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サイバノミクス金融・経済レポート
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2007年08月30日

今週の株式相場・海外株式市場・今日の株価予想ほか

■今週の株式相場/
 海外株式、為替相場睨みの動きを余儀なくされる


新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は27日、今週の株式相場について予想レンジを日経平均で16200~16600 円として、次のようにコメントした――。

今週の東京市場は引き続き戻りを試す展開と予想する。各国中央銀行の継続的な資金供給、リスク・リダクションを背景とした「負の連鎖」の小康状態を示す様々な事象などを受けて、(1)信用収縮への懸念は相当程度後退している。サブプライム・ショックの震源地である、米国の経済指標が良好な点も大きい。今週以降は米国の住宅問題が(2)ファンダメンタルズにどの程度の影響をもたらすのかという側面を吟味する局面に入ると考える。日米の株価は米国の経済指標、(3)個別企業の決算あるいは(4)要人発言などを睨みながらの動きとなろう。国内要因として改造安倍内閣の(5)閣僚人事、自民党執行部人事にも注目したい。
(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。

▼海外株式市場/
  利上げ・利下げよりも、声明文・会見などに注目


米国のサブプライム住宅ローン問題は、世界的な信用収縮懸念へと発展。世界中の至るところで
株価が急落し、短期、長期を問わず、資金の出し手による極端な質への逃避が見られた。

大和総研・投資戦略部シニアストラテジストの成瀬順也さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は先週、「市場の注目は、米国の住宅市場や個人消費という経済ファンダメンタルズよりも、金融当局の動向に集まっている」として次のように語った――。
<安全第一のECBの大胆な決定が招いた株価急落>
真っ先に動いたのは8月9日に巨額の資金を供給したECB(欧州中央銀行)。市中銀行の資金ショートと短期金利の急騰を抑えた点では評価されるが、何しろ金額が金額。いきなり948億ユーロと2001年の9.11米同時多発テロ直後の693億ユーロを大きく上回る過去最大となったため、却ってマーケットから深刻に受け止められ、株価の急落を招いてしまった。必要な資金量を正確に把握できず、失敗のない安全策を選んだ結果と言える。
<危機対応に手慣れたFRBは「大人の対応」>
一方、米英は大人の反応。FRB(米連邦準備制度理事会)は直ぐに追随したものの、声明はECBの「無制限」の資金供給に対して「必要に応じて」。実際、FF レートを誘導水準に抑えるための資金供給に徹している。BOE(英イングランド銀行)に至っては緊急措置を行なわず、声明も13日になって「これまで通り・・・」と平常営業(!?)していることを告げるだけのものだった。かと思えば、FRBは8月16日に緊急FOMC(連邦公開市場委員会)を召集。公定歩合を0.5%pt 引き下げ、5.75%とした。タイミングも方法も絶妙。メンバーの一人がFOMCを欠席してまでも当初の予定をこなすなど巧妙に隠蔽したうえで、利下げ(FFレート誘導水準)回避でインフレ・リスク台頭を抑えつつ、金融システム・リスクを低下させることに成功した。

▼今日の株価予想/
16,263円割り込むと、下値探る動き強まりそう


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨日の米国株式は反落した。発表された住宅販売の在庫が1991年10月以来の高水準になったことや、リーマン・ブラザーズが住宅金融大手カントリーワイドの業績見通しと目標株価を引き下げたことを受けて、住宅関連銘柄が売られ、さらに金融株の下落につながった。ただ、欧米の中央銀行による流動性供給で信用収縮懸念が後退しているために売り込む動きにはつながらず、NYダウは13300ドル台を維持した。

これを受けて本日の東京市場は、戻り売りが上値を押さえそうだ。
昨日の東京市場は先週末の米国株式の急騰という支援材料を受けて上値を試したものの、注目される戻りのめどの1つに届いたことから、利益の確定売りに上昇幅を急速に縮めた。さらに、週明けの米国株式が反落したことに加えて、円相場が強含んでいることは戻り売りを誘いそうだ。なお、新内閣に対する評価を見極めたいとする向きもあり、これも手控えにつながろう。その一方で、好業績銘柄や割安感の強い銘柄については、機関投資家を含めて押し目買いを狙う向きも多く、これが相場の下値支えになりそうだ。ただ、本日の東京市場は戻り売りが出やすい状況で、上値の重い展開になりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は16301.39円+52.42と反発。年初来安値15262円(8月17日)を底値とする短期上昇トレンドは継続中である。上値を16504円まで伸ばし、8月15日安値16433円からのマドを埋めるとともに、年初来高値18300円(2月26日)~年初来安値までの下落に対する38.2%戻し16422円も達成した。しかし、上昇幅を大きく縮めたことで、昨日の高値が目先での高値になる可能性もある。したがって、昨日の安値16263円を割り込むと下値を探る動きが強まりそうだ。その際には節目の16200円、16100円に加えて、15262円~16504円までの上昇の38.2%押しとなる16030円が下値のめどになろう。一方、昨日の高値を越えると、年初来高値~年初来安値までの下落の50%戻し16781円が目標値になる。ただし、8月2日安値16652円、6日安値16675円、そして10日安値16651円という、かつてのトリプル・ボトムがあった16600円台は強い上値抵抗線になりそうだ。

