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サイバノミクス金融・経済レポート
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2006年10月24日

日本経済と日銀・米国経済ウォッチ・来週の株式相場ほか

▼日本経済と日銀/
 米軟着陸を念頭の追加利上げ⇒国内景気にダメージ 


クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、「実質長期金利を用いて金融環境を評価した場合、ダウンサイド・リスクがあるのは、むしろ内需の方」だとして、日銀による追加利上げに対して懸念を示す――。

ポイント:
日銀は米国景気のハードランディングをダウンサイド・リスク要因と位置づけている。しかし、実質長期金利を用いて金融環境を評価した場合、ダウンサイド・リスクがあるのは、むしろ内需の方であろう。日銀が米国景気ソフト・ランディング・シナリオに基づいて追加利上げに踏み切れば、日本経済のアンダー・パフォーマンス状態が強まる可能性がある。

▼米国経済ウォッチ/
「人口3億人パワー」は究極的な成長の源泉


米国勢調査局は17日、東部夏時間午前7時46分(日本時間同日午後8時46分)に人口が3億人に達したと推定した。7秒ごとに1人が生まれ、31 秒ごとに1人が米国に移住してくる。

こうした米国の人口増加に関して、大和総研・経済金融調査部の近藤智也さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は最近、「これが米国経済の究極的な成長の源泉であろう」と語った。人口が2億人になったのが1967年なので、約40年間で1億人増加したことになる。

<FRB=インフレ沈静には、思った以上に時間かかる>

米国経済は、住宅市場の調整がどの程度で済むのか、あるいは経済全体への波及効果はどれくらいかという不透明感を、依然として抱えたままである。短期的には潜在成長率を下回る成長が続くとみられ、「長期的には2010 年末で終了する減税措置をどのように決着させるかという課題も手付かずのままである」と言う。

9 月も政策金利を据え置いたFed の次の一手が注目されるが、10月24-25日に開催されるFOMC でも政策金利が据え置かれると、市場ではほぼ織り込まれており、早期の利下げ観測も後退している。景気減速に伴ってインフレ圧力がいずれ和らぐというメインシナリオは維持されているものの、「Fed は、物価鈍化は思った以上に時間がかかりそうだ」という認識を示している。

【Washington Political Report】(有料)特約 (September 30-October 6, 2006)
ボブ・ウッドワードの新刊 "State of Denial" について


米国の政治・政策に関するコンサルタント、ロビイストとして、ワシントンで活躍するポール室山&アソシエイツ社長のポール室山さん(Paul M. Muroyama / Paul Muroyama & Associates, Inc.)。同社が発行するレポート『Washington Political Report』(有料)は、米国の政治情勢、さらには中東など世界情勢をウォッチする上で欠かせないレポートとして定評がある。同レポートから次の1本の記事をご紹介する――。

ブッシュ政権のイラク占領と民主化再建がうまくゆかなくなった原因に焦点を当てたボブ・ウッドワードのドキュメンター・ドラマ "State of Denial"はイラクの現状と今後を考える上で非常に参考になる新刊書です。そこに書かれていることのすべてが真実であったと考える必要はなく、また今回の本は前の2冊と異なってブッシュ大統領自身へのインタビューができないままで書かれたためにブッシュ自身の考え方が反映されていないという難点があります。しかしラムスフェルト国防長官を初めブッシュを除いた殆どすべての政府高官、軍高官、議会関係者などのインタビューを基にして再構築したイラク政策をめぐる政権内の葛藤と混乱は説得力と迫力のあるものでした。

イラク戦争に入る前の前段で一番新鮮だったのは、ブッシュ大統領の補佐官や閣僚の如何に多くが元々は父親の41代ブッシュ大統領が大統領選に出馬した息子の教育のために送った自分の息のかかった人々であったかということです。チェイニー副大統領、カード首席補佐官、ライス国家安全保障補佐官、パウエル国務長官、アーミテッジ国務副長官、ウオルフォビッツ国防副長官、ハバード経済補佐官などはすべてこの人脈にあたり、また後にブッシュ大統領の中東政策の節々で重要な助言者となるサウジアラビアのプリンス・バンダル駐米国大使もまた父親が送った人物とのことで、外交面での父親の果たした役割が絶対的であったことを明らかにしています。後にホワイトハウスで外交軍事政策を牛耳るようになるコンドリーサ・ライスも41代ブッシュが送りこんだというのはこれまでは殆ど知られなかったことです。

