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サイバノミクス金融・経済レポート
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2006年11月28日

世界景気ウォッチ・今日の株価予想・ドル円予想・今日の長期金利ほか

▼世界景気ウォッチ/
 イールド・カーブのフラット化=景気減速懸念ではない

東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、景気の先行き不安を代弁しているとも言われるイールド・カーブのフラット化(長短金利差縮小)の意味について次のような見方を示した――。

<英国、米国、EUの金利引き上げが主因>

イールド・カーブのフラット化が、景気の先行き不安を代弁している、との見方がある。この見方からすると、欧米でまず景気不安が広がり、世界景気の減速を受けて、日本でも今後景気が減速することを市場が予見している、ということになる。

確かに、イールド・カーブが、景気の先行指標の1 つとして採用されている国もある。
しかし、近年の世界的なイールド・カーブのフラット化は、必ずしも景気の先行き悪化を示唆しているとは言えない面がある。例えば、最初にフラット化したのは英国だが、そこではむしろ住宅バブルを警戒して真っ先に金融引締めに転じたことがきっかけだ。次いで米国が利上げし、これを受けて米国でも英国にやや遅れてフラット化する。更にその後EUがインフレ懸念から利上げに転じ、カーブはやはりフラット化している。

<日本がフラット化を促進した面がある>

これらは景気の減速懸念によってフラット化したのではなく、金利引上げが主因である。
しかも、カーブがフラット化した英国やドイツは、いまだに景気の順調な拡大が続いている。米国でも急速にフラット化してから暫らくは、むしろ景気の加速さえ見られた。少なくとも欧米でのフラット化は、金融政策の転換を反映したもので、景気との関連で言えば、不安の反映ではなく、むしろ景気が強いなかで生じている。

【Washington Political Report】(有料)特約 (September 30-October 6, 2006)
第109議会レイムダック・セッションとイラク

米国の政治・政策に関するコンサルタント、ロビイストとして、ワシントンで活躍するポール室山&アソシエイツ社長のポール室山さん(Paul M. Muroyama / Paul Muroyama & Associates, Inc.)。同社が発行するレポート『Washington Political Report』(有料)は、米国の政治情勢、さらには中東など世界情勢をウォッチする上で欠かせないレポートとして定評がある。同レポートから次の1本の記事をご紹介する――。

今週再開した議会は結局殆ど法案に取り組まず、来年からの議会の新指導部選出のための党別の議員総会を連日開くだけで終わりました。新年度予算割当法案の可決が進展しないため昨年度並みの予算消化を認める暫定包括予算割当を12月8日まで取り敢えず延長し、これから感謝祭の祝日を挟んで12月4日の週まで議会はまた休会に入ります。12月4日の週から1週間程度議会は再開しますが、その頃になると引退議員と新人議員の引越しや共和党と民主党との間での部屋の入れ替えが始まるため落ち着いた仕事は殆ど不可能になります。新人議員のオリエンテーションも行われます。

そうした議会の今週の仕事の中で新指導部の選出以外に注目を集めたのは上下両院の軍事サービス委員会におけるイラクの現状に関する公聴会でした。去ることが決まったラムスフェルト国防長官は招かれず、アビゼイド中央軍司令長官、ヘイドンCIA長官、メイプルズDIA長官などが証言に立った公聴会でした。しかしイラクの現状と今後を改善するための効果的な施策は誰からも出てこず、イラク問題が如何に難しい状況に陥っているかを改めて思い起こさせるものでした。アビゼイド司令長官はイラクの分割論やイラン、シリアを巻き込んだ外交的解決や一時的な米軍の増強による治安回復などにはいずれも反対を表明し、当面の最善策はイラク軍とイラク警察の増強を加速して米軍の負担を軽くしてゆくしかないことを繰り返し主張しました。ただ同じ議論は既に1年以上も続いているので、多くの議員はこの政策が成功するという確信をもう持てなくなってきていることが問題です。次期軍事サービス委員長になるカール・レヴィン議員は6ヶ月先を目処に、纏まった数の米軍引き揚げを可能にするための施策を見出す必要のあることを強調しました。

