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サイバノミクス金融・経済レポート
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2007年08月24日

米FRBとサブプライム・米サブプライム連鎖の構図・今日の株価予想

■米FRBとサブプライム/
 公定歩合下げに窺えるバーナンキFRB議長の「苦悩」


サブプライム問題はマクロ的には影響が小さい、としていたバーナンキ議長が、先週末、突然公定歩合を0.5%引下げた。
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「政策金利のFF金利でなく、『罰則金利』の公定歩合を下げてきたところに、バーナンキ議長の苦悩が窺える」として、次のような見方を示した――。

<途絶えてしまったリスク移転のメカニズム>

米国のサブプライム問題を発端とした相場の動揺が、この2 週間のうちに、サブプライム問題を超えて、世界規模の市場混乱に発展してしまった。市場にはフライト・トゥ・セイフティ(リスク資産から安全資産への逃避)のムードが広がり、世界の株価や資源価格の下落、TBをはじめ、国債利回りの急低下が広がっていた。

この過程で世界のヘッジファンドが損失を出すケースが続々と報じられ、10 年前のアジア危機からロシア、トルコ危機へと広がり、ロングターム・キャピタルの破綻へとつながった事態を連想させた面がある。しかも今回はこれが世界で同時進行した形になっている。いわばアジア危機の世界同時バージョンということになる。

10 年前はドル高政策で世界のお金を集めた米国のファンドが、その資金をアジアからロシアなどへと次々に獲物を求めて動かしたのに対し、今回は超低金利の円で調達した資金を、世界の高利回り資産(サブプライムも含め)や、株や資源などリスク資産に振り向けていた。流動性が市場に潤沢であったこともあり、貸し手は次々にリスクを第三者に移転することができ、結果としてリスクが大きく膨張していた。そこへ、(1)根っこの住宅ローンの焦げ付き、(2)格付け機関による突然の格下げなどが契機となって、(3)信用不安が広がり、リスク移転のメカニズムが途絶えてしまった。

■米サブプライム連鎖の構図/
 住宅ローンの質の悪化進み⇒米国経済の足枷に


大和総研・経済金融調査部の近藤智也さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は先週、米FRBが公定歩合を引き上げる前の時点で、一旦は沈静化したかみ見えるサブプライム・ローン問題について、次のように語った――。

「3 月に一度市場で猛威を振るった“サブプライム”に再び焦点が当たり、今度は、サブプライムと直接関係ない分野にまで混乱を及ぼしている。ただ、この間、本家の住宅ローンの問題が消えていたわけではなく、くすぶり続けていたというのが適切だろう。今後もローンの質の悪化は進み、米国経済の足枷になるとみられる。」

同社では、今年1月から8月直近までのサブプライム・ローン問題が信用収縮に波及した、いわば「連鎖の構図」を下の図表のようにまとめた。

【Washington Political Report】(有料)特約 (August 4 - 17, 2007)
一時代の終わりを告げるカール・ロウヴ補佐官の退官

 カール・ロウヴ補佐官が今月末限りでホワイトハウスを去ることを決めたことにより、ブッシュ政権の残りの1年半足らずの任期は、主にこれまでの政策の継続とその防衛に費やされることが確実となりました。ロウヴ補佐官の選挙参謀としての仕事は既に2004年のブッシュ再選の成功で終わっていたので、今回の辞任発表は驚きではなく、むしろここまで仕事を続けたことの方が予定外だったと言うことができます。

 しかし天性が選挙戦略家のロウヴ補佐官がホワイトハウスに居続けたことにより、これまでのブッシュ大統領の政策は常に選挙を控えているかのようなアプローチが続きました。一番最近の例は違法移民対策を中心とした移民法改正の試みでした。期しくもこの移民法改正努力が、ロウヴ流の政策への取り組みの最後のものとなりました。これに失敗してブッシュ大統領にはもはや任期中に達成できるような大きな政策がなくなり、従ってロウヴ補佐官のホワイトハウスでの役割も事実上終わりました。これは確実にひとつの時代の終わりです。

