サブプライム・ショック・中国市場ウォッチ・日米株価急落ほか
■サブプライム・ショック/
FRB=9月には公定歩合追加下げかFF金利下げ
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「中央銀行の関心はマクロ経済より金融市場の機能低下に向かっている」として、つぎのような見方を示した――。
日銀は先週「生産は間違いなく上向きにあり、マクロ景気は一歩前進」(福井総裁)としながら、金融市場、とりわけマネーマーケットの機能低下を考慮して利上げを見送った。
<身体(マクロ経済)はまだ元気だが、血管に血栓ができ、血流が悪くなった状況>
FRBも同様だ。4-6 月の実質GDP成長率は4%程度に上方修正される可能性があり、OECDの景気先行指数は、世界経済がまた再加速しつつある状況を示唆している。それでも緊急に公定歩合を引下げ、21 日の財務長官、上院銀行委員会長との三者会談で、バーナンキ議長は「必要があればあらゆる手段を行使する」ことを表明した。大手投資銀行傘下のファンドがサブプライム・ローン(低所得者向け)関連で巨額の損失を被ったことで、市場に疑心暗鬼が広がり、資金調達に問題が生じるようになったためだ。
実際、マネーマーケットでは資産担保CPなどリスクのある証券には買い手がつかず、金利が大きく上昇する一方、安全なTB(財務省証券)などに資金が駆け込まれていた。短期の政策金利が5.25%であるのに対して、TB4 週間ものの金利は、一時2%を割り込むほど買い込まれ、3ヶ月ものTBも一時3%まで低下した。
【Washington Political Report】(有料)特約 ( August 18-24, 2007)
光るヒラリー・クリントン候補
19日(日)アイオワ州デモインのドレイク大学で行われたABCテレビ主催の民主党大統領候補討論会で光ったのはやはりヒラリー・クリントン候補でした。女性候補は彼女ひとりという有利さがあることもさることながら、声量、身のこなし、議論の明晰さ、知識と経験の豊富さ、女性には似合わないほどの度胸とタフさ、それに各問題に対する政策提案の準備など、大統領候補として他の候補より頭一つ抜きん出ているとの印象を与えたのは偶然ではありません。既に数年にわたって民主党の最有力大統領候補の地位を築いてきたその蓄積が今に光っています。
民主党候補世論調査ではクリントン候補は常に45%近くの支持率を獲得して断然の一位、二位のオバマ候補との差はこの1、2ヶ月開いています。選挙資金集めではオバマ候補に先を越されたため絶対的優位の状態を作るまでには至っていませんが、資金は潤沢で選挙運動には全く支障がありません。今の状況を維持してゆけば民主党の大統領候補指名はまず間違いがないでしょう。
実際にクリントン候補の最近の発言は、民主党予備選よりはむしろ大統領選本選を意識して無所属にもアピールするような中道的なものが多くなってきました。特に軍事・外交問題などでは民主党リベラルから離れたタカ派的な姿勢も目立ちます。指名獲得をしたと早合点するのはまだ危険であるものの、彼女の優位を動かすのは難しいと感じられます。(以下略)
▼中国市場ウォッチ/
米サブプライムの一次的ショックからは隔離
日米欧の中央銀行がマネーマーケットの流動性確保に追われ、米国景気の先行き不安感が強まる中で、中国政府は相変わらず景気過熱の抑制に腐心している。
<中国は、世界経済の下支え役としての存在感を再び高める>
大和総研・投資戦略部シニア・ストラテジストの児玉卓さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、「海外との金融面でのリンケージが限定的であるため、サブプライム・ショックの一次的ショックからは隔離された格好である」として次のように語った――。
中国が外部環境の変化にお構いなく高成長を続けていることは、世界経済にとってまずは好材料である。2001年のITバブル崩壊期に見られたように、米国発の需要ショックに対して、中国は世界経済の下支え役としての存在感を再び高めることになろう。2000年から2001年にかけ、G7の実質GDP成長率が3.6%から1.0%に急減する中で、輸出依存度の高いアジアの虎たちはG7よりも厳しい景気後退に陥った(例えばNIEs4カ国・地域は6.0%→1.3%)。そうした中、中国の成長率は2000年の8.4%に対し8.3%と、外部ショックをほぼ無風状態で乗り切ったのである。
▼日米株価急落/
売り一巡なら、割安感目立つ銘柄に押し目買い
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
昨日の米国株式は大幅続落となった。メリルリンチが、信用収縮による業績悪化を懸念して大手銀行の投資判断を引き下げたことが金融株や住宅関連株の売りにつながった。また、消費者信頼感指数が2年ぶりの大幅低下となる一方、発表されたFOMC議事録ではインフレへの懸念を重視する姿勢が示されたことも嫌気された。NYダウは終日軟調な値動きとなり、8月9日以来の大幅下落となった。また、シカゴ市場の日経先物は16000円を割り込んだ。
これを受けて、本日の東京市場は大幅な売り越しでのスタートになりそうだ。
