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サイバノミクス金融・経済レポート
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2006年12月21日

福井日銀総裁会見・今週の株式相場・新興企業業績予想ほか

▼福井日銀総裁会見/
 「1月利上げ」を巡って、微妙な立場に立つ日銀

クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、今日の金融決定会合後に行われる予定の福井俊彦日銀総裁の記者会見について、「歯切れの悪さが予想される」として、次のような見方を示した――。

ポイント:
今日の金融政策決定会合では現状維持が決定される見込みにあるが、市場は、総裁記者会見で次回決定会合における追加利上げが示唆されることを期待している。しかし、話はそう簡単ではない。1 月の決定会合における最大のハードルは、展望リポートの中間評価(見通し対比での下振れを指摘せざるを得ない状況)である。日銀は市場が1 月の追加利上げを完全に織り込むことを嫌う可能性があり、総裁記者会見は歯切れの悪いものになろう。


▼今週の株式相場/
 昨年同様に、薄商いながらも株価は堅調へ

新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は18日、今週の株式相場について次のようにコメントした――。

今週の東京市場も上値を試す動きか。①高値警戒感から上昇速度は幾分遅くなると見られるが、②日米経済の“ゴルディロックス”状態を背景に買い優勢の展開が続くと予想する。クリスマスの接近で③市場参加者は減少、昨年同様に市場エネルギーは低下しようが、やはり昨年と同じく株価の④騰勢に変化は生じないだろう。今週の予想レンジは日経平均で16700~17200 円。

(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。


▼新興企業業績予想/
 07年度=20.4%大幅増益で再び成長軌道へ

大和総研(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)による2006年度第3次予想(06年12月)のフロンティア企業業績は、06年度が前期比12.0%増収、3.5%経常増益、続く07年度が前期比11.8%増収、20.4%経常増益となった。06年度は、05年度をピークとした踊り場との様相が鮮明となったが、07年度には大幅増益となり再び成長性への期待を取り戻すことになりそうだ。

内需に収益基盤を持つフロンティア企業は、消費の拡大ペースの鈍化の影響を、国際優良企業などを中心とした大企業に先行して強く受けた形ともなっている。しかし、不振が先行した分だけ回復時期も早く、ITサービスを牽引役に幅広い業種で利益が拡大する見通しで、07年度は年率20%内外の利益成長となると予想される。


▼今日の株価予想/
 海外投資家の動き見極めつつ押し目買い続く

T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

本日の東京市場は、売りが先行しそうだ。昨日の米国市場でとりわけハイテク株が利益の確定売りに押されたことが、東京市場でも同セクターの売りを誘い株価指数の重石になる。また、会計不正問題で日興株が監理ポストに割り当てられたことも、市場心理を重くするだろう。特に、11月下旬の安値からは約3週間で1400円近い上昇となり、さらに昨日まで6連騰だったこともあり、利益の確定売りは出やすい状況ではある。ただ、積極的に売り込むだけの材料が出たとはまだ言えず、相場の基調自体には大きな変化はなさそうだ。そのため、海外投資家の動きを見極めながらだが、引き続き押し目買いは続くと見られる。本日の東京市場は、利益の確定売りをこなしながら下値を探る動きになりそうだ。

テクニカル分析
昨日の日経平均株価は6日続伸。先週末の高値を上回り、短期では11月の安値15615円(27日)からの上昇トレンド、そして中期では年初来安値14045円(6月14日)からの上昇トレンドが継続中。上値の目途としては、心理的な節目の17000円がある。また、15日の高値16959円からその後につけた同日の安値16858円までの下落の倍返しとなる17060円も、目先では上値の目途。さらに、17000円台定着となれば、今年最大の下落の起点となった、大型連休明け直後の高値17375円(5月8日)がターゲットとなる。

一方、下値は16900円水準が最初の下値のサポート。ここには、10月高値15901円(24日)がある。ただし、12月14日高値16829円からのマドを埋めると、昨日の高値16993円が目先でのピークとなる可能性が出てくる。その場合は、年初来高値17563円(4月7日)と10月高値を結んだラインのある16700円台が、強いサポートになる。

