2月消費者物価/米長期金利の上昇(3/26)

過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は3月26日(金)の金融・経済情報をお送りします。

▼2月消費者物価/
需給面からみたデフレ圧力は当面続く、と見る

大和総研・経済調査部シニアエコノミストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru Kumagai / Senior Economist, Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は今朝、発表された2月の消費者物価について、「コアCPIはマイナス幅縮小 」として次のように語った----。

【1】 コアCPIはマイナス幅縮小

2月の全国CPI(除く生鮮食品、以下コアCPI)は前年比▲1.2%と市場コンセンサス通りとなり、前年比マイナス幅を縮小させた。ガソリン・灯油が前年を上回るなど、エネルギーは前年の反動の局面を終え、物価押し下げ寄与を縮小させている(エネルギーのコアCPIへの寄与度、2月:▲0.02%pt←1月:▲0.08%pt)。また、海外市況要因を除いた基調的な物価の動きを表すコアコアCPI(酒類以外の食料とエネルギーを除く総合CPI)も、前年比▲1. 1 %と3ヶ月ぶりにマイナス幅が縮小した。生鮮食品を除く食料、被服・履物、教養娯楽など、多くの品目でマイナス幅は縮小傾向にある。なお、前月比ベースでみたコアCPI(季節調整値)は前月比+0.2%と3ヶ月ぶりにプラスに転じた。


▼2月消費者物価/
需要不足から値下げ圧力大=影響はサービス価格全般へ

クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は2月の消費者物価動向に関して、「コアコアデフレ止まらず」として次のようにコメントした----。

【1】 膨大な負のアウトプット・ギャップ、回復力の乏しい雇用情勢を背景とした賃金弱含みによって物価は着実に下落基調を辿っている。2 月の全国コアコアCPI(食料およびエネルギーを除く)は、前年比-1.1%と、14ヶ月連続の前年比マイナスとなった(前月:-1.2%)。季節調整済みでは前月比+0.1%とほぼ横ばいとなった(1 月:同-0.2%)。しかし、東京コアコアCPI(季調済)は2 月に前月比+0.1%となった後、3 月に再び下落(同-0.1%)しており、全国コアコアCPI も引き続き下落基調にあることを示唆した。


■今日の株価予想/
雲ネジレで方向決まる?予想レンジ11000−10800円

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。

東京市場は手掛かり材料に乏しいなか、海外株式市場や為替動向を睨みながらの展開となりそうだ。ドル円相場が円安へさらに振れるかがポイント。また、米グローベックスでS&P500先物やNASDAQ100先物は弱含みで推移しているが、プラスに転じるような場面では、先物主導で上値トライに繋がる可能性あり。

きょうは、3月期決算銘柄の優待・配当の権利付き最終日。また、大引け段階で225銘柄の入れ替えが行われる。削除となる新日本石油、新日鉱HD、損保ジャパン、採用となる日新製鋼の動きには勿論のこと、対象外の日経平均採用銘柄にはリバランスの買い需要が発生することになる。日経平均の予想レンジは11000−10800円。

25日のダウ平均は5ドル高と小幅反発。NASDAQは1.35ポイント安、S&P500も1.99ポイント安と続落した。欧州のソブリン・リスクの懸念が後退したことを好感。また、新規失業保険申請件数が予想より改善されたことも支援材料に。独首相と仏大統領がギリシャ救済について合意したとの報道や、バーナンキ米邦準備制度理事会(FRB)議長が下院で長期に渡る低金利をあらためて表明したことなども好感され、ダウ平均は一時119ドル高まで上昇する場面もあった。


