風力発電事業拡大に向けた取り組みを強化しており、現状の年間400メガワット体制から08年度には3倍に当たる1200メガワット体制へと拡充する方針。オーネックスは、前期に増速機用専用工場として山口第2工場を立ち上げた。今期同工場の売上高は3億円程度であるが、風力発電需要拡大を背景に今後幾何級数的な売上拡大が見込まれる。同社収益は、自動車、建機、産工機以外に風力発電という新たな柱が加わり、中期的な拡大が見込まれよう」と指摘。今2008年6月期連結経常利益を会社計画10.5億円(EPS34.3円)に対し11.5億円(EPS37.7円)、来2009年6月期13億円(EPS42.9円)と予想。「株価は、今期予想PERで14倍台の水準まで上昇してきているものの中期的な収益拡大が見込まれることを勘案すると、依然割安感がある。また、今後、環境・風力発電関連銘柄として同社に対する評価、注目度はさらに高まっていくことが予想され、株価上昇が期待できよう」と指摘。レーティング「A」を継続した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼円113円台急伸/
案の定!「今回の戻り相場は怪我人を増やすだけ」


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

やっぱりね、という展開。
今回の戻り相場は怪我人を増やすだけと述べておいたが、本当にそうなりつつある。皆が逃げたいレベルには戻れない。過去の思い出は蜜の味。サブプライムの問題は解決近しというようなコメントも散見されるのだが、続々と新手の情報ばかり入ってくる。真偽のほどはわからないが、解決に向かっているようには見えない。
日経新聞に例の世田谷のおばちゃんの事とクリック365の事が書いてあったが、あれはその通りだよ。ふざけた税制だと思う。その点に関してはおばちゃんに同情するよ。ただ、彼女のせいでそんなに簡単に儲かるのかということで、葛飾のおじんや品川のおばんなども続々と参加してきているようで罪作りかもね。ただその葛飾のおじんや、品川のおばんたちは何を狂ったのか信用金庫や銀行でやるんだってさ。あんな馬鹿高い手数料を払って、いい鴨だよ。
<日本の為替はますます世界からかけ離れていくよ>

クリック365を特別扱いするのは役所の勝手だから別にコメントなし。
ただ、スワップを1本値段にするなどという33年間聞いたこともないような制度には首を傾げるし、通貨数の少なさはお粗末過ぎると思っている。ドルスイスができないと聞いてひっくり返ったもの。日本の為替はますます世界からかけ離れていくよ。例の業者の資本金の事も前代未聞で海外の連中によく聞かれるもの。私の答えは常に、日本だから、で済ませている。( 8月29日。水曜日。もうすぐ学校だあ、と思う日。)

▼円113円台急伸/
 ドル円は、大噴火の跡115.00境にムードが一変


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は28日、為替相場について、「ひとりごと」として概ね次のようにコメントした――。

ドル円が、115.00アラウンドの、微妙にヤバイとこで、立ち止まっている。
ドル円は、115.00より上にいると、上昇するような気分になるし、115.00よりも、下にあると、
さらに下落するような気分になる。
何年か以前に、財務省・日銀が、ドル円レートが、下落しないように、大量の「ドル買い円売り介入」を実施した。調べるのが、面倒なので、うろ覚えの数字だが、32兆円の大量介入じゃなかったかな?
その際の、ターゲット・レート(サポートを目論んだレート)が、115.00だった。
あれ以来、ドル円の115.00は、常に、意識されるレートになった!
大噴火の跡とか、広島の原爆ドームとか、大災害や大事件(大人災)のモニュメントみたいなもの。
マーケットは、115.00の値覚えをして、忘れていない、と、いうこと。
馬鹿なことやったよね!
私も、115.00を見る度に、広島・長崎の原爆を思い出すように、大量介入を思い出すのだろう!
金融政策で、対応すべき問題で、安易な介入は、すべきではない。
結局、介入が、負けてるし!『無理が通れば、道理が、引っ込む』と、いう訳ではない。
さて、115.00で、止まっているわけは、無かろうし、どーなるのかねぇ・・・?
この与件で、ドル円を買うのは、絶対に、嫌だ!(^O^)/

▼波乱の高金利通貨/
 不安定な相場では、「仕手通貨」に変身する!


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は28日、高金利通貨の見通しについて次のようにコメントした――。

27日まで、円安傾向であったが一夜にしてムードが変わってしまいました。
特に変動率で見ると ランドやNZドル、などのマイナーな通貨での値動きが激しくなってきます。現在のような不安定な相場のときには、それまで高金利で人気のあった通貨が一変して仕手通貨になってしまいます。たいした材料もない中で大きく動いてしまったりする状態がまだまだ続くのでしょう。

こういうときは、うまくはまれば儲かるのですが、方向感がない分、非常に難しい。
中には儲かる人もいるでしょうが、儲ける確率はかなり低くなってきます。売り買いのポイントを事前に決めて、そのレベルにくるまでじっと待つか、非常に短い時間の流れについていくか、はたまた、レベレッジをぐっと抑えて、じっとスワップを稼ぐか などのやり方を工夫する必要がありそうです。

▼今日の長期金利/
 株価急落を見ながら「質への逃避」の動き燻る


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#286-8) 1.585%~1.620%
・ 債券先物(9月限) 135.40円~135.75円

<シナリオ>
長期金利は弱含みもみ合い。昨日の米国市場の流を引き継いで、株価急落を見ながら、
「質への逃避」の動きがくすぶる。

ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、米系大手証券の銀行に関するレポートとFRB議事録でインフレ懸念が示されたことで280ドルの急落。これを受けて日経平均も一時400円を超える下落となった。
午前の東京外為市場=為替は再び、サブプライム問題が再燃する気配が出て、ドル安・円高が進んだ。ドル円相場は東京市場では午前、114円割れとなった。ユーロ円は154円台で推移している。

★大和証券グループ系投資会社=株式会社旭川グランドホテルの事業譲受
大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:渡辺秀雄氏)は、同社の関係会社を通じて、日本製紙株式会社(本社:東京都千代田区、社長:中村雅知氏)が保有する株式会社旭川グランドホテル(本社:北海道旭川市、社長:佐藤行信氏)の発行済の全株式を取得する契約を締結致した。なお、当該株式の取得は平成19年9月末までに行なうことを予定している。
http://www.daiwa.jp/CACHE/japanese/press.cfm

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

日本リテールファンド投資法人(8953)<三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社>
■08/28資産の取得に関するお知らせ【おやまゆうえんハーヴェストウォーク】
■08/28資産の取得に関するお知らせ【イトーヨーカドー四街道店】
■08/28資金の借入に関するお知らせ
 http://www.jrf-reit.com/ir/index.html

松下電器産業株式会社(6752)
□パナソニック コミュニケーションズがIP電話普及推進センタの
 「IPTPC(R) VoIP認定技術者資格制度」に参加
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1kj_2DF_45_kqp

ソニー株式会社(6758)
■S-LCD、第8世代TFT液晶ディスプレイパネルの出荷を開始
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200708/07-077/index.html

トレンドマイクロ株式会社(4704)
■ストックオプション(新株予約権)の付与に関するお知らせ
  http://www.trendmicro.com/jp/about/investors/overview.htm

投稿者 Yen-Dokki : 17:48

2007年08月30日

今週の株式相場・海外株式市場・今日の株価予想ほか

■今週の株式相場/
 海外株式、為替相場睨みの動きを余儀なくされる


新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は27日、今週の株式相場について予想レンジを日経平均で16200~16600 円として、次のようにコメントした――。

今週の東京市場は引き続き戻りを試す展開と予想する。各国中央銀行の継続的な資金供給、リスク・リダクションを背景とした「負の連鎖」の小康状態を示す様々な事象などを受けて、(1)信用収縮への懸念は相当程度後退している。サブプライム・ショックの震源地である、米国の経済指標が良好な点も大きい。今週以降は米国の住宅問題が(2)ファンダメンタルズにどの程度の影響をもたらすのかという側面を吟味する局面に入ると考える。日米の株価は米国の経済指標、(3)個別企業の決算あるいは(4)要人発言などを睨みながらの動きとなろう。国内要因として改造安倍内閣の(5)閣僚人事、自民党執行部人事にも注目したい。
(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。

▼海外株式市場/
  利上げ・利下げよりも、声明文・会見などに注目


米国のサブプライム住宅ローン問題は、世界的な信用収縮懸念へと発展。世界中の至るところで
株価が急落し、短期、長期を問わず、資金の出し手による極端な質への逃避が見られた。

大和総研・投資戦略部シニアストラテジストの成瀬順也さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は先週、「市場の注目は、米国の住宅市場や個人消費という経済ファンダメンタルズよりも、金融当局の動向に集まっている」として次のように語った――。
<安全第一のECBの大胆な決定が招いた株価急落>
真っ先に動いたのは8月9日に巨額の資金を供給したECB(欧州中央銀行)。市中銀行の資金ショートと短期金利の急騰を抑えた点では評価されるが、何しろ金額が金額。いきなり948億ユーロと2001年の9.11米同時多発テロ直後の693億ユーロを大きく上回る過去最大となったため、却ってマーケットから深刻に受け止められ、株価の急落を招いてしまった。必要な資金量を正確に把握できず、失敗のない安全策を選んだ結果と言える。
<危機対応に手慣れたFRBは「大人の対応」>
一方、米英は大人の反応。FRB(米連邦準備制度理事会)は直ぐに追随したものの、声明はECBの「無制限」の資金供給に対して「必要に応じて」。実際、FF レートを誘導水準に抑えるための資金供給に徹している。BOE(英イングランド銀行)に至っては緊急措置を行なわず、声明も13日になって「これまで通り・・・」と平常営業(!?)していることを告げるだけのものだった。かと思えば、FRBは8月16日に緊急FOMC(連邦公開市場委員会)を召集。公定歩合を0.5%pt 引き下げ、5.75%とした。タイミングも方法も絶妙。メンバーの一人がFOMCを欠席してまでも当初の予定をこなすなど巧妙に隠蔽したうえで、利下げ(FFレート誘導水準)回避でインフレ・リスク台頭を抑えつつ、金融システム・リスクを低下させることに成功した。

