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サイバノミクス金融・経済レポート
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2007年04月23日

日銀・追加利上げ・日本景気ウォッチ・ユーロ高と独復権ほか

▼日銀・追加利上げ/
 ガソリン価格上昇は早期追加利上げへの追い風


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、日銀の追加利上げ判断に影響を与えるCPI(消費者物価指数)について、「5月に小幅のプラスへ」として次のように語った――。

ポイント:
5 月のガソリン価格の卸値が大幅に引き上げられる見通しとなった。弊社では、こうした動きを見込み、既に3 月末より、ガソリン価格上昇を織り込んだCPI 推計を行っているが、それによれば、5 月のコアCPI 前年比は小幅のプラスに転じる。日銀が「CPI前年割れはごく一時的」という見方を展開しやすくなった。

<日銀はガソリン価格上昇を受け「CPI 前年割れはごく一時的」という見方を確認へ>

石油連盟は5月出荷分の卸値を4月より1リットル5 円程度引き上げるという見通しを示した。
引き上げは3ヶ月連続で単月では昨年8月の4円強に次ぐ大幅な引き上げになる見込みである。小売レベルでは、5月初めにかけての大型連休でガソリン価格が上昇するとみられ、5 月の平均ガソリン価格(レギュラー・1 リットルあたり)は、(これまでの卸値引き上げ分も合わせて)足元の130 円強から135 程度に上昇する可能性が高い。

弊社では、こうした動きを見込み、既に3 月末より、ガソリン価格上昇を織り込んだCPI 推計を行っているが、それによれば、5 月のコアCPI 前年比は小幅のプラス(+0.1%弱の公算、表1)に転じる*。日銀が「CPI 前年割れはごく一時的」という見方を展開しやすくなっているのは事実であり、ガソリンの価格上昇は早期追加利上げに対する追い風との見方が可能であろう。

▼日本景気ウォッチ/
 先行指数=スクラップ高が示す景気の「底堅さ」


東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は18日、「スクラップ高が示す景気の強さ」

先週発表された日銀の企業物価のなかで、最も注目したい数字は、スクラップ類の大幅上昇だ。
スクラップ類の価格は、物価指数の1 つというより、景気の限界的な動きを敏感に察知する景気指標の面があり、しばしば景気の先行指数として見られる。

このスクラップ類の価格が3 月は前年比41%もの上昇となり、上昇テンポが再加速した。これは景気の先行き不安とは裏腹に、当面の生産が底固いことを示唆し、景気先行指数が下げ止りからまた反転上昇する可能性を示唆している。

■ユーロ高と独復権/
 同床異夢のEU=ユーロ高円安を容認する?独走ドイツ


先週末、13日(金)に開催されたワシントンG7(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)では、ドイツのシュタインブリュック財務相が、家族とアフリカ・ナミビアへ旅行するため欠席するというので、ドイツ国内では批判を浴びたことが話題になった。

この一見、無節操な蔵相の行動を後講釈すれば、ユーロ圏内での景気格差に起因している、と推測される。大和総研・投資戦略部の山崎加津子さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)によれば、「ユーロ圏主要国の製造業企業景況感に注目すると、堅調を維持しているのはもっぱらドイツである」と言う。一方、フランス、イタリア、スペインでは景気判断は減速に向かっている。

PART1 独vs.仏伊西=輸出競争力の差から生まれるユーロ高への対応のズレ
ユーロ圏を構成する主要国であるドイツ、フランス、イタリア、スペインの製造業PMI指数を並べてみると、ドイツの堅調さが目立つ。この企業景気判断は、各国の生産動向にも表れており、鉱工業生産に注目すると、ドイツが力強く拡大している一方、フランスとイタリアは低調である。スペインは比較的好調だが、足下で頭打ち感が出てきた。

山崎さんは、このように生産動向に勢いの差が出ているのは、「輸出競争力の違いに原因がある」と見ている。昨年来、ユーロ圏経済は内外需が揃って拡大してきたが、それが実現したのは、まず企業部門が好調な輸出で収益を改善させ、その収益の一部を国内の投資や雇用拡大に振り向けたためである。ただ、2006年は継続的にユーロ高傾向にあり、その輸出抑制効果が徐々に出てきている兆しがある。「ドイツの輸出は2007年1-2月に前年比+12.2%となったが、フランスは同+2.8%にとどまった」と言う。

