最新更新日:12 03, 2008 10:15 AM

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サイバノミクス金融・経済レポート
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2007年08月23日

日銀・金融政策・今週の株式相場・今日の株価予想ほか

▼日銀・金融政策/
 本年10-11月、来年7-9月期に追加利上げ?

クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は米サブプライム・ショックで先送りが予想される日銀による金利正常化について、当面、10-11月の追加利上げを予想する――。
ポイント:
当局の金融業界救済シフトを受け、米国景気は軟着陸しよう。このため、日本の利上げサイクルはまだ終焉しない。弊社では、本年10-11月、来年7-9月期に、日銀の追加利上げを見込む。

<金融業界救済、米景気軟着陸、
高止まるインフレ圧力、続く日本の金利水準正常化>

以下は、昨日の日本経済アドバイザー(「結局、日銀は利上げする」)で指摘した諸点のエッセンスである。

■米国当局は、政治面での逆風や根強いインフレ圧力を無視する形で金融緩和に踏み切った。金融システムのメルトダウンと米ドルの信認低下を回避するためであると考えられる。ひとたび金融業界救済にコミットした以上、当局は、信用市場や金融システムが安定化するまで追加措置(FF 金利の引き下げや個別金融機関支援など)を講じ続けることになろう。また、貸し手、借り手の“痛み分け”が必要となるため、別途、借り手の救済措置も実施されよう。

■このため、株式市場が目先は不安定な展開を続けるにせよ、クレジット・クランチが発生したり、個人破産が大きく増加する可能性は低い。住宅投資の調整は長期化しようが、住宅販売は、早晩、底打ちし、住宅価格の一段の下落は回避されよう。このため、住宅価格下落による逆資産効果は限定的なものに止まろう。米国景気は軟着陸する公算が大きい。

▼今週の株式相場/
 前半は戻り試すも、米国株・為替睨み荒い展開へ


新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は20日、今週の株式相場について予想レンジを日経平均で15500~16000 円として、次のようにコメントした――。

今週の東京市場、前半は米国株式の大幅高を素直に映して戻りを試すこととなろうが、VIX の動きなどから依然として米国では①サブプライムローン問題への警戒が燻っていると考えられ、その後は②米国株式及び③為替相場の動きを睨んで値の荒い展開を続けると予想する。引き続き各国中央銀行の行動に市場の目が注がれ、今週に関しては特に④日銀の“決断”に注目が集まろう。追加利上げの可能性は殆ど無いと見られるが、日銀としての現状分析に注目したい。市場心理が取り敢えず落ち着けば漸次ファンダメンタルズに関心が向けられる公算が大きく、米国の経済指標、我が国の⑤「監査の問題」などに注意したい。(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。

▼今日の株価予想/
 15,940円上回る⇒17日高値16,062円へトライ


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

週明けの米国株式は続伸だった。朝方は先週末の強い基調を受けてしっかりとした値動きだったが、その後は戻り売りに押されて、NYダウは前日比で90ドル以上下げる場面もあった。特に、短期国債利回りの急低下に示される安全性への逃避の動きが、株式市場での買い見送りにつながった。ただ、FRBが引き続き流動性を維持する姿勢を示したことが安心感につながり、取引時間の終盤にかけては切り返して、前日比で一時100ドル以上も上昇した。また、シカゴ市場の日経先物は、15800円台に戻している。

これを受けて、本日の東京市場は小じっかりのスタートになりそうだ。
週明けの米国株式は神経質な値動きながらもNYダウとナスダックは続伸し、先週の安値が当面の底値との見方が強まっている。これは東京市場にも安心感を与え、引き続き押し目買いを誘うと見られる。ただ、資金の質への逃避の動きなどから米国の金融株が反落したことは、東京市場の銀行株などへの戻り売りにつながりそうだ。また、明日から開催される日銀金融政策決定会合を前に、積極的な売買は手控えられる可能性もある。そのため、本日の東京市場は、昨日の急騰後の戻り売りをこなしながら、下値を固める動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は4日ぶりに大幅反騰となった。昨日の高値は15940円。これを上回ると、16000円の大台を回復して8月17日高値16062円へのトライとなる可能性が強い。仮にこれも上回ると、同日の安値15262円が先月から続く急落相場の底値になる。そうなると、年初来高値18300円(2月26日)から先週の安値15262円までの下落の38.2%戻しである16422円などが、上値のターゲットとなってくる。一方、下値は日経225先物の昨日の安値15710円が最初のサポート。これを割り込むと、心理的な節目の15500円が次の下値のめどになる。この水準には、日経平均株価の本日の安値15477円がある。

