過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は3月17日(水)の金融・経済情報をお送りします。
■日本経済ウォッチ/
日銀=緩和姿勢強めて政策論の主導権を握るべき
クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は16日、米国景気の実情を踏まえた上で、日本経済の2011年加速シナリオに対して疑問を抱く----。
ポイント:
米国では、回復局面における生産・GDPのリバウンド力が弱くなるという形で景気循環が変化している可能性がある。製造業ISMの新規受注・在庫比の動きからみて、米国の生産拡大ペースはピークを過ぎつつあると考えられる。米国の実質GDP成長率は09年10-12月期の5.9%増をピークに、今後は緩やかに減速するであろう。2011年度に世界成長率が加速し、その結果、日本の経済成長率も上昇するというシナリオの蓋然性は低い。
■金融緩和と国民負担/
銀行貸出増=規制緩和・税制などインセンティブが必要
本日の日銀決定会合を前に、与野党から日銀に対してデフレ脱却に向けた追加緩和への政治圧力が高まった。今回も民主党の菅副総理は「金融政策と相まって、出来るだけ早くデフレ脱却を実現したい」と発言。
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「これだけ声高に注文がつけられ、市場にこれを期待させてしまうと、日銀がどんな結論を出しても、どこかに何がしかのしこりが残る」として次のように語った----。
<国民新党や、みんなの党の提言=国民から政府に強制的な所得移転>
しこりはいずれ解れるとしても、日銀の領域を超えたデフレ対策の中には、結果的に国民の利益どころか、負担になるものもある。特に、国民新党の「日銀による国債引受」や、みんなの党による「政府紙幣の発行」は、国民から政府に強制的な所得移転を起こすものだ。これらは、いずれも付加価値生産を伴わない形で、ただ紙幣を増刷することになり、水増しされた紙幣の価値がそれだけ薄められる。これは政府の信用が十分高いか低いかの問題ではない。取引量や付加価値量が変わらないのに、マネーの供給量を1 割水増しすれば、通貨価値が1 割目減りするだけだ。今まで1 万円の価値があった紙幣は9 千円の価値に目減りする。売り手としては1 万円札をもらっても9 千円の価値しかないので、1 万1 千円に値上げしないと割が合わない。これでインフレ率は10%になる。マネーの強制的供給によりデフレから脱却し、「めでたく」インフレになる。
▼今日の株価予想/
日銀会合への反応待ち、予想レンジ10850−10650円
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。
東京市場は神経質な展開となりそうだ。原油価格の上昇を背景とした資源関連株や内需金融株の物色で強含む展開が予想されるが、前場段階ではきょうまで開催される日銀の金融政策決定会合の結果待ちの状況か。米主要株価指数は堅調ながらもCME225先物(円建て、10730円)は大きく動かなかったことで様子見スタンスがまだ強い雰囲気となろう。
金融政策決定会合では昨年12月に導入した新型オペレーションの増額を軸に追加緩和策が検討される。きょうは米主要株価指数の上昇が背景にあるため、追加緩和実施となれば後場から買い安心感が広がる可能性はあるが、事前報道などからは織り込み済みと受け止められることも。さらに現状維持となった場合は利益確定売りが強まる可能性もある。
日経平均の予想レンジは10650−10850円。あすにかけて一目均衡表では転換線が強く上昇する。このまま1月15日の高値(10982円)超えにつながるか、いったん10400−10450円処までの調整を余儀なくさせられるか、あすにかけての動きがポイントになろう。
話題の銘柄
8227 しまむら/割安な水準で投資妙味が増している。目標株価10300円→10600円
2月までのファッションセンターしまむら既存店売上高累計値は、前年比0.8%増と会社計画通りの着地となった。JPモルガンでは粗利益率について、1〜2月の売り上げが苦戦したものの、冬物在庫を積極的に売り減らした前期に比べ、今期は季節在庫が不足したことなどもあり、値引きロスは抑制できたと推測。4Qも、3Q(前年同期比0.6ポイント上昇)並みの粗利率改善が可能と見ており、通期では32.1%と、会社計画(31.7%)を上回ると予想した。一方、販売管理費は、上期に上振れた広告宣伝費に加え、業績計画達成に伴う業績賞与の発生を考慮し、計画に対し6億円程度超過すると試算。こうした見方を踏まえて、10.2期の営業利益を会社計画348億円に対して、従来予想の384億円(EPS603.5円)→373億円(同586円)、11.2期を408億円(同633.6円)→403億円(同535.9円)、12.2期を448億円(同710.2円)→430億円(同666.7円)に修正。業績の安定性の高さと2期連続の2ケタ近い増益率の確保は評価に値するとして、目標株価を10300円→10600円(12.2期予想EV/ EBITDA6倍)に引き上げ、投資判断「オーバーウエイト」を継続した。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/
■10年ドル円予想/