▼今日の株価予想/
16,263円割り込むと、下値探る動き強まりそう


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨日の米国株式は反落した。発表された住宅販売の在庫が1991年10月以来の高水準になったことや、リーマン・ブラザーズが住宅金融大手カントリーワイドの業績見通しと目標株価を引き下げたことを受けて、住宅関連銘柄が売られ、さらに金融株の下落につながった。ただ、欧米の中央銀行による流動性供給で信用収縮懸念が後退しているために売り込む動きにはつながらず、NYダウは13300ドル台を維持した。

これを受けて本日の東京市場は、戻り売りが上値を押さえそうだ。
昨日の東京市場は先週末の米国株式の急騰という支援材料を受けて上値を試したものの、注目される戻りのめどの1つに届いたことから、利益の確定売りに上昇幅を急速に縮めた。さらに、週明けの米国株式が反落したことに加えて、円相場が強含んでいることは戻り売りを誘いそうだ。なお、新内閣に対する評価を見極めたいとする向きもあり、これも手控えにつながろう。その一方で、好業績銘柄や割安感の強い銘柄については、機関投資家を含めて押し目買いを狙う向きも多く、これが相場の下値支えになりそうだ。ただ、本日の東京市場は戻り売りが出やすい状況で、上値の重い展開になりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は16301.39円+52.42と反発。年初来安値15262円(8月17日)を底値とする短期上昇トレンドは継続中である。上値を16504円まで伸ばし、8月15日安値16433円からのマドを埋めるとともに、年初来高値18300円(2月26日)~年初来安値までの下落に対する38.2%戻し16422円も達成した。しかし、上昇幅を大きく縮めたことで、昨日の高値が目先での高値になる可能性もある。したがって、昨日の安値16263円を割り込むと下値を探る動きが強まりそうだ。その際には節目の16200円、16100円に加えて、15262円~16504円までの上昇の38.2%押しとなる16030円が下値のめどになろう。一方、昨日の高値を越えると、年初来高値~年初来安値までの下落の50%戻し16781円が目標値になる。ただし、8月2日安値16652円、6日安値16675円、そして10日安値16651円という、かつてのトリプル・ボトムがあった16600円台は強い上値抵抗線になりそうだ。

話題の銘柄
6367ダイキン工業/空調売上高は創業以来初めて欧州>日本=目標株価大幅アップ

クレディ・スイスでは、「ダイキン工業および競合他社への取材などを踏まえ、同社の目標株価・業績予想を更新する。以下のように欧州での空調の拡販継続などから今来期とも市場コンセンサスを大きく上回る業績を予想する」、「日本における空調の販売不振継続と化学事業の伸び悩みというマイナス要素はあるものの、欧州では普及率が20%程度と低い住宅用空調が第1四半期に続いて高水準の販売が継続、産業用空調も好調に推移していると同社ではコメントしている。この結果、07年度地域別空調売上高は、当社では欧州売上高を4090億円(前期比83%増)、日本売上高を3950億円(同12%増)と予想し、1924年の同社創業以来初めて、欧州空調売上高がマザーマーケットである日本を上回る可能性があると予想する。足下の円高傾向が懸念材料だが、同社の07年度為替前提は1ドル=115円(1円変動の営業利益への影響は約1億円)、1ユーロ=155円(同3億円)であり、業績への影響は限定的と見る(当社為替前提も同社と同じ)」と指摘。

今2008年3月期連結営業利益を会社計画1170億円(EPS178.7円)に対し従来予想891億円(EPS196.2円)から1245億円(EPS230.5円)へ、来2009年3月期同949億円(EPS209.2円)から1510億円(EPS294.8円)へ上方修正し、新たに2010年3月期連結営業利益を1710億円(EPS337.8円)と予想。投資評価を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」へ、目標株価を従来の3350円から5900円(08年度予想PER20倍)へそれぞれ引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼内閣改造と円相場/ 
短期的な影響はほとんどなし、中長期でも一時的


クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、新内閣発足による円相場への影響は、短期的には、米サブプライム問題の行方が市場の焦点となっており、ほとんどないとする一方、こう語った。

「中長期的には、与謝野氏が官房長官に就任したことで、日銀の金利正常化には追い風となる可能性が高いであろうし、参院選挙大敗後の財政政策が幾分緩和気味になると予想され、円にはポジティブに作用するかもしれない。ただ、当社では、現在、日銀の追加利上げは年内1 度に止まると予想しており、今回のサブプライム問題が収束し、グローバル経済の堅調さが確認されれば、内外金利格差によって再び円安地合いに戻る余地があろう。」

▼ドル円ウォッチ/
  家康公曰く“重荷を負うて遠き道を行くが如し”


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

いくらロンドンが休みとは言え、またいくらサプライズがなかったとは言え、この動きは異常に疲労困憊的に見える。ただ問題はあまり休ませると全く仕事をしなくなる通貨があるということだ。

そう、ドル円。
こいつは珍しく動いているのだよ。だからずっと働かせておいたほうが良いのかも知れない。
それにしても今週くらいは円安回復がある程度もうちょっと進むと思っていたが、徳川家康的に、“重荷を負うて遠き道を行くが如し”。
そういえば遺訓の後半は、“勝つことばかり知りて、負けることを知らざれば、害その身に至る”
となっている。だが、私は将軍に言いたいと思うのである。負けることばかり多ければ、害その身に至る、と直してくれと。また、己を責めて人を責めるな、となっているが、己を責めてばかりいると暗い奴になるし、人を責めないとストレスが溜まるよ、と言いたいのである。おそらく、この進言を受けて、将軍は即刻私の首を刎ねるだろうけど。(8月28日。火曜日。満月、と思う日。)

▼FX投資講座/
  外為市場オリジナルの「年間スケジュール」公開


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は27日、自著『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』より、次の野とおり、「外国為替市場オリジナルの年間スケジュール」を抜粋、引用して紹介した――。
外国為替市場は、1月から「よ~いドン!」で始まります。
ですから、「年間スケジュール」は、1月になってからではなく、12月のうちに考えておくことなのです。相場は、私たちの都合を聞いてはくれません。しかし、毎年、決まりきったパターンがあります。ですから、「12月のうちに考えておくこと」ではあるけれど、一度、覚えてしまえば、毎年の年間スケジュールは、ほぼ同じです(イースターの時期が違うのですが、それも大差がありません)。

外国為替市場の年間スケジュールを見てみましょう。

1月 【頑張る月】
   まずは、リハビリ(12月は、のんびりしているので)。トレンドを調べる、チャートを調べる、12月中の
ニュースを紐解くなど、確認の作業から始めます。
2月 【もっと、頑張る月】
3月 【もっと、もっと、頑張る月】
   「イースター」が3月にある場合は、小休止を入れます。
4月 【後半のゴールデン・ウィークに備える月】
   ゴールデン・ウィークはポジションを取らずに、いったん休憩。
   「イースター」が4月にある場合は、そこも休憩します。
5月 【ゴールデン・ウィーク明けから頑張る月】
   まずは、リハビリ(ゴールデン・ウィーク中は、のんびりしているので)。
   1月と同じように、確認の作業から始めます。
6月 【しっかり、頑張る月】
7月 【夏休み(サマー・バケーション・シーズン)】
   夏休みのスタートは、米国の「独立記念日」(7月4日)から。
8月 【夏休み(サマー・バケーション・シーズン)】
   夏休みの終了は、ロンドンの「レイト・サマー・ホリデー」 (8月の最終週の月曜日。サマー・バンク・ホリ
 デーとも言う)まで。7月~8月の夏休みは、年によって、そのスタートが遅れる場合があります。
   しかし、夏休みの終了は、「レイト・サマー・ホリデー」までで、だいたい不変です。
9月 【頑張る月】
10月 【もっと、頑張る月】
11月 【12月に、ちゃんと休めるように、もっと、もっと、頑張る月】
12月 【クリスマス・シーズン=何もしない月】
    「こんな時期に相場をやっているヤツは、負けたヤツ」と、横目で眺めていればOKです。

▼今日の長期金利/
 20年債入札を波乱なく通過⇒安心感から弱含みへ


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#286-8) 1.595%~1.625%
・ 債券先物(9月限) 135.30円~135.60円

<シナリオ>
長期金利はもみ合い。20年利付国債入札に対する警戒感から強含みで始まるが、入札を波乱なく通過すると安心感から弱含みに転じる。米長期金利の低下基調も寄与する。

債券先物チャート
9月限の日足は上影陽線で水準を切り下げ、
転換線(135.51円)を久しぶりに割り込んだ(8月9日以来)。
【チャート・ポイント】
141.32円:2004年6月8日のザラバ高値
140.56円:倍返し[130.76円vs.135.66円]
136.37円:8月22日のザラバ高値
136.04円:50%水準[130.76円vs.141.32円]
135.78円:マド埋め(8月22日のザラバ安値)
135.円:5日移動平均
135.66円:06年12月4日のザラバ高値
<135.60円:本日の9月限予想レンジ上限>
135.51円:転換線
≪135.44円:昨日の東証9月限終値、前日比▲0.09円≫
≪135.40円:昨日のLIFFE先物9月限終値≫
<135.30円:本日の9月限予想レンジ下限>
135.10円:8月23日のザラバ安値
134.52円:マド埋め(8月14日ザラバ高値)
134.34円:基準線
133.44円:マド埋め(8月9日ザラバ高値)
133.21円:50%水準[130.76円vs.135.66円]
130.76円:6月13日のザラバ安値

ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は朝方、米国株安を受けて100円ほど下げて始まったが、次第に好業績銘柄の押し目買いから切り返してプラスに転じた。日経平均 が終値で前日比+30.67円高の16332.06円、またTOPIXも同+2.42高の1590.18、JASADAQ指数は同+0.52高の73.52となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、海運業、不動産業、卸売業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替はやや円高気味に推移。ドル円相場は115.63-115.68円前後で推移、ユーロ円は157.64-157.69円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□市場買付による自己株式の取得結果に関するお知らせ(8月24日)
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1k4_2DF_44_kqp
□NTTドコモ向け「P704i」の納入を開始
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1k1_2DF_44_kqp
□松下電池製ノキアブランドのリチウムイオン電池パック「BL-5C」の
 自主交換にかかる費用に関するお知らせ(8月24日)
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1k2_2DF_44_kqp
□ノキアと松下電池、BL-5C電池交換対応コストに関して合意(8月24日)
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1k3_2DF_44_kqp
本田技研工業株式会社(7267)
■株主通信 No.134を掲載しました。
http://www.honda.co.jp/investors/kabunushi-tsushin/

積水ハウス株式会社 (1928)
■建設業法に基づく監督処分について
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2007.html

投稿者 Yen-Dokki : 19:46

2007年08月29日

株安と逆資産効果・株式投資戦術・今日の株価予想ほか

■株安と逆資産効果/
  若年層消費拡大=個人消費の株価への感応度を低下


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は24日(金)、今回の株価下落による逆資産効果について、次のような見方を示した――。

(1) 家計部門の金融資産時価は国内株価の変動を最も強く受ける
(2) 実際、足元の市場の混乱の下で減少した資産時価のうち、87%は国内株価の下落に起因するものと推計
される(海外株価下落や円高の影響は相対的に軽微)
(3) 若年層消費の拡大などを背景に国内株価と個人消費の相関は低下しており、国内株価が下落したからと
言って、個人消費見通しを大きく引き下げるのは時期尚早である

<家計の金融資産時価に最も影響が大きいのは「国内株価」>

世界的な株価下落と円高の同時進行を受けて、国内個人消費に対する逆資産効果を懸念する声が出始めている。そうした状況を踏まえ、逆資産効果をどのように捉えるべきか、ファクトを中心に、今一度整理しておこう。

▼株式投資戦術/
  長期なら割安になったシンボルストック「4銘柄」


大和総研・投資戦略部チーフ・ストラテジストの三宅 一弘さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は先週、日本株の底入れは震源地の米国株の底入れが不可欠として、「今後、数ヵ月、底値を探る動きか」と語った――。

<07年度末TOPIX予想値は、従来の2,000 から1,900に引き下げ>

ポイントは、(1)9~10月の主要国の金融政策、(2)欧米企業の7~9月期決算発表、(3)ヘッジファンド決算、(4)秋の臨時国会での与野党攻防などの難点を織り込みながら、底値を固めるとの見方。

TOPIX の予想値は、今後1 年間の各期に対して、大幅に下方修正する。07年度末のTOPIX 予想値は従来の2,000 から1,900に引き下げる。今後の安値1,450。サブプライム・ローン問題をきっかけに投資資金一般にリスク回避指向が強まったこと、副因として国内政治情勢に不透明感が高まったことによる。

長めの投資スタンスで、リスク許容度が大きいのであれば、底入れ後を視野にした物色戦略が考えられる。今次上昇相場の主役銘柄(シンボルストック)の押し目買いを勧める。新興国台頭を契機に03 年春以降スタートした今回の上昇相場の市況性格や物色内容などは、足元の深刻な下げなどを踏まえても基本的に維持されているとみている。信用不安などに伴い急落し、割安となったシンボルストックは中長期のスタンスで言えば魅力的と考えられる。

シンボルストックの有力候補としては、
コマツ(6301)、三菱商事(8058)、商船三井(9104)、トヨタ(7203)などが挙げられる。

▼今日の株価予想/
 先週の高値を更新し、改めて上値を試す動きへ


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

先週末の米国株式は大幅反発となった。発表された耐久財受注や新築住宅販売件数が市場の予想を大きく上回ったことが米国景気や住宅市況への悲観的な見方を払拭し、株価は大きく上昇した。住宅関連銘柄が買われ、また原油相場が今月最大の上昇となったことから素材関連銘柄も反発して、NYダウは100日移動平均線の上の水準に回復した。なお、シカゴ市場の日経先物は16500円に迫っているこれを受けて、本日の東京市場は大幅買い越しでのスタートになりそうだ。

前週末は急落後の反発も一巡したと見た向きからの戻り売りに上値を押さえられた。また、新たな買いのタイミングを探る向きも、次の押し目を待つ姿勢を強めて手控え気分が強まった。しかし、先週末の米国株式が大幅反発となったことで、あらためて上値を買う動きがみられそうだ。買戻しに加えて、押し目では割安感が強まった銘柄や、米国景気の底固さを背景にして素材や輸出関連銘柄などへの物色が期待できる。なお、組閣に関しては改革の促進が期待できる陣容となれば、これも相場の下値支えの材料になろう。したがって、本日の東京市場は先週の高値を更新してあらためて上値を試す動きになりそうだ。
テクニカル分析
先週末の日経平均株価は反落。ただし、8月17日の安値15262円を底値とする短期上昇トレンドは継続中である。次の上値のめどはマド埋めとなる8月15日安値16433円。また、年初来高値18300円(2月26日)~年初来安値15262円(8月17日)までの下落に対する修正と見ても、その38.2%戻しは16422円となる。これを超えると、50%戻しは16781円だが、これはちょうど8月14日安値16747円からのマド埋めでもある。ただし、8月2日安値16652円、6日安値16675円、そして10日安値16651円という、かつてのトリプル・ボトムがあった16600円台は強い上値抵抗線になりそうだ。一方、下値は、仮に本日の相場が大きく上昇して始まると、8月23日高値16333円、24日高値16329円がある16300円台前半が下値支持線になろう。

話題の銘柄
9104商船三井/好調な第1Q決算と足元の株価調整を考慮=目標株価1900円

同社が7月に発表した1Q(4-6月期)決算は、経常利益が前年同期比82.3%増の645億円で着地。みずほでは、好調だった1Q決算を踏まえて、今期業績予想を上方修正した。修正理由は、◇当面は高水準の業績が期待できること、◇足元のドライバルク市況が前提以上で堅調に推移していること、◇現行の会社予想については保守的なこと――など。

一方で、◆ドライバルク市況は今後減速基調に転じる、◆為替や燃料油等のマクロ前提も悪化基調にある、◆来年度のコンテナ運賃動向も楽観できない、――などの見方から、来09年3月期以降の業績予想に収支悪化リスクを織り込んだ。同社は邦船大手3社の比較で、引き続きドライバルク市況による業績変動が最も大きく、来期以降は、今08年3月期の市況水準の反動で減益が避けられないと見込む。これらは投資収益率や利益水準への評価を損なうものではないが、年末頃からはコンテナ運賃交渉への関心が再度高まることで、株価の上値が重い局面に入る見通し。

今後の業績については、経常利益ベースで、今08年3月期を、会社計画2300億円(EPS 121.3円)に対し、2315億円→2445億円(EPS 132.6円)、来09年3月期を2145億円→2290億円(EPS 123.8円)、10年3月期を2115億円→2255億円(EPS 119.2円)と上方修正。足元の株価調整幅が大きかったことも考慮して、投資判断を「3」→「2」へ、目標株価を1750円→1900円(来期PER15.3倍)へと引き上げた。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼FX相場予想/
 今後も、米株安・円高のリスクは残ると予想する


大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は先週末、ドル円相場の見通しについて、「FRBは声明文から判断して、FF レートの引き下げに動く可能性もある」と語った。

<先週の円安傾向は、サブプライム関連の悪材料が少なかったため>

ECB、FRB、日銀などは短期金融市場への潤沢な資金供給を行い、金利上昇を抑えている。
こうした中銀の姿勢をみて市場に安心感が広がったのか、リスク回避の動きが弱まり、20日週は株高・円安傾向に。日銀が利上げを見送った23 日には一時117 円をつける場面もあった。ただし、亀岡さんは「サブプライム関連のファンド閉鎖や企業破綻など悪材料が比較的少なかったことも大きいのでは・・・」と見ている。

今後の見通しについては、(1)米住宅市場と金融市場の負の連鎖が収まるか、(2)住宅・金融市場の悪化が米経済全体に波及するか、といった点が焦点になると言う。

まず、(1)住宅販売は今のところ弱い。住宅価格が下落すると担保価値の下落により借り換えが困難になり、住宅ローンの延滞率が上昇してサブプライム問題は基本的に解決されない。(2)特に株安による逆資産効果で個人消費が減速すると、米経済全体への影響は甚大だ。すでに一部調査では大幅に消費者マインドが悪化しており、実体経済への波及は起き始めているようだ。そこで、「米株安・円高のリスクは残るだろう」と言う。

■転換!FX投資戦術/
 キャリー取引はすでに終焉=今後はトレードへ


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は26日(日)、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

再び、ジンクス的中。私の不在の1週間、特に後半はレートを見れなかったのだが、大きく変動したようである。これからは私の不在予定を調べておくと良いだろう。
前週の予想は、円反転下落。
そして、円の下落を眺めて、再び、キャリートレード復活だとか語る人々が出てくるだろうとしておいた。思っていた通りなのでこちらは逆に驚いた。キャリートレードはすでに終焉している。
何度も書くが、キャリートレードに不可欠なものは、安定した上昇トレンドである。放置して何もしないで、ショッピングやディナーに出かけるような為替はもうやってはいけないのである。今後は、買ったり売ったり、つまりトレードをしなければいけなくなる。だからキャリートレードだけに興味があったり、それで儲けてきた人たちは手を引くべきなのである。とか言っても別に私の金でもないから別に構わないけど。市場と墓場は隣通しなのだ。
<本格的投げ相場が、今回、起きたとは思っていない>
トレードをしなければならないとなると、一生懸命、勉強したり、学ばなければならなくなる。
だからそういうことがめんどくさくて、手っ取り早く儲けたいという人はやらないほうが良いと考えるのだ。本当の意味の本格的投げ相場が今回起きたとは思っていない。本格的な投げ相場は、ユーロ円が20円落ちて、10円戻れるような相場ではない。だから今回の相場は大きかったものの歴史的に見れば、騒ぐほどの大きなものではなかったのである。

