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サイバノミクス金融・経済レポート
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2007年05月28日

海外利上げと円独歩安・好調のユーロ圏景気・今日の株価予想ほか

▼海外利上げと円独歩安/
「低金利通貨」日本円=独歩安の感を強めている


東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は23日、「海外金利の上昇を受けて、『低金利通貨』円が独歩安の感を強めている」として、今後の動向を次のように予想した――。

<欧米の長期金利が上昇傾向>

もともと、円金利は長短ともに世界でも抜きん出た低さにあるのだが、そこへ周辺国が次々と利上げに出る。今月になってからも、英国中銀に続いて中国人民銀行が利上げを実施、来月には欧州中銀(ECB)の利上げがほぼ確実視されている。

こうした流れを受けて、欧州の長期金利が上昇傾向にあり、その影響が米国にも波及。
しかも、ここにきて景気指標に強いものが続き、FRB議長がリスク軽視の投資行動に警告を発し,利下げ期待が後退していることもあって、米国の10 年国債利回りは4.8%台に上昇している。

▼好調のユーロ圏景気/
 年後半の注目点=個人消費が景気牽引役になれるか


大和総研・投資戦略部の山崎加津子さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は5月中旬、好調さが目立っている欧州経済の見通しについて、おおよそ次のような見方を示した――。

欧州委員会は5月7日発表の春季経済見通しでユーロ圏の2007年の実質GDP予想を半年前の2.1%から2.6%へ上方修正した。これに対して2007年の米国の成長率予想は2.2%、日本は2.3%となっているため、日米欧を比べると欧州がもっとも成長率が高いとの見通しである。

確かに欧州経済は企業マインド、消費者マインドとも明るい。旺盛な需要を受けて生産が拡大し、稼働率が上昇。これが投資と雇用の増加につながる好循環となっている。ただ、ユーロ高進展で輸出の伸びに鈍化の兆しが見られる。これに代わって個人消費が、投資ととも景気の牽引役になれるかが、年後半の注目点となろう。

<ECB=「6月4.00%に利上げ」後の判断材料示さず>

欧州中央銀行(ECB)は予想通り5月の金融政策委員会後の記者会見で、6月の利上げ実施を示唆した。6月に政策金利は4.00%に引き上げられる見込み。一方、注目された7月以降の金融政策に関する判断材料はなにも示されなかった。ドイツ金属労組の賃金交渉は5月4日に4.1%の賃上げで妥結したが、ECBはこれが他へ波及することを警戒している。

【Washington Political Report】(有料)特約 (May 5-11, 2007)
貿易政策をめぐるブッシュ政権と議会民主党との合意
先週末かなり大きく報じられた貿易政策をめぐるブッシュ政権と議会民主党との合意とは、各国との自由貿易合意の議会承認で、(1)相手国の労働組合組織の権利を保証し、年少労働者や刑務服務労働者の利用や強制労働を禁じること、(2)相手国が国際環境保護関連法を遵守すること、また(3)非ブランド名の医薬品の外国からの輸入を認めることなどの付帯条件を付加することを中心にしたものです。当面はペルーとパナマとの2つの自由貿易合意でこの付帯条件に合意しただけですが、その後のコロンビアおよび韓国との自由貿易合意の議会承認でも同様の条件が付帯されることが予想され、また6月末で切れる大統領の貿易振興権(Trade PromotionAuthority)の更新法案が議会で通るとしたらそれにも同様の条件が挿入されることは間違いありません。更には、中断されているドーハ・ラウンドの交渉にもこの条件が加えられることになるでしょう。
大きな報道にもかかわらず、各国との自由貿易合意に上記のような労働条項と環境保護条項を加えるというのは全く新しいことではなく、1990年代のクリントン政権下では常にこの二つの条件が加えられることが当たり前となっていました。ブッシュ政権になってからは、議会が共和党に握られていたこともあり、この2つの条件は二次的な重要性しか持たなくなっていたのが、議会が民主党の天下になったことによりそれが再び復活したということに過ぎません。(以下略)

▼今日の株価予想/
 押し目では、中長期の上昇を期待した買いも期待


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨日の米国市場は小幅下落となった。M&Aに関する報道を手掛かりにNYダウは史上最高値を更新する場面があったものの、終盤は再び利益の確定売りに押された。また、シカゴ市場の日経先物は、17700円台での取引が続いた。

