過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は3月23日(火)の金融・経済情報をお送りします。
■金融政策レジーム・シフト/
金融緩和=次の一手は何らかの国債購入増加?
クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は19日、日銀の金融緩和政策の今後について、「金融政策のレジーム・シフト」の可能性を説いた----。
ポイント:
直近の追加緩和措置で金融政策の緩和局面が終わったわけではない。しかし、今後の緩和措置をこれまでの緩和措置の延長線上で捉えるのは誤りであろう。レジーム・シフトを伴うからだ。シフト後のレジームは"財政再建プロセスにおける金融緩和"であり、日銀の次の一手は、何らかの国債購入(引き受けも含む)増加であると考えられる。
■インド&ギリシャ波乱/
中長期的には株価・外貨は押し目買いで臨むべき
オフィス セントポーリア代表の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi:CFA/ President, Office Saintpaulia)は、インドとギリシャから、目先の世界市場に波乱を引き起こしそうな材料がわき上がってきたことに関して、次のような見方を示した----。
世界市場は明るさを増しつつありながらも、まだ神経質な展開から抜け切れていないため、「悪材料の連想ゲーム」(Aという悪材料が、Bという別の悪材料を引き起こし、それがC...、といった具合に、次々と悪いことばかりを懸念してしまう)に走り、週明けの市場は荒れる展開が見込まれる。しかし世界の経済・金融情勢の改善トレンドに変わりはなく、中長期的には株価や外貨は押し目買いで臨むべきと考えている。
何度か当メモで述べているように、ギリシャの財政赤字は消えてなくなるわけではないし、4〜5月には約200 億ユーロの国債が償還を迎えるため、借り換えしなければならない。しかし借り換えに投資家が応じないと決まったわけではなく、また借り換えに対する不安が市場で台頭すれば、EU諸国としては何らかの支援をせざるを得ないだろう(実際、3月15 日には、ユーロ加盟国の財務相会議で、資金繰り支援策で合意しているわけである)。まだ最終的な市場の「着陸」には時間がかかろうが、いずれ落とし所が見え、市場が安定化するものと予想される。
▼今日の株価予想/
目先、懸念材料多く高値警戒ムード強めるか?
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。
東京市場は戻り売りに押される展開か。マクロ統計の概ね改善基調との見方から押し目買いのスタンスは変わりそうにないが、短期的な高値警戒感は強い。米グローベックスの上昇で、昨晩のCME225先物(10685円)に比べて高めのスタートが予想されるが、先週から再び警戒ムードを強める欧州リスクに加え、新興国の利上げに対する警戒感などが相場の重しとなろう。
日経平均の予想レンジは10770−10660円。アジア市場の動向次第では、下のマド埋め水準(10664円)まで下押す展開なども想定される。スマートグリット関連や原発関連株への物色が続きそうだ。
今週26日は3月期決算銘柄の権利付き最終日に相当する。高配当利回り銘柄などには週末にかけて権利取りの動きが強まる可能性があり、下げる局面でも下支え要因になろう。一方、第一生命の上場日が近く、相場全体に換金売り圧力が強まる公算もあり。
19日のNY株式市場でダウ平均は37ドル安と9日ぶりに反落。NASDAQは16.87ポイント安、S&P500も5.93ポイント下落した。クアドルプル・ウィッチングと呼ばれるデリバティブの清算日とあって、出来高は直近1週間平均の2倍超に増加。インド当局による緊急利上げで新興国の金融引き締めが警戒された。
22日のダウ平均は43ドル高となり、昨年来高値を更新。新興国の金融引き締め警戒感を懸念して売り先行となったが、急速に買い戻される展開へ。下院で医療改革法案が可決したことを受けて、ヘルスケアセクターが相場を下支えしたほか、素材セクターが相場を牽引した。NASDAQも前日比20.99ポイント高で高値更新、S&P500は5.91ポイント上昇した。ドル建てCME225先物は先週末の大証日中終値に比べ30円安の10720円、円建ては65円安の10685円となった。
話題の銘柄
7970 信越ポリマー/スマートフォン向けキーパットの成長に期待、目標株価900円
コスモでは、スマートフォン向けキーパッドで優位に立つ展開を予想し、投資判断を「B」→「A」と2段階引き上げ、目標株価を900円に設定した。スマートフォン向けのキーパッドは従来タイプに比べ、コンパクトに収納する必要があり、こうした要求を満たす技術を持ち合わせいる同社が他社に比べ一歩抜きん出ていると指摘。スマートフォンは2010年に2ケタ成長が見込まれ、同社のキーパッドに占めるスマートフォン向けは09年10−12月期に3割程度まで上昇しているが、来期は5割程度まで高まるとの見解を示した。キーパッドでは、生産拠点を顧客工場に近い中国工場に集約するなど構造改革が進み、損益分岐点が従来より2割程度低下している点も評価した。他方、ウエハー搬送ケースについては、300ミリウエハーの出荷増やデバイスメーカーの設備投資回復を背景に出荷数量が拡大に転じており、来期も引き続き事業回復に期待できる見通し。今後の業績については、営業利益ベースで、会社予想22億円(EPS 12.3円)に対し、13億円→25億円(EPS 20.9円)、来11.3期を20億円→44億円(EPS 38.2円)と上方修正した。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/
