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サイバノミクス金融・経済レポート
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2007年08月29日

株安と逆資産効果・株式投資戦術・今日の株価予想ほか

■株安と逆資産効果/
  若年層消費拡大=個人消費の株価への感応度を低下


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は24日(金)、今回の株価下落による逆資産効果について、次のような見方を示した――。

(1) 家計部門の金融資産時価は国内株価の変動を最も強く受ける
(2) 実際、足元の市場の混乱の下で減少した資産時価のうち、87%は国内株価の下落に起因するものと推計
される(海外株価下落や円高の影響は相対的に軽微)
(3) 若年層消費の拡大などを背景に国内株価と個人消費の相関は低下しており、国内株価が下落したからと
言って、個人消費見通しを大きく引き下げるのは時期尚早である

<家計の金融資産時価に最も影響が大きいのは「国内株価」>

世界的な株価下落と円高の同時進行を受けて、国内個人消費に対する逆資産効果を懸念する声が出始めている。そうした状況を踏まえ、逆資産効果をどのように捉えるべきか、ファクトを中心に、今一度整理しておこう。

▼株式投資戦術/
  長期なら割安になったシンボルストック「4銘柄」


大和総研・投資戦略部チーフ・ストラテジストの三宅 一弘さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は先週、日本株の底入れは震源地の米国株の底入れが不可欠として、「今後、数ヵ月、底値を探る動きか」と語った――。

<07年度末TOPIX予想値は、従来の2,000 から1,900に引き下げ>

ポイントは、(1)9~10月の主要国の金融政策、(2)欧米企業の7~9月期決算発表、(3)ヘッジファンド決算、(4)秋の臨時国会での与野党攻防などの難点を織り込みながら、底値を固めるとの見方。

TOPIX の予想値は、今後1 年間の各期に対して、大幅に下方修正する。07年度末のTOPIX 予想値は従来の2,000 から1,900に引き下げる。今後の安値1,450。サブプライム・ローン問題をきっかけに投資資金一般にリスク回避指向が強まったこと、副因として国内政治情勢に不透明感が高まったことによる。

長めの投資スタンスで、リスク許容度が大きいのであれば、底入れ後を視野にした物色戦略が考えられる。今次上昇相場の主役銘柄(シンボルストック)の押し目買いを勧める。新興国台頭を契機に03 年春以降スタートした今回の上昇相場の市況性格や物色内容などは、足元の深刻な下げなどを踏まえても基本的に維持されているとみている。信用不安などに伴い急落し、割安となったシンボルストックは中長期のスタンスで言えば魅力的と考えられる。

シンボルストックの有力候補としては、
コマツ(6301)、三菱商事(8058)、商船三井(9104)、トヨタ(7203)などが挙げられる。

▼今日の株価予想/
 先週の高値を更新し、改めて上値を試す動きへ


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

先週末の米国株式は大幅反発となった。発表された耐久財受注や新築住宅販売件数が市場の予想を大きく上回ったことが米国景気や住宅市況への悲観的な見方を払拭し、株価は大きく上昇した。住宅関連銘柄が買われ、また原油相場が今月最大の上昇となったことから素材関連銘柄も反発して、NYダウは100日移動平均線の上の水準に回復した。なお、シカゴ市場の日経先物は16500円に迫っているこれを受けて、本日の東京市場は大幅買い越しでのスタートになりそうだ。

前週末は急落後の反発も一巡したと見た向きからの戻り売りに上値を押さえられた。また、新たな買いのタイミングを探る向きも、次の押し目を待つ姿勢を強めて手控え気分が強まった。しかし、先週末の米国株式が大幅反発となったことで、あらためて上値を買う動きがみられそうだ。買戻しに加えて、押し目では割安感が強まった銘柄や、米国景気の底固さを背景にして素材や輸出関連銘柄などへの物色が期待できる。なお、組閣に関しては改革の促進が期待できる陣容となれば、これも相場の下値支えの材料になろう。したがって、本日の東京市場は先週の高値を更新してあらためて上値を試す動きになりそうだ。
テクニカル分析
先週末の日経平均株価は反落。ただし、8月17日の安値15262円を底値とする短期上昇トレンドは継続中である。次の上値のめどはマド埋めとなる8月15日安値16433円。また、年初来高値18300円(2月26日)~年初来安値15262円(8月17日)までの下落に対する修正と見ても、その38.2%戻しは16422円となる。これを超えると、50%戻しは16781円だが、これはちょうど8月14日安値16747円からのマド埋めでもある。ただし、8月2日安値16652円、6日安値16675円、そして10日安値16651円という、かつてのトリプル・ボトムがあった16600円台は強い上値抵抗線になりそうだ。一方、下値は、仮に本日の相場が大きく上昇して始まると、8月23日高値16333円、24日高値16329円がある16300円台前半が下値支持線になろう。