今週はどうなるのか? 一緒に考えませう。
考えながら相場を張るのはポーカーをやるようなもので、それはそれで楽しいもののはずである。日本が将来どうなるか、など考える必要はない。明日の相場だけ考えれば宜しい。(8月26日。日曜日。日本の夏は8月ー9月に変更になりました、と思う日。)

▼ドル円市場/
 負けた市場参加者の怨念で、変にハイ・リスク化


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は25日(土)、「ひとりごと」として為替相場について、概ね次のようにコメントした――。

8/23のひとりごとで、ドル円は、やりたく無い、と、言った。
『綾取り』は、主義で、嫌いだからだ!
相変わらず、ドル円には、『歪み』が、在って、どーしても、嫌だ!
その感覚は、変わらない!
そして、さらに、以下のように書いた!
『ただし、私は、やりたくないが、どーせ、やるなら、ユーロ円(クロス円)のロングが、効率的かな、とは、思う。当たれば、ベスト・パフォーマンスなのも、理解している。でも、そーするくらいなら、ユーロドルのロングを取る!』。まあ、おおむね、その通りに、動いている。
ねっ! 『そんなに、外しませんヨ!』って、言ったでしょ?
ユーロ円(クロス円)のロングでも、ユーロドルのロングでも、結果は、変わらないかも知れませんが、ドル円に、タッチしないで、---絡んでいない、で、---無用のリスクを避けただけ、ユーロドルのロングの方が優ります!
---ドル円は、負けた市場参加者の怨念で、変に、ハイ・リスクになっています。
自分がヤラレタカラ、同じように、コロシテヤル、と、考えている人が、多いのでしょうネ。
---(^O^)/
ところで、マーケットの動きは、その程度には、当たります(当てます!)、って、つい、先日、読者のみなさんに、ケンカを売ったでしょ!? 覚えてます?(^O^)/
読みたくない方は、ドーゾ、読まないでください!(^O^)/
(ちょっと、チョーシに乗っています!)
(当たっている時は、チョーシに乗って、『サル』になります!)
(もーすぐ、謙虚に、『反省』の時が、来ます!)
(いつものパターンです!!)(^O^)/
言わなきゃイーノニねっ!! アハハ・・・。

▼今週の長期金利/
 心理的節目1.60%に付かず離れずの揉み合い


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#286-8) 1.550%~1.630%
・ 債券先物(9月限) 135.15円~135.85円

<シナリオ>
長期金利は、心理的な節目の1.60%に付かず離れずの揉み合い。
急速な「質への逃避」の動きこそ先週で一服となったものの、金融収縮懸念がくすぶっているうえ、「9月利上げ」観測も後退し、債券が買われやすい地合いは続く。月末恒例のデュレーション長期化の動きもあって、低下余地を探る場面も。ただ、1.50%台前半という水準は景気後退や金融緩和が視野に入らないとキープ困難なゾーン。今後2度の利付国債入札も、クーポン引き下げにより需要動向にやや不透明感がある。低下余地は広がらない。

ポイントは(1)サブプライム・ショックはより厄介な「第二幕」へ、(2)日銀とFRBの相次ぐ要人発言、(3)久しぶりの固定利付債入札と月末のデュレーション長期化。

債券先物チャート
9月限の日足は下影陰線で上のマド埋め(135.78円:8月22日のザラバ安値)をうかがった。前日に急落したが、転換線を引き続き上回っており、上昇軌道をキープ。

ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、その他金融業を除きほぼ「全面高の展開。7月の米新築住宅販売などの経済指標が市場予想を超えたことから、米国株は142ドルの大幅上昇。これを受けて、日経平均 が終値で前日比+172.92円高の16421.89円、TOPIXも同+17.15高の1603.00、JASADAQ指数は同+1.01高の73.23となった。業種別株価指数の騰落率ランキングは不動産業、情報・通信業、銀行業、保険業など内需関連が上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は、ドル円相場は116.25-116.30円前後で推移、ユーロ円は158.98-159.00円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□マルチアプリケーション対応非接触ICカード・リーダライタ累計10万台販売を達成
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1jG_2DF_43_kqp
□業界最小(*1) 消費電力、業界最高速(*2) I/Fの液晶TV用ソースドライバLSIを開発 (8月23日)
 http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1jH_2DF_43_kqp
 (*1) 2007年8月23日現在。駆動電圧、負荷条件、周波数を同一条件にした上の1ch当りの消費電力。
 (*2) 2007年8月23日現在。業界標準インタフェース量産適用品種比較。

投稿者 Yen-Dokki : 17:48

2007年08月28日

日銀・金融政策・リバウンド後の株式投資・今日の株価予想ほか

■日銀・金融政策/
  金利正常化遅延は資産インフレ・リスクを大きく高める


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、今回、日銀は追加利上げを見送ったが、「当局の適切な対応によって欧米の信用不安が回避されれば、日銀は10 月末にも追加利上げに踏み込む」との見通しを示した――。

ポイント:
福井総裁は改めて金利正常化論を主張した。最近の信用市場の混乱はリスク再評価のプロセスであるとした上で、低金利長期化の弊害を訴えたのである。当局の適切な対応によって欧米の信用不安が回避されれば、日銀は10 月末にも追加利上げに踏み込むだろう。

<強気を維持した日銀金融経済月報>

8 月の日銀金融経済月報では、景気の先行きの評価について「緩やかな拡大を続けるとみられる」とされ、前月の表現が踏襲された。8 月17日の臨時FOMCの声明文で「経済成長に対するダウンサイド・リスクがかなり高まった」との指摘がなされたにもかかわらず、海外経済の拡大が継続するとの判断が維持され、ダウンサイド・リスクの記述はなかった。サブ・プライム・ローン問題による市場の動揺を受けて日銀の景況感が幾分なりとも後退する可能性があったが、実際には強気の景況感が維持された。

■リバウンド後の株式投資/
  割安感が出た輸出関連の国際優良銘柄に注目


日興コーディアル証券・国際市場分析部長の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi/ Nikko Cordial Securities Inc.)は今朝、本誌の取材に応じて、 来週の株価見通しについて「今はリバウンドの過程にあり、一本調子でいかない」として、予想レンジは日経平均で16,000円~16,500円とした。

<日本株のバリュエーション=予想PER15倍と超低水準>

日本株のバリュエーションは、同社の今期収益予想から算出すると、予想PERが15倍と2005年当時よりも低水準にあり、「底値圏にあることは確か」と言う。その一方で、高値で買った投資家は評価損を抱えており、ヘッジファンドは顧客からの解約に備えてキャッシュを作るために日本株をはじめとした株を売る動きに出ている。そうした環境下では相場は乱高下が当面は続くと見込まれ、投資家は様子見になる、と予想している。

<輸出関連株は、実体以上に売られすぎている>

ただ、(1)ヘッジファンドなどによる換金売りの対象は輸出関連の国際優良銘柄になったこと、(2)米国初のサブプライム・ショックの波及への懸念、(3)円高進行などから、実体以上に売られすぎとなっている。そこで、馬渕さんは当面の投資戦術として、割安感のあるコマツ(6301)、ファナック(6954)、新日鉄(5401)など輸出関連の国際優良銘柄に注目している。

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▼今日の株価予想/
 主力株・割安な中小型好業績株への物色意欲強い


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨日の米国市場は小幅反落となった。米連邦準備理事会(FRB)による資金供給が続いていることや、金融機関による住宅ローン最大手への出資報道などから買い先行のスタートとなったが、先週末以降続く株価のリバウンドによる警戒感から利益確定売りが広がった。結局は小幅安で取引を終了、ナスダックは5日ぶりの反落となった。シカゴ市場の日経先物は、16365円と大証比ほぼ変わらずで終了した。

これを受けて、本日の東京市場は横ばいからのスタートとなりそうだ。
ボリューム面の回復は遅れているが、国際優良株や金融などの主力株中心にやや買い安心感が戻っていることや、足もとのファンダメンタルズからみて割安な水準まで下落した中小型好業績銘柄に対する物色意欲も根強い。米国株式の反落が小幅にとどまったことや、円安方向への急速な戻りが好感されそう。
 
今週に入ってからの上げ幅が1000円を超えていることや、週末ということもあって、後場からは様子見ムードが強まりそうだが、昨日同様、下がれば押し目買いが予想されることや、売り方の買戻しなども下支え要因となるため、本日の相場は戻り売りをこなしながらしっかりの展開が想定される。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は大幅反発。8月17日の安値15262円を底値とする短期上昇トレンドは継続中である。上値を16333円まで伸ばし8月16日高値16296円も上回ったことから、つぎのめどは8月15日安値16433円となる。また、年初来高値18300円(2月26日)~年初来安値15262円(8月17日)までの下落に対する修正と見ても、その38.2%戻しは16422円となる。なお、50%戻しは16781円だが、これはちょうど8月14日安値16747円からのマド埋めでもある。一方、下値は節目の16200円がポイント。これを下回ると、昨日の高値が短期上昇基調の天井になる可能性が出てくる。その際には、8月21日高値16101円がある16100円水準が最初の下値のめどになる。

話題の銘柄
5988パイオラックス/第1四半期決算の上振れは業績復活の序章にすぎない

HSBCでは、「パイオラックスは自動車向け精密ばねと工業用ファスナーのサプライヤー。主要顧客は日産グループであるが、他社への拡販も進んでいる。とりわけアジアを中心とする海外で、成長事業である燃料供給部品などの販売が増加する見通し。日産グループ向けも同社製部品の搭載領域の拡大、海外事業の成長を背景に台当たり搭載金額が上昇している。今後は日産グループの海外事業拡大と、アジアを中心とした他社拡販の進展を背景に収益は上昇局面に入る見通し」、「8月6日に発表された第1四半期決算ではポジティブサプライズがあった。前年同期比12%増収、60%営業増益と好調な決算。中間期と通期の会社計画は大幅上方修正された。日産向けでは台当たり単価が上昇し、トヨタやホンダ向けといった他社拡販が修正の背景にある。だが、この上方修正は業績復活の序章に過ぎない」と指摘。