▼今日の株価予想/
 押し目買いと戻り売りの狭間で、次の方向探る


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

昨日の米国株式はまちまちだった。決算を発表したIBMの下落などから売りが先行したが、JPモルガンやユナイテッド・テクノロジーズなどの好決算が下支えとなった。さらに、ボーイングが大型受注とのニュースなどが好感され大型株が買われ、NYダウとS&P500は5連騰。NYダウは史上初めて12800ドル台に乗せた。一方、前日決算を発表したインテルの上昇でハイテク株はし
っかりながら、期待に届かない決算で大幅安となったヤフーの穴は埋められず、ナスダックは小幅続落となった。また、シカゴ市場の日経先物は、おおむね17600円台でのもみあいだった。

これを受けて、本日の東京市場は模様ながめ気分の強いスタートになりそうだ。米国株式市場が大型株を中心に買われて、堅調な値動きになっていることは下値支えになる。また、ハイテク株もしっかりで、これも東京市場には良い影響を与えるだろう。その一方で、円相場がじり高となっていることが上値を押さえそうだ。また、本格化する国内企業の決算発表を見極めたいとする向きが少なくないことも、相場全体の動きを鈍くさせる。したがって、本日の東京市場は、押し目買いと戻り売りにはさまれてもみあいながら、次の方向を探る動きになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は反発。17557円~17706円のレンジを形成して、はらみ足となった。仮に、昨日の高値を上回ると、4月17日の高値17782円が目標値になる。また、中期的に見ると、3月の高値17558円(26日)と4月の高値17747円(9日)を結んだ上値抵抗線、そして3月の2番底となった16628円(14日)と4月の安値16999円(2日)を結んだ下値支持線にはさまれた形で、上昇トレンドを形成中である。そのため、上値を試すとすると、現在17800円台半ばにある上値抵抗線が注目される目途となる。なお、ここにはチャートのマドの下限である2月28日高値17843円もある。

一方、下値は17600円が最初の支持線。昨日後場の安値も17588円とほぼこの水準で下げ止まった。しかしこれを下回ると、昨日の安値17538円を試すことになりそうだ。さらに、ここも割り込むと、17300円台半ばにある中期の下値支持線が意識されてこよう。

話題の銘柄
8035 東京エレクトロン/5月頃がSPE銘柄への投資タイミング、目標株価11800円

ゴールドマンでは、日本半導体製造装置株について強気のスタンスに転換し、年末にかけてPER20倍前後まで評価されるとみている。理由として、◇DRAM価格は大手PCメーカーが調達を再開するとみられる5月頃には底打ちしそうであること、◇サムスン電子が投資に再び前向きになってきたこと、◇夏以降、数量増により液晶やロジック半導体、電子部品などの需給改善が期待されること、◇例年SPE株は年末にかけて上昇する季節性があること、◇四半期受注は一旦調整するが、08年の半導体需要や8インチ工場の退出によるメモリーのタイト感やファンドリーの回復から反発し、08年年間投資は大きく崩れないと思われること、――を挙げた。

SPEの代表銘柄である東京エレクトロンの今08年3月期のPERは16倍で、市場平均を大きく下回る。これについては、足元のメモリー価格軟調や来期の業績リスクの反映と判断。だが、来09年3月期についての従来予想(PER15倍)は、来年の業績減速を想定していると考えられ、年後半にそれらの不安が減少するとともにバリュエーションも回復するとの見方から予想を見直した。営業利益ベースで、前07年3月期を、会社予想1300億円(EPS 458.8円)に対し、1450億円(EPS 507.5円)とし、今08年3月期を1540億円→1660億円(EPS 539.4円→581.4円)、来09年3月期を1540億円→1680億円(EPS 539.4円→588.1円)と上方修正。さらに、投資判断を「中立」→「買い」、目標株価10800円→11800円(来期PER20.1倍)へと引き上げ、「強い買い推奨リスト」へ採用した。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼英ポンド26年ぶり高値/
 反落も調整に過ぎず、2.01台は天井ではない


AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

英ポンドが26年ぶりの高値を更新した。
17年ぶりとか10年ぶりとか2年ぶりとかそういうのばかりである。そういった中でドル円だけ119円とか118円で威張っているのは、相場の神様が許さんのだろう。おまえ、ちょっと遠慮せい、と突き落とされた印象。クロス円は羅針盤なしの通貨ばかりだから、急落局面が到来しても致し方あるまい。