話題の銘柄
6367ダイキン工業/空調売上高は創業以来初めて欧州>日本=目標株価大幅アップ

クレディ・スイスでは、「ダイキン工業および競合他社への取材などを踏まえ、同社の目標株価・業績予想を更新する。以下のように欧州での空調の拡販継続などから今来期とも市場コンセンサスを大きく上回る業績を予想する」、「日本における空調の販売不振継続と化学事業の伸び悩みというマイナス要素はあるものの、欧州では普及率が20%程度と低い住宅用空調が第1四半期に続いて高水準の販売が継続、産業用空調も好調に推移していると同社ではコメントしている。この結果、07年度地域別空調売上高は、当社では欧州売上高を4090億円(前期比83%増)、日本売上高を3950億円(同12%増)と予想し、1924年の同社創業以来初めて、欧州空調売上高がマザーマーケットである日本を上回る可能性があると予想する。足下の円高傾向が懸念材料だが、同社の07年度為替前提は1ドル=115円(1円変動の営業利益への影響は約1億円)、1ユーロ=155円(同3億円)であり、業績への影響は限定的と見る(当社為替前提も同社と同じ)」と指摘。

今2008年3月期連結営業利益を会社計画1170億円(EPS178.7円)に対し従来予想891億円(EPS196.2円)から1245億円(EPS230.5円)へ、来2009年3月期同949億円(EPS209.2円)から1510億円(EPS294.8円)へ上方修正し、新たに2010年3月期連結営業利益を1710億円(EPS337.8円)と予想。投資評価を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」へ、目標株価を従来の3350円から5900円(08年度予想PER20倍)へそれぞれ引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼内閣改造と円相場/ 
短期的な影響はほとんどなし、中長期でも一時的


クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、新内閣発足による円相場への影響は、短期的には、米サブプライム問題の行方が市場の焦点となっており、ほとんどないとする一方、こう語った。

「中長期的には、与謝野氏が官房長官に就任したことで、日銀の金利正常化には追い風となる可能性が高いであろうし、参院選挙大敗後の財政政策が幾分緩和気味になると予想され、円にはポジティブに作用するかもしれない。ただ、当社では、現在、日銀の追加利上げは年内1 度に止まると予想しており、今回のサブプライム問題が収束し、グローバル経済の堅調さが確認されれば、内外金利格差によって再び円安地合いに戻る余地があろう。」

▼ドル円ウォッチ/
  家康公曰く“重荷を負うて遠き道を行くが如し”


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

いくらロンドンが休みとは言え、またいくらサプライズがなかったとは言え、この動きは異常に疲労困憊的に見える。ただ問題はあまり休ませると全く仕事をしなくなる通貨があるということだ。

そう、ドル円。
こいつは珍しく動いているのだよ。だからずっと働かせておいたほうが良いのかも知れない。
それにしても今週くらいは円安回復がある程度もうちょっと進むと思っていたが、徳川家康的に、“重荷を負うて遠き道を行くが如し”。
そういえば遺訓の後半は、“勝つことばかり知りて、負けることを知らざれば、害その身に至る”
となっている。だが、私は将軍に言いたいと思うのである。負けることばかり多ければ、害その身に至る、と直してくれと。また、己を責めて人を責めるな、となっているが、己を責めてばかりいると暗い奴になるし、人を責めないとストレスが溜まるよ、と言いたいのである。おそらく、この進言を受けて、将軍は即刻私の首を刎ねるだろうけど。(8月28日。火曜日。満月、と思う日。)

▼FX投資講座/
  外為市場オリジナルの「年間スケジュール」公開


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は27日、自著『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』より、次の野とおり、「外国為替市場オリジナルの年間スケジュール」を抜粋、引用して紹介した――。
外国為替市場は、1月から「よ~いドン!」で始まります。
ですから、「年間スケジュール」は、1月になってからではなく、12月のうちに考えておくことなのです。相場は、私たちの都合を聞いてはくれません。しかし、毎年、決まりきったパターンがあります。ですから、「12月のうちに考えておくこと」ではあるけれど、一度、覚えてしまえば、毎年の年間スケジュールは、ほぼ同じです(イースターの時期が違うのですが、それも大差がありません)。