 ロウヴ補佐官は議会民主党やリベラル系のメデイアがブッシュ大統領とその政策を攻撃する時の格好の政治標的となりました。そのために、ロウヴ補佐官がブッシュ政権全体を牛耳っているかのような印象を与えることもありましたが、それは明らかに過剰評価です。ロウヴ補佐官は確かにブッシュ大統領の分身(alter ego)のようなところがあり、またブッシュ大統領の願望する政策を政治的に可能にするための設計者(architect)ではありましたが、ブッシュ大統領をコントロールするようなことは全くなかったと思います。あくまでもブッシュ大統領に忠実な側近であり続け、また側近でしかありませんでした。(以下略)

▼今日の株価予想/
 下値は16754円がポイント、下回ると下値見極めへ


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨日の米国株式はまちまちだった。バーナンキFRB議長、ポールソン財務長官、そしてドッド上院銀行委員会委員長の会談がもたれ、バーナンキ議長が金融市場の流動性問題を緩和するためにあらゆる施策を打つ用意があるとコメントしたことが株式市場に安心感を与えた。しかし、リッチモンド地区連銀議長がインフレへの懸念を表明したことが利下げ期待に水を差し、ダウは小幅下落となった。ただ、ハイテク銘柄は自社株買いや証券会社による投資判断の引き上げによりしっかりで、ナスダックは続伸した。また、シカゴ市場の日経先物は、大阪市場に比べて小幅に下落している。

これを受けて、本日の東京市場はもみあいからのスタートになりそうだ。
米国株式が落ち着きを取り戻し始めていることは、東京市場にも安心感を与える。そのため、好業績銘柄や割安感の強まった銘柄に対する押し目買いが続こう。その一方で、市場センチメントの改善には時間がかかると見られ、上値を積極的に追う動きまでは期待しづらい。とりわけ、今日・明日と日銀金融政策決定会合が開催されることも、手控え気分を強める材料になりそうだ。そのため、本日は個別銘柄への売買を中心にしながら、下値を固める動きが続きそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は大幅続伸となった。16101円まで上値を伸ばし、8月17日の高値16062円を上回ったことで、8月17日の安値15262円が先月からの急落相場の底値になった可能性が高い。さらに、短期では15262円からの上昇トレンドが形成されている。上値は、16000円の大台をあらためて回復できるのかが注目される。大台確保となれば、次は16日の高値16296円が戻りのめどになる。そしてこれを超えると、マド埋めとなる8月15日安値16433円が目標値となる。なお、年初来高値18300円(2月26日)~年初来安値15262円(8月17日)の38.2%戻しも16422円とほぼこの水準にある。

一方、下値は昨日の安値16754円がポイント。これを下回ると、目先では昨日の高値が天井となり、あらためて下値を見極める相場になりそうだ。その際には、8月20日の始値(安値)に近い心理的な節目の15500円が強いサポートになろう。

話題の銘柄
6213オーエム製作所/立旋盤の国内トップ重厚長大産業向けに本格成長へ

野村では、「同社は、立旋盤の国内トップメーカーであり、国内シェアは約8割と推定される。加工精度と高い品質を要求される大型製品の加工では、豊富な実績から評価も高い。立旋盤は、航空機、造船用エンジンなど大型の資本財を加工する際に使用される。主な販売先は、航空機、造船などの重厚長大産業であり、これら業界では世界市場の拡大に向けて設備増強が計画されている。07年3月末の受注残高は前年同月末比83%増の138億円となり、その後も増加傾向が続いている模様である。立旋盤の受注が好調な中で、選別受注と生産性の改善も寄与して収益性の向上が予想される。当社では、08年3月期の営業利益を前期比24%増益と最高益の更新を予想、さらに、09年3月期は同14%増益を見込んでいる」と指摘。

今2008年3月期連結営業利益を会社計画27億円(EPS48.2円)に対し29億円(EPS52.3円)、来2009年3月期33億円(EPS59.4円)、2010年3月期36.4億円(EPS65.6円)と予想。「08年3月期~10年3月期の年平均営業増益率は16%と、時価総額2000億円以下の資本財セクターの平均10%を上回る高い成長を見込める。しかし、08年3月期予想基準のPERは15倍と同セクターの18倍と比較して割安と考えている」と指摘。レーティング「2」で新規カバレッジを開始した。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼円相場114円台/
 結局、同じ連中による「行って来い」レンジ相場