これを受けて、本日の東京市場はもみあいからのスタートになりそうだ。今週に入り3日続伸となり今月の高値圏にあるために、米国株式の下落をきっかけにして上値では利益の確定売りが予想される。一方、新興市場の反発や寄り付き前の外資系証券の注文が3日続けて買い越しとなったこと、さらに日経平均株価は約2ヶ月ぶりの3日続伸となるなど、先週までの上値の重い展開とは相場に基調に変化が見られる。そのため、押し目では、短期的なリバウンド狙いの買いだけでなく、中長期での上昇を期待した買いも期待できることから、本日は戻り売りをこなしながら値固めの動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価はと3日続伸。2日を超える続伸は3月19日~26日の5日続伸以来で約2ヶ月ぶり。このときは、5日で777円(4.6%)の上昇だった。なお、今回は3日続伸で305円(1.8%)の上昇である。現状は、5月18日の安値17320円を底値とする短期の上昇トレンドが見られる。次は今月の高値17827円(5月10日)が上値の節目となる。また、マドの下限である17843円(2月28日高値)もめど。さらに、これらを上回ると、18000円の大台回復や、マド埋めとなる18073円(2月27日安値)が目標となる。一方、下値は17600円水準が節目。これは、今月の高値から右肩下がりに引いた上値抵抗線があった水準だが、一昨日はこれを上回ったことから、現在はここがサポート・ラインとなる。

話題の銘柄
8411みずほFG/3月期決算及び2.2%の自社株買いを発表、出遅れ割安株

メリルでは、「みずほFGの07年3月期決算は連結当期利益が6210億円となり、3月の業績予想修正時に発表された5400億円を上回った。オリコ関係で株式損益がマイナスとなったものの、与信費用が他の案件からの引当金の戻りもあり、単体で233億円にとどまったことと、退職給与関係の戻り益が1260億円発生した。利鞘の上下比較では、総資金利鞘が横ばいであったものの、預貸金利鞘が11bp改善した。この改善幅は三井住友FGを上回る。08年3月期の単体業純予想は8500億円で前期比微増。市場部門関係損益をあまり見込まない計数と思えるが、足下の利鞘改善からすれば保守的な計数と考える。連結当期利益の予想は7500億円で、前期比21%の増益を見込む(当社現予想は7550億円)。配当も前期の7000円から10000円に増配の予定」、「みずほFGは同時に、2つの自社株買い計画を発表した。第1は子会社の持つFG株261千株の買戻しと消却。これは金庫株扱いとなっており、株主資本、株数とも影響はない。第2は250千株の市場からの買い入れで、1500億円が用意されている。03年に発行され、主に取引先が保有する9437億円の転換優先株の転換価格は08年7月に決まるが、全額普通株に転換されると現在の株価で株数が約10%増加する。みずほは今回の買戻しをDilution回避のためとしており、今後も買い株数が追加される可能性がある」と指摘。そして、「みずほFG株は現在、今期の会社予想Non Diluted EPSに対して12.8倍、当社予想のFull Diluted EPSに対しては13.6倍で取引されている。三井住友FG株の今期会社予想Non Diluted PERが16.1倍であるのに対して、割安感が強い」と指摘。投資評価「買い」、目標株価103万円を継続した。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

●東証IPO銘柄
■インフォテリア株式会社(3853)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200706/6infoteria.html

当社グループは、ブログやWeb2.0 を支えるインターネット標準技術「XML」に特化し、企業内外の情報システム連携の自動化を実現する「つなぐ」エキスパートとして、ビジネスの迅速化、可視化を行うためのパッケージソフトウェア「ASTERIA(アステリア)」の開発・販売・サポートなどを提供しております。さらに、積極的な研究開発投資を通じて「c2talk(シー・ツー・トーク)」「Topika(トピカ)」など、時代を先取りしたソフトウェア・サービスを提供しております。我々は、当社の強みである技術力を核に、日本発のグローバルなソフトウェア企業として世界に貢献できるよう日々努力と挑戦を続けてまいります。
会社ホームページ http://www.infoteria.com/jp/index.html

▼FX相場予想/
 ドル円相場=また複雑怪奇型になってきたなあ


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

再び昼間は昼行灯の日だった。
夜、高齢者弁当食ってる時、ドル円買ってこないから、うん?今日は売り先行だなと思った。
趣向を変えて攻めてくるかなと思って、ポンドを買っておいた。ついでに金もグリコのおまけ的に買っておいた。ドル円相場はまた複雑怪奇型になってきたなあ。クロス円の上げとドルの下げの桶狭間症候群。ああ、なんてめんどくさい通貨になったんだ。ところで香港がお釈迦様の誕生日だから休み?節操のない連中だ。この前はキリスト教で休んだじゃないか。(5月24日。木曜日。そろそろ梅雨?と思う日。)

▼ユーロ円投資戦術/
  チャートP抜けたら、黙って買いで付いて行く


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は23日、為替相場について、概ね次のようにコメントした――。

