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サイバノミクス金融・経済レポート |
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■日銀と欧米銀行決算/
欧米当局=7-9月期銀行決算ショックに備える姿勢
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、「銀行決算ショック対応に入る当局」として次のような見解を示した――。
ポイント:
ECB は3ヶ月という長期間のレポ・オペによる400億ユーロの資金供給に踏み切った。FRB は既に公定歩合貸出の期間を30 日間に延長しているが、同措置は次回FOMCでの継続が決まるだろう。欧米当局は、7-9月期の銀行決算が市場に与えるショックに備える姿勢を打ち出した。日銀の追加利上げは9月会合でも見送られる公算にある。
<FRBは、意図した市場機能の回復は空振りに終わった>
FRB の公定歩合引き下げは、これまでのところ、株式市場の安定化には寄与しているが、インターバンク市場におけるカウンターパーティ・リスク・プレミアムの縮小には失敗している。FRBは貸出期間の延長措置を決めるなど、公定歩合貸出を積極化させる姿勢にあるが、レピュテーション・リスクから金融機関の借入が殆ど増加していないのが実情であり、意図した市場機能の回復は空振りに終わっている。こうした状況を受けて、今度は、ECBがレポ・オペの期間(通常、2 週間まで)を3ヶ月に延長し、同時に大量の資金供給に踏み切った(ECB が8月9日以降に行った資金供給は金額こそ大きかったものの、多くはクイック・テンダーと呼ばれる翌日物の資金供給であった)。
▼日米欧中銀のジレンマ/
明確な緩和シグナルを市場に出しにくい主要中銀
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は22日、市場の混乱は過去にも何度かあったとしながらも、「今回は各中央銀行ともジレンマを抱える状況の中で、明確な緩和シグナルを市場に提供しにくくなっている」と指摘する――。
<過去の市場混乱沈静化にようにはいかない?>
市場の混乱は過去にも何度かあった。
87年のブラック・マンデー、97年のアジア危機から98年のLTCM破綻へとつながった危機、その後のITバブル崩壊などだ。これらの混乱は、いずれも最後に金融当局の救済(緊急利下げや流動性の大規模供給、それも往々にしてやり過ぎる傾向)によって収まった経緯がある。
今回の米国サブプライム問題に端を発した市場混乱においても、FRBのほか、ECBも日銀も市場に流動性を供給し、信用不安の収拾に努めた。しかし、今回は各中央銀行ともジレンマを抱える状況の中で、明確な緩和シグナルを市場に提供しにくくなっている。
▼経済指標を読む/
7月貿易黒字=年後半に日本の輸出もボトムアウト
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は22日、財務省の通関統計、7月の貿易黒字について次のようにコメントした――。
(1) 貿易黒字額は前年比21.1%減の6712 億円、9ヶ月ぶりに減少した
(2) 円安を背景に原油輸入価格が上昇、輸入量も増加しており、輸入額を押し上げた
(3) 対米輸出は鈍化しているものの、その他の地域向けは堅調
<市場予想を大きく下回る、9ヶ月ぶりの減少>
財務省の通関統計によると、7 月の貿易黒字は前年比21.1%減の6712 億円であった。
実に9ヶ月ぶりの減少で、事前予想(当社:8810 億円、コンセンサス:7631 億円)を大きく下回った。7月上中旬(20 日まで)時点では、輸出は前年比14.0%増と2006 年9 月上中旬以来の伸びとなっていたが、最終的には同11.7%増と5-6月の15%超の伸びからは鈍化した。財務省は7月中旬の新潟中越沖地震が下旬の輸出に影響した可能性を指摘している。
また、輸入額が同16.9%増と3ヶ月連続の2 桁増と加速していることも黒字減少の背景にあり、円安や価格の再上昇から、原油(同14.9%増、寄与度2.6%ポイント)や、非鉄金属鉱(同59.6%増、同1.5%ポイント)の輸入額が増加している。なお、季節調整済みでは輸出、輸入とも前月比0.5%増、貿易黒字額は同0.1%増と2ヶ月連続で増加した。
▼今日の株価予想/
16日16,296円上回ると、16,433円が次の目標値
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
昨日の米国株式は大幅反発となった。ECBの大規模資金供給や、米国での利下げ観測の高まりが相場の下値を支える中、大型のM&Aのニュースが流れたことが相場を大きく押し上げた。NYダウは13248ドルまで上昇し、史上最高値~先週の安値までの50%戻し13269ドルに迫った。また、シカゴ市場の日経先物は16100円台半ばまで上値を伸ばした。これを受けて、本日の東京市場は大幅な買い越しから始まりそうだ。
週初から火曜日後場寄り直後までの大幅反騰の後は、戻り売りをこなしながらの下値固めが続いていた。しかし、昨日の欧米市場の大幅上昇を受けて、あらためて上値を買う動きに戻るだろう。ただ、本日の関しては、日銀金融政策決定会合とその後の日銀総裁会見も気になることから、取引時間の後半はこれを見極めるべく様子見気分も強まる可能性はある。ただ、押し目では終日活発な買いが予想され、上値を試す動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は3日ぶりに反落。15787円~15957円での保ち合いとなり、昨日のレンジ内に収まるはらみ足だった。ただし、短期では8月17日の安値15262円を底値とする上昇トレンドは継続している。仮に、昨日の高値を上回ると、16000円の大台を回復すると見られるが、さらに21日高値16101円を超えると、次は8月16日の高値16296円が目標値になる。そしてこれも上回ると、マド埋めになる8月15日安値16433円が次の目標値となる。なお、年初来高値18300円(2月26日)~年初来安値15262円(8月17日)の38.2%戻しも16422円と、ほぼこの水準にある。
一方、昨日の安値15787円を下回ると21日安値16754円も割り込む可能性が高いが、そうなると目先では16101円が天井となり、あらためて下値を見極める相場になりそうだ。その際には、8月20日の始値(安値)に近い心理的な節目の15500円が強いサポートになろう。