とりわけ、米国市場で金融株が全面安になっていることが、東京市場でも銀行株への売りにつながる。また、114円台前半まで円相場が上昇していることは、再び輸出関連銘柄の重石になりそうだ。一方で、売り一巡となれば割安感の目立つ銘柄への押し目買いが期待でき、これが下値支えになろう。その上で、本日の東京市場は、日経平均株価の16000円という水準を意識しながら、下値を模索する動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は小幅反落。前日の安値16263円を一旦下回ったことから、8月27日の高値16504円が目先では天井になった可能性がある。昨日の安値16192円を下回ると、8月23日の安値16093円が次の下値のめどである。一方、上値は昨日の高値16343円が最初の抵抗線。これを上回ると、次の節目は16400円となる。なお、終値で見ると、先週木曜日からは16316円(8月23日)~16248円(8月24日)という上下70円弱の狭いレンジに収まっていることから、ここ4日の相場は保ち合いといえる。したがって、終値がこのレンジからいずれに放れるのかが、短期でのトレンドを見極める意味で注目される。上方向ならば、年初来安値15262円(8月17日)からの短期上昇トレンドの継続として16504円にトライする可能性が強い。一方、下方向ならば、短期上昇トレンドはひとまず終了し、15262円~16504円までの上昇の38.2%押しとなる16030円、そして50%押しの15880円までの調整が予想される。また、15957円(8月22日)はマド埋めポイントであり、これも下値のめどになる。
話題の銘柄
5987オーネックス/風力発電が新たな柱に加わり、収益拡大・株価上昇へ
コスモでは、「前07年6月期連結業績は、売上高で前年同期比6%増の67億円、営業利益で同4%増の11億円、経常利益で同5%増の11億円と、中間期上方修正した会社計画通りの決算となった。今期業績について会社側は、増収減益を計画している。しかしながら会社計画は、売上高でほぼ山口新工場の売上増加分しかみていないことや、原材料価格などの費用を厳しく想定しており、保守的な印象が強い。今期業績は、会社計画を上回る増収増益が続き、引き続いての過去最高益更新を当社では予想する」、「エネルギー資源の枯渇や地球規模での環境問題が顕在化するなか、クリーンで無尽蔵の風を利用した風力発電の導入が世界的に活発化してきている。同社は、高い熱処理技術力が評価され、三菱重工業が製造する風力発電用部材の重要保安部品である増速機用ギアの熱処理をほぼ独占受注している。三菱重工業は、米国の風力発電会社から大量の受注を獲得するなど風力発電事業拡大に向けた取り組みを強化しており、現状の年間400メガワット体制から08年度には3倍に当たる1200メガワット体制へと拡充する方針。オーネックスは、前期に増速機用専用工場として山口第2工場を立ち上げた。今期同工場の売上高は3億円程度であるが、風力発電需要拡大を背景に今後幾何級数的な売上拡大が見込まれる。同社収益は、自動車、建機、産工機以外に風力発電という新たな柱が加わり、中期的な拡大が見込まれよう」と指摘。今2008年6月期連結経常利益を会社計画10.5億円(EPS34.3円)に対し11.5億円(EPS37.7円)、来2009年6月期13億円(EPS42.9円)と予想。「株価は、今期予想PERで14倍台の水準まで上昇してきているものの中期的な収益拡大が見込まれることを勘案すると、依然割安感がある。また、今後、環境・風力発電関連銘柄として同社に対する評価、注目度はさらに高まっていくことが予想され、株価上昇が期待できよう」と指摘。レーティング「A」を継続した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼円113円台急伸/
案の定!「今回の戻り相場は怪我人を増やすだけ」
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
やっぱりね、という展開。
今回の戻り相場は怪我人を増やすだけと述べておいたが、本当にそうなりつつある。皆が逃げたいレベルには戻れない。過去の思い出は蜜の味。サブプライムの問題は解決近しというようなコメントも散見されるのだが、続々と新手の情報ばかり入ってくる。真偽のほどはわからないが、解決に向かっているようには見えない。
日経新聞に例の世田谷のおばちゃんの事とクリック365の事が書いてあったが、あれはその通りだよ。ふざけた税制だと思う。その点に関してはおばちゃんに同情するよ。ただ、彼女のせいでそんなに簡単に儲かるのかということで、葛飾のおじんや品川のおばんなども続々と参加してきているようで罪作りかもね。ただその葛飾のおじんや、品川のおばんたちは何を狂ったのか信用金庫や銀行でやるんだってさ。あんな馬鹿高い手数料を払って、いい鴨だよ。
<日本の為替はますます世界からかけ離れていくよ>
クリック365を特別扱いするのは役所の勝手だから別にコメントなし。
ただ、スワップを1本値段にするなどという33年間聞いたこともないような制度には首を傾げるし、通貨数の少なさはお粗末過ぎると思っている。ドルスイスができないと聞いてひっくり返ったもの。日本の為替はますます世界からかけ離れていくよ。例の業者の資本金の事も前代未聞で海外の連中によく聞かれるもの。私の答えは常に、日本だから、で済ませている。( 8月29日。水曜日。もうすぐ学校だあ、と思う日。)
▼円113円台急伸/
ドル円は、大噴火の跡115.00境にムードが一変
元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は28日、為替相場について、「ひとりごと」として概ね次のようにコメントした――。
ドル円が、115.00アラウンドの、微妙にヤバイとこで、立ち止まっている。
ドル円は、115.00より上にいると、上昇するような気分になるし、115.00よりも、下にあると、
さらに下落するような気分になる。
何年か以前に、財務省・日銀が、ドル円レートが、下落しないように、大量の「ドル買い円売り介入」を実施した。調べるのが、面倒なので、うろ覚えの数字だが、32兆円の大量介入じゃなかったかな?
