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サイバノミクス金融・経済レポート
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2007年06月28日

マネー流出と円下落①・今週の株式相場・今日の株価予想ほか

■マネー流出と円下落①/
 資本フロー変えるには、国内に投資機会増やす政策を!


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は22日(金)、為替市場では円安傾向が続いているに関して、「根本的には、金融システムの安定化や持続的な景気回復を背景に、国内投資家のリスク許容度が回復し、資本流出が続いていることが主因であると思われる」と語った。

また、景気は回復基調を辿っているものの、「国内部門の余剰資金を吸収できるだけの投資機会がないことも背景にあると考えられる」として、資本の流れを変えるには、単に利上げだけではなく、「民需を活性化し、国内に投資機会を増やす政策を実施する必要がある」、と言う。

(1) マクロベースでは、国内経済に過剰流動性がもたらされているわけではない
(2) 問題なのは、国内外の資金配分の偏り
(3) 資本の流れを変えるには、単なる利上げではなく、国内に投資機会を増やす政策が必要

▼今週の株式相場/
 7月上旬までは株価基調は変わらない、と予想


新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は26日、今週の株価予想レンジは日経平均で17900~18300 円として、次のようにコメントした――。

今週の東京市場は①米国市場睨みで神経質な動きを余儀なくされそうだ。米国ではサブプライムローン問題が、一部の②ヘッジファンドの危機という形で再燃している。格付機関は複数の債券の格下げを検討しているもようで、今暫くは同問題への不安から米国市場は不安定な動きを続ける可能性が高い。こうした状況だけに③FOMC 後の声明文に、通常以上に市場の注目が集まるものと思われる。国内要因には5 月鉱工業生産程度しか目ぼしいものは見当たらず、④外部環境に左右されがちな展開となろう。(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。

▼今日の株価予想/
 18,297円で一旦天井=下値の目処17,900円


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨日の米国株式も続落だった。原油相場の軟化などを背景に、NYダウは120ドルを超える反発となる場面もあった。しかし、サブプライム住宅ローン問題に関して新たな悪材料が出るのではないかとの警戒感は強く、戻り売りが出始めると急速に値を消した。それでも、長期金利の低下が下値を支えて小幅続落にとどまった。また、シカゴ市場の日経先物は、18000円まで下げる場面もあった。

これを受けて本日の東京市場は様子見気分の強いスタートになりそうだ。
米国株式が乱高下していることは、東京市場でも上値を押さえよう。一方で、円安などを背景にして好業績銘柄の押し目を買う動きは続くとみられ、また海外投資家の買いへの思惑も強く、これらが下値を支えそうだ。そのため、本日の東京市場は利益の確定売りをこなしながら、引き続き下値を見極める動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は続落。6月13日安値17591円を底値とする短期上昇トレンドや、年初来安値16532円(3月5日)を底値とする長期上昇トレンドが継続中である。ただし、先週は週初に大きく上昇したあとは、18100円~18300円の狭いレンジを形成した。昨日はサポートの18100円水準を終値で下回ったが、このまま18007円(6月15日高値)からのマドを埋めると、今月半ばからの短期上昇トレンドは20日高値18297円で一旦天井を打った形となる。

下値の目処としては18100円から、先週のレンジの値幅200円を差し引いた17900円となる。
一方、その場合の最初の上値抵抗線は18100円。ただ、先週のレンジの中値18200円を上回ると、過去2日の高値の突破にもつながり、調整一巡感からあらためて年初来高値18300(2月26日)の更新を目指す動きになりそうだ。