BOE議事録でもって、ポンドドルは、上昇した。
ポンドドルの上昇の影響で、ユーロドルが連れて上昇気味となった。
しかし、届いていない。ユーロドルもユーロ円も。
その距離(値幅)は、ユーロ円の方が、ずっと近い。チャート・ポイントとして、例示するなら、
164.00 あるいは、164.20程度だろう。ユーロドルのチャート・ポイントは、13700 OR UPPER だから、まだ、かなり遠い。
ピリオドがないって?
そういう、くだらない、「てにをは」を気にする人は、相場に向いていない。
早く、別のことに、興味を持った方がいいですよ。(冗談ではなく、本気で言っています)
まだ、動かない。能動的に、勇気を持って動かない。動く方が、楽チン。マージャンで、「突っ張る」のと、一緒。行くときは、誰が、何を言おうと、敢然と、行きます。ただ、それだけ。
こうなるかもしれない、とか、あーなるかもしれない、とか、迷うのは、心が弱いだけ。
迷った状態で、覚悟なく、動くことを、「匹夫の勇」と呼ぶ。
ユーロ円が、チャート・ポイントを抜けたら、黙って買いで付いて行けば、いい。
だだ、それだけ。
チャート・ポイントが抜けるか、抜けないか、幼稚園じゃないんだから、ピーチクパーチク、チィチィパッパ、屁理屈を言いたい人には、言わせておけば良い。その会話に加わることが、時間の無駄。上述の真意がわからない人は、必ず、相場に負けて、一年半から二年後には、いないから、
真剣に伝えても、会うことがない。
その人の記憶には、残るから、無駄とは、言わない。
しかし、会うことがない。それだけ。

▼英ポンド予想/
 MPC議事録=ポンド買いで追随してもいい材料


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は23日、相場の見通しについて次のようにコメントした――。

発表されたイギリスのMPC議事録について要約すると、

①10日の利上げは9-0の全会一致であった。②今後の利上げの可能性についても意見が一致した ③インフレは予想よりも進んでいる ④何人かのメンバーは今回0.5%の利上げを考えていた。

印象としては非常に強い、つまりタカ派の内容となっています。
素直に考えて、ポンド買いでついていってもいい材料です。

■ユーロ圏と金利上昇/
市場が「統合の果実」を意識し始めた可能性


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント 
…軟調。しっかりの20年債入札と10年の1.70%サポートが重なれば反発へ
好需給を上回るインパクトを持つようになった海外債券安。昨日も欧米市場は続落し、前場はその影響が強そうだ。もちろん、最終的には良い押し目を提供する結果になろう。しかし、20年債入札がセカンダリーを含めて良好な結果となり、10年の1.70%前後はサポートという再認識が強まらないと、今日を含めて早期の回復は難しそうだ。行き過ぎ感のある(特に米国)海外債券安の反発を待ちたい。
本日の想定レンジ(長国先物6月限) : 133円42銭 ~ 133円80銭

欧州長期金利上昇への警戒…「統合の果実」か
好需給を背景とする強気相場の行く手を阻んでいるのが海外長期金利の上昇である。
22 日、米10 年国債利回りは4.83%まで上昇した。本レポートで何度か紹介している線形一次回帰式(前日の米10 年で日本のそれを説明)に従えば、10 年国債利回りは1.70%台半ばまで上昇しても不思議はない(昨日の4.85%で評価されば1.77%)。逆に言えば、それが1.60%台後半にとどまっているのは好需給のおかげである。

ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はNYダウの軟調と、グリーンスパン前FRB議長が23日の講演で「中国株の劇的な調整を危惧した」と発言、中国株相場を見極めたいと慎重姿勢。日経平均 が終値で前日比-23.08円安の17682.04円、またTOPIXも同-3.07安の1737.01、JASADAQ指数は同-0.10安の79.45となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、石油石炭製品、卸売業、輸送用機器などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は、ドル円相場は121.60-121.65円前後で推移、ユーロ円はNY市場で初めて164円台に乗せて高値更新し、163.62-163.66円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□家庭用サイクロン式掃除機 MC-R7000シリーズを発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?110_2DF_3h_kqp

株式会社デンソー(6902)
■23日 デンソーは、このほど、ハイブリッド車用の高出力パワーコントロールユニットと電池冷却システムを開発しました。今回開発した製品は、5月にトヨタ自動車株式会社が発売したレクサスLS600h、LS600hLに搭載されています。 http://www.denso.co.jp/ja/newsreleases/070523-01.html

Posted by Yen-Dokki at 2007年05月28日 18:41
 
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