41代ブッシュ大統領の国務長官ジェームス・ベイカーを登用しなかったのはベイカーが41代を再選させることに失敗したことを息子が根に持ったからであるとし、また41代ブッシュの政治的ライバルだったラムスフェルトを国防長官に招いたのは純粋にチェイニー副大統領だけの推薦によるものであったとしています。サウジアラビアのプリンス・バンダルは駐米大使でありながらホワイトハウスに自由に出入りしブッシュ大統領に直接的アクセスを持つ特別の存在であったということは知られていましたが、2001年4月1日アメリカの海軍偵察機EP-3Eが中国戦闘機と接触して海南島に強制着陸させられた時に中国と裏で交渉して24人の乗組員の解放を成功させたのはこのバンダルであったとしています。2001年9月11日テロのハイジャッカーの大多数がサウジアラビアの青年であったのは皮肉ですが、ウッドワードの本はその前後のブッシュとバンダルとの関係には触れていません。(以下略)

<室山氏のプロフィール>
ポール・室山。1982年よりアメリカ合衆国首都ワシントンDC近郊に在住。アメリカの国際弁護士事務所、ロビイング会社、PR会社勤務を経て1988年独立。アメリカの政治・政策に関するコンサルタント、ロビイストとして活躍。著書に「ワシントン政治を見る眼」(2001年4月、中央公論新社から出版)がある。学習院大学大学院卒。米国永住者。

▼来週の株式相場/
決算がアナリスト予想をどの程度上回るか、に注目


野村證券・金融経済研究所・投資調査部長(チーフストラテジスト)の芳賀沼千里さん(Chisato Haganuma/ Managing Director、Investment Strategy Dept. Nomura Securities Co., Ltd.)は今朝、本誌に取材に応じて、「日本の株式市場は大事な局面を迎えている」との認識を示した。

<株式市場は大事な局面を迎えている>

日本経済のファンダメンタルズはしっかりしているものの、株価については「注意が必要」と言う。
米国企業の決算発表は今週から、日本企業は来週から本格化するが、会社の上方修正が相次ぐなかで、「通期での見通しはアナリスト並み」となっているからだ。QUICKが集計したアナリスト予想では1ヶ月ほど前だが、上方修正と下方修正が同じくらいのバランスになっていた。

芳賀沼さんは、「ポイントは、企業決算がアナリスト予想をどの程度上回るかどうか、また株式市場がどう反応するかにある」と語る。そして、現在の株式市場は今年4月の状況に似ている、と言う。当時は3-4月に企業業績を織り込んでしまい、発表時には反応が薄かった。

ちなみに、米国株高は9月半ばまではFRBによる金融緩和期待から買われ、その後は米国経済のソフトランディングで買われている。「米国景気が強すぎるとなると、FRBが追加利上げを行う可能性も出てくるのではないか」と注意を促す。

<来週の株価予想レンジ=16,300円~16,800円>

こうした情勢から、来週の株価予想レンジは、日経平均でやや下を広めにして、16,300円~16,800円と見ている。また、注目セクターとしては、(1)中小型株と、ドル円相場が120円近辺まで上昇して高値警戒感が出ていることに鑑み、(2)通信株、小売り株などの内需関連を挙げた。

▼今日の株価予想/
 個別株物色の色彩強めながら、全体はもみ合いか


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

本日の東京市場は慎重なスタートになりそうだ。
米国株式が好調な企業業績を背景に底固い値動きを続けていることは下値支えになる。その一方で、昨日は決算発表を受けたHOYAが売られ、またソニーが業績見通しを大幅に引き下げるなど、戻り売りを誘う材料も多いためだ。それでも、活況な大型株とは裏腹に一時売り込まれた新興市場を中心とした銘柄には押し目買いが入りやすく、市場センチメントが大きく後退することはないだろう。したがって、本日の東京市場は個別株物色の色彩を強めながら、全体としてはもみあいになりそうだ。

テクニカル分析
昨日の日経平均株価は反落。今週は、ザラバでは16732円(10月16日高値)~16466円(10月18日安値)という上下266円の狭いレンジの取引になっている。ただ、16732円が今月の安値16028円(10月4日)からの上昇トレンドの天井になり、現状はその上昇に対する調整局面と見られる。それでも、今週の日々の終値はいずれも先週の最も高い終値である16536円(10月13日)を上回っており、上昇基調はなお維持されている。上値の節目は、まず16600円。ここは今週のレンジの中心である。そして、昨日の高値16688円を上回れば、16732円が次の目標値。さらにこれを突破すれば、5月11日安値16840円~12日高値16655円までのマド埋め、すなわち16840円が次のターゲットとなる。一方、下値は心理的な節目の16500円が最初のサポート。ただ、16466円を下回ると、週初の上放れが失敗した可能性もでてくることから調整色が一段と強まろう。その際には、先週の安値16325円(10月10日)が意識されそうだ。

話題の銘柄
住友チタニウム(5726)/自動車への本格採用でメジャー市場への道

三菱UFJが「ITA(国際チタン協会)総会の報告(第二弾)」のレポートを作成。「ITA総会が終わり、2週間が経ち、スポンジチタンメーカーと大手ユーザーの間で07年の価格と数量の詰めの段階に入っている。前回レポートで報告したようにユーザーサイドから前年比大幅増の数量増要請を受けている模様で、価格については少なくとも同3割の値上げで交渉が進んでいるようだ」、「毎年のことではあるが、総会では需要の長期見通しについてカンファレンスが行われる。世界のスポンジチタン需要は今後4~5年で現状の1.6~2倍にまで拡大する見通しとなっている。加えてここにきてチタン需要を更に引き上げる要因がクローズアップされてきた。それは自動車への金属チタンの本格搭載である。