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

今日も円は忙しく上下やっていたが、結局は「行って来い」のレンジ相場。
朝買った連中は、夕方英の話で投げ。あれ?昨日は逆やってなかった?という訳で、同じ連中がごちゃごちゃと慌しくやってるだけ、にも見えてしまう。ま、少し落ち着いてからやろうかね。(8月22日。水曜日。日が短くなってきたと感じた日)

▼株価連動の円相場/
「チョウチン取引」は、そんなには続かない


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は為替相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

全く、外国為替相場をやってるのか、株やってるのか、わからないような、相場展開。
しかし、そもそも論なのだが、大手ヘッジ・ファンドが、株安で、『質への逃避(フライ・トゥ・
クオリティ)』の一環として、『円キャリー・トレードのアンワインド』を実施した。
その時は、本当に、資金シフトが、起きている(いた)。
目先の鞘取りを狙う市場参加者は、株が、下がれば、ドル円を売り、株が、上がると、ドル円を買う、という行動を取る。
『パブロフの犬』状態。(^O^)/
まあ、まだ、『そのお約束』は、暫く有効なのでしょう。しかし、いつまでもは、続かない。
本当の資金が、動いていれば、その力は、強い。しかし、『チョウチン取引』は、そんなには、続かない。
これをもって、【チョウチンパブロフ】と、呼んでみては、いかがだろー???

▼今日の債券相場/
相応の戻り売りがあり、一旦、天井を打つと予想


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント …戻り売りがあり、一旦、天井を打つと予想
昨日、10 年国債利回りは1.540%まで低下、昨年3月の量的緩和解除後の最低水準を更新した。
本レポートの予想下限はずっと1.50%だったので驚きはない。しかし、これまでの日米長期金利の関係からすると、足元の日本の低下ピッチはより急速で、「1.50%台はショートで臨みたい」という昨日の考えは不変である。もちろん、カバーなどコスト度返しの買いに目先、打たれることは覚悟の上だ。本日も米債高などフォロー。しかし、それなりの戻り売りがあり、一旦、相場は天井を打つと予想する。カーブは終わってみれば、フラット化と見る。なお、明日まで金融政策決定会合が行われるが、市場参加者は興味を失った。(AM6:43、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物9月限) : 136 円04 銭~ 136 円50 銭


▼今日の長期金利/
 米債高に引っ張られ、低下余地を探ると予想


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#286-8) 1.520%~1.555%
・ 債券先物(9月限) 136.20円~136.50円

<シナリオ>
長期金利は根強い金融収縮懸念と早期利下げ期待を背景とした米債高に引っ張られ低下余地を探る。

ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はリバウンドが一服。日経平均 が終値で前日比-21.70円安の15879.64円、またTOPIXも同-5.65安の1544.23、JASADAQ指数は同+0.65高の71.31となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、空運業、パルプ・紙、ゴム製品などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は114円台で小康状態。ドル円相場は114.37-114.40円前後で推移、ユーロ円は153.88-153.95円前後で推移している。

★カブドットコム証券=「大証イブニング・セッション手数料半額キャンペーン」実施
カブドットコム証券株式会社(8703)は、2007年9月18日(火)から大阪証券取引所にて導入されるイブニング・セッション(夕場)に初日から対応する。これを記念して、2007年9月18日(火)から11月30日(金)までの間、イブニング・セッションでの取引手数料を、通常手数料の半額とする「大証イブニング・セッション手数料半額キャンペーン」を実施。このイブニング・セッションは、営業日の16:30から19:00まで行われる、日経225先物、日経225mini、日経225オプション取引。 http://kabu.com/company/pressrelease/2007/20070822.asp

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□「ナノケア」シリーズ3製品を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1ii_2DF_41_kqp

積水ハウス株式会社 (1928)
■積水ハウスの“キッズでざいん”が第1回キッズデザイン賞を受賞 
子どもの生きる力を育む住まいづくりを全国で本格展開
■積水ハウスの“キッズでざいん”のコンセプト・仕様を採用した住宅を建築または購入される
お客さまへの住宅ローン金利の優遇について
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2007.html

Posted by Yen-Dokki at 2007年08月24日 19:29
 
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