米FOMC見通し・日銀ウォッチ・新資本供給国:中国ほか
▼米FOMC見通し/
12.12会合での追加利上げを予想される状況も
クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、24日と25日の両日にわたり行われるFOMC ステートメントの注目点について、次のような見通しを行った――。
ポイント:
24、25 日の両日にわたって開催されるFOMC については、政策金利の変更は見込まれないものの、賃金インフレ圧力の評価を巡って激論が交わされる可能性がある。失業率の低下傾向が継続し、賃金に明確なピークアウト感がみられない中で、FOMC のステートメントが微妙に変化するかもしれない。
▼日銀ウォッチ/
福井総裁=徐々に「タカ派」的な方向に傾斜?
メリルリンチ日本証券・調査部、債券ストラテジストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru.Kumagai / Merrill Lynch Co., Ltd.)は20日(金)、債券相場は年内利上げへの警戒感等から軟調な展開が継続しているとして、こう語った――。
「当社は、最近、福井日銀総裁の発言が徐々に「タカ派」的な方向に傾きつつあるとの印象を持っている。特に、福井総裁の米国経済に対する見方がポジティヴな方向に変化してきたことに注目している。」
<福井総裁の「三重のフィルター」論を検証>
同社は、13日の記者会見で福井総裁が披歴した、
米国経済減速が日本経済に与える影響に対する「三重のフィルター」論の妥当性を検証した。
第一のフィルター(=米住宅部門の減速を米国内の他のセクターが吸収)の存在には懐疑的であるが、第二のフィルター(=米国経済の減速をEU、中国といった世界全体が吸収)と第三のフィルター(=海外経済が減速しても、日本経済そのものがショックを吸収)は十分機能し得ると考えている。
▼新資本供給国:中国/
世界の工場+その地位長期化へ直接投資形態を探る
10月16日に発表された国連貿易開発会議(UNCTAD)の“World Investment Report 2006”は、中国が対外直接投資大国として台頭する可能性について論じている。かつての日本の経験になぞらえ、急速な外貨準備の蓄積など、直接投資形態での資本流出が活発化する条件が整ってきている、というのである。
大和総研・投資戦略部の児玉卓さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、「確かに9月末で9,880億ドルに達した外貨準備を黙々と先進国の国債購入に当てるのは、いかにも無駄が多い」として、次のように語った――
<問題は、どのような分野が、どこに出て行くか?>
完全資本自由化に備えたバッファーとして確保すべき水準を遥かに上回ってもいる。また実際にも、中国企業による外国企業の買収案件は散見されるし、国策を反映した海外資源権益確保の動きは急である。更に最近の人民元高、対米貿易摩擦なども、過去の日本の経験に類似し、対外投資活発化を予見させる要因であろう。問題は、どのような分野がどこに出て行くかである。
▼今週の株式相場/
週前半=“期待先行”、後半=様子見気分燻る展開へ
新光証券エクイティ情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は23日、今週の株式相場について次のようにコメントした――。
今週の東京市場は揉み合いと予想する。材料豊富な①米国市場は楽観的な投資家心理を背景に堅調を維持すると想われるが、②経済指標の内容如何では再び③景気減速への懸念が再燃する可能性もあり、週を通して小動きに終始するのではないか。他方、日本では④決算発表が本格化するとあって様子見気分が台頭し個別物色が見られる程度に留まろう。もっとも、経済面に対する新政権の行動を評価する格好で押し目買い意欲も旺盛、全体相場の下値は限られよう。
今週の予想レンジは日経平均で16500~16900円。
(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。
▼今日の株価予想/
先週安値16,466円からの上値トレンドを確認
T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
本日の東京市場は買い先行となりそうだ。
119円台に戻したドル円相場も追い風となる。これにより、日経平均株価が16840円を超えて5月の急落の際にできたチャート上のマドを埋めると、5月の高値である17375円が意識され始めることで、押し目での買いが一層積極化すると見られる。そうなると市場心理が一段と改善されて、発表される中間決算へも前向きな評価がされやすく、これも相場の下値支えとなろう。もっとも、先週終盤から急伸していることから上昇一服となれば利益の確定売りは出やすいところ。それでも、内外の底固い動きを受けて、これをこなしながら高値圏での値固めになりそうだ。
テクニカル分析
昨日の日経平均株価は続伸。先週の高値16732円(10月16日)を上回ったことで、9月安値15513円(25日)、10月安値16028円(4日)、そして先週の安値16466円(18日)からの上値トレンドが確認された。昨日は16797円まで上値を伸ばし、5月11日安値16840円~12日高値16655円までのマド埋めに近づいた。仮にこれを達成すると、5月8日の高値17375円までの全値戻しの可能性も出てくる。ただし、その前に、7月高値15710円(4日)、8月高値16244円(22日)、そして9月高値16414円(4日)を結んで延長したラインが現在16960円にあるが、これが中期的な上値抵抗線として注目される。一方、下値の最初の支持線は先週の高値などがある16700円台前半。また、これを割り込むと、先週のレンジの中心となる16600円がサポート・ラインとなる。ただし、仮に昨日の安値16598円を下回ると、昨日の高値16797円を天井とした下値模索になり、先週の安値16466円がターゲットとして意識されそうだ。
話題の銘柄
住商情報システム(9719)/中間期27億円へ大幅上方修正、目標株価は3050円