■ドル相場予想/
米消費者センチメント=上昇トレンドへの注目材料
大和総研・投資調査部・為替ストラテジストの亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は19日、雇用と個人消費が相乗効果を生じれば、米景気回復の持続性も高まり、FRB の金融緩和スタンスにも変化が起きやすくなるとして、「ドル相場の上昇トレンドが明確になるか否かという点においても、注目材料だ」と語った。
さて、肝心のセンチメントだが、3 月米ミシガン大学消費者信頼感速報値は72.5 と、前月の73.6 からやや低下したが、米ABC 調査の消費者信頼感指数(3月14日までの1週間)は▲43と前週の▲49から改善し、1月初め以来の高水準となった。
▼FX相場予想/
珍しい、NY市場でドル円が落ちるとは驚き!
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした----。
ふーむ、珍しい。NYでドル円が落ちるとは驚き。そろそろ動き出しそうだから注視していたけどね。さて、この後は例のややっこしい年度末の値段操作かね。ポンドは急落しないほうが宜しい。真綿を絞めるようにジリジリと落ちていくと宜しいのだ。(3月22日。夜中)
▼NYユーロドル/
米国勢から仕掛け的な売りで一時1.3463ドルに下落
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。
海外FX市場サマリー(今朝)
ユーロドルは4営業日ぶりに反発。22日の欧州市場から、ギリシャの支援策に改めて不透明感が高まったことを背景にユーロ売り・ドル買いが出た地合いを引き継いだ。米国勢から仕掛け的な売りが加わると下げ幅が広がり、一時1.3463ドルと2日以来の安値を付けた。
もっとも、時間外のダウ先物が下落し警戒された現物の米国株が安寄り後上昇に転じると、ショートカバーが入った。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が「ギリシャが脱退することは法的に不可能」「ギリシャの更なる格下げは予想していない」などと発言したと伝わったことも買い戻しを誘った。WTI原油先物相場が持ち直したことも支えとなり、ユーロドルは前営業日比プラス圏に浮上した。一時1.3569ドルまで上げた。
ドル円は3日ぶりに反落。米国市場の序盤に、ユーロ円中心にクロス円の売りが強まったことにつれて円買い・ドル売りが入った。一時89.83円まで下げた。その後は、米国株が上昇に転じたことを受けたクロス円の買い戻しが支えとなる一方、対ユーロやポンドなど中心にドル売りが強まったことが上値を抑えたためもみ合いが続いた。
ユーロ円は3日続落。一時121.05円まで下げた。米国市場の序盤にギリシャ問題や時間外の米株価指数先物の下落などを背景に売り込まれた影響が残った。ただ、その後は米国株が上昇に転じ、投資家のリスク志向の低下に歯止めがかかったためショートカバーが進み下げ幅を縮めた。
▼今日の債券相場/
10年306回債利回り=1.320〜1.385%と予想
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。
今週の債券相場見通し
3 月の強気相場は10 年305 回債利回りの1.265%までの低下で終わってしまった。我々の推奨「305 回債の1.30%台の買い」はワークしたものの、期待したほどの結果を残せなかった。環境を吟味すれば、足元の相場調整が継続するとは考えにくい。5 年債の0.50%台半ば、10 年、20 年債の各々1.40%、2.20%接近では最終投資家の買いに期待できる。今週の10 年306 回債利回りは1.320〜1.385%と予想する。イールド・カーブは基本的にフラット化を予想するが、ベア相場ほどそれが強まろう。
■NY白金予想/
実需+投資需要増=いずれ1800ドルに達すると予想
エース交易ホームトレード部シニアアナリストの陳晁熙(チン・チョウキ)さん(Chen Chaur-Shi)は、NY白金先物相場について、「白金は1800ドルを目指す」として概ね次のようにコメントした----。
<白金ETFの米国投資残高=9トンと上場来の最高値を更新>
白金の投資需要が順調に増加している。白金上場投資信託(ETF)の米国における投資残高は、3月10日時点で9トンと上場来の最高値を更新している。一時は換金売りに8トン程度まで落ち込んだが再び増加に転じている。白金は金と同じく貴金属であり投資対象としての側面もあるが、需要の約6割が景気動向に左右される触媒用需要で占められているため、実需主導の相場展開になることが多い。そのため、景気の先行きに対する見方が明るい場合、金相場以上に値上がりする傾向にある。
▼NY貴金属相場/
金・銀=厚い実需買いが控え中期的には買い場か?