話題の銘柄
6971京セラ/金融市場の混乱とは無関係に強固なファンダメンタルズもつ銘柄群

ゴールドマンでは、企業の健全なファンダメンタルズ、世界経済のデカップリング、FRBによる利下げの可能性等により、世界的景気後退は回避されると見ているが、市場混乱の沈静化にはなお時間がかかる可能性が高いと指摘。信用収縮懸念が拡がる間は、単なるバリュエーション・コールは相場反転の原動力とはなりにくいとみている。むしろ、金融市場の混乱とは無関係に強固なファンダメンタルズをもち、かつ近い将来にポジティブなカタリストを期待できる銘柄に注目すべきだとしている。

こうした条件を加味したボトム・アップ・アプローチで21銘柄を参考銘柄として挙げた。
具体的には、「強い買い推奨リスト」として4銘柄(アサヒ飲料、第一三共、タムロン、三井物産)、「強い買い推奨」として2銘柄(東京エレク、スカパー)、「買い推奨」として13銘柄(日産化学、ディーエヌエー、富士写真、住友ゴム、TDK、京セラ、太陽誘電、ダイハツ、朝日インテック、ゼクス、JR東日本、NTT、ニトリ)、「中立」として2銘柄(JR東海、安川電機)を挙げた。なお、京セラ(1ドル=110円、1ユーロ=150円と保守的な為替前提を採用)に関しては、1Q決算は想定を下回ったものの、1Q業績は昔から低目であることが多く、2Q以降の業績改善やハイテクセンチメント改善を受けて上昇するケースが多いため、今年も同様のパターンとみている。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼米利下げ後のドル円/ 
ドルが持続的な上昇につながる可能性は低い


金融市場の混乱と信用収縮に対する不透明さが、実体経済のダウンサイド・リスクを高めているとし、先週金曜日、FRB は緊急FOMC 会合で公定歩合の50bp 引き下げなどの措置を決定した。今回の決定を受け、ドル/円レートは東京市場で115 台まで反発した。FRB が市場の混乱の収拾にもう一段踏み出したことで、市場参加者の信用懸念が後退したと報道されている。

しかし、クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/ Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、「持続的な上昇につながる可能性は低い」として、イベント・ショック後の資本フローと為替レートの方向性を3つの局面から考察した――。

<第1局面のポジションの手仕舞いはほぼ一巡した>

第1 局面のポジションの手仕舞いはほぼ一巡した。現在は、第1局面から第2 局面への移行期であると考えられ、「債務国-債権国」間の資本フローの関係から赤字国通貨は圧迫されやすい局面になっている。第3 局面では、投資家はイベント・ショックからファンダメンタルズへの回帰を模索することになるが、現段階では、サブプライム問題の実体経済への影響は不透明。
90 年代以降では、ロシア危機後のドル/円の下落幅の大きさや、調整のスピードの速さの点から、今回の状況をロシア危機後と類似しているとの指摘が多い。当局が流動性供給によって対処したところも同様である。

▼FX相場予想/
 一旦、落ち着きを取り戻すのが先じゃないか?


