日銀・金融政策・日米経済ウォッチ・米住宅資産と個人消費ほか
▼日銀・金融政策/
ガソリン価格上昇で、エネルギー・インフレ圧力増大
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、原油価格が再上昇する下で(図表2)、「日米ともに、エネルギー・インフレ圧力は着実に増大している」とした上で、次のような見解を示した――。
ポイント:
原油価格の再上昇を受けて、日米ガソリン価格が上昇基調にある。日米ともに賃金インフレ圧力は低下気味であるが、エネルギー・インフレ圧力はジワジワと高まっている。6 月28 日の次回FOMC でも声明文の変更は見送られる公算が高い。日本のCPI についてもリスクはアップサイドである。日銀が7 月会合における追加利上げを決定しやすい環境が整いつつある。
▼日米経済ウォッチ/
消費者物価指数=日米ともにインフレを過小評価
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「インフレ指標として重視されているコアの消費者物価上昇率は、日米ともに、実際よりインフレを過小表示している可能性がある」として、次のような見方を示した――。
<コアCPIと、現実のインフレとの間にかい離>
米国の消費者物価上昇率はこのところ低下傾向にあるが、その割に金利が下がらない。
長期金利はむしろ上昇気味でさえある。ISM景気指数や失業保険申請件数の改善など、景気の先行きに回復期待を持たせるものが出てきたことや、景気好調の欧州から金利上昇の影響が及んでいることもあるが、もう1 つ、コアの消費者物価上昇率が低下してきたほど、米国のインフレが緩和されていないことが一因となっている可能性がある。
▼米住宅資産と個人消費/
前FRB議長が試算「住宅資産の消費押し上げ効果」
大和総研・経済金融調査部の近藤智也さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は今月中旬、「米国の景気見通しは不透明になっている」として、次のように語った――。
住宅市場の調整の影響は静かに景気全体に広がるとの見方は変わらないが、足もとの消費は勢いを失っている。暦のズレだけで説明するには無理がある。天候要因に加え、ガソリン価格高騰もネガティブに効いているだろうが、やはり、雇用環境の緩やかな鈍化が根本ではないか。
一方、Q1の設備投資はプラスに転じ、企業活動もピックアップ、業績は予想以上になっている。
ただ、経営者のマインドが大幅に改善しているとの確信はまだ。消費の鈍化が先か、投資の回復が先かのマッチアップの様相である。民間需要が低迷する2%成長はもうしばらく続きそうだ。
また、近藤さんは、グリーンスパン前議長らが4月下旬に発表したレポートについて、
次のようにコメントしている。
【Washington Political Report】(有料)特約 (May 5-11, 2007)
ブッシュ政権に影響を与えるウオルフォビッツ世銀総裁の辞任
ポール・ウオルフォビッツ世界銀行総裁が事実上辞任に追い込まれたのは、彼の女性コンパニオンのシャハ・リーザ女史の高給職への斡旋に手を貸したからばかりではなく、恐らくは、ウオルフォビッツのマネジメント・スタイルや政策プライオリテイやブッシュ政権との近さに反感を持った欧州諸国の理事達や世銀スタッフが意図的にウオルフォビッツ総裁の追い落としを謀ったためでしょう。世銀倫理委員会のウオルフォビッツの糾弾にもかかわらず、ウオルフォビッツ自身が反論するように、実際にはウオルフォビッツはリーザ女史の就職斡旋に関与することを当初は辞退した事実があり、倫理規則違反の実態は明瞭ではありません。ロンドン経済大学とオックスフォード大学を出たイスラム系のリーザ女史の履歴からすれば年収20万ドルの職業は特別のものでもありません。
ブッシュ政権はウオルフォビッツ辞任が不可避的になる直前までこの問題に沈黙を守ってきましたが、この1-2週間のうちにポールソン財務長官、ライス国務長官、チェイニー副大統領、ブッシュ大統領が相次いでウオルフォビッツ支援の談話や声明を発表、ウオルフォビッツ救済に動きました。しかし、時すでに遅くして今週半ばにはその努力を放棄、ウオルフォビッツ辞任を呑むという形になりました。イラク問題とゴンザレス司法長官の去就などで揺れるブッシュ政権は、それに加えてウオルフォビッツ総裁の弁護にまで政治資本を投入する余裕がなくなっていたこと、この問題がこれ以上こじれると欧州諸国との関係に悪影響が生じ、また次期総裁の指名で米国の伝統的な指名権が危険にさらされるとの危機感がでてきたこともウオルフォビッツ救済努力放棄の理由です。(以下略)
▼今日の株価予想/
新上昇トレンドの可能性強まり、18,000円大台乗せも
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
昨日の米国株式はまちまちだった。経済統計の発表などが限られる中、企業買収のニュースなどを手がかりにNYダウはわずかながら史上最高値を更新する場面もあった。しかし、S&P500が終値での史上最高値水準にあることなどから、取引時間の終盤には利益の確定売りに押された。また、シカゴ市場の日経先物は、昨日の大阪市場の終値をはさんだ取引となった。
これを受けて、本日の東京市場はもみあいからのスタートになりそうだ。