議会多数党が民主党に代わっても当面米国が直面する最大の政治問題がイラクであることに変わりありません。ベイカー/ハミルトンのイラク研究グループだけでなく、国防総省参謀本部、ホワイトハウスの国家安全保障協議会、議会担当委員会、幾つものシンクタンクがイラク政策の見直しと今後のオプションの検討を進めており、これから新議会が始まるまでの1ヶ月半が非常に大事な時間となってゆきます。


▼今日の株価予想/
 米感謝祭による株高⇒買い戻しの可能性高い
 

T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

本日の東京市場は様子見気分の強いスタートになりそうだ。
飛び石連休を前にして、積極的な売買は手控えられがち。その中で、内外の投資家の持ち高整理の売りをこなす動きになるだろう。なお、米国株式は、感謝祭の前後は個人消費への期待から株価が上昇するケースが多いことは、東京市場でも買い戻しにつながる。そのため、本日の東京市場は引き続きもみあいになりそうだ。

テクニカル分析
昨日の日経平均株価は5日ぶりに反発。ただし、前日の安値を下回る場面もあり、短期でも先週の高値16373円(11月15日)からの下落トレンドはなお継続している。昨日は15817円まで戻したものの、終値では15800円を上回ることができなかった。この15800円の水準には、年初来安値14045円(6月14日)と7月の安値14437円(7月18日)を結んで延長したラインがある。また、年初来高値17563円(4月7日)と年初来安値14045円(6月14日)の中値が15800円である。終値がこれを2日続けて下回ったことで、この水準が上値抵抗線との見方が強まってきた。したがって、昨日の安値15696円を下回ると、15500円水準が次のターゲット。ここには、9月安値15513円(25日)がある。また、年初来安値~10月高値16901円(10月24日)までの上昇の50%押しとなる15470円もある。一方、昨日の高値15817円を上回れば、100日移動平均線15885円が最初のターゲット。ただし、ここも突破すれば、目先では昨日の安値15696円を底値とした上昇トレンドが形成される可能性も出てくる。

話題の銘柄
住友電気工業(5802)/来期以降の業績予想を増額修正、目標株価2500円
クレディ・スイスでは、同社への訪問取材を通じて化合物半導体事業の利益成長は想定を大きく上回る可能性が高いと指摘。同事業の2009年3月期の営業利益を従来予想の120億円→200億円へ増額修正し、全社営業利益貢献は13%にまで高まるとみている。現状は生産歩留りが低い状態にも関わらず、収益性は高いが、来期は大きな設備増強がなくとも歩留り改善効果で生産数量は需要を満たし、将来的にも多額な設備投資は必要としない。原材料コストは極めて低く、限界利益率は80%程度に達すると推定され、生産数量増加は利益増に直結しやすい状況となっている。同社のGaN基板は他社のサファイヤ基板ベースよりも品質特性に優れているうえ、特許取得で同社の独占状況が今後も続く可能性が高い。今後3年間程度の需要けん引役は青紫色レーザーだが、2010年以降は低コスト化によって白色LED向けにも採用が進む可能性があるとみている。自動車部門に関しては、銅価上昇とワイヤーハーネス価格値上げのタイムラグにより、今期は約100億円の減益要因が発生しているが、来期はその逆に約100億円の増益要因となる見通し。情報通信部門は国内外の光ファイバー、光機器需要好調により、来期以降も増益基調が続く可能性が高いとみている。これらを勘案し、来期以降の業績予想を増額修正。営業利益ベースで、今期は従来予想の1366億円→1417億円(EPS113.6円)、来期は同1443億円→1573億円(EPS126.9円)に引き上げ。レーティング「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を従来の1970円→2500円(2009年3月期PER20倍)に引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/


▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【21日】売り、買いともに=みずほ

ネット証券評議会は21日(火)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。

同日分の日次データは以下の通り――。


▼ドル円予想/
 持論「緩やかな円安基調」を崩さないでいきたい

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は21日、福井総裁のインフレ懸念に対する楽観的な見方で、円安がじりじり進行しことを受けて、「緩やかな円安基調」との持論を崩さないでいきたい、と語った。

また、為替相場について次のようにコメントした――。
いよいよ、海外市場も動かなくなってきました。個人投資家の一人として、毎日スワップを稼いでいる身としてはこういう展開も悪くはないのですが、トレーダーの一人として言えば、がっかりです。武藤日銀副総裁が利上げに対して前向きな発言をしても、反応はたったの10銭。トリシェECB総裁がより柔軟なアジアの為替レートが望ましいと発言しても反応なし、やはりTHANKS GIVING(感謝祭)ムードなんでしょうか・・・。