話題の銘柄

4577 ダイト/医薬品市場の構造変化が追い風となる製薬企業

3月24日に東証2部に新規上場。大和証券CMでは、「医薬品原薬の生産・商社事業、および医療用・OTC医薬品の製剤生産を行う製薬企業。自社生産品(全体の約6割)と仕入品(同4割)を取扱い、向け先はジェネリック医薬品関連が約6割と新薬・OTC医薬品関連が4割。原薬・製剤製造設備でいずれも国内・米FDA・欧州EMEAのGMP基準達成の認定を受けており、品質面で競争力がある」、「10年4月の診療報酬改定は同社にとって追い風となろう。改定ではジェネリック医薬品の使用促進策が強化される一方で、長期収載品薬価は追加引き下げの対象となった。ジェネリック医薬品市場の成長は同社にとって自社開発品の販売増と、原薬需要拡大の2つの形でメリットとなる。一方、長期収載品薬価の引き下げによって、製造コスト削減を狙う新薬メーカーからの引き合いで製造受託の事業機会が増加する可能性がある」と指摘。今2010年5月期連結経常利益14.2億円(EPS92.1円)、来2011年5月期19.0億円(EPS128.9円)、2012年5月期23.0億円(EPS156.6円)と高い利益成長を予想している。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/


▼NYドル円相場/
一時 92.96円付けるも、米株安等で上げ幅を縮小

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。

海外FX市場サマリー(今朝)

ドル円は3日続伸。前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも強い内容となったことや、米国株が一時堅調に推移したことを受けた。米7年債入札が不調で米金利の上昇幅が拡大すると一段高となった。一時 92.96円と1月8日以来の高値をつけた。ただ、米国株が引けにかけて上値が重くなりクロス円に売りが出たため、ドル円は上げ幅を縮小した。

ユーロドルは4日続落。一時 1.3267ドルと2009年5月7日以来の安値を付けた。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が25日、「国際通貨基金(IMF)のような外部機関からギリシャ支援を受けることは非常に悪い」などと発言したことが嫌気された。ポンドドルの売りが膨らんだことも重しとなった。もっとも、独仏首脳がギリシャ支援に関し合意したと伝わった場面では買いが強まり1.3388ドルまで値を上げた。

ユーロ円は続伸。ドル円の買いにつれたほか、ギリシャ支援策が合意したとの報道を受けて一時123.90円まで上昇した。ただ、トリシェECB総裁の発言や米国株の上値が重くなったことなどが売りを誘い上げ幅が縮まった。


▼今日の長期金利/
米債軟調受け強含みも、押し目買いが上昇余地抑える

三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ−フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした----。

<予想レンジ>

・長期金利(#306) 1.365%〜1.380%

・債券先物(6月限) 138.30円〜138.50円

<シナリオ>

長期金利は米債軟調(3日続落)を受けて強含み。押し目買いが上昇余地を抑える。

債券先物チャート

6月限の日足は下影陰線で下振れ。陰線は4日ぶり。

【チャート・ポイント】

140.27円:3月5日のザラバ高値

140.22円:限月間のマド埋め(3月10日の3月限ザラバ安値)

139.47円:雲上辺(本日)

139.41円:20日移動平均

139.38円:基準線

139.26円:雲下辺(本日)

139.15円:マド埋め(3月12日ザラバ安値)

138.77円:転換線

138.69円:5日移動平均

≪138.56円:昨日の東証6月限終値、前日比▲0.35円≫

<138.56円:本日の東証6月限予想レンジ上限>

≪138.40円:昨日のLIFFE先物6月限終値≫

138.39円:3月18日のザラバ安値

<138.30円:本日の6月限予想レンジ下限>

138.30円:76.4%押し(137.29円→140.55円)

137.29円:09年11月9日のザラバ安値


▼今日の債券相場/
最終的には、先物含め前日より高くなる可能性も

シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。

本日の想定レンジとコメント 

本日はまず朝方、先物中心に軟調な展開となろう。投機筋の割合の高い先物は外部環境の悪化の影響を受けやすい。しかし、現物、特に超長期ゾーンは相対的に良好な需給を維持する公算が大きい。したがって、最終的には、先物を含めて前日より相場が高くなる可能性もある。イールド・カーブはフラット化持続と予想する。8 時30 分、2 月全国・消費者物価指数が発表される。除く生鮮食品の前年比は1.2%減(前回1.3%減)が予想の中心(ブルームバーグ)。これが材料視されることはあるまい。


■米長期金利の上昇/
4.00%上回る相場観強まっても悪影響は限定的

シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は、米国長期金利の上昇について次のような見方を示した----。

