過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は3月29日(月)の金融・経済情報をお送りします。
■今週の注目点/
1-3月期高成長が確実=日本市場への見方は一層改善へ
先進国の超低金利政策が当面継続される見通しにあること、ギリシア・ドバイなどのソブリン・デット・リスク問題が短期的には終息に向かっていること、世界生産の循環は依然として回復基調にあること、米国医療制度改革法案が可決するなど米国政治面でのハードルを越えつつあること、などから株式市場では楽観論が優勢になっている。
こうした中、クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は、今週の焦点として、鉱工業生産などの日本の2 月マクロ・データと米国の3 月雇用統計に注目する----。
日本のマクロ・データは外需、個人消費を中心に足元で上振れ傾向にあり、1-3 月期のGDP 高成長の可能性が示唆される。1-3 月期高成長が確実なものになれば、日本市場に対する見方が一段と改善する可能性がある。
米国の3月の雇用統計は、国勢調査による雇用押し上げ効果が10 万人程度に達し、非農業部門雇用者でみて前月比19〜20 万人増が予想されている(弊社は20.0 万人増)。仮に、増加幅が10 万人前後、ないしそれには満たなかった場合、民間雇用の回復力は弱いとの見方から米国利上げ期待がさらに遠のく可能性がある。
▼今日の株価予想/
配当落ちや目標達成感あるが、トレンドに逆らえるか
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。
東京市場は強い相場展開が続きそうだ。短期的なテクニカル要因で下げるケースも想定されるが、EU首脳会議でギリシャへの支援策が示されたことや、ドバイ政府が多額の債務を抱える政府系2社の支援を発表したことで投資家心理は好転。企業業績の改善モメンタムが続く中で、新年度相場に対する期待も強い。
日経平均の予想レンジは11100−10900円。先週末に11000円に乗せたことで、ひとまず目標達成感が強まる可能性もあるが、トレンドに逆らう考え方は短期的には禁物だ。きょうは3月決算銘柄の権利落ち日に相当する(配当落ち分70円程度)。配当落ち分を埋め戻して上昇できると、その後の相場が堅調になるアノマリーもあるだけに注目される。
昨年3月の権利落ち日は日経平均が156円上昇し、その後の上昇に弾みがついたが、一昨年と昨年9月の権利落ち日は下落しその後は軟調に推移した。月足の一目均衡表では3月の基準線は下向きで10798円を推移しており、配当落ち分を埋め切れなければ、残り3日間の取引で10798円まで押し戻される展開なども想定される。
26日のダウ平均は9ドル高と小幅続伸。NASDAQは2.28ポイント安、S&P500は0.86ポイント高と反発して終えた。ダウ平均は3月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)の結果が予想を上回ったことを好感し、一時68ドル高まで上昇する場面があった。
話題の銘柄
7974 任天堂/新型機投入期でPER上昇局面へ、目標株価29000円→45000円
BofA MLが投資評価「買い」を継続、目標株価を従来の29000円から45000円に引き上げた。「従来、既存ハードのピークアウト期における11年3月期予想現預金調整後PER10倍とし29000円を目標株価としてきたが、携帯型機『3DS』投入の発表(3月23日)、据置型機『次世代Wii』の発表(10年6月〜11年6月を想定)、などが今後想定され、期待成長率が上昇。現預金調整後適正PERを20倍と修正した。発売後の成否は現時点では想定できないが、PERレベルは20〜30倍程度まで特に据置型機の発売日以前に上昇するとの経験則を用いた」、「業績予想の修正は現時点でなし。10年3月期は営業利益3650億円(34.3%減、会社計画3700億円、コンセンサス予想3691億円)・EPS1642円、11年3月期は同3200億円(12.3%減、コンセンサス予想3333億円)・EPS1603円と連続減益予想に変化なし。今後詳細発表を待って『3DS』等の予想を考慮するが、現時点で11年3月期中は年末国内発売で300万台、12年3月期1400万台と台数を予想。価格等に関しては、既存モデル『DSi』『DSi LL』等の値下げとあわせ、平均ベースで変化なしを想定している。またさらにPER上でインパクトが大きい『次世代Wii』に関しては、現時点で2011年末に日米欧同時発売、12年3月期1200万台を想定している」と指摘。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/