そういえば22年前にポンドが1.05に落ちて、1ドルを割るか割らないかの賭けが世界的にはやったことを思い出す。今回の26年ぶりの高値更新にはそういった話はあまり入ってこなかったなあ。人気の過熱度から判断して、反落しても調整に過ぎず、2.01台は天井ではないんだと思うね。ユーロ?牛車みたいだね。(4月19日。木曜日。旧暦のひな祭りの日だって。)

▼英ポンド上昇の影響/
 ドル円は下落、ユーロ円上昇、ユーロドル上昇


元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は18日、為替相場について、概ね次のようにコメントした――。

ドル円相場
4月17日の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、119円台後半---[119.70-80]レベル---でオープンした。---東京市場の寄り付き(オープン)は、東京時間朝9:00---。東京市場のドル/円(USD/JPY)は、朝方から「ドル売り気配」に推移した。119円台後半で始まったものの、[120.00]をトライする雰囲気は無く、上値の重い値動き。
東京市場の午前中は、[119.50]よりもドル高水準をキープしたが、午後になって、[119.50]を割り込むと、[119.10-20]レベルにストンと落ちた。「円キャリー・トレード」も、このところの「学習効果」で、コストが悪い水準では出てこない様子。---つまり、高値水準を追いかけて買うことはしない様子。---
ロンドン市場のドル/円(USD/JPY)は、119円台前半での持ち合い、小動き。
ニューヨーク市場の昼前後になって、[119.00]を割り込むと、目先で「ドル買い円売り」を行っていた向きのストップ・ロス(損切りの「ドル売り円買い」)を誘発した。安値は、[118.80]アラウンド。ニューヨーク・クローズは、118円台後半。
ドル/円(USD/JPY)が下落した要因に、17日のポンド/ドル(GBP/USD)が、[2.0000]を上に抜けて上昇したことも挙げられる。ポンド/ドル(GBP/USD)の上昇は、「ポンド買いドル売り」なので、ドル/円(USD/JPY)にも、その影響から、「ドル売りの圧力」があった。
4月18日の東京市場も、その流れを引き継いで、
昼ころに、[118.50]アラウンドまでの下落を見ている。

▼FX相場予想/
 ドル円=「118円丁度」が1つのポイントに?


マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は18日、ドル円相場の見通しについて次のようにコメントした――。

相場のほうは少しムードが変わってきたような気がします。
豪ドル円も100円をつけて達成感がでて、他の通貨でも買い疲れが見えてきました。

GI24のほうに書いておきましたが、何やら日銀5月利上げ説が盛り上がっています。ことの真偽よりも、市場関係者に与える影響を考えないといけません。円売りでいこうと思っていたのですが、これが話題になったときは見方を変える必要があると思っていたので、短期的に少し警戒をしたいと思います。まだ、どうなるか、わかりませんが、一応円高リスクに少し注意をしておいたほうがいいのかもしれないかと思っています。

ドル円は118円丁度が1つのポイントになりそうです。ここを守れば結局118-120円のレンジ、抜けるとまた新しい相場展開になる可能性も秘めています。

ニュース・チェック

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は米国株が上昇したが、円高や先物売りで200円を超える急落となった。日経平均 が終値で前日比-254.92円安の17412.41円、またTOPIXも同 -23.01安の1707.70、JASADAQ指数は同-0.32安の80.15となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは全業種が下落した。下げ幅の大きい業種には空運業、電気・ガス業、保険業など。半面、下げ幅が小幅だったのは不動産業、精密機器、輸送用機器などとなった。
午前の東京外為市場=為替は対ドル、対ユーロともやや円高となった。ドル円相場は118.32-118.37円前後で推移、ユーロ円は160.87-160.96 円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

カブドットコム証券株式会社(8703)
■「三菱UFJ世界国債インデックスファンド(毎月分配型)」の取扱開始
~ 手数料無料、信託報酬0.7875%。ノーロード43ファンド74本含む全158ファンド237本に。 ~
http://kabu.com/company/pressrelease/2007/20070419_1.asp

ソニー株式会社(6758)
■ソニーグループ「2006年度第4四半期 業績説明会」(5/16)のご案内
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/info/presen/index.html

Posted by Yen-Dokki at 2007年04月23日 18:27
 
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