話題の銘柄
エイベックス・グループHD(7860)/音楽配信事業の拡大で業界平均上回る成長

クレディ・スイスでは、2006~2010年にかけて日本の音楽市場は4300億円程度まで回復すると予想。その要因として、主にCDパッケージ事業の減少幅の縮小や音楽配信市場の本格的な立ち上がりによる影響が大きいと見ている。足元では音楽配信市場の成長が著しく、前年比1.8 倍に拡大。音楽配信市場は2006年に750億円、2010年は1200 億円になるとの見方を示した。同社は、アーティストの育成・保有、それを核としたパッケージや音楽配信などのコンテンツ配信事業において業界No.1のポジションを確立しており、さらに、ミュゥモやマーチャンダイズなどでコンテンツの価値を最大限に高めるプラットフォームを立ち上げ。収益の源泉となるCC(コンテンツ制作)事業の収益性を高めるため、PC(パッケージ)、NC(配信)事業のプラットフォームは拡大しており、シナジー効果を遡及できる体制が整いつつあると評価。07.3期は売上高が前期比11.4%増の1000億円、経常利益が同6.2%減の85億円と会社計画(1027億円、84億円)並みの着地を予想。08.3期は売上高が07.3期予想比12%増の1120億円、経常利益が同23.5%増の105億円、EPS116.4円、09.3期は売上高が08.3期予想比23.2%増の1380億円、経常利益が同23.8%増の130億円、EPS139.7円を見込む。08.3期のEV/EBITDA 倍率は過去5年平均の12.5倍及びグローバル音楽メーカーの平均10倍に対しても8.1倍と低水準にあることを考慮すれば、株価の上昇余地は、少なくとも20%程度あると判断。過去5年間のPERレンジ15~37倍のうち、同社業績が回復局面にある点を考慮しPER20倍を採用して目標株価を2300円に設定。投資判断を新規「アウトパフォーム」にてカバレッジを開始した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/


▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄【18日】売り、買いともに=新日鉄

ネット証券評議会は18日(月)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。

同日分の日次データは以下の通り――。

●東証IPO銘柄 
■西部電機株式会社 (6144)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200612/12seibu.html

当社は、設立以来半世紀以上にわたり、常に産業構造の変革に即応した数多くの先駆的新製品を社会に提供し、"技術のseibu"という高い評価を頂いております。 当社は技術志向として、「超精密とメカトロメーションの追求」を掲げ、搬送機械・産業機械・精密機械の総合メカトロニクスメーカーとして成長してまいりました。「技術の本質を謙虚に探索し、自然随順に即した応用」による製品開発を推進し、省力化、無人化という現代社会のニーズに応えるべく研鑽を重ねておるところであります。 今後もお客様のご満足をいただくため完璧な商品づくりをめざして、全部門が努力を傾注し、「お客様の心」を「わが心」として真心で奉仕し、社会の発展に貢献させて頂く所存でございます。 
同社ホームページ http://www.seibudenki.co.jp/


▼2007年ドル円予想/ 
本邦からの資本フロー=円安地合いを下支えする

2006年の年間変動幅(高値-安値)は、10.20円と過去5 年間の平均16.04 円を大きく下回り、ユーロ/円やポンド/円が上昇トレンドを辿るなかで、近年では最も静かなドル/円相場であった、といえよう。

クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、2 週間前に指摘したように、同社では、「2007年の円相場は、引続き日銀が慎重なペースで金利正常化を図るだろうことを前提に、本邦からの資本フローが円安地合いを下支えする」と予想している。

その上で、2007 年に想定しうるリスクイベントをいくつか取り上げた。すなわち、(1)日米の金融政策、(2)ブッシュv.s.民主党議会、(3)米国の対中政策と人民元、(4)人民元の上昇ペースは加速するも、ドル/円との連動性は低下、(5)日本の金融メカニズムの正常化、など。


▼15日のFX市場/
 米消費者物価指数を受けたドル売りも一時的

元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt/)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は18日、先週末の為替相場について、概ね次のようにコメントした――。

---~♪♪~ I wish you a Merry Christmas!!~♪♪~---

ドル円相場
先週末(12月15日金曜日)の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、117円台後半---[117.70-75]
レベル---でオープン。---東京市場のオープン(寄り付き)は、東京時間午前9:00。---先週末(12月15日金曜日)の東京市場では、朝方に軽く上昇。118円台前半に乗せた。しかし、長続きせずに、その後は、117円台後半に戻した。