外国為替市場の年間スケジュールを見てみましょう。

1月 【頑張る月】
   まずは、リハビリ(12月は、のんびりしているので)。トレンドを調べる、チャートを調べる、12月中の
ニュースを紐解くなど、確認の作業から始めます。
2月 【もっと、頑張る月】
3月 【もっと、もっと、頑張る月】
   「イースター」が3月にある場合は、小休止を入れます。
4月 【後半のゴールデン・ウィークに備える月】
   ゴールデン・ウィークはポジションを取らずに、いったん休憩。
   「イースター」が4月にある場合は、そこも休憩します。
5月 【ゴールデン・ウィーク明けから頑張る月】
   まずは、リハビリ(ゴールデン・ウィーク中は、のんびりしているので)。
   1月と同じように、確認の作業から始めます。
6月 【しっかり、頑張る月】
7月 【夏休み(サマー・バケーション・シーズン)】
   夏休みのスタートは、米国の「独立記念日」(7月4日)から。
8月 【夏休み(サマー・バケーション・シーズン)】
   夏休みの終了は、ロンドンの「レイト・サマー・ホリデー」 (8月の最終週の月曜日。サマー・バンク・ホリ
 デーとも言う)まで。7月~8月の夏休みは、年によって、そのスタートが遅れる場合があります。
   しかし、夏休みの終了は、「レイト・サマー・ホリデー」までで、だいたい不変です。
9月 【頑張る月】
10月 【もっと、頑張る月】
11月 【12月に、ちゃんと休めるように、もっと、もっと、頑張る月】
12月 【クリスマス・シーズン=何もしない月】
    「こんな時期に相場をやっているヤツは、負けたヤツ」と、横目で眺めていればOKです。

▼今日の長期金利/
 20年債入札を波乱なく通過⇒安心感から弱含みへ


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#286-8) 1.595%~1.625%
・ 債券先物(9月限) 135.30円~135.60円

<シナリオ>
長期金利はもみ合い。20年利付国債入札に対する警戒感から強含みで始まるが、入札を波乱なく通過すると安心感から弱含みに転じる。米長期金利の低下基調も寄与する。

債券先物チャート
9月限の日足は上影陽線で水準を切り下げ、
転換線(135.51円)を久しぶりに割り込んだ(8月9日以来)。
【チャート・ポイント】
141.32円:2004年6月8日のザラバ高値
140.56円:倍返し[130.76円vs.135.66円]
136.37円:8月22日のザラバ高値
136.04円:50%水準[130.76円vs.141.32円]
135.78円:マド埋め(8月22日のザラバ安値)
135.円:5日移動平均
135.66円:06年12月4日のザラバ高値
<135.60円:本日の9月限予想レンジ上限>
135.51円:転換線
≪135.44円:昨日の東証9月限終値、前日比▲0.09円≫
≪135.40円:昨日のLIFFE先物9月限終値≫
<135.30円:本日の9月限予想レンジ下限>
135.10円:8月23日のザラバ安値
134.52円:マド埋め(8月14日ザラバ高値)
134.34円:基準線
133.44円:マド埋め(8月9日ザラバ高値)
133.21円:50%水準[130.76円vs.135.66円]
130.76円:6月13日のザラバ安値

ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は朝方、米国株安を受けて100円ほど下げて始まったが、次第に好業績銘柄の押し目買いから切り返してプラスに転じた。日経平均 が終値で前日比+30.67円高の16332.06円、またTOPIXも同+2.42高の1590.18、JASADAQ指数は同+0.52高の73.52となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、海運業、不動産業、卸売業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替はやや円高気味に推移。ドル円相場は115.63-115.68円前後で推移、ユーロ円は157.64-157.69円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□市場買付による自己株式の取得結果に関するお知らせ(8月24日)
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1k4_2DF_44_kqp
□NTTドコモ向け「P704i」の納入を開始
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1k1_2DF_44_kqp
□松下電池製ノキアブランドのリチウムイオン電池パック「BL-5C」の
 自主交換にかかる費用に関するお知らせ(8月24日)
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1k2_2DF_44_kqp
□ノキアと松下電池、BL-5C電池交換対応コストに関して合意(8月24日)
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1k3_2DF_44_kqp
本田技研工業株式会社(7267)
■株主通信 No.134を掲載しました。
http://www.honda.co.jp/investors/kabunushi-tsushin/

積水ハウス株式会社 (1928)
■建設業法に基づく監督処分について
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2007.html

Posted by Yen-Dokki at 2007年08月30日 19:46
 
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