米金利上昇でドル高×リスク選好で円安=ドル高・円安へ
大和総研・投資調査部・為替ストラテジストの亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は16日、「円相場は、日本経済よりも海外経済と順連動しやすくなるとともに、内外金利差と連動しやすくなっている」と語った。亀岡さんは、「日本の経済や金利がドラスティックに変動すれば別だが、そうならない限りは国内要因よりも海外要因によって円相場が変動しやすい傾向が今後とも続く」と見ている。
▼FX相場予想/
「シーソー相場」に、ややマーケットも疲れ気味
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は昨夕から今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。
海外FX市場サマリー(今朝)
ユーロドルは反発。一時 1.3784ドルまで上げた。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が16日、「ギリシャのクレジットウォッチを解除し、格付けを『BBB+』に維持」と発表したため、ギリシャの財政問題に対する警戒感が緩和し買いが入った。米連邦準備理事会(FRB)は16日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.0%から 0.25%の範囲に据え置くことを決めたと発表した。声明で「長期に渡り、異例の低金利は正当化される」としてこれまでの米低金利政策の維持が示されたこともユーロ買い・ドル売りを促した。
ドル円は下落。FOMC声明で、これまでの低金利政策が維持されたため円買い・ドル売りが入り値を下げた。
ユーロ円は反発。一時124.62円まで上昇した。S&Pがギリシャのクレジットウォッチを解除したことや、対ドルでユーロが買われたことなどを受けた。もっとも、ドル円が売られたことが重しとなり上げ幅が縮まった。
▼今日の債券相場/
ロングかショートの二者択一なら、後者を採ってみたい
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。
本日の想定レンジとコメント
昨日の20 年国債入札は無難な結果だった。しかし、金融政策決定会合の終了を控えており、それが相場全体を押し上げるには至らなかった。カレント5 年債が今日の決定を先取るかのように堅調だった。本日はその決定会合の結果待ちである。終了が遅れるほど、相場は様子見気分を強めることになろう。それでも、その後の方向性に賭ける向きが一部にあるかもしれない。予断は許さないものの、ロングかショートかの二者択一を迫られるなら、後者を採ってみたい。
■日銀決定会合と債券/
20兆円の増枠に止まっても、市場の失望は一時的
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は本日、終了する注目の金融政策決定会合の結果と債券相場への影響について、次のように予想する----。
<10 兆円増の20 兆円にするというのが大勢の予想>
注目はもちろん、追加の金融緩和強化の行方である(図表1)。有力視されているのが「新型オペ」の拡充、供給枠を現行の10 兆円から増額する策である。企業金融支援特別オペが3 月末で終了する。現在の残高は5 兆4,014 億円(ピーク時7 兆5,802 億円)。したがって、5 兆円の増額にとどまれば、緩和強化にならないという点から、10 兆円増の20 兆円にするというのが大勢の予想である。
なお、3 ヵ月という期間を6 ヵ月に延長する策は見送りとする向きが多いようだ。6 ヵ月に延長すれば、枠も基本的に倍の20 兆円になる。この手段は次に温存するとの考えだろうが、今回、枠を20 兆円に拡大し、その後、期間を延長すると40 兆円に膨らむ。恐らく、その際は期間延長ではなく、別枠で設けると見るのが妥当に映る。より長い金利の低下を促すなら、期間延長はより良い手段と言える。
▼NY貴金属相場/
NY金=レンジ取引継続も、幅は徐々に狭まる
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY貴金属相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。
Gold&Silver
静かなマーケットが続きます。昨日もアジアは位置に狭いレンジでしたが、1100ドルでの実需の買いがはっきりしたことで、じわじわ上昇でした。この流れは欧米でも続き、1115ドルをタッチしたところでストップの買いが入り一挙に1124ドルまで上昇しました。ほぼそのまま引け。レンジ内での取引変わらず。1130ドル台は重たく1100ドル以下は固い。だんだん狭くなってきていますね。
▼米欧商品市況/
NY貴金属=軒並み上昇、原油=期近は急反発
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された16日の海外商品市況は次のようになった----。
◎NY貴金属引け速報=軒並み上昇、ギリシャ債務の格下げ見送りをはやす
ニューヨーク貴金属は、軒並み上昇。ニューヨーク金、銀ともに大幅続伸。
金4月限は、昨日の強基調を引き継いで上値追いとなったあとも、ギリシャへの金融支援合意やギリシャ債務の格下げ見送りでドル安が加速したため、一段高となった。
