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サイバノミクス金融・経済レポート
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2007年05月24日

今週の株式相場・中国市場ウォッチ・今日の株価予想ほか

▼今週の株式相場/
 企業業績を評価する局面に移行も、外部要因に注意


新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は21日、今週の株式相場について次のようにコメントした――。

今週の東京市場は、内部要因を主因とした①調整局面を通過、今期も伸長が見込まれる②企業業績を評価する局面に移行すると予想する。但し、これまでは比較的良好であった③外部環境面に関しては若干の波乱の可能性もあり、注意したい。今週の予想レンジは日経平均で17300~17600 円。(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。

▼中国市場ウォッチ/
  長期的には、経常収支の黒字拡大の歯止めの兆し


大和総研・投資戦略部の児玉卓さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、月次貿易統計を見る限り、2006年にGDP比9%に達した中国の経常収支の黒字はなおも拡大過程にあるようだとしながらも、「やや視点を長めに取れば、その拡大に歯止めがかかる兆しも見えてきた」として、次のように語った――。
<時差の後、輸出増勢のスローダウンを予想させる現象>
それは趨勢的な上昇を続けてきた輸入のGDP比が、2005年から横ばいに転じていることである。輸出/GDP比の上昇持続と相俟って、まさにこれが足元までの黒字急拡大の主因なのだが、一方で、時差の後に輸出の増勢がスローダウンすることを予想させる現象でもある。注目すべきは、04年をピークに製造業部門における外国企業の対中直接投資が漸減の方向にあることである。直接投資は本国からの資本財・中間財輸入、本国、及び第三国への輸出など、様々なルートで貿易量を拡大させるが、投資ブームのさなかには輸入誘発効果が勝り、生産が立ち上がるに連れて輸出拡大効果がフルに発揮される。従って、過去2年の輸入/GDP比の頭打ちが投資のピークアウトを受けたものであるとすれば、後に生産能力の拡張に伴う輸出の拡大にも歯止めがかかる筋合いとなろう。

▼今日の株価予想/
 東京市場でもハイテク株への買いが期待できる


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

週明けの米国株式はまちまちだった。投資ファンドによるオールテルの買収などM&Aの材料を手がかりに、ダウは史上最高値を一旦更新し、またS&P500は2000年3月24日につけた終値での史上最高値1527ポイントを上回る場面もあった。しかし、原油相場が66ドル台まで上昇したことから、取引終了にかけては利益の確定売りに押された。その結果、ダウは小幅反落、S&Pは小幅続伸だが、ナスダックは前日比0.8%の続伸となった。また、シカゴ市場の日経先物は小幅高だった。

これを受けて、本日の東京市場は、もみあいからのスタートになりそうだ。米国市場はまちまちとはいえ、上昇基調には変化がない。とりわけ、ナスダックが比較的大きく上昇していることで、東京市場でもハイテク株への買いが期待できる。また、円相場が引き続き121円台半ばを維持していることも相場の下値支えとなろう。ただ、今月の相場では戻り売りが目立つことから、これを見極めながらの慎重な売買にならざるをえない。それでも、大きく上昇して心理的な節目の17500円を上回った昨日の流れは引き継がれて、本日も押し目買いは入りやすく底固い値動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は大幅反発。5月18日の高値17563円を一旦は上回ったことから、目先では同日の安値17320円を底値とする上昇基調が見られる。次の上値の節目は17日の高値17656円。これを上回ると、14日の安値17673円からのマド埋めとなりそうで、今月の高値17827円(10日)も上値の目標として意識されそうだ。一方、下値は心理的な節目の17500円が最初の下値支持線となる。ただし、ここを割り込んで昨日の安値17411円を下回ると、3月以降の下値支持線である100日移動平均線17399円を割り込む可能性が強く下落基調が強まりそうだ。なお、終値で17600円台を回復すれば、今月の高値から右肩下がりに引いた上値抵抗線を上回る形となる。そうなると、今月中旬からの短期的な修正局面が終了して、あらためて上昇トレンドを形成する可能性が強まり、18000円の大台乗せも目標になってくる。