その際の、ターゲット・レート(サポートを目論んだレート)が、115.00だった。
あれ以来、ドル円の115.00は、常に、意識されるレートになった!
大噴火の跡とか、広島の原爆ドームとか、大災害や大事件(大人災)のモニュメントみたいなもの。
マーケットは、115.00の値覚えをして、忘れていない、と、いうこと。
馬鹿なことやったよね!
私も、115.00を見る度に、広島・長崎の原爆を思い出すように、大量介入を思い出すのだろう!
金融政策で、対応すべき問題で、安易な介入は、すべきではない。
結局、介入が、負けてるし!『無理が通れば、道理が、引っ込む』と、いう訳ではない。
さて、115.00で、止まっているわけは、無かろうし、どーなるのかねぇ・・・?
この与件で、ドル円を買うのは、絶対に、嫌だ!(^O^)/
▼波乱の高金利通貨/
不安定な相場では、「仕手通貨」に変身する!
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は28日、高金利通貨の見通しについて次のようにコメントした――。
27日まで、円安傾向であったが一夜にしてムードが変わってしまいました。
特に変動率で見ると ランドやNZドル、などのマイナーな通貨での値動きが激しくなってきます。現在のような不安定な相場のときには、それまで高金利で人気のあった通貨が一変して仕手通貨になってしまいます。たいした材料もない中で大きく動いてしまったりする状態がまだまだ続くのでしょう。
こういうときは、うまくはまれば儲かるのですが、方向感がない分、非常に難しい。
中には儲かる人もいるでしょうが、儲ける確率はかなり低くなってきます。売り買いのポイントを事前に決めて、そのレベルにくるまでじっと待つか、非常に短い時間の流れについていくか、はたまた、レベレッジをぐっと抑えて、じっとスワップを稼ぐか などのやり方を工夫する必要がありそうです。
▼今日の長期金利/
株価急落を見ながら「質への逃避」の動き燻る
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#286-8) 1.585%~1.620%
・ 債券先物(9月限) 135.40円~135.75円
<シナリオ>
長期金利は弱含みもみ合い。昨日の米国市場の流を引き継いで、株価急落を見ながら、
「質への逃避」の動きがくすぶる。
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、米系大手証券の銀行に関するレポートとFRB議事録でインフレ懸念が示されたことで280ドルの急落。これを受けて日経平均も一時400円を超える下落となった。
午前の東京外為市場=為替は再び、サブプライム問題が再燃する気配が出て、ドル安・円高が進んだ。ドル円相場は東京市場では午前、114円割れとなった。ユーロ円は154円台で推移している。
★大和証券グループ系投資会社=株式会社旭川グランドホテルの事業譲受
大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:渡辺秀雄氏)は、同社の関係会社を通じて、日本製紙株式会社(本社:東京都千代田区、社長:中村雅知氏)が保有する株式会社旭川グランドホテル(本社:北海道旭川市、社長:佐藤行信氏)の発行済の全株式を取得する契約を締結致した。なお、当該株式の取得は平成19年9月末までに行なうことを予定している。
http://www.daiwa.jp/CACHE/japanese/press.cfm
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
日本リテールファンド投資法人(8953)<三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社>
■08/28資産の取得に関するお知らせ【おやまゆうえんハーヴェストウォーク】
■08/28資産の取得に関するお知らせ【イトーヨーカドー四街道店】
■08/28資金の借入に関するお知らせ
http://www.jrf-reit.com/ir/index.html
松下電器産業株式会社(6752)
□パナソニック コミュニケーションズがIP電話普及推進センタの
「IPTPC(R) VoIP認定技術者資格制度」に参加
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1kj_2DF_45_kqp
ソニー株式会社(6758)
■S-LCD、第8世代TFT液晶ディスプレイパネルの出荷を開始
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200708/07-077/index.html
トレンドマイクロ株式会社(4704)
■ストックオプション(新株予約権)の付与に関するお知らせ
http://www.trendmicro.com/jp/about/investors/overview.htm
Posted by Yen-Dokki at 2007年08月31日 17:48