話題の銘柄
6247日阪製作所/船舶・原子力向けPHE成長で、今期大幅上昇修正を予想

同社は熱交換器の国内最大手メーカーで、PHE(プレート式熱交換器)の国内シェアは60%、世界シェアで第2位。HSBCでは、主力のPHEの成長性および収益性の高さに注目した。LNG・石油化学プラント向けCCS(セントラル・クーリング・システム)は伸び悩むものの、造船・原子力向けPHEの拡大でカバーし、中期的にも高成長が続くと予想した。同社のPHEの今08年3月期の見通しは保守的だとみており、大幅な上方修正を見込む。今期の営業利益を、会社予想の前期比11.1%増に対し、同42.0%増と乖離があるのは、◇チタン展伸材の需給逼迫は続いているが優先的確保が可能で売上は会社予想以上に拡大が見込めるとみていること、◇ニッケル価格高騰によるコストアップ要因を値上げで全て吸収可能であると想定していること、――などが理由。来期はCCSの中東向け大型商談が再開する見通しでやや持ち直し、造船・電力向けは高成長が続く見通し。今後3年間(08年3月期~10年3月期)で、年率23.8%の営業利益成長を予想した。リスクは、◆急激な円高、◆世界経済減速に伴うプラントの需要減、◆原材料(チタン、ニッケル)価格の予想以上の高騰、◆原子力関連の深刻な事故、――など。これらを踏まえて、今後の業績を予想。営業利益ベースで、今08年3月期を、会社予想41億円に対し、52億円(EPS 93.8円)、来09年3月期を63億円(EPS 123.5円)、10年3月期を70億円(EPS 137.2円)とし、投資判断を新規「Overweight」、目標株価を3130円(来期PER25.3倍)としてカバレッジを開始した。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼貨幣乗数とドル円/ 
90年代半ばからの動きに相似=当面、円安地合いは継続へ?


クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、これまでの中期的な円安について、金融メカニズムの正常化が背景にあると指摘してきた。すなわち、金融システム不安がなくなり、順調に景気が回復してきたことで、人々のリスク回避度が大幅に後退し、リスク資産(海外資産)へと資金をシフトさせ、それが円安につながっているということである。

今週は、これを最近の「貨幣乗数の動き」から観察してみた、と言う――。

<対外資産ベースでは、貨幣乗数は2004年央を底に反転>

図表1 は、70年代前半からの貨幣乗数の推移を示したものである。ただし、分子をM2+CD、国内信用、そして対外資産の3つのケースに分けて計算してある。2006年3月以降、貨幣乗数は一時的に上昇しているが、これは量的緩和政策が解除され、当座預金残高が減少したためであり、その後はほとんど変化がない状況にある。

これを国内部門(国内信用ベース)と海外部門(対外資産ベース)に分けて、最近の状況を見ると、国内部門では、金融不安が後退し、景気が緩やかに回復しているにもかかわらず、貨幣乗数はM2+CD ベース同様、一時的な上昇にとどまっている。他方、対外資産ベースで見ると、貨幣乗数は2004 年央を底に反転している。これは米国が利上げ開始した時期とほぼ同じである。英国やオーストラリアなどの高金利通貨国ではすでに利上げ局面に入っていたのだが、米国が金利正常化に向かい始めたことで、米国経済の回復が確認され、それが日本の景気に対する楽観的な見方を助長した可能性はある。ただ、国内では資金需要が回復していないことや、低金利政策が続いていることから、その分海外へと資金が流出しているということになる。


▼FX相場予想/
 週明けは、元の冴えない相場展開に逆戻り


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

前週から活発だったのは金曜だけで、週明けは元の冴えない相場展開に戻ってしまった。
まさか、指標の多い木曜、金曜までチンタラやるのかね?円がらみは多少動意があったが、
NYで元に戻ったので、そのまま再び閑散に後戻り。他に特に書くことなし。(6月26日。火曜日。梅雨らしい天気の日。)

▼FX投資戦術/
 高値圏でのドル円は、買いで付いて行きたくない


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は為替相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