話題の銘柄
9104商船三井/好調な第1Q決算と足元の株価調整を考慮=目標株価1900円

同社が7月に発表した1Q(4-6月期)決算は、経常利益が前年同期比82.3%増の645億円で着地。みずほでは、好調だった1Q決算を踏まえて、今期業績予想を上方修正した。修正理由は、◇当面は高水準の業績が期待できること、◇足元のドライバルク市況が前提以上で堅調に推移していること、◇現行の会社予想については保守的なこと――など。

一方で、◆ドライバルク市況は今後減速基調に転じる、◆為替や燃料油等のマクロ前提も悪化基調にある、◆来年度のコンテナ運賃動向も楽観できない、――などの見方から、来09年3月期以降の業績予想に収支悪化リスクを織り込んだ。同社は邦船大手3社の比較で、引き続きドライバルク市況による業績変動が最も大きく、来期以降は、今08年3月期の市況水準の反動で減益が避けられないと見込む。これらは投資収益率や利益水準への評価を損なうものではないが、年末頃からはコンテナ運賃交渉への関心が再度高まることで、株価の上値が重い局面に入る見通し。

今後の業績については、経常利益ベースで、今08年3月期を、会社計画2300億円(EPS 121.3円)に対し、2315億円→2445億円(EPS 132.6円)、来09年3月期を2145億円→2290億円(EPS 123.8円)、10年3月期を2115億円→2255億円(EPS 119.2円)と上方修正。足元の株価調整幅が大きかったことも考慮して、投資判断を「3」→「2」へ、目標株価を1750円→1900円(来期PER15.3倍)へと引き上げた。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼FX相場予想/
 今後も、米株安・円高のリスクは残ると予想する


大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は先週末、ドル円相場の見通しについて、「FRBは声明文から判断して、FF レートの引き下げに動く可能性もある」と語った。

<先週の円安傾向は、サブプライム関連の悪材料が少なかったため>

ECB、FRB、日銀などは短期金融市場への潤沢な資金供給を行い、金利上昇を抑えている。
こうした中銀の姿勢をみて市場に安心感が広がったのか、リスク回避の動きが弱まり、20日週は株高・円安傾向に。日銀が利上げを見送った23 日には一時117 円をつける場面もあった。ただし、亀岡さんは「サブプライム関連のファンド閉鎖や企業破綻など悪材料が比較的少なかったことも大きいのでは・・・」と見ている。

今後の見通しについては、(1)米住宅市場と金融市場の負の連鎖が収まるか、(2)住宅・金融市場の悪化が米経済全体に波及するか、といった点が焦点になると言う。

まず、(1)住宅販売は今のところ弱い。住宅価格が下落すると担保価値の下落により借り換えが困難になり、住宅ローンの延滞率が上昇してサブプライム問題は基本的に解決されない。(2)特に株安による逆資産効果で個人消費が減速すると、米経済全体への影響は甚大だ。すでに一部調査では大幅に消費者マインドが悪化しており、実体経済への波及は起き始めているようだ。そこで、「米株安・円高のリスクは残るだろう」と言う。

■転換!FX投資戦術/
 キャリー取引はすでに終焉=今後はトレードへ


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は26日(日)、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

再び、ジンクス的中。私の不在の1週間、特に後半はレートを見れなかったのだが、大きく変動したようである。これからは私の不在予定を調べておくと良いだろう。
前週の予想は、円反転下落。
そして、円の下落を眺めて、再び、キャリートレード復活だとか語る人々が出てくるだろうとしておいた。思っていた通りなのでこちらは逆に驚いた。キャリートレードはすでに終焉している。
何度も書くが、キャリートレードに不可欠なものは、安定した上昇トレンドである。放置して何もしないで、ショッピングやディナーに出かけるような為替はもうやってはいけないのである。今後は、買ったり売ったり、つまりトレードをしなければいけなくなる。だからキャリートレードだけに興味があったり、それで儲けてきた人たちは手を引くべきなのである。とか言っても別に私の金でもないから別に構わないけど。市場と墓場は隣通しなのだ。
<本格的投げ相場が、今回、起きたとは思っていない>
トレードをしなければならないとなると、一生懸命、勉強したり、学ばなければならなくなる。
だからそういうことがめんどくさくて、手っ取り早く儲けたいという人はやらないほうが良いと考えるのだ。本当の意味の本格的投げ相場が今回起きたとは思っていない。本格的な投げ相場は、ユーロ円が20円落ちて、10円戻れるような相場ではない。だから今回の相場は大きかったものの歴史的に見れば、騒ぐほどの大きなものではなかったのである。