話題の銘柄
4689ヤフー/検索連動型広告の拡大は十分織り込まれていない=目標株価50000円
ゴールドマンでは、「短期的にカタリストになり得る次の3点は現在の株価に十分に織り込まれておらず、10月下旬の会社側第3四半期ガイダンス公表前の今が好機と見る。(1)検索連動型広告のパナマ効果は第2四半期から収益貢献が本格化、第3四半期は明確に売上高が増加しよう、(2)オーバーチュア社買収後は検索連動型広告の感応度が高まり提携サイトとの関係も強固になる、(3)検索連動型広告の再加速で広告事業全体のモメンタムが回復する」、「現状の株式市場環境下で、為替の影響が少なくキャッシュフロー創出力の高い同社株への投資は好機と考える。現在はパナマ効果、オーバーチュア社買収効果、広告収入の再加速が見込めるタイミングにある。検索連動型広告はパナマ効果によるクリック率の上昇で今来期にかけて約10%の増益要因と予想。オーバーチュア社の子会社化も約5~10%程度の増益要因と見る。
これに伴い、来09年3月期の営業利益予想を1459億円→1570億円に上方修正。下期に広告収入の再加速基調が明確化し、株価上昇要因となろう」と指摘。今2008年3月期連結営業利益を従来予想1273億円(EPS1177.3円)から1323億円(EPS1226.9円)へ、来2009年3月期同1459億円(EPS1360.9円)から1570億円(EPS1466.7円)へ、2010年3月期同1625億円(EPS1522.9円)から1796億円(EPS1684.9円)へ増額。投資判断を「中立」から「買い」へ、今後12ヵ月間の目標株価を従来の48000円から50000円へそれぞれ引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼FX相場予想/
久々に、「マンデージンクス」で狙えるかもね
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
やっぱり、マーケットは次第に落ち着きを取り戻してきたね。
ユーロやポンドも上げてきてくれて、予想した手前一安心。もう一伸びくらいやってくれんかね。
え~ところで・・・、今日も円は忙しく上下やっていたが、ちょっとよく見てみて。
まだ月曜日のレンジでやっているだけだよ。だから慌てることないって。久々にマンデージンクスで狙えるかもね。それから、円を早朝バタバタやっている人に質問!!明日は買いから入る日ですか~~~?ん? なぜって? 明日買いで入ってきたら書くね。(8月23日。木曜日。久しぶりの雨予報日)
▼FX相場予想/
日銀会合の結果出ても、FX相場は反応薄と見る
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は22日、為替相場と日銀の金融政策決定会合の見通しについて次のようにコメントした――。
為替市場も、株式市場も落ち着きを取り戻してきました。
持ち高調整が進んだことと、FRBの公定歩合引き下げが一応の効果があったということでしょう。
さて、22日から日銀政策決定会合が実施されます。
今回の混乱がなければ今回利上げが実施される予定であったと思いますが、FRBが利下げを実施した矢先に日本が利上げをするのは、あまりにも間が悪く、おそらく金利は据え置かれるでしょう。結果は23日わかります。しかし、そういう状況になっても相場のほうはあまり反応しないではないかと思います。こういう状況下では、投資家も動きづらいでしょうし。
▼今日の長期金利/
長期金利予想レンジ=下限は1.55%に据え置く
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#286-8) 1.590%~1.615%
・ 債券先物(9月限) 135.30円~135.55円
<シナリオ>
長期金利は、昨日の欧米市場の株高/債券安を受けて強含み。日銀の第3次利上げ見送り(見込み)は織り込み済みで影響はない。より注目される福井俊彦日銀総裁の記者会見を引け後に控え、午後は動きにくくなる。
信用収縮懸念の沈静化に伴い「質への逃避」が世界的に一服となり、各国株価が反発をうかがっている。国内債券相場も昨日、円高/株安に歯止めが掛かったことを受けて、一泊おいてようやくスピード調整となった。量的緩和解除後の高値を更新したことで達成感も生じた。昨日、危惧した“下期入り前の需給相場勃発”はひとまず回避。長期金利の予想レンジ:下限は1.55%に据え置いておく。
▼今日の債券相場/
最近、日本の10年国債利回りは「低下し過ぎ」
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
本日の想定レンジとコメント …引き続きショート推奨
金融政策決定会合への興味は薄いが、総裁の会見内容はサブプライム問題に対する理解という観点から注目される。米株高債券安など外部環境はアゲインストである。繰り返しになるが、強気の筆者もここはショートで臨む。イールドカーブは中期が膨らみやすいが、基本はベア・フラット化と予想する。
本日の想定レンジ(長国先物9月限) : 135円06銭 ~ 135円56銭
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はほぼ全面高の展開。NYダウが145ドルと大幅高になったことや、円安が進んだことで一時400円近い急騰となった。日経平均 が終値で前日比+392.96円高の16293.60円、またTOPIXも同+41.14高の1586.03、JASADAQ指数は同+0.89高の72.21となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、ゴム製品、卸売業、銀行業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は円安が進んだ。 ドル円相場は115.91-115.96円前後で推移、ユーロ円は157.06-157.16円前後で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
株式会社サイバーエージェント(4751)
■サイバー・バズとニフティ、クチコミマーケティング支援サービス「MegaBuzz(メガバズ)」を共同で開始
http://ir.cyberagent.co.jp/