ドル円相場
6月25日週明け月曜日の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、123円台後半---[123.80-85]レベル---でオープン。---東京市場の寄り付き(オープン)は、東京時間午前9:00---
東京市場は、概して、動きらしい動きなし。123円台後半の高値圏で推移した。
東京市場の午後に、ユーロ/円(EUR/JPY)が下落した影響から、ドル/円(USD/JPY)は、123円台ミドルに下落している。
「円キャリー・トレード」が強いのは、見ての通りだが、ユーロ/ドル(EUR/USD)や、ポンド/ドル(GBP/USD)では、「ドル安」になっているので、高値圏でのドル/円(USD/JPY)は、買いで付いて行きたくない。ポンド/ドル(GBP/USD)は、再び、[2.0000]をトライしている。

▼FX相場予想/
 NY市場⇒(東京パス)⇒ロンドンでNYに連動


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は25日、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。

25日の東京時間は静かでしたが、ロンドンが入ってきてから、ジリジリと円高が進んでいます。
どうも最近、前日のニューヨーク時間に動いた方向に、(東京時間は反応しないで)ロンドン時間が始まると動き出す傾向があるような気がします。

といっても、それも長続きせず、直ぐに元に戻ることが多いのですが、朝一番に仕掛けがあるからなのでしょうか? ちょっと真相はよくわかりません。

25日なども、東京時間は静かでしたが、ロンドン勢は円買いから入ってきています。(そんな気がするだけなので、検証もしておりませんので、間違っているかもしれませんが。)ちょっと26日から少し、気に留めておくようにしたいと思います。

25日のニューヨーク市場での株価の動向は要注目です。先週末、今年3番目の下げを記録したのですが、その動きを引きずるのかを判断するのに重要な一日となりそうです。

▼債券市場ウォッチ/
 世界的ディスインフレの構図は、依然として不変


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

シナリオ・ライティング(1)
28日の「円債ストラテジーセミナー」を前に、債券相場シナリオ・ライティングを確認したい。
グローバリゼーションとIT 革命などに起因する世界的ディスインフレーションの構図は依然、
不変と考えている。

インフレ到来を語るのは結構だが、現実となるにはまだ時間を要し、また、マクロとミクロのいわゆる、「誤謬」的報道に影響され過ぎている面は否めない。グローバリゼーションをもたらしてきた主たる背景は、マクロ面、ミクロ面から次のように指摘できる。前者は、冷戦終結後、中国のように安価な製商品を大量に供給する国々(「世界の工場」、ディスインフレ輸出国etc.)が続々と資本主義経済に登場したことが挙げられる。後者では、グローバル・コンペティション(「世界的大競争」)に伴い、各国企業の弛まない努力、コストカットの要求がこれに当たろう。このディスインフレの構図は今も続いているはずである。

ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は米国株の軟調を受けて、18,000円目前まで下落した。日経平均 が終値で前日比-56.45円安の18031.03円、またTOPIXも同-6.50安の1758.37、JASADAQ指数は同-0.63安の82.50となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、不動産業、食料品、倉庫運輸関連などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は、ドル円相場は123.43-123.48円前後で推移、ユーロ円は166.08-166.25円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

大和証券グループ本社(8601)
■大和証券グループ 機構改革および役職員の異動について
http://www.daiwa.jp/CACHE/japanese/press.cfm

日本リテールファンド投資法人(8953)<三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社>
■06/25 (ご参考)格付投資情報センター ニュースリリース
http://www.jrf-reit.com/ir/index.html

松下電器産業株式会社(6752)
□200V IHクッキングヒーター 据置タイプを発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?166_2DF_3A_kqp
□200V IHクッキングヒーター ビルトインタイプを開発、発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?167_2DF_3A_kqp
□日本ビクターに関する一部報道について(6月23日)
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?168_2DF_3A_kqp
□関係会社の役員人事および人事異動について(6月22日)
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?169_2DF_3A_kqp

株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
■過年度有価証券報告書等の訂正に関するお知らせ
■平成19年3月期 有価証券報告書
 http://www.dena.ne.jp/ir/

Posted by Yen-Dokki at 2007年06月28日 19:50
 
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