今2008年3月期連結営業利益を会社修正後計画23億円(EPS151.7円)に対し26億円(EPS171.8円)、来2009年3月期34億円(EPS220.1円)、2010年3月期41億円(EPS266.7円)と予想。目標株価を09年3月期予想PER15.5倍に相当する3400円に設定。投資判断「オーバーウエイト」で新規カバレッジを開始した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼ドル円相場反発/
要注意!今のドル上げはあくまでも“調整的”


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

いや~、本当に早朝のバタバタ君らは買いから入ってきたね。漫画だよ。
一応、これでいくと、週末金曜は売りから入る日なんだけど・・・、やるのかね??
円キャリーの活発化がどうのと夕方出ていた。

今の上げはあくまでも調整的なものと思うので気をつけた方が良い。
週明けにも書いたが、根幹の問題は何一つ解決などしておらず、いつまた噴き出してもおかしくない。今週の上昇で円キャリーは蜜の味と、更に被害者が増えるのであろう・・・。私はロングの人の逃げ場と考えるけど。(8月24日。金曜日。過ごしやすい夜についウトウトしてしまう日)

▼ドル円相場反発/
 敗者復活戦か?「円キャリー解消」の解消活発化


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は23日、為替相場の見通しについて、「ひとりごと」として概ね次のようにコメントした――。

「円キャリー・トレードのアンワインド(解消・巻き戻し)」の アンワインド(巻き戻し)が、出ている。
ドル円が、上昇する過程で、ユーロドルや、ポンドドル、などが、上昇していたから、23日の日銀の円金利据え置きを材料にした動きだろー。
アンワインドのアンワインドだから、二重否定。
つまり、円キャリー・トレードの新規取引。
こんなに、回りくどい表現を使わなくても、良いのかも知れないが、何故、そー言ったのか?
純粋の新規対応者ではなくて、もともと、やっていた向きが、急落で、撤退した(余儀なくされた)。
今、また、チャンスだから、と、考えて、悔しいから、リベンジにやった。
高値で、つかまっているのは、ドル円では、120アバブだし、ユーロ円なら、160アバブ。
売りたい水準は、まだ、はるかに遠い。だから、本格的売りは、まだ、出ない(出られない)。
まあ、単なる、現状分析。
特に、何か、伝えたいことも無い。
ドル円も、たいした動きじゃないし・・・。あーそう、と、言ったところ。
夏休み相場も、もーすぐ終わるなぁ・・・。
レイト・サマー・ホリデーが、すぐソコです!(^O^)/
24日は、市場参加者、少ないですヨー! (^O^)/

▼FX相場予想/
 世界株価が堅調に推移すれば、円安傾向は続く


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は23日、日銀の金融政策と為替相場の関連について次のようにコメントした――。

23日は、日銀の金融政策の発表がありましたが、結果は政策金利据置き。
しかし、それも予想されていたことなので、市場の反応は非常に鈍かった。

福井総裁の発言も、景気には強気の姿勢は見せていたものの、金融政策にはあまり踏み込んだ話をしなかったので、市場はしらけムードとなっています。この時期に、具体的な話をするのはちょっと無理かなとは思うので、まあこんなものでしょう。

ただ、23日はアジア株、欧州株とも堅調に推移しているので、NYがこの流れを引き継いでくれれば、円安傾向は続くということになってくると思います。徐々に市場は安定してきました。

▼今日の長期金利/
 心理的な節目1.60%前後で、神経質にもみ合う


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#286-8) 1.575%~1.615%
・ 債券先物(9月限) 135.20円~135.10円

<シナリオ>
長期金利は、心理的な節目の1.60%前後で神経質にもみ合う。
第3次利上げのタイミングを巡る見方の交錯から、水準感と方向感が定まらない。

▼債券相場ウォッチ/
 21、22日の1.540%が最低水準になる可能性


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント …朝方しっかりの場面があっても、その後軟調。カーブはフラット化継続
米国市場は株価も国債も概ね横這いで手掛かり材料になり難い。ただ、足元の地合いや今後の金融政策への理解などを考えると、朝方しっかりの場面があったとしても、その後、軟調に転じる可能性が高い。またザラ場中は株価の影響を受けよう。イールドカーブは引き続きフラット化を見込む。
本日の想定レンジ(長国先物9月限) : 135円10銭 ~ 135円51銭

昨日の金融政策決定会合、金融経済月報、そして、福井総裁会見
目先、相場はベア、イールド・カーブはフラット化が続くと予想している。引き続き1.50%台はショートが妥当と見ている。なお、6月13日の1.985%が10年国債利回りの今年度の最高水準と判断しているが、一方、8月21、22日の1.540%が最低水準になる可能性がある。

ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はNYダウとともにリバウンド一服で、利食い売りなどから軟調な相場。日経平均 が終値で前日比-59.21円安の16257.11円、またTOPIXも同-6.56安の1585.25、JASADAQ指数は同-0.01安の72.90となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、33業種中で値上がりしたのは海運業、機械、空運業、陸運業、金属製品の5業種に止まった。
午前の東京外為市場=為替はドルやユーロの反発も一段落、ドル円相場は116.28-116.33円前後で推移、ユーロ円は157.71-157.77円前後で推移している。

★ハートフォード生命=ディスクロージャー誌「ハートフォード生命の現状2007」を発刊
ハートフォード生命保険株式会社(代表取締役社長: グレゴリーA.ボイコ氏)はこのほど、ディスクロージャー誌「ハートフォード生命の現状2007」を発刊した。同社は個人年金保険の保有契約件数が6月に50万件を突破し, 7月には特別勘定資産残高と一般勘定の責任準備金を合計したお客様からの預かり運用資産が4兆円を突破した。これらはいずれも2000年12月の営業開始から僅か6年半の間に達成されたもの。本誌では、こうした業績をはじめとして、お客様サービス体制、新商品開発の現状、さらにコーポレート・ガバナンス等に関する豊富な情報、データが掲載されており、同社の現状が1冊で分かるようになっている。
http://www.hartfordlife.co.jp/index.html

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

大和証券グループ本社(8601)
■新株予約権方式によるストック・オプションの発行に関するお知らせ
当社は、23日開催の執行役会において、平成19年6月23日開催の当社第70回定時株主総会の決議によって承認された新株予約権の募集事項決定の委任に基づきまして、会社法第236条、第238条及び第239条の規定に基づきストック・オプションの目的で発行する新株予約権について、決定した。
http://www.daiwa.jp/CACHE/japanese/press.cfm

松下電器産業株式会社(6752)
□2007年度 電気カーペットを発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1iV_2DF_42_kqp

投稿者 Yen-Dokki : 18:43

2007年08月27日

日銀と欧米銀行決算・日米欧中銀のジレンマ・経済指標を読むほか

■日銀と欧米銀行決算/
  欧米当局=7-9月期銀行決算ショックに備える姿勢


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、「銀行決算ショック対応に入る当局」として次のような見解を示した――。

ポイント:
ECB は3ヶ月という長期間のレポ・オペによる400億ユーロの資金供給に踏み切った。FRB は既に公定歩合貸出の期間を30 日間に延長しているが、同措置は次回FOMCでの継続が決まるだろう。欧米当局は、7-9月期の銀行決算が市場に与えるショックに備える姿勢を打ち出した。日銀の追加利上げは9月会合でも見送られる公算にある。

<FRBは、意図した市場機能の回復は空振りに終わった>

FRB の公定歩合引き下げは、これまでのところ、株式市場の安定化には寄与しているが、インターバンク市場におけるカウンターパーティ・リスク・プレミアムの縮小には失敗している。FRBは貸出期間の延長措置を決めるなど、公定歩合貸出を積極化させる姿勢にあるが、レピュテーション・リスクから金融機関の借入が殆ど増加していないのが実情であり、意図した市場機能の回復は空振りに終わっている。こうした状況を受けて、今度は、ECBがレポ・オペの期間(通常、2 週間まで)を3ヶ月に延長し、同時に大量の資金供給に踏み切った(ECB が8月9日以降に行った資金供給は金額こそ大きかったものの、多くはクイック・テンダーと呼ばれる翌日物の資金供給であった)。

▼日米欧中銀のジレンマ/
 明確な緩和シグナルを市場に出しにくい主要中銀


東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は22日、市場の混乱は過去にも何度かあったとしながらも、「今回は各中央銀行ともジレンマを抱える状況の中で、明確な緩和シグナルを市場に提供しにくくなっている」と指摘する――。

<過去の市場混乱沈静化にようにはいかない?>

市場の混乱は過去にも何度かあった。
87年のブラック・マンデー、97年のアジア危機から98年のLTCM破綻へとつながった危機、その後のITバブル崩壊などだ。これらの混乱は、いずれも最後に金融当局の救済(緊急利下げや流動性の大規模供給、それも往々にしてやり過ぎる傾向)によって収まった経緯がある。

今回の米国サブプライム問題に端を発した市場混乱においても、FRBのほか、ECBも日銀も市場に流動性を供給し、信用不安の収拾に努めた。しかし、今回は各中央銀行ともジレンマを抱える状況の中で、明確な緩和シグナルを市場に提供しにくくなっている。

▼経済指標を読む/
  7月貿易黒字=年後半に日本の輸出もボトムアウト


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は22日、財務省の通関統計、7月の貿易黒字について次のようにコメントした――。

(1) 貿易黒字額は前年比21.1%減の6712 億円、9ヶ月ぶりに減少した
(2) 円安を背景に原油輸入価格が上昇、輸入量も増加しており、輸入額を押し上げた
(3) 対米輸出は鈍化しているものの、その他の地域向けは堅調

<市場予想を大きく下回る、9ヶ月ぶりの減少>

財務省の通関統計によると、7 月の貿易黒字は前年比21.1%減の6712 億円であった。
実に9ヶ月ぶりの減少で、事前予想(当社:8810 億円、コンセンサス:7631 億円)を大きく下回った。7月上中旬(20 日まで)時点では、輸出は前年比14.0%増と2006 年9 月上中旬以来の伸びとなっていたが、最終的には同11.7%増と5-6月の15%超の伸びからは鈍化した。財務省は7月中旬の新潟中越沖地震が下旬の輸出に影響した可能性を指摘している。