10月19日、会社側が中間期業績の上方修正を発表した。経常利益を期初計画4億円から27億円へ大幅に増額修正。大和では中間期の経常利益を12億円と予想していたが、想定を超える上方修正となった。金融向け受託開発の好調と、ケーブル企業向け機器販売の好調によるもので、不採算案件が減少し、粗利率も改善したと述べた。また、「受注高の伸びが高水準かつ、採算性も改善しており、下期のプロアクティブ事業の回復次第では更なる上方修正余地がある」と指摘。さらに、来期は牽引車であるプロアクティブ事業の収益寄与が始まるとして、2007年3月期、2008年3月期ともに3割経常増益を予想。目標株価は2008年3月期予想EPS124円に、成長率15%(前回10%)企業の傾向PER24.6倍を適用し、3050円に設定。現在株価2645円から15%の上昇余地があると述べ、レーティングを「3」から「1」に引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【23日】売り、買いともに=ソフトバンク
ネット証券評議会は23日(月)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。
同日分の日次データは以下の通り――。
▼ドル円予想/
実質金利格差が示唆⇒ドル円の中期的上昇
米経済に対する過度に悲観的な見方、それに伴うFRBの早期利下げ期待は大幅に後退しており、
ドルは堅調に推移している。
一方、クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/ Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、「ヒストリカルに見ると、米日実質金利格差はタイム・ラグを伴って、ドル/円レートに影響を与えてきた」として、次のように語った――。
<ヒストリカルには、「実質金利」格差がドル円相場に影響>
金利格差と為替レートの関係を考える上で重要なのは、実質金利であると考える。
金利格差は資本投下の収益率に影響するわけだが、インフレは取得した金利資産を目減りさせ、収益率を低下させるからだ。実際、2001 年後半から2002 年には、名目金利は日本の方が低かったのだが、深刻なデフレの影響で実質金利は高く、資本流出の妨げとなり、円高に作用していた。
図表は、米日の実質金利格差がタイム・ラグを伴って、ドル/円レートに影響していることを示したものであるが、ラグの期間は局面ごとに異なることがうかがわれる。たとえば、94 年から97 年にかけての実質金利格差の拡大は、1 年程度のタイム・ラグを伴って、96 年から98 年にかけてのドル高円安につながったものの、2000 年以降は2 年前後と長期化している。これには様々な要因があり、明確ではないのだが、米金融引き締めのペースや期間、あるいは投資家のリスク許容度の変化の度合いなどが背景にあると考えられる。
▼今日の債券相場/
最終的には「展望レポート」がターニング・ポイントへ
日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
本日の想定レンジとコメント …今週の地合い好転は難しそう
昨日は10 年と先物が先行し、ジリジリと予想外に下押した。今日の20 年債や明後日の2年債入札が結果良好でも、31日の「展望レポート」を前に地合いが大きく好転するのは難しくなったと感じる。本日は米債安も弱材料。ただ、10 年の1.850~1.860%は一旦、サポートされ、そして、最終的には、「展望レポート」がターニング・ポイントとなろう。(AM6:40、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物12 月限) : 133 円05 銭 ~ 133 円36 銭
ニュース・チェック
★午前の東京市場=株価は、米株高と好決算で続伸も、利益確定売りで頭重い
今日午前の東京株式市場は米国株の高騰や国内企業決算の好調から続伸。日経平均 が終値で前日比+66.71円高の16855.53円、またTOPIXも同+10.13高の1669.52、JASADAQ指数は同+0.41高の90.46となった。全銘柄中で値上がり率上位3銘柄は中外鉱業(1491)、ドリコム(3793)、フラクタリスト(3821)。またドル円相場は119.36-119.41円前後で推移、ユーロ円は149.71-149.83円前後で推移している。
★ヤフー急騰=営業利益、前年比30.9%増を好感、一時4000円ストップ高
ヤフー(4689)が一時、4000円ストップ高の4万9500円まで買われる。市場は23日に発表した2007年3月期(連結)の中間決算で、営業利益が前年同期比30.9%増の490億円となったことを好感した。また、ソフトバンク(9984)も、携帯電話子会社ソフトバンクモバイルの新料金体系を発表したことが刺激となって上昇した。午前は+55円高の2740円。中小型・新興株の本格的な復活への突破口になるか・・・。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
松下電器産業株式会社(6752)
□自己株式の市場買付に関するお知らせ(10月20日)
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?lt_2DF_1w_kqp
□デジタルMCA無線「mcAccess e」携帯機を開発
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?lr_2DF_1w_kqp
□気流&フィルターお掃除ロボット搭載エアコン「Xシリーズ」を発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?ls_2DF_1w_kqp
株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
10/23 株式会社エアーリンクにおける個人情報流出に関するお知らせとお詫び
http://www.dena.ne.jp/ir/
株式会社サイバーエージェント(4751)
アメーバブックス出版のAmebaブログ発の書籍「きらきら研修医」
2007年1月開始のTBS系連続TVドラマ化へ
http://ir.cyberagent.co.jp/
Posted by Yen-Dokki at 2006年10月26日 12:41