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

驚いたなぁ。昼に書いた後から、今度は円売り攻勢で上をやりにいった。
で、夜は反落して昼の値段に戻ってきた。夜中はダウが13000接近で円買われ、踏ん張ったら戻り? だから中身なんて無さそうだってのに・・・。まったく。今週も4時過ぎからちょこちょこやんのかね? 身体持たんよ。一旦は落ち着きを取り戻すのが先じゃないかと思うのですが?(8月21日。火曜日。献血記念日)

▼米FF利下げとドル円/
 米株価=プラス、ドル円=ドル売り円買い材料


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は、「ひとりごと」として、為替相場について、概ね次のようにコメントした――。

ドルの公定歩合に関しては、先日書いた通り。
FEDは、政策金利(FFレート)を引き下げたくないのだが、クレジット・クランチ(信用収縮)を
回避するために、公定歩合を下げた、と、思量する。まだ、インフレ懸念がある、と、考えているのが分かる。
そして、FEDは、もうひとつの切り札を残したかったのだろう。
なにもかも、出してしまうと、カードが、無くなる。
ドル金利(FF金利)引き下げを望む声も、聞こえてくる。
米国株式が、もっと酷い状況になれば、その可能性を否定しない。
しかし、FF金利引き下げがあれば、今のマーケットでは、米株にはプラスだろうが、
為替(ドル円)は、日米金利差縮小で、『ドル売り円買い』の材料となる、と、考える。

▼FX投資の常識/
50~100倍超のリスク許容=投資の観点から異常


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は20日、為替相場について次のようにコメントした――。

みなさんこんにちは、先週はひどい相場でした。
おそらく今回のことが終わって振り返ってみると、先週の相場が一番荒れたなということになっているような気がします。それぐらい凄い相場でしたが、相当いろんなところで傷ついた人が多いと思います。

20年もやっているとこういう相場は何度も経験していますが、しばらくこういう相場がなかったので、私も頭がやや鈍っていました。考えてみれば、これより凄い動きをしたことは、過去何度もありました。最近の為替相場が安定しすぎていただけだということですね。

相場は人間のやっていることなので、どうしても「歴史は繰り返してしまう」ということなのでしょう。これだけ荒れ相場になると、300倍や400倍というレベレッジを業者も顧客に提供できなくなってくるんじゃないかなと思います。まあ、そのほうが健全でいいと思いますが。

サブプライムローン担保証券の問題も過剰リスクを取り過ぎたことが崩壊の原因となっているわけで、やはり適正リスクというのはあると思います。いくらなんでも50倍や100倍を超えるリスクを許容するというのは、投資という観点から考えるとおかしいですね。そうなるともはや投資ではなく投機、或いは博打の域に入ってしまいます。

▼今日の長期金利/
 日足は十字線、前日大陽線にはらんだ=転換期


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#286-8) 1.565%~1.600%
・ 債券先物(9月限) 135.65円~136.05円

<シナリオ>
長期金利は、日経平均株価の続伸(見込み)を気にしながらも、
昨日の米債高と日銀の利上げ後ズレ観測を手掛かりにして弱含みにもみ合う。

▼今日の債券相場/
現環境下でのコア・レンジは1.50~2.00%と見る


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント …当面の1.50%台はショートで臨みたい
昨日、欧州株価は続伸、米国・NY ダウは値を下げる場面もあったが、結局小幅高。一方、米国債市場はサブプライム問題への懸念を強く残し、カーブがブル・スティープ化した。したがって、海外市場は本日の相場にややポジティブと評価できる。しかし、当面の10 年1.50%台はショートで臨みたい。現環境下でのコア・レンジは1.50~2.00%と考えており、1.50%台はその下限に近い。サブプライム問題への懸念は振幅し、一旦の安心感が生まれる場面もあろう。そして、先物9月限の足は高値圏の「陽の陽孕み」(昨日は「寄せ線」に近い)。トレンド転換を暗示する足だ。本日の相場は強含み、カーブはザラ場中に変動と見込む。昨日の地合いや15 年変国入札への準備はフラット化に、米国債市場はスティープ化に作用しよう。その変国入札には一抹の不安がある。ただ、流れれば、押し目買いが入りやすくなると評価したい。(AM6:45、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物9月限) : 135 円85 銭~ 136 円17 銭

▼NY原油相場/
 新興国の高成長が底流にある限り強需要は続く


エース交易ホームトレード部の陳晁熙(チン・チョウキ)さん(Chen Chaur-Shi)は20日、原油先物相場について「再び上昇相場へ」として、概ね次のようにコメントした――。