昨日の米国市場はまちまちで、東京市場への影響は限定的。それでもナスダックが小幅ながら続伸していることや、円相場が121円台半ばを維持していることは、引き続きハイテク銘柄へのサポートとなろう。また、昨日は利益の確定売りに押される場面があったがすぐに切り返すなど、相場に底固さが見られる。そのため、2日続けて買い越しになっている寄り付き前の外資系証券動向や、反発に転じた新興市場の動きが変われなければ、市場心理も一段と好転して押し目を買う動きが強まろう。そのため、本日の東京市場は利益の確定売りをこなしながら、引き続き底固い値動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は続伸。5月17日高値17656円を上回り、目先では5月18日の安値17320円を底値とする上昇トレンドが見られる。また、14日の安値17673円からのマド埋めたことで、今月の高値17827円(10日)も上値の目標になってきた。なお、終値では17600円台を回復し、今月の高値から右肩下がりに引いた上値抵抗線を上回った。したがって、今月中旬からの短期的な修正局面は終了したとみられ、あらたな上昇トレンドを形成する可能性が強まっており、18000円の大台乗せも目標になってきた。一方、下値は17600円の節目が最初の支持線。ただし、これを下回って昨日の安値17545円を割り込むと、昨日の高値17730円が目先での天井となる可能性がある。
話題の銘柄
6146ディスコ/今期の会社計画は上方修正の可能性が高い、目標株価8540円
ドイツ証券がディスコに訪問取材を実施。「今期の会社計画は、保守的であるとの印象を強く受けたため、業績予想を上方修正した。同社の今期計画は、次世代技術に対応するための開発コストの増加、能力増強に対応するための人員の増加、薄片化プロセスの普及に伴う外部購入製品の増加、などにより採算が悪化するため、利益の伸びが小幅に留まるという内容である。しかしながら、通常のダイサが半導体需要の量的な増加を見込んでいるにも関わらず微減で計画されている点や、電子部品業界の高稼働率維持という状況に比してブレードの増収率が低く見積もられている点など、売上高で保守的な側面が強いと当社では認識している。既存製品群のコスト削減効果などとあわせ、今期の会社計画は上振れる可能性が高いであろう」と指摘。今2008年3月期連結営業利益を会社計画200億円(EPS344.4円)に対し従来予想200億円(EPS362.4円)から220億円(EPS382.7円)へ上方修正し、新たに2009年3月期連結営業利益を245億円(EPS426.8円)と予想。レーティングを「HOLD」から「BUY」へ、目標株価を従来の7250円から8540円へそれぞれ引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼FX&STOCK予想/
NYダウもバブル化した、と判断している?!
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。
朝から午後まで出かけていたのだが、値幅が12銭程度だったので驚いた。
夜は再び前日のコピー相場。高齢者弁当をチンするときの値段と、ニュースを見始めたときの値段と、相撲を見たときの値段がほとんど同じだった感じ。驚きはその後。欧州どころか、NYですら動意がない。NYの後場でゴソゴソ動くかも知れないけど。
<好調!米中株価の行方は・・・?>
株式。ダウもバブル化したと判断している。
米国債が売られて金利が上昇になっても無視。あれ?先日まで利下げを歓迎で上げてなかったか?原油が66ドル越えても反応せずに上げ。あれ、先日まで原油価格気にしてなかったか?そういうわけだから、ダウの天井は見えない。見えないから突然急落したり、いろいろな動きが出ると思う。
上海も天井をつけていないのだろう。いずれ乱高下するのだろうが、市場が騒いでいるときはまだ天井ではないのが常だ。ただ、先行きはもう見えてるよね。バブルを唯一経験しているのは日本だけなのだから、将来どういう結末が待っているか自明の理。ただ、それが、後100%上がってからぼれ切れになるのか、200%上がってからそうなるのか、わからない。(5月23日。水曜日。あちこち夏日の日。)
▼FX相場予想/
ユーロ・ブルは不変だが、一時スクエアで様子見
元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は22日、為替相場について、概ね次のようにコメントした――。
21日の海外市場(ロンドン市場・ニューヨーク市場)あたりから、気になっていたのだが、
膠着感が強い。先週のコメントで、以下のように書いた。
『広い交差点のど真ん中で、 無防備に、何も考えずに、ぼーっと、立ち止まるのは、危険だ。
いつ、交通事故に遭っても、おかしくない。しかし、この手の人は、交通事故に遭ったら、相手のせいにすることが多い。ポジションを抱えて、フリーズ(凍り付く)しているのは、ポジションをコントロールしている状態ではない。マーケット(相場)が動いており、能動的な思惑があって、 静かにポジションを抱えている状態とは、全く違う。』
そこで、現時点で、考えるのは以下こと。
---メモランダム---基本的なスタンスは、変わらない。ユーロ・ブル。
しかし、全てのマーケットが、煮詰まった状態。全てが、膠着した状況に映る。特に、ユーロ/ドル(EUR/USD)が、高値を抜けず、現時点では、調整局面にある。そして、わずかながらではあるが、ユーロ/ドル(EUR/USD)が下落する形で、ユーロ/円(EUR/JPY)が下落しているのが気にかかる。
ユーロ/円(EUR/JPY)も、164円に届きそうで届かず、164円台に乗せることが出来ていない。
今日(22日)のロンドン市場、ニューヨーク市場に注意したい。
つまり、ユーロ・ブルのスタンスに変わりはないが、一時、スクエアにして、様子見としたい。
ただし、ユーロが対円、対ドルで、新高値を更新する場合は、敢然と、「ユーロ買い」で付いて行く。
▼FX膠着の背景/
通貨オプション取引活発化⇒市場の動きを抑制?