「凪相場 じっとスワップ稼ぐ 毎日かな」
・・・・・こういう心境ですね(字余り)


▼今日の長期金利/
 日経平均株価に下げ止まり感が生じると強含み

三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝7:20、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・長期金利(#283)1.670%~1.695%
・債券先物(12月限) 134.70円~134.95円

<シナリオ>
長期金利は新たな手掛かり材料を欠き、休日前ということもあって、昨日と同水準でもみ合う。米債堅調を好感すると弱含み。一方、日経平均株価に下げ止まり感が生じると強含み。

なお、12月中旬に編成される今年度補正予算では、一般会計税収が当初予算の見積もりより4兆円強多い50兆円に達する見通しになったことなどから、新規国債発行額は当初予算の29兆9,700億円から2兆円規模で削減されるもよう(毎日新聞朝刊)。

債券先物チャート
12月限の日足は陽のコマ。134.93円(11月13日のザラバ安値)のマド埋めを完了した。
しかし、11月13日の「首つり線」が引き続き重石となり気迷い。

【チャートポイント】
135.82円:限月間マド埋め(3月8日の3月限ザラバ高値)
135.34円:9月26日ザラバ高値
135.20円:9月1日ザラバ高値
135.15円:11月13日ザラバ高値
<134.95円:本日の12月限予想レンジ上限>
≪134.91円:昨日の東証12月限終値、前日比+0.03円≫
≪134.83円:昨日のLIFFE先物12月限終値≫
<134.70円:本日の12月限予想レンジ下限>
134.69円:転換線
134.68円:5日移動平均
134.29円:雲上辺(本日)
134.16円:基準線
133.71円:雲下辺(本日)
133.70円:マド埋め(10月25日ザラバ高値)
133.17円:10月24日のザラバ安値


ニュース・チェック

★経済同友会=日本版ホワイトカラー・エグゼンプション導入は時期尚早、との意見書
経済同友会は21日、厚生労働省が導入を検討している日本版ホワイトカラー・エグゼンプションの「自律的労働時間制度」について、「方向としては適正」としながらも、導入は時期尚早だとする意見書を発表した。同制度は、厚労省が来年の通常国会へ労働基準法改正案として提出する方向で検討を進めている。経済界から慎重論が出たのは初めて。意見書では、「仕事の裁量という点では、仕事の具体的な進め方(手順)について裁量を持つ従業員は多いが、何の仕事をするかという質、量やスケジュール(納期)にまで裁量のある者は多くはないのが現実である」として、こう述べている。「そうした分類を明確にすることが必要であるが、現行の裁量労働の対象業務はその適用業務が考慮されていることから、まず最初のステップとしては、裁量労働制の一層の活用から進めるべきである。 http://www.doyukai.or.jp/policyproposals/articles/2006/061121a.html

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

株式会社大阪証券取引所(8697)
「一部報道について」(平成18年11月21日)
http://www.ose.or.jp/profile/pr_irpr.html

松下電器産業株式会社(6752)
□自己株式の市場買付に関するお知らせ
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?qD_2DF_1I_kqp

ソニー株式会社(6758)
◆ソニーIRインタビューコーナーを掲載いたしました。
今回は、2006年度第2四半期の業績、2006年度の業績見通しを ご説明するとともに、ご質問頂きました「棚 卸資産の水準」に 関して、コーポレート・エグゼクティブSVP 湯原隆男より動画 映像にて回答させていただいております。  http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/corp/mm/index.html

◆「ファクトブック」掲載のお知らせ。特集 「HDワールド」ブルーレイディスク始動
2006年度第2四半期のファクトブックを発行しました。 ファクトブックでは、最新の連結業績の概況、トピックス、 新商品を最新情報としてお知らせするとともに、特集ページ、 過去10年間の連結業績の推移を掲載しています。  http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/library/fact/factbook.html 

日本電気株式会社(6701)
■平成18年度 中間期連結決算概要
■中間配当金支払についてのお知らせ
http://www.nec.co.jp/ir/ja/index.html

Posted by Yen-Dokki at 2006年11月28日 11:25
 
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