ロンドン市場の朝方に、再び、ドル買い気配となり、また、118円台前半に乗せた。
しかし、「消費者物価指数(CPI)(11月)」が、予想より低い数値であったことから、ニューヨーク市場の朝方に、ドル急落。117円台ミドルに下落した。[117.50]も一時割り込み、安値は、[117.40-50]レベル。ニューヨーク市場の昼ごろには、ショート・スクイズ気味に、ドルが買い戻され、118円台前半に戻した。

ユーロ円相場
先週末(12月15日金曜日)の東京市場のユーロ/円(EUR/JPY)は、154円台後半---[154.85-90]レベル---でオープン。東京市場、ロンドン市場の朝方は、[155.00]を挟んでの高所恐怖症気味の「高値持ち合い」。

ニューヨーク市場では、昼前後から、ポジション調整による、「ユーロ売り円買い」が出た。
155円台前半から、[154.00]を、一時割り込み、安値[153.80-85]レベルに急落した。
急落後は、154円台ミドルにリバウンドして、ニューヨーク・クローズ。


▼個人金融資産と相場観/
 「貯蓄から投資」のダイナミズムを念頭に相場観

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は18日、日本銀行が発表した2006年9月末の資金循環について、「そのなかで紹介されている家計調査を見ると最近の傾向がよくわかる」として次のように語った――。

2006年9月末現在で、個人の金融資産は1495兆円。
内訳を見ていくと、現金・預金767兆円(51.3%)、保険・年金準備金398兆円(26.6%)、株式出資金159兆円(10.7%)、投資信託60兆円(4%)、債券30兆円(2.8%)などとなっています。家計の金融資産に対する現預金の比率は6月に比べて0.5%の減少となっており、ここ何年かでも確実に比率は逓減しています。まさに「貯蓄から投資」というダイナミズムが進行しているということが現れています。

しかし、それでも米国と比較すれば、まだまだ、その比率は低いと言わざるを得ません。

米国では現預金の比率はわずか13.3%、投信が14%、債券7%。更には株式・出資金に至っては30.8%と全体の約1/3を占めています。日本はそこまで大きな変化になるとは考えにくいですが、まだ、この程度で終わるとも思えません。こうした潮流をしっかり頭にいれて、相場観を作っていく必要があるでしょう。


▼今日の長期金利/
 20年債入札前は、根強い警戒感から強含み

三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝7:45、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・長期金利(#284)1.670%~1.690%
・債券先物(3月限) 133.95円~134.20円

<シナリオ>
長期金利は、もみ合い。20年利付国債入札前は根強い警戒感から強含み。無難な落札結果(見込み)の判明後はいったん弱含み。米長期金利の上昇一服感も寄与する。ただし販売状況が手探りで、また引け後に福井俊彦日銀総裁の記者会見が控えていることもあり、動きづらい。


▼今日の債券相場/
 20年債落札結果発表後のブル・フラット化に期待

日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

昨日の概況と本日の想定レンジとコメント …20年国債落札結果発表後に期待
昨日は予想以上に軟調だった。株高(結局、日経平均は1万7,000円台に乗せなかったが)などを睨んだ先物中心のスペックや中期ゾーンの実弾売りがあったと思料される。しかし、昨日も指摘したように、週末の短観発表は、たとえば、連続利上げの強いサポートとは言えず、この弱地合いの延長線上に今後の相場があるとは思わない。本日、金融政策決定会合が終わる。福井総裁の会見待ちのムードはあるが、明確な手掛かりは残さない公算大。結局、20年国債落札結果発表後のブル・フラット化に期待したい。(AM6:50、佐野さん)
本日の想定レンジ(長国先物3月限) : 133円90銭 ~ 134円23銭


ニュース・チェック

★午前の東京市場=株価は、米株安や利益確定売りで軟調な地合

今日午前の東京株式市場は米株安や急上昇を受けた利益確定売りで軟調な地合。日経平均 が終値で前日比-7.28円安の16954.83円、またTOPIXも同-3.09安の1662.23、JASADAQ指数は同-0.45安の87.17となった。全銘柄中で値上がり率上位3銘柄は岡本硝子(7746)、TTG(1991)、東北ミサワホーム(1907)。またドル円相場は117.87-117.90円前後で推移、ユーロ円は154.44-154.54円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□自己株式の市場買付に関するお知らせ
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?vk_2DF_1U_kqp
□安全技術を搭載した業界初の高容量リチウムイオン電池の本格量産体制を確立
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?vl_2DF_1U_kqp

Posted by Yen-Dokki at 2006年12月21日 12:08
 
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