銀5月限は、金の上昇に追随し、4営業日ぶりの高値を付けた。ドル安加速による商品全面高や株価上昇によるリスク許容度の高まりをはやし、テクニカル買いを誘った。
プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナは続伸、パラジウムは急反発。
プラチナ4月限は、ドル安・原油高の加速や株価の上昇、金の急伸をはやし、投機買いが戻り売りをこなして先週の高値を突破し、8週間ぶりの高値に値を飛ばした。
パラジウム6月限は、ドル安加速による商品高や株価上昇によるリスク許容度の高まり、他の貴金属の急伸をはやして投機買いを集め、テクニカル買いで上昇が加速した。
◎NY原油引け速報=期近は急反発、ドル安やOPECの生産据え置き見通しで
ニューヨーク原油は期近が急反発。ドル下落やあす17日のOPEC総会での生産据え置き見通しなどを背景に、大幅に上値を切り上げる展開となった。(オーバルネクスト/シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/
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ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(16日)=317兆5411億円(前日比−2618億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、円相場の落ち着きや金融緩和策への期待から小幅上昇。日経平均 が終値で前日比+74.07円高の10,795.78円、またTOPIXも同+5.27高の943.37、JASADAQ指数は同+0.18高の52.52となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは29業種。その他金融業、石油石炭製品、鉱業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替相場は日銀の決定会合終了を前に総じて円が軟調に推移。ドル円相場は90円台前半で推移、ユーロ円は124円台前半で推移している。
★大和総研・田谷特別理事=日銀、遅かれ早かれ何らかの緩和手段がとられるが・・・
大和総研・特別理事の田谷禎三さんは日銀・金融政策決定会合の最終日を前に、今回の決定会合の見通しについて、概ね、次のように語った----。「景気の緩やかな拡大は続いているものの、物価の下落が止まらないことから、日銀に対する緩和圧力が続いている。最近、昨年末に日銀が導入した新型オペの拡充が話題となっているが、遅かれ早かれ何らかの緩和手段がとられるだろう。ただ、その後も政治サイドからの緩和要請は続くだろうが、日銀は、当面、長期国債の買い増しやより高いインフレ目標を表明するといった、より根本的政策の転換には踏み込まないと思われる」。
★堀内AIA社長のFXコメント=「ドル円、ひどいなあ相場の体をなしていない
AIAの堀内昭利社長は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした----。「ドル円、ひどいなあ相場の体をなしていない。追放処分だな。さて、日銀日銀だね。政府が煽ったものだから世界中の関係者が気にするようになってしまった。今からFOMCだが、面倒臭くなってきた」。(3月16日。夜中)
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
株式会社大阪証券取引所(8697)
■平成22年3月期業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ
http://www.ose.or.jp/cms/news/detail.php?id=15781&style=ja
■執行役員の任命等について
http://www.ose.or.jp/cms/news/detail.php?id=15777&style=ja
■「清算機関体制のあり方に関する検討委員会」の設置について
http://www.ose.or.jp/cms/news/detail.php?id=15778&style=ja
■新デリバティブ売買システム導入に伴う先物・オプション取引制度の追加改正事項について
http://www.ose.or.jp/cms/news/detail.php?id=15780&style=ja
■市場統合に伴う制度信用・貸借取引制度の一部改正に係る制度要綱案の公表について
http://www.ose.or.jp/cms/news/detail.php?id=15779&style=ja
株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
■業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ
■組織変更及び人事異動に関するお知らせ
http://www.dena.jp/ir/
株式会社マーベラスエンターテイメント(7844)
■ソーシャルアプリケーションゲーム分野並びにブラウザゲーム分野への本格参入のお知らせ
〜参入第一弾タイトル「学校をつくろう!! for mixi」〜
http://www.mmv.co.jp/company/index.html