<利食い売り一巡し、商品本来の需給を見直しへ>

米サブプライムローン(低所得者向けの住宅融資)の焦げ付きにより、欧米の金融機関やヘッジファンドに巨額の損失が生じ、世界的な信用不安が広がった。ファンドの解約に伴い、円キャリートレードの巻き戻しが起こり、同時に株式市場での売却が起こって金融市場は混乱を極めた。この余波は、商品市場にも波及し、貴金属や原油、穀物などの農産物市場からも投資資金の引き上げが起こった。

こうなると、「ドル安により商品相場が上昇する」とか「ドル安により金が買われる」といったセオリーは通用しない。パニック的な売りが一巡するまでは下げ圧力がかかる。しかし、先週末に、米国がこの緊急事態を鎮静化させるために公定歩合を引き下げたことで、株式市場、商品市場ともに買い戻しから急反発に転じた。利食い売りが一巡し、商品本来の需給が見なされよう。

ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はNYダウの続伸や円相場が円安に戻したことを好感して全面高の展開。日経平均 が終値で前日比+235.34円高の15967.82円、またTOPIXも同+30.11高の1553.68、JASADAQ指数は同-0.01安の70.49となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、33業種全てが上昇した。上位には鉄鋼、卸売業、非鉄金属、精密機器などがランクされた。
午前の東京外為市場=為替はやや円が戻す動きだが安定するには至らず。ドル円相場は115.09-115.14円前後で推移、ユーロ円は155.25-155.30円前後で推移している。

★大和証券グループ本社=上限2,500万株の自己株式の取得枠を設定
大和証券グループ本社(8601)は、20日開催の取締役会で、自己株式の取得枠を設定することを決議した。
経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するとともに、株主還元を実施するため。なお、「今後につきましても機動的な資本政策を遂行すべく、適宜、諸施策の検討を行って参ります」と言う。取得枠の内容は、(1)取得する株式の種類:当社普通株式、(2)取得する株式の総数:2,500万株(上限)(発行済株式総数に対する割合1.79%)、(3)株式の取得価額の総額:300億円(上限)、(4)期間平成19年8月21日~平成19年9月20日。 http://www.daiwa.jp/CACHE/japanese/press.cfm

★ハートフォード生命=保有契約50万件、預かり運用資産4兆円を突破!
ハートフォード生命保険株式会社(代表取締役社長: グレゴリーA.ボイコ氏) は、個人年金保険の保有契約件数が2007年6月に50万件を突破し, また、7月には特別勘定資産残高と一般勘定の責任準備金を合計したお客様からの預かり運用資産が4
兆円を突破した。これらはいずれも2000年12月の営業開始から僅か6年半の間に達成されたものであり、「金融機関を通じ退職に向けた資産形成と収益確保のニーズに合った商品の販売に特化した当社のビジネスモデルが、販売会社及びお客様から幅広く支持された結果であります」と言う。
http://www.hartfordlife.co.jp/index.html

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

日本リテールファンド投資法人(8953)<三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社>
■08/20資産の譲渡に関するお知らせ【ワンダーシティ】
http://www.jrf-reit.com/ir/index.html

松下電器産業株式会社(6752)
□リチウム電池市場対策本部の設置について(8月16日)
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1i8_2DF_40_kqp
□日本における松下電池製ノキア電池パック「BL-5C」に関するお知らせ(8月14日)
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?1i9_2DF_40_kqp

住商情報システム株式会社 (9719)
■住商情報システム(株)のグループ会社、Curl, Incorporated(以下、米Curl社)は平成19年8月20日(月)、インド、バンガロールを拠点にシステム統合を世界的に行っているSonata Software(以下、Sonata社)との戦略的な業務提携を締結したことを発表した。提携の一環としてSonata社は、基幹システムのWebシステム化を検討する企業に対して、リッチクライアント「Curl」を用いたシステムの導入と開発支援を提供。 http://www.scs.co.jp/ir/index.htm

ソニー株式会社(6758)
■APS-Cサイズで業界最多の有効1247万画素を実現、
デジタル一眼レフカメラ向けCMOSイメージセンサーを製品化

Posted by Yen-Dokki at 2007年08月23日 16:26
 
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