昨日、米国10 年国債利回りは一時、3.92%まで上昇、昨年末の3.91%を超え、6 月11 日(4.00%)以来の高水準となった(出所:ブルームバーグ)。さすがに、4.00%を上回る相場観が強まれば、円債市場もこれを無視するわけにはいかなくなろう。それでも、米国長期金利上昇の悪影響は限定的と判断できる。昨日の利回り上昇の主因は7 年債の入札不調だが、底流には、FRB による積極的な金融緩和に起因するインフレ懸念と「出口戦略」が存在しよう(両者には矛盾する部分もあるが本項では論じない)。


▼NY金相場/
やはり、アジアの現物買いが強いことを再認識

スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY貴金属相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。

Gold&Silver

このレベルではやはり実需の買いが非常に活発です。アジア時間帯は朝一の1086ドルが低値でいちにちじわじわ上がり、午後には1090ドル台を回復、欧米も基本的に1090ドル以上で静かでした。CFTCのPublic hearingがありましたが、特にマーケットに影響を与えるような内容はなかった模様です。ただまだ弱気筋も多く、しばらくはレンジの下限での動きとなりそうですね。昨日はシンガポール、香港、韓国、台湾、バンコクと行ったところから現物の引き合いががんがん入り、輸出がどしどし決まりました。やはり現物買いが強いというのを再認識。ファンドがこれ以上売ってこないと自然と上がるのではと思います。またSPDR Gold ETFが23日に4トン強、そして25日にも4トン強と久しぶりに増加しています。値ごろ感からの買いが入っているようですね。


▼米欧商品市況/
NY貴金属=急落への自律修正でパラジウム除き反発

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された25日の海外商品市況は次のようになった----。

◎NY貴金属引け速報=パラジウムを除き反発、昨日の急落に対する自律修正

金は反発。売りが先行したものの、前日の安値を攻略できなかったことから反発に転じた。EUサミットの結果待ちで様子見ムードが広がり、インサイドデーとなった。
銀は反発。売りが先行したが、前日の安値にとどかず反転、ドル安・原油高や金の反発、株価高で切り返した。ただ、EUサミット開催中で、上値の重い展開となった。
プラチナは急反発。前日の安値を下回ったものの、売りが途切れたことから買い戻しが優勢になった。売りに対する警戒感や株価急伸をはやし、1600ドルを回復した。
パラジウムは続落。急落寄りしたあと、前日の安値にとどかなかったことやプラチナの急反発から戻り歩調となったが、プラスに浮上できなかった。インサイドデー。(オーバルネクスト/シカゴ)

情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/

メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html

ニュース・チェック

★東証1+2部時価総額(25日)=322兆4447億円(前日比−539億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は円安進行やギリシャ懸念緩和から上昇。日経平均 が終値で前日比+71.47円高の10,900.32円、またTOPIXも同+7.05高の959.18、JASADAQ指数は同−0.56安の53.02となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは31業種。石油・石炭製品、保険業、証券業などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替相場は総じて円が堅調。ドル円相場は反落して92円台半ばで推移、ユーロ円は  123円台前半で推移している。

★堀内AIA社長のFXコメント=相場は、いつの間にか円相場になっていた

AIAの堀内昭利社長は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした----。「相場は、欧州相場だとばかり考えていたら、いつの間にか円相場になっていた。やはり、外国人たちのレポートはドル円の買い推奨ばかりだったね」。(3月25日。夜中)

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

大和証券グループ本社(8601)

■札幌支店移転について 
http://www.daiwa-grp.jp/press/index.cfm

日興アセットマネジメント株式会社

■「アセット・ナビゲーション・ファンド(株式20)」などが「最優秀ファンド」を受賞
〜「リッパー・ファンド・アワード・ジャパン 2010」にて〜
http://www.nikko-am.co.jp/

株式会社ディー・エヌ・エー(2434)

■個人投資家向け会社説明会(動画配信)
http://www.dena.jp/ir/

株式会社サイバーエージェント(4751)

■マイクロアド、月間リーチユニークユーザー数が5,000万人を突破
バナーネットワーク、アドサーバサービスによりさらなるネットワーク拡大へ
http://www.microad.jp/

積水ハウス株式会社 (1928)

■平成22年4月1日付 人事異動・機構改革について
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2010.html