10月18日付の新聞で、新日本製鐵と神戸製鋼所がチタン合金を自動車メーカーにサンプル出荷し、自動車への本格採用を目指しているとの記事が掲載された。これが実現すればチタン業界にとって巨大市場の誕生となり、その恩恵は大きい。言うまでもなく神戸製鋼所にスポンジチタンを収めているのは住友チタニウムであり、新日本製鐵にチタンインゴッドを収めているのは東邦チタニウムである。国内のスポンジチタンメーカー2社は現在も数量増効果の恩恵を享受しているが、更に巨大な自動車市場が加わることで収益成長は一段と長期化することになろう」と指摘。住友チタニウム、東邦チタニウムのレーティング「1」を継続した。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼Net Investor/売買人気15銘柄中トップ銘柄
【19日】売り、買いともに=ソフトバンク

ネット証券評議会は19日(木)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。

同日分の日次データは以下の通り――。


▼今日の長期金利/
  陰のコマ、十字線風とみれば下落局面の転換期?


三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝7:30、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。

<予想レンジ>
・ 長期金利(#282)1.790%~1.810%
・ 債券先物(12月限) 133.30円~133.60円

<シナリオ>
長期金利は、引き続き「1.80%」をはさんでのもみ合い。短期市場が年内追加利上げへの警戒感をさらに強めると(例えば円金利先物の一段安など)、売り優勢となり強含み。短期市場が織り込み一巡となれば、押し目買い優勢に。

債券先物チャート
12月限の日足は、陰のコマで気迷い。十字線風とみれば下落局面の転換期。しかし、“8.25CPIショック”時に空けたマド埋め:133.20円(8月24日のザラ場高値)をうかがっているようにもみえる。

▼今日の債券相場/
 相場は弱含み、カーブはフラット化を見込む


日興シティグル-プ証券会社・債券本部チ-フストラテジストの佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Nikko Citigroup Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。

本日の想定レンジとコメント …弱含み、カーブはフラット化見込み
朝方の米債安を受けて昨日のLIFFE は小安く推移、その後、米債は切り返したため(それでも、前日比安)、その流れを全て引き継ぐわけではない。そして、上記水準では押し目買いに強い期待がある。しかし、利上げ観測の後退など明確な支援材料がないと、押し目買いも相場のトレンドを大きく変えるには現状、至るまい。相場弱含み、カーブはフラット化を見込む。(AM6:35、佐野さん)
本日の筆者の想定レンジ(長国先物12 月限) : 133 円26 銭 ~ 133 円55 銭

振れ過ぎる金融政策の思惑。しかし、予測者(筆者)はそれを予見する必要がある。
昨日、5年国債利回りが1.30%、10 年は1.80%、2年も0.80%を各々超えた。

今回の弱気相場は年内利上げ懸念の再燃が主に短期債需給を悪化させ、それが徐々に長いところへ波及していった結果である。一方、その間、超長期ゾーンも、入札への懸念やベア・フラット・ポジションのアンワインドなどから需給が悪かったことで寄与した。もちろん、足元は前者の影響が一段と強まり(超長期債は需給改善)、イールド・カーブはベア・フラット化している。

ニュース・チェック
★午前の東京市場=ドル円は軟調、株価はNY株高受け国際優良株が堅調
今日午前の東京株式市場はNYダウが終値で12,000ドルを付けたことを好感して国際優良株は堅調だが、市場全体としてはもみ合い。日経平均 が終値で前日比+50.97円高の16602.33円、またTOPIXも同+5.12高の1640.89、JASADAQ指数は同-0.91安の89.14となった。全銘柄中で値上がり率上位3銘柄は櫻護謨(5189)、オープンループ(4831)、原田工業(6904)。またドル円相場は118.33-118.38円前後で推移、ユーロ円は149.52-149.66円前後で推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
□コードレス電話機 「RU・RU・RU」 VE-GP51/GP31シリーズを発売
http://ccml.panasonic.co.jp/p/c.do?kL_2DF_1u_kqp

ソニー株式会社(6758)
「2006年度連結業績見通し修正のお知らせ」をファイリングいたしました。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/info/presen/index.html
 
株式会社カカクコム(2371)
価格.com、商材ごとの平均価格・単位あたり価格を表示『買い時』の判断材料として提供開始
http://kakaku.com/info/press_release/20061019.pdf

株式会社サイバーエージェント(4751)
アメブロにて「プリーバキャンペーンガールコンテストブログ」を開始
http://ameblo.jp/privagirl/

Posted by Yen-Dokki at 2006年10月24日 12:45
 
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