今週はどうなるのか? 一緒に考えませう。
考えながら相場を張るのはポーカーをやるようなもので、それはそれで楽しいもののはずである。日本が将来どうなるか、など考える必要はない。明日の相場だけ考えれば宜しい。(8月26日。日曜日。日本の夏は8月ー9月に変更になりました、と思う日。)

▼ドル円市場/
 負けた市場参加者の怨念で、変にハイ・リスク化


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は25日(土)、「ひとりごと」として為替相場について、概ね次のようにコメントした――。

8/23のひとりごとで、ドル円は、やりたく無い、と、言った。
『綾取り』は、主義で、嫌いだからだ!
相変わらず、ドル円には、『歪み』が、在って、どーしても、嫌だ!
その感覚は、変わらない!
そして、さらに、以下のように書いた!
『ただし、私は、やりたくないが、どーせ、やるなら、ユーロ円(クロス円)のロングが、効率的かな、とは、思う。当たれば、ベスト・パフォーマンスなのも、理解している。でも、そーするくらいなら、ユーロドルのロングを取る!』。まあ、おおむね、その通りに、動いている。
ねっ! 『そんなに、外しませんヨ!』って、言ったでしょ?
ユーロ円(クロス円)のロングでも、ユーロドルのロングでも、結果は、変わらないかも知れませんが、ドル円に、タッチしないで、---絡んでいない、で、---無用のリスクを避けただけ、ユーロドルのロングの方が優ります!
---ドル円は、負けた市場参加者の怨念で、変に、ハイ・リスクになっています。
自分がヤラレタカラ、同じように、コロシテヤル、と、考えている人が、多いのでしょうネ。
---(^O^)/
ところで、マーケットの動きは、その程度には、当たります(当てます!)、って、つい、先日、読者のみなさんに、ケンカを売ったでしょ!? 覚えてます?(^O^)/
読みたくない方は、ドーゾ、読まないでください!(^O^)/
(ちょっと、チョーシに乗っています!)
(当たっている時は、チョーシに乗って、『サル』になります!)
(もーすぐ、謙虚に、『反省』の時が、来ます!)
(いつものパターンです!!)(^O^)/
言わなきゃイーノニねっ!! アハハ・・・。

▼今週の長期金利/
 心理的節目1.60%に付かず離れずの揉み合い


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#286-8) 1.550%~1.630%
・ 債券先物(9月限) 135.15円~135.85円

<シナリオ>
長期金利は、心理的な節目の1.60%に付かず離れずの揉み合い。
急速な「質への逃避」の動きこそ先週で一服となったものの、金融収縮懸念がくすぶっているうえ、「9月利上げ」観測も後退し、債券が買われやすい地合いは続く。月末恒例のデュレーション長期化の動きもあって、低下余地を探る場面も。ただ、1.50%台前半という水準は景気後退や金融緩和が視野に入らないとキープ困難なゾーン。今後2度の利付国債入札も、クーポン引き下げにより需要動向にやや不透明感がある。低下余地は広がらない。

ポイントは(1)サブプライム・ショックはより厄介な「第二幕」へ、(2)日銀とFRBの相次ぐ要人発言、(3)久しぶりの固定利付債入札と月末のデュレーション長期化。

債券先物チャート
9月限の日足は下影陰線で上のマド埋め(135.78円:8月22日のザラバ安値)をうかがった。前日に急落したが、転換線を引き続き上回っており、上昇軌道をキープ。

ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、その他金融業を除きほぼ「全面高の展開。7月の米新築住宅販売などの経済指標が市場予想を超えたことから、米国株は142ドルの大幅上昇。これを受けて、日経平均 が終値で前日比+172.92円高の16421.89円、TOPIXも同+17.15高の1603.00、JASADAQ指数は同+1.01高の73.23となった。業種別株価指数の騰落率ランキングは不動産業、情報・通信業、銀行業、保険業など内需関連が上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は、ドル円相場は116.25-116.30円前後で推移、ユーロ円は158.98-159.00円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□マルチアプリケーション対応非接触ICカード・リーダライタ累計10万台販売を達成
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1jG_2DF_43_kqp
□業界最小(*1) 消費電力、業界最高速(*2) I/Fの液晶TV用ソースドライバLSIを開発 (8月23日)
 http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1jH_2DF_43_kqp
 (*1) 2007年8月23日現在。駆動電圧、負荷条件、周波数を同一条件にした上の1ch当りの消費電力。
 (*2) 2007年8月23日現在。業界標準インタフェース量産適用品種比較。

Posted by Yen-Dokki at 2007年08月29日 17:48
 
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