また、輸入額が同16.9%増と3ヶ月連続の2 桁増と加速していることも黒字減少の背景にあり、円安や価格の再上昇から、原油(同14.9%増、寄与度2.6%ポイント)や、非鉄金属鉱(同59.6%増、同1.5%ポイント)の輸入額が増加している。なお、季節調整済みでは輸出、輸入とも前月比0.5%増、貿易黒字額は同0.1%増と2ヶ月連続で増加した。

▼今日の株価予想/
 16日16,296円上回ると、16,433円が次の目標値


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨日の米国株式は大幅反発となった。ECBの大規模資金供給や、米国での利下げ観測の高まりが相場の下値を支える中、大型のM&Aのニュースが流れたことが相場を大きく押し上げた。NYダウは13248ドルまで上昇し、史上最高値~先週の安値までの50%戻し13269ドルに迫った。また、シカゴ市場の日経先物は16100円台半ばまで上値を伸ばした。これを受けて、本日の東京市場は大幅な買い越しから始まりそうだ。

週初から火曜日後場寄り直後までの大幅反騰の後は、戻り売りをこなしながらの下値固めが続いていた。しかし、昨日の欧米市場の大幅上昇を受けて、あらためて上値を買う動きに戻るだろう。ただ、本日の関しては、日銀金融政策決定会合とその後の日銀総裁会見も気になることから、取引時間の後半はこれを見極めるべく様子見気分も強まる可能性はある。ただ、押し目では終日活発な買いが予想され、上値を試す動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は3日ぶりに反落。15787円~15957円での保ち合いとなり、昨日のレンジ内に収まるはらみ足だった。ただし、短期では8月17日の安値15262円を底値とする上昇トレンドは継続している。仮に、昨日の高値を上回ると、16000円の大台を回復すると見られるが、さらに21日高値16101円を超えると、次は8月16日の高値16296円が目標値になる。そしてこれも上回ると、マド埋めになる8月15日安値16433円が次の目標値となる。なお、年初来高値18300円(2月26日)~年初来安値15262円(8月17日)の38.2%戻しも16422円と、ほぼこの水準にある。

一方、昨日の安値15787円を下回ると21日安値16754円も割り込む可能性が高いが、そうなると目先では16101円が天井となり、あらためて下値を見極める相場になりそうだ。その際には、8月20日の始値(安値)に近い心理的な節目の15500円が強いサポートになろう。

話題の銘柄
4689ヤフー/検索連動型広告の拡大は十分織り込まれていない=目標株価50000円

ゴールドマンでは、「短期的にカタリストになり得る次の3点は現在の株価に十分に織り込まれておらず、10月下旬の会社側第3四半期ガイダンス公表前の今が好機と見る。(1)検索連動型広告のパナマ効果は第2四半期から収益貢献が本格化、第3四半期は明確に売上高が増加しよう、(2)オーバーチュア社買収後は検索連動型広告の感応度が高まり提携サイトとの関係も強固になる、(3)検索連動型広告の再加速で広告事業全体のモメンタムが回復する」、「現状の株式市場環境下で、為替の影響が少なくキャッシュフロー創出力の高い同社株への投資は好機と考える。現在はパナマ効果、オーバーチュア社買収効果、広告収入の再加速が見込めるタイミングにある。検索連動型広告はパナマ効果によるクリック率の上昇で今来期にかけて約10%の増益要因と予想。オーバーチュア社の子会社化も約5~10%程度の増益要因と見る。

これに伴い、来09年3月期の営業利益予想を1459億円→1570億円に上方修正。下期に広告収入の再加速基調が明確化し、株価上昇要因となろう」と指摘。今2008年3月期連結営業利益を従来予想1273億円(EPS1177.3円)から1323億円(EPS1226.9円)へ、来2009年3月期同1459億円(EPS1360.9円)から1570億円(EPS1466.7円)へ、2010年3月期同1625億円(EPS1522.9円)から1796億円(EPS1684.9円)へ増額。投資判断を「中立」から「買い」へ、今後12ヵ月間の目標株価を従来の48000円から50000円へそれぞれ引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼FX相場予想/
  久々に、「マンデージンクス」で狙えるかもね


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

やっぱり、マーケットは次第に落ち着きを取り戻してきたね。
ユーロやポンドも上げてきてくれて、予想した手前一安心。もう一伸びくらいやってくれんかね。

え~ところで・・・、今日も円は忙しく上下やっていたが、ちょっとよく見てみて。
まだ月曜日のレンジでやっているだけだよ。だから慌てることないって。久々にマンデージンクスで狙えるかもね。それから、円を早朝バタバタやっている人に質問!!明日は買いから入る日ですか~~~?ん? なぜって? 明日買いで入ってきたら書くね。(8月23日。木曜日。久しぶりの雨予報日)

▼FX相場予想/
 日銀会合の結果出ても、FX相場は反応薄と見る


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は22日、為替相場と日銀の金融政策決定会合の見通しについて次のようにコメントした――。

為替市場も、株式市場も落ち着きを取り戻してきました。
持ち高調整が進んだことと、FRBの公定歩合引き下げが一応の効果があったということでしょう。

さて、22日から日銀政策決定会合が実施されます。
今回の混乱がなければ今回利上げが実施される予定であったと思いますが、FRBが利下げを実施した矢先に日本が利上げをするのは、あまりにも間が悪く、おそらく金利は据え置かれるでしょう。結果は23日わかります。しかし、そういう状況になっても相場のほうはあまり反応しないではないかと思います。こういう状況下では、投資家も動きづらいでしょうし。

▼今日の長期金利/
  長期金利予想レンジ=下限は1.55%に据え置く


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#286-8) 1.590%~1.615%
・ 債券先物(9月限) 135.30円~135.55円

<シナリオ>
長期金利は、昨日の欧米市場の株高/債券安を受けて強含み。日銀の第3次利上げ見送り(見込み)は織り込み済みで影響はない。より注目される福井俊彦日銀総裁の記者会見を引け後に控え、午後は動きにくくなる。

信用収縮懸念の沈静化に伴い「質への逃避」が世界的に一服となり、各国株価が反発をうかがっている。国内債券相場も昨日、円高/株安に歯止めが掛かったことを受けて、一泊おいてようやくスピード調整となった。量的緩和解除後の高値を更新したことで達成感も生じた。昨日、危惧した“下期入り前の需給相場勃発”はひとまず回避。長期金利の予想レンジ:下限は1.55%に据え置いておく。

▼今日の債券相場/
最近、日本の10年国債利回りは「低下し過ぎ」


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント …引き続きショート推奨
金融政策決定会合への興味は薄いが、総裁の会見内容はサブプライム問題に対する理解という観点から注目される。米株高債券安など外部環境はアゲインストである。繰り返しになるが、強気の筆者もここはショートで臨む。イールドカーブは中期が膨らみやすいが、基本はベア・フラット化と予想する。
本日の想定レンジ(長国先物9月限) : 135円06銭 ~ 135円56銭

ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はほぼ全面高の展開。NYダウが145ドルと大幅高になったことや、円安が進んだことで一時400円近い急騰となった。日経平均 が終値で前日比+392.96円高の16293.60円、またTOPIXも同+41.14高の1586.03、JASADAQ指数は同+0.89高の72.21となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、ゴム製品、卸売業、銀行業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は円安が進んだ。 ドル円相場は115.91-115.96円前後で推移、ユーロ円は157.06-157.16円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

株式会社サイバーエージェント(4751)
■サイバー・バズとニフティ、クチコミマーケティング支援サービス「MegaBuzz(メガバズ)」を共同で開始
http://ir.cyberagent.co.jp/

投稿者 Yen-Dokki : 12:30

2007年08月24日

米FRBとサブプライム・米サブプライム連鎖の構図・今日の株価予想

■米FRBとサブプライム/
 公定歩合下げに窺えるバーナンキFRB議長の「苦悩」


サブプライム問題はマクロ的には影響が小さい、としていたバーナンキ議長が、先週末、突然公定歩合を0.5%引下げた。
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「政策金利のFF金利でなく、『罰則金利』の公定歩合を下げてきたところに、バーナンキ議長の苦悩が窺える」として、次のような見方を示した――。

<途絶えてしまったリスク移転のメカニズム>

米国のサブプライム問題を発端とした相場の動揺が、この2 週間のうちに、サブプライム問題を超えて、世界規模の市場混乱に発展してしまった。市場にはフライト・トゥ・セイフティ(リスク資産から安全資産への逃避)のムードが広がり、世界の株価や資源価格の下落、TBをはじめ、国債利回りの急低下が広がっていた。

この過程で世界のヘッジファンドが損失を出すケースが続々と報じられ、10 年前のアジア危機からロシア、トルコ危機へと広がり、ロングターム・キャピタルの破綻へとつながった事態を連想させた面がある。しかも今回はこれが世界で同時進行した形になっている。いわばアジア危機の世界同時バージョンということになる。

10 年前はドル高政策で世界のお金を集めた米国のファンドが、その資金をアジアからロシアなどへと次々に獲物を求めて動かしたのに対し、今回は超低金利の円で調達した資金を、世界の高利回り資産(サブプライムも含め)や、株や資源などリスク資産に振り向けていた。流動性が市場に潤沢であったこともあり、貸し手は次々にリスクを第三者に移転することができ、結果としてリスクが大きく膨張していた。そこへ、(1)根っこの住宅ローンの焦げ付き、(2)格付け機関による突然の格下げなどが契機となって、(3)信用不安が広がり、リスク移転のメカニズムが途絶えてしまった。

■米サブプライム連鎖の構図/
 住宅ローンの質の悪化進み⇒米国経済の足枷に


大和総研・経済金融調査部の近藤智也さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は先週、米FRBが公定歩合を引き上げる前の時点で、一旦は沈静化したかみ見えるサブプライム・ローン問題について、次のように語った――。

「3 月に一度市場で猛威を振るった“サブプライム”に再び焦点が当たり、今度は、サブプライムと直接関係ない分野にまで混乱を及ぼしている。ただ、この間、本家の住宅ローンの問題が消えていたわけではなく、くすぶり続けていたというのが適切だろう。今後もローンの質の悪化は進み、米国経済の足枷になるとみられる。」