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY貴金属相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。
Gold&Silver
金曜日のアジアは静かでしっかりだったのですが、ニューヨークで「インドショック」がありました。インドがその金利を引き上げを発表、インドでのゴールドの需要の減少を予想から日本時間午後10時半過ぎに1126ドルから1103ドル近辺まで一挙に下がりました。大きな売りがストップを引っ掛けて極端な動きになったようです。その後も弱基調が続き、昨日の日本の休日中には、一時1100ドルを割り込み、1093ドルまで下値がありました。しかし1100ドル割れでの実需の買いへの期待は強く、引けにかけて1100ドル台に戻しています。シルバーも一時16.60ドル近くまで大きく下げましたが、再び17ドル近辺まで戻して引け。
▼米欧商品軟調/
シカゴ大豆=続伸、アラビカ・コーヒー=反発
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された22日の海外商品市況は次のようになった----。
◎シカゴ穀物引け速報=大豆は続伸、コーンは続落
大豆は続伸。5月限は、インド利上げによる株価・原油の下落やギリシャ問題によるドル高加速が圧迫したが、米医療改革法案の下院可決による株価反発でリスク許容度が高まり、一カ月ぶりの高値を付けた。ドル反落や原油反発、南米の収穫遅れも強材料。
コーンは続落。5月限は、金曜の高値ではね返されたあと、ギリシャ問題によるドル高加速で金曜の安値を下回った。株価反発によるリスク許容度の高まりで大豆が急反発したが、大豆とのスプレッド売りで上げ切れず、終盤の手じまい売りで安値を割った。
◎NYソフト=粗糖は期近が大幅続落、ドル高などで昨年7月20日以来の安値
粗糖は期近が大幅続落。5月限は、目新しい支援材料が見当たらないなか、ドル高進行やチャート上での戻りの弱さを嫌気し、昨年7月20日以来の水準へと値を沈めた。
アラビカ・コーヒーは反発。5月限は、ドル高に反応したが、前週末の安値を試すまでには至らず、終盤に入ると一転して値ごろ感やテクニカル絡みの動きに支えられた。
(オーバルネクスト/シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(19日)=321兆6933億円(前日比+2兆7195億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は日経平均が小幅下落だが、TOPIXはやや上昇。日経平均 が終値で前日比−27.21円安の10,797.51円、またTOPIXも同+0.14高の949.07、JASADAQ指数は同+0.23高の53.11となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは14業種。水産・農林業、鉱業、輸送用機器などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替相場は総じて円が軟調。ドル円相場は90円台前半で推移、ユーロ円は122円台前半で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
大和証券グループ本社(8601)
■大和証券グループ 機構改革および役職員の異動について
■大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社、大和アメリカコーポレーション株式譲渡に関するお知らせ
http://www.daiwa-grp.jp/press/index.cfm
三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社
産業ファンド投資法人(3249)
■資産の入替(IIF船橋ロジスティクスセンターの譲渡及びIIF戸塚テクノロジーセンター(底地)の取得
http://r31.smp.ne.jp/u/No/44051/ffbnFfb4FJd6_56/100319001.html
積水ハウス株式会社 (1928)
■最先端ペットショップ「PECOSお台場店」に積水ハウス、アンテナショップ「Dear One」出店
ペットと快適に暮らす住まいの総合提案を強化
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2010.html