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。
昨日、ドル円が3ヶ月ぶりの高値まで上昇しましたが、そこで失速してしまいました。
今回も通貨オプション関連のドル売り注文に頭を抑えられてしまっている状態です。
最近、通貨オプション絡みの売り(或いは買い)注文とか、防戦売り、防戦買いなどという表現をよく目にすると思います。これは、通貨オプション取引を活用して、キャッシュマーケットで売り買いをするという戦略から発生するものですが、主にドル円、ユーロ円、ユーロドルで行われているようです。
時にドル円での取引が目立っているような気がしますが、こうした取引は、市場の動きを抑制してしまう作用があるので、ドル円が動きにくいのは、このような取引が原因の1つとなっているとも考えられます。
▼今日の長期金利/
ポジション調整+利上げ警戒感=1.60%台後半窺う
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<予想レンジ>
・ 長期金利(#285)1.635%~1.660%
・ 債券先物(6月限) 134.05円~134.30円
<シナリオ>
長期金利は昨日の米債安を受けて上昇してスタート。明日の20年利付国債入札を控えたポジション調整や日銀の第3次利上げへの警戒感から、1.60%台後半をうかがう動きとなる。
債券先物チャート
6月限の日足は、上放れして雲に再突入。ただし上影陰線・大引け坊主で伸び悩んだ。
マドは134.21円-134.29円。方向感がない。
【チャートポイント】
135.44円:2月28日の3月限ザラバ高値
135.20円:限月間マド埋め(3月2日の3月限ザラバ安値)
134.61円:5月1日の6月限ザラバ高値
134.53円:雲上辺(本日)
<134.30円:本日の6月限予想レンジ上限>
≪134.29円:昨日の東証6月限終値、前日比+0.12円≫
≪134.25円:昨日のLIFFE先物6月限終値≫
134.25円:5日移動平均
134.23円:雲下辺(本日)
134.21円:マド埋め(5月21日ザラバ安値)
134.15円:転換線
<134.05円:本日の6月限予想レンジ下限>
134.01円:基準線
133.41円:4月18日の6月限ザラバ安値
133.40円:1月15日の3月限ザラバ安値
ニュース・チェック
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は17,750-17,800円の狭いレンジでもみ合い。日経平均 が終値で前日比+71.69円高の17751.74円、またTOPIXも同+13.47高の1745.01、JASADAQ指数は同+0.01高の79.37となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、銀行業、証券商品先物、保険業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は小動き、 ドル円相場はやや上昇して121.65-121.70円前後で推移、ユーロ円は163.58-163.69円前後と横ばいで推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
いちよし証券(8624)
■ストックオプションとして発行する新株予約権の募集事項の決定を当社取締役会に委任する件
http://www.ichiyoshi.co.jp/stockholder/pdf/20070522_j1.pdf
■新任社外取締役候補に関するお知らせ
http://www.ichiyoshi.co.jp/stockholder/pdf/20070522_j2.pdf
■「当社株券等の大規模買付行為への対応方針について(買収防衛策)」に関するお知らせ
http://www.ichiyoshi.co.jp/stockholder/pdf/20070522_j3.pdf
■定款の一部変更に関するお知らせ
http://www.ichiyoshi.co.jp/stockholder/pdf/20070522_j4.pdf
松下電器産業株式会社(6752)
□3G・GSM対応携帯電話「SoftBank 810P」の商品化
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?10P_2DF_3g_kqp
□KDDI株式会社様向け携帯電話「W52P」の商品化について
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?10Q_2DF_3g_kq
□デジタルカメラ LUMIX DMC-FX100を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/r/c.do?10R_2DF_3g_kqp
株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
■5/22役員の異動に関するお知らせ
http://www.dena.ne.jp/ir/
Posted by Yen-Dokki at 2007年05月25日 13:21