話題の銘柄
1605国際石油開発帝石/豊富な探鉱・開発案件を有し、EV/BOEで割安

大和では、「07年3月期の税引利益は1651億円で着地した。経営統合後、第1期目となるため、前期との比較は出来ないが、収益は大幅に拡大した模様である。一方、会社は08年3月期の税引利益を41.9%減の960億円と予想している。(1)原油価格が前期比で下落すること、(2)為替が前期比で円高に推移すること、を見込んでいるためである。ただし、同社は生産規模拡大に向けた投資を行っており、販売量の増加が見込める。また、為替や原油価格の動向は会社前提を上回って(円安で)推移している。

これらのことを踏まえると、今期の会社予想は保守的であると考えられよう」、「同社の強みは、現時点では確認埋蔵量に入っていないが、将来的にカウントされると見られる探鉱・開発プロジェクトを多く保有することである。同社は『アバディ』や『イクシス』など、数々のプロジェクトを手掛けている。中でもイクシスについては、07年3月末の全社確認埋蔵量が17.7億バレルだが、さらに10億バレル相当が上乗せされる可能性が高いとされている。

石油・ガス開発会社のバリュエーションを評価する1つの指標であるEV/BOE(確認埋蔵量当たりの企業価値、値が低いほど割安)においては、同社は11ドル台と、欧米の同業他社(平均で18ドル台)と比較して割安感が強い。加えてアバディやイクシスなど、今後の確認埋蔵量の増加に向けたポテンシャルの高さを考慮すると、株価の評価余地は大きいと判断できよう」と指摘。投資情報ウィークリーで紹介銘柄として取り上げている。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼米FRBとドル相場/ 
利下げがドルにポジティブに作用する可能性は低い


クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、当社では、FED は政策金利を来年末まで5.25%で据え置くとの見方を維持しており、現段階で「利下げ」のドルに対する影響を論じるのは時期尚早かもしれないとしながらも、こう語る。

「市場が先行きの利下げを予想しているうえ、実質政策金利が長期的な平均値を上回って推移していることから、タイミングはともかくも、次の動きは利下げである可能性は高い。少々中期的なスパンで、利下げがドルに与える影響について考えてみたい。」

小笠原さんのコメントは、おおよそ次のとおり――。

ドルにとって「悪い利下げ」のケース 
まず、市場が想定しているこのシナリオでは、当面、米経済は低飛行が続き、金融政策は再び緩和サイクルへ戻り、経常赤字のファイナンスの軋みからドルは下落基調を辿り、ドルにとっては「悪い利下げ」となる。利下げは総需要対策となり、景気が巡航速度に持ち直すまで、緩和政策を継続することになろう。ドルは次の利上げ期待が台頭するまで下落基調を辿る可能性が高い。

インフレ率が低下せず、利下げが遅れる場合はドルにとってはさらにネガティブである。
5 月のFOMC 声明文ではインフレ重視のスタンスが維持され、FED の早期利下げ期待が後退しているが、このスタンスが景気を予想以上に失速させてしまうことになれば、いずれFED は大幅な利下げに踏み切らざるを得なくなり、ドルの調整は大きくなる可能性がある。


▼FX相場予想/
 日本陸軍万歳攻撃=趣向が変わって「ドル高」へ


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

やはり日本陸軍万歳攻撃であったが、趣向が変わって円安でなく、ドル高だった。
また、私が高齢者弁当食ってる時を狙ってきた。相撲の結果を見ていたから、全くうざい連中とブツブツ。米国債の下げが止まらないね。

ところで官房長官が外貨準備は安全性と流動性と収益性を上げるように運用すべき、なんて語っているが、この人は何を言いたいのであろうか?安全性?日米呉越同舟、流動性ドル十分、収益性は最大の円キャリー投資家でお墨付き。これ以上、何をやるのかねえ?ドルが好きなんだとばかり思っていた。あの外貨準備放置は、「将来の有事の際の逆介入資金」だったはずでは?財務省も戸惑うだろうなあ。
(5月22日。火曜日。ガールスカウトの日。)

▼FX投資戦術/
 取引するならば、ユーロ円の買いで付いて行く


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は21日、為替相場について、概ね次のようにコメントした――。