同社では、今年1月から8月直近までのサブプライム・ローン問題が信用収縮に波及した、いわば「連鎖の構図」を下の図表のようにまとめた。

【Washington Political Report】(有料)特約 (August 4 - 17, 2007)
一時代の終わりを告げるカール・ロウヴ補佐官の退官

 カール・ロウヴ補佐官が今月末限りでホワイトハウスを去ることを決めたことにより、ブッシュ政権の残りの1年半足らずの任期は、主にこれまでの政策の継続とその防衛に費やされることが確実となりました。ロウヴ補佐官の選挙参謀としての仕事は既に2004年のブッシュ再選の成功で終わっていたので、今回の辞任発表は驚きではなく、むしろここまで仕事を続けたことの方が予定外だったと言うことができます。

 しかし天性が選挙戦略家のロウヴ補佐官がホワイトハウスに居続けたことにより、これまでのブッシュ大統領の政策は常に選挙を控えているかのようなアプローチが続きました。一番最近の例は違法移民対策を中心とした移民法改正の試みでした。期しくもこの移民法改正努力が、ロウヴ流の政策への取り組みの最後のものとなりました。これに失敗してブッシュ大統領にはもはや任期中に達成できるような大きな政策がなくなり、従ってロウヴ補佐官のホワイトハウスでの役割も事実上終わりました。これは確実にひとつの時代の終わりです。

 ロウヴ補佐官は議会民主党やリベラル系のメデイアがブッシュ大統領とその政策を攻撃する時の格好の政治標的となりました。そのために、ロウヴ補佐官がブッシュ政権全体を牛耳っているかのような印象を与えることもありましたが、それは明らかに過剰評価です。ロウヴ補佐官は確かにブッシュ大統領の分身(alter ego)のようなところがあり、またブッシュ大統領の願望する政策を政治的に可能にするための設計者(architect)ではありましたが、ブッシュ大統領をコントロールするようなことは全くなかったと思います。あくまでもブッシュ大統領に忠実な側近であり続け、また側近でしかありませんでした。(以下略)

▼今日の株価予想/
 下値は16754円がポイント、下回ると下値見極めへ


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨日の米国株式はまちまちだった。バーナンキFRB議長、ポールソン財務長官、そしてドッド上院銀行委員会委員長の会談がもたれ、バーナンキ議長が金融市場の流動性問題を緩和するためにあらゆる施策を打つ用意があるとコメントしたことが株式市場に安心感を与えた。しかし、リッチモンド地区連銀議長がインフレへの懸念を表明したことが利下げ期待に水を差し、ダウは小幅下落となった。ただ、ハイテク銘柄は自社株買いや証券会社による投資判断の引き上げによりしっかりで、ナスダックは続伸した。また、シカゴ市場の日経先物は、大阪市場に比べて小幅に下落している。

これを受けて、本日の東京市場はもみあいからのスタートになりそうだ。
米国株式が落ち着きを取り戻し始めていることは、東京市場にも安心感を与える。そのため、好業績銘柄や割安感の強まった銘柄に対する押し目買いが続こう。その一方で、市場センチメントの改善には時間がかかると見られ、上値を積極的に追う動きまでは期待しづらい。とりわけ、今日・明日と日銀金融政策決定会合が開催されることも、手控え気分を強める材料になりそうだ。そのため、本日は個別銘柄への売買を中心にしながら、下値を固める動きが続きそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は大幅続伸となった。16101円まで上値を伸ばし、8月17日の高値16062円を上回ったことで、8月17日の安値15262円が先月からの急落相場の底値になった可能性が高い。さらに、短期では15262円からの上昇トレンドが形成されている。上値は、16000円の大台をあらためて回復できるのかが注目される。大台確保となれば、次は16日の高値16296円が戻りのめどになる。そしてこれを超えると、マド埋めとなる8月15日安値16433円が目標値となる。なお、年初来高値18300円(2月26日)~年初来安値15262円(8月17日)の38.2%戻しも16422円とほぼこの水準にある。

一方、下値は昨日の安値16754円がポイント。これを下回ると、目先では昨日の高値が天井となり、あらためて下値を見極める相場になりそうだ。その際には、8月20日の始値(安値)に近い心理的な節目の15500円が強いサポートになろう。

話題の銘柄
6213オーエム製作所/立旋盤の国内トップ重厚長大産業向けに本格成長へ

野村では、「同社は、立旋盤の国内トップメーカーであり、国内シェアは約8割と推定される。加工精度と高い品質を要求される大型製品の加工では、豊富な実績から評価も高い。立旋盤は、航空機、造船用エンジンなど大型の資本財を加工する際に使用される。主な販売先は、航空機、造船などの重厚長大産業であり、これら業界では世界市場の拡大に向けて設備増強が計画されている。07年3月末の受注残高は前年同月末比83%増の138億円となり、その後も増加傾向が続いている模様である。立旋盤の受注が好調な中で、選別受注と生産性の改善も寄与して収益性の向上が予想される。当社では、08年3月期の営業利益を前期比24%増益と最高益の更新を予想、さらに、09年3月期は同14%増益を見込んでいる」と指摘。

今2008年3月期連結営業利益を会社計画27億円(EPS48.2円)に対し29億円(EPS52.3円)、来2009年3月期33億円(EPS59.4円)、2010年3月期36.4億円(EPS65.6円)と予想。「08年3月期~10年3月期の年平均営業増益率は16%と、時価総額2000億円以下の資本財セクターの平均10%を上回る高い成長を見込める。しかし、08年3月期予想基準のPERは15倍と同セクターの18倍と比較して割安と考えている」と指摘。レーティング「2」で新規カバレッジを開始した。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼円相場114円台/
 結局、同じ連中による「行って来い」レンジ相場


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

今日も円は忙しく上下やっていたが、結局は「行って来い」のレンジ相場。
朝買った連中は、夕方英の話で投げ。あれ?昨日は逆やってなかった?という訳で、同じ連中がごちゃごちゃと慌しくやってるだけ、にも見えてしまう。ま、少し落ち着いてからやろうかね。(8月22日。水曜日。日が短くなってきたと感じた日)

▼株価連動の円相場/
「チョウチン取引」は、そんなには続かない


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は為替相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

全く、外国為替相場をやってるのか、株やってるのか、わからないような、相場展開。
しかし、そもそも論なのだが、大手ヘッジ・ファンドが、株安で、『質への逃避(フライ・トゥ・
クオリティ)』の一環として、『円キャリー・トレードのアンワインド』を実施した。
その時は、本当に、資金シフトが、起きている(いた)。
目先の鞘取りを狙う市場参加者は、株が、下がれば、ドル円を売り、株が、上がると、ドル円を買う、という行動を取る。
『パブロフの犬』状態。(^O^)/
まあ、まだ、『そのお約束』は、暫く有効なのでしょう。しかし、いつまでもは、続かない。
本当の資金が、動いていれば、その力は、強い。しかし、『チョウチン取引』は、そんなには、続かない。
これをもって、【チョウチンパブロフ】と、呼んでみては、いかがだろー???

▼今日の債券相場/
相応の戻り売りがあり、一旦、天井を打つと予想


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント …戻り売りがあり、一旦、天井を打つと予想
昨日、10 年国債利回りは1.540%まで低下、昨年3月の量的緩和解除後の最低水準を更新した。
本レポートの予想下限はずっと1.50%だったので驚きはない。しかし、これまでの日米長期金利の関係からすると、足元の日本の低下ピッチはより急速で、「1.50%台はショートで臨みたい」という昨日の考えは不変である。もちろん、カバーなどコスト度返しの買いに目先、打たれることは覚悟の上だ。本日も米債高などフォロー。しかし、それなりの戻り売りがあり、一旦、相場は天井を打つと予想する。カーブは終わってみれば、フラット化と見る。なお、明日まで金融政策決定会合が行われるが、市場参加者は興味を失った。(AM6:43、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物9月限) : 136 円04 銭~ 136 円50 銭


▼今日の長期金利/
 米債高に引っ張られ、低下余地を探ると予想


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#286-8) 1.520%~1.555%
・ 債券先物(9月限) 136.20円~136.50円

<シナリオ>
長期金利は根強い金融収縮懸念と早期利下げ期待を背景とした米債高に引っ張られ低下余地を探る。

ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はリバウンドが一服。日経平均 が終値で前日比-21.70円安の15879.64円、またTOPIXも同-5.65安の1544.23、JASADAQ指数は同+0.65高の71.31となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、空運業、パルプ・紙、ゴム製品などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は114円台で小康状態。ドル円相場は114.37-114.40円前後で推移、ユーロ円は153.88-153.95円前後で推移している。

★カブドットコム証券=「大証イブニング・セッション手数料半額キャンペーン」実施
カブドットコム証券株式会社(8703)は、2007年9月18日(火)から大阪証券取引所にて導入されるイブニング・セッション(夕場)に初日から対応する。これを記念して、2007年9月18日(火)から11月30日(金)までの間、イブニング・セッションでの取引手数料を、通常手数料の半額とする「大証イブニング・セッション手数料半額キャンペーン」を実施。このイブニング・セッションは、営業日の16:30から19:00まで行われる、日経225先物、日経225mini、日経225オプション取引。 http://kabu.com/company/pressrelease/2007/20070822.asp

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□「ナノケア」シリーズ3製品を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1ii_2DF_41_kqp

積水ハウス株式会社 (1928)
■積水ハウスの“キッズでざいん”が第1回キッズデザイン賞を受賞 
子どもの生きる力を育む住まいづくりを全国で本格展開
■積水ハウスの“キッズでざいん”のコンセプト・仕様を採用した住宅を建築または購入される
お客さまへの住宅ローン金利の優遇について
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2007.html

投稿者 Yen-Dokki : 19:29

2007年08月23日

日銀・金融政策・今週の株式相場・今日の株価予想ほか

▼日銀・金融政策/
 本年10-11月、来年7-9月期に追加利上げ?

クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は米サブプライム・ショックで先送りが予想される日銀による金利正常化について、当面、10-11月の追加利上げを予想する――。
ポイント:
当局の金融業界救済シフトを受け、米国景気は軟着陸しよう。このため、日本の利上げサイクルはまだ終焉しない。弊社では、本年10-11月、来年7-9月期に、日銀の追加利上げを見込む。

<金融業界救済、米景気軟着陸、
高止まるインフレ圧力、続く日本の金利水準正常化>

以下は、昨日の日本経済アドバイザー(「結局、日銀は利上げする」)で指摘した諸点のエッセンスである。

■米国当局は、政治面での逆風や根強いインフレ圧力を無視する形で金融緩和に踏み切った。金融システムのメルトダウンと米ドルの信認低下を回避するためであると考えられる。ひとたび金融業界救済にコミットした以上、当局は、信用市場や金融システムが安定化するまで追加措置(FF 金利の引き下げや個別金融機関支援など)を講じ続けることになろう。また、貸し手、借り手の“痛み分け”が必要となるため、別途、借り手の救済措置も実施されよう。

■このため、株式市場が目先は不安定な展開を続けるにせよ、クレジット・クランチが発生したり、個人破産が大きく増加する可能性は低い。住宅投資の調整は長期化しようが、住宅販売は、早晩、底打ちし、住宅価格の一段の下落は回避されよう。このため、住宅価格下落による逆資産効果は限定的なものに止まろう。米国景気は軟着陸する公算が大きい。

▼今週の株式相場/
 前半は戻り試すも、米国株・為替睨み荒い展開へ


新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は20日、今週の株式相場について予想レンジを日経平均で15500~16000 円として、次のようにコメントした――。

今週の東京市場、前半は米国株式の大幅高を素直に映して戻りを試すこととなろうが、VIX の動きなどから依然として米国では①サブプライムローン問題への警戒が燻っていると考えられ、その後は②米国株式及び③為替相場の動きを睨んで値の荒い展開を続けると予想する。引き続き各国中央銀行の行動に市場の目が注がれ、今週に関しては特に④日銀の“決断”に注目が集まろう。追加利上げの可能性は殆ど無いと見られるが、日銀としての現状分析に注目したい。市場心理が取り敢えず落ち着けば漸次ファンダメンタルズに関心が向けられる公算が大きく、米国の経済指標、我が国の⑤「監査の問題」などに注意したい。(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。

▼今日の株価予想/
 15,940円上回る⇒17日高値16,062円へトライ


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

週明けの米国株式は続伸だった。朝方は先週末の強い基調を受けてしっかりとした値動きだったが、その後は戻り売りに押されて、NYダウは前日比で90ドル以上下げる場面もあった。特に、短期国債利回りの急低下に示される安全性への逃避の動きが、株式市場での買い見送りにつながった。ただ、FRBが引き続き流動性を維持する姿勢を示したことが安心感につながり、取引時間の終盤にかけては切り返して、前日比で一時100ドル以上も上昇した。また、シカゴ市場の日経先物は、15800円台に戻している。

これを受けて、本日の東京市場は小じっかりのスタートになりそうだ。
週明けの米国株式は神経質な値動きながらもNYダウとナスダックは続伸し、先週の安値が当面の底値との見方が強まっている。これは東京市場にも安心感を与え、引き続き押し目買いを誘うと見られる。ただ、資金の質への逃避の動きなどから米国の金融株が反落したことは、東京市場の銀行株などへの戻り売りにつながりそうだ。また、明日から開催される日銀金融政策決定会合を前に、積極的な売買は手控えられる可能性もある。そのため、本日の東京市場は、昨日の急騰後の戻り売りをこなしながら、下値を固める動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は4日ぶりに大幅反騰となった。昨日の高値は15940円。これを上回ると、16000円の大台を回復して8月17日高値16062円へのトライとなる可能性が強い。仮にこれも上回ると、同日の安値15262円が先月から続く急落相場の底値になる。そうなると、年初来高値18300円(2月26日)から先週の安値15262円までの下落の38.2%戻しである16422円などが、上値のターゲットとなってくる。一方、下値は日経225先物の昨日の安値15710円が最初のサポート。これを割り込むと、心理的な節目の15500円が次の下値のめどになる。この水準には、日経平均株価の本日の安値15477円がある。

話題の銘柄
6971京セラ/金融市場の混乱とは無関係に強固なファンダメンタルズもつ銘柄群

ゴールドマンでは、企業の健全なファンダメンタルズ、世界経済のデカップリング、FRBによる利下げの可能性等により、世界的景気後退は回避されると見ているが、市場混乱の沈静化にはなお時間がかかる可能性が高いと指摘。信用収縮懸念が拡がる間は、単なるバリュエーション・コールは相場反転の原動力とはなりにくいとみている。むしろ、金融市場の混乱とは無関係に強固なファンダメンタルズをもち、かつ近い将来にポジティブなカタリストを期待できる銘柄に注目すべきだとしている。

こうした条件を加味したボトム・アップ・アプローチで21銘柄を参考銘柄として挙げた。
具体的には、「強い買い推奨リスト」として4銘柄(アサヒ飲料、第一三共、タムロン、三井物産)、「強い買い推奨」として2銘柄(東京エレク、スカパー)、「買い推奨」として13銘柄(日産化学、ディーエヌエー、富士写真、住友ゴム、TDK、京セラ、太陽誘電、ダイハツ、朝日インテック、ゼクス、JR東日本、NTT、ニトリ)、「中立」として2銘柄(JR東海、安川電機)を挙げた。なお、京セラ(1ドル=110円、1ユーロ=150円と保守的な為替前提を採用)に関しては、1Q決算は想定を下回ったものの、1Q業績は昔から低目であることが多く、2Q以降の業績改善やハイテクセンチメント改善を受けて上昇するケースが多いため、今年も同様のパターンとみている。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼米利下げ後のドル円/ 
ドルが持続的な上昇につながる可能性は低い


金融市場の混乱と信用収縮に対する不透明さが、実体経済のダウンサイド・リスクを高めているとし、先週金曜日、FRB は緊急FOMC 会合で公定歩合の50bp 引き下げなどの措置を決定した。今回の決定を受け、ドル/円レートは東京市場で115 台まで反発した。FRB が市場の混乱の収拾にもう一段踏み出したことで、市場参加者の信用懸念が後退したと報道されている。

しかし、クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/ Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、「持続的な上昇につながる可能性は低い」として、イベント・ショック後の資本フローと為替レートの方向性を3つの局面から考察した――。

<第1局面のポジションの手仕舞いはほぼ一巡した>

第1 局面のポジションの手仕舞いはほぼ一巡した。現在は、第1局面から第2 局面への移行期であると考えられ、「債務国-債権国」間の資本フローの関係から赤字国通貨は圧迫されやすい局面になっている。第3 局面では、投資家はイベント・ショックからファンダメンタルズへの回帰を模索することになるが、現段階では、サブプライム問題の実体経済への影響は不透明。
90 年代以降では、ロシア危機後のドル/円の下落幅の大きさや、調整のスピードの速さの点から、今回の状況をロシア危機後と類似しているとの指摘が多い。当局が流動性供給によって対処したところも同様である。

▼FX相場予想/
 一旦、落ち着きを取り戻すのが先じゃないか?


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

驚いたなぁ。昼に書いた後から、今度は円売り攻勢で上をやりにいった。
で、夜は反落して昼の値段に戻ってきた。夜中はダウが13000接近で円買われ、踏ん張ったら戻り? だから中身なんて無さそうだってのに・・・。まったく。今週も4時過ぎからちょこちょこやんのかね? 身体持たんよ。一旦は落ち着きを取り戻すのが先じゃないかと思うのですが?(8月21日。火曜日。献血記念日)

▼米FF利下げとドル円/
 米株価=プラス、ドル円=ドル売り円買い材料


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は、「ひとりごと」として、為替相場について、概ね次のようにコメントした――。

ドルの公定歩合に関しては、先日書いた通り。
FEDは、政策金利(FFレート)を引き下げたくないのだが、クレジット・クランチ(信用収縮)を
回避するために、公定歩合を下げた、と、思量する。まだ、インフレ懸念がある、と、考えているのが分かる。
そして、FEDは、もうひとつの切り札を残したかったのだろう。
なにもかも、出してしまうと、カードが、無くなる。
ドル金利(FF金利)引き下げを望む声も、聞こえてくる。
米国株式が、もっと酷い状況になれば、その可能性を否定しない。
しかし、FF金利引き下げがあれば、今のマーケットでは、米株にはプラスだろうが、
為替(ドル円)は、日米金利差縮小で、『ドル売り円買い』の材料となる、と、考える。

▼FX投資の常識/
50~100倍超のリスク許容=投資の観点から異常


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は20日、為替相場について次のようにコメントした――。

みなさんこんにちは、先週はひどい相場でした。
おそらく今回のことが終わって振り返ってみると、先週の相場が一番荒れたなということになっているような気がします。それぐらい凄い相場でしたが、相当いろんなところで傷ついた人が多いと思います。

20年もやっているとこういう相場は何度も経験していますが、しばらくこういう相場がなかったので、私も頭がやや鈍っていました。考えてみれば、これより凄い動きをしたことは、過去何度もありました。最近の為替相場が安定しすぎていただけだということですね。

相場は人間のやっていることなので、どうしても「歴史は繰り返してしまう」ということなのでしょう。これだけ荒れ相場になると、300倍や400倍というレベレッジを業者も顧客に提供できなくなってくるんじゃないかなと思います。まあ、そのほうが健全でいいと思いますが。

サブプライムローン担保証券の問題も過剰リスクを取り過ぎたことが崩壊の原因となっているわけで、やはり適正リスクというのはあると思います。いくらなんでも50倍や100倍を超えるリスクを許容するというのは、投資という観点から考えるとおかしいですね。そうなるともはや投資ではなく投機、或いは博打の域に入ってしまいます。

▼今日の長期金利/
 日足は十字線、前日大陽線にはらんだ=転換期


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#286-8) 1.565%~1.600%
・ 債券先物(9月限) 135.65円~136.