ドル円相場
5月21日の東京市場では、ユーロ/円(EUR/JPY)が、一段と、強含みで推移し、163円台後半の「ユーロ統合以来の最高値圏」で、堅調な値動きを示している影響から、ドル/円(USD/JPY)も底堅い値動きに映る。---事実上は、ほとんど動きなく、[121.20]アラウンドで膠着している---
ユーロ/円(EUR/JPY)が、一段と、強含みで推移しているので、ドル/円(USD/JPY)を売りたくはない。しかし、この水準(121円台)から、「ドル買い円売り」もしたくない。ドル/円(USD/JPY)の取引は、回避したいと考えている。
やるならば、高所恐怖感はあるが、ユーロ/円(EUR/JPY)の買いで付いて行く。
ただし、ストップ・ロス・オーダーを、適宜、入れて、自分を守ることが大事、と考えている。

▼FX相場予想/
 モード転換で「変化」=一番典型的なカナダドル


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は21日、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。

最近、私がセミナーでお話しているのは、相場は「変化」に対して反応をするということです。
つまり、今までどおりの展開となっているときは、市場はそうしたものを既に織り込んでいます。そこから何か新しい変化が起きて初めて、投資家はその変化に対して行動を起こすので、相場も動く。そういうことなのです。

今、その一番典型的な通貨がカナダドルです。
この通貨は1年間の金利据置きから、また利上げモードに転換したという大きな変化がありました。 据置きの期間が長かったために、モードの転換の影響力は必然的に大きくなります。カナダドルどこまで上昇してくれるか、大変楽しみです。

▼今日の長期金利/
 弱含みもみ合い、確たる材料欠き小動きに止まる


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#285)1.630%~1.650%
・ 債券先物(6月限) 134.10円~134.30円

<シナリオ>
長期金利は弱含みもみ合い。昨日は日米デカップリングが小休止となり、米株高/米債安に素直に反応して株高/債券安となった。その流を引き継げば、本日は株安/債券高となるが、確たる材料を欠くので、小動きに止まる。

債券先物チャート
6月限の日足は、下放れ・下影小陰線で雲下にこぼれ落ち、下のマド埋め(134.08円:5月16日のザラバ高値)を完了した。新たに空けたマドは134.21円-134.24円。

▼今日の債券相場/
国内投資家による現物債中心の需給相場が本格化?


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント …強含み。カーブはフラット気味
一段と外部環境の悪化に打たれ強い相場になっているようだ。米債安に対してはもとより、昨日の後場は前場に比べて株高への抵抗力を強めた。いよいよ、国内投資家による現物債中心の需給相場が本格化する兆しと言えよう。昨日は米債も小幅反発。まず本日は相場強含みを予想する。また、15年変国の入札はα=45bpで波乱なしだろう。イールド・カーブはブルでも基調はフラット化と考える。
本日の想定レンジ(長国先物6月限) : 134円14銭 ~ 134円37銭

▼NY原油相場/
 ガソリン相場主導で原油相場も一段高、と予想


エース交易ホームトレード部の陳晁熙(チン・チョウキ)さん(Chen Chaur-Shi)は、石油及び石油製品先物相場について、「ドライブシーズン到来で上昇へ」として、概ね次のようにコメントした――。

<21日NY原油は、3週間ぶりの高値66ドル台>

21日のNY原油相場は、ナイジェリアからの供給をめぐる不透明感に急伸し、3週間ぶりの高値をつけ、66ドル台で引けた。65ドルの上値抵抗線をブレイクしたことで、テクニカル的にも先高期待が強まってきた。

原油相場は、最近のナイジェリアにおける石油生産をめぐる不透明感と、米国内の製油所のトラブルによるガソリン供給懸念が続いていることで地合いが強まっている。また、ロンドンの北海ブレント原油相場も、2006年8月31日以来の高水準で推移していることも強材料だ。

ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価はソニーが約5年ぶりに7000円台に乗せたのを始めとしたハイテク株、銀行株を中心に続伸した。日経平均 が終値で前日比+105.10円高の17661.97円、またTOPIXも同+13.86高の1724.53、JASADAQ指数は同+0.82高の78.78となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、証券商品先物、銀行業、その他金融業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替は、ドル円相場は121.46-121.51円前後で推移、ユーロ円は163.43-163.49円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

日興アセットマネジメント株式会社
■「財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型」の申込受け付けについて、
純資産総額1兆5,000億円を目途に一時停止することとなりましたので、お知らせいたします。
 http://www.nikko-am.co.jp/

日本電気株式会社(6701)
■21日 平成18年度(第169期)決算概要
■21日 期末配当金支払に関するお知らせ
 http://www.nec.co.jp/ir/ja/index.html

Posted by Yen-Dokki at 2007年05月24日 20:22
 
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