■ドル円予想/
米経済指標の結果次第で、ドル高基調が一層鮮明化
大和総研・投資調査部・為替ストラテジストの亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、ユーロ圏の低金利政策長期化が見込まれる下では、ギリシャ救済計画が固まっても、ユーロ圏経済の成長期待が高まらない限りは、ユーロ相場は本格反発しにくい、と見ている。
日本の物価下落と日銀の金融緩和姿勢を背景に、円金利も低下しているため、円安圧力も働いている。また、世界的な株高などリスク選好が円安に作用し、「円はユーロ並みか、それ以上に弱い」と亀岡さん。クロス円が軒並み上昇するなかで、ユーロ円相場も底堅く推移している。しかも、最近は円が再び「最低金利通貨」として売り圧力を受けやすくなっている、と言う。
▼海外FX相場/
ドル円=日米の金利差縮小で4日ぶりに反落
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。
海外FX市場サマリー(今朝)
ユーロドルは4営業日ぶりに反発。一時1.3426ドルまで上げた。欧州連合(EU)首脳会議で、ギリシャの緊急時の資金繰り支援策が合意に達し、ギリシャに対する過度の懸念が後退した。週末でもあるためこれまでにユーロを売り持ちにしていた参加者から持ち高調整の買いが入った。米国株が一時堅調に推移したことも買い戻しを後押しした。
プロボポラス・ギリシャ中銀総裁が26日、「(緊急時の支援策を)利用することはないとみている」などと述べて、自力での財政再建の見通しを示したことや、トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁が「ギリシャの計画でユーロ圏にリーダーシップがあることに対し満足している」と発言したことも支えとなった面がある。
ドル円は4日ぶりに反落。米10年債利回りが低下したため、日米の金利差縮小を背景に売りが出た。3月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)は73.6となり、速報値と市場予想平均をいずれも上回ったため、一時買いが見られた。ただ、米金利低下を受けた売りが優勢で押し下げられた。もっとも、米国市場の序盤は、米10年債利回りが一時上昇したことを受けて92.90円まで上げる場面があった。
▼今週の債券相場/
10年306回債利回り=1.335〜1.395%と予想
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。
今週の債券相場見通し
足元の軟調相場は期初の買いを考える投資家にとって良いプレゼントと言えそうである。米国のインフレ懸念や「出口政策」は、我が国では他人事に近い。ソブリン・リスクも同様であり、昨年11 月と同じ過ちを犯す向きは少ないと見られる。もっとも、4 月1 日の短観、2 日の米雇用統計の発表を待ちたいという市場参加者は多い。今週の10 年306 回債利回りは1.335〜1.395%と予想、1.40%台乗せは避けられるとする。イールド・カーブは基本的にフラット化と見るが、新年度が始まれば、ブルならスティープ化と考える。
▼NY貴金属相場/
金は底堅い=レンジ相場は当面続きく見込み
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY貴金属相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。
Gold&Silver
金曜日は、結局ゴールドは1100ドルを回復しました。先週は行って来いというパターンとなりました。確認できたのはやはり1100ドル割れのレベルでは実需の買い意欲は相当強いということ。ユーロの下落の割にはゴールドはそれほど下がらなかったということ。まだしばらくレンジの取引が続きそう。
▼米欧商品市況/
NY金・銀=大幅続伸、シカゴ大豆=急反発
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された25日の海外商品市況は次のようになった----。
◎NY貴金属引け速報=プラチナを除き上昇、EUのギリシャ救済合意をはやす
金は大幅続伸。ギリシャ救済に関しEUがIMFとの共同支援で合意したことから上昇したあと、ドル反発や原油反落で下落したが、ドル安再開で1100ドルを抜いた。
銀は大幅続伸。前日安値を維持して反転、ギリシャ支援合意で前日の高値を抜いた。ドル反発で値を消したあと、ドル安再開で切り返したが、17ドルにとどかなかった。
プラチナは反落。昨日の急伸に対する戻り売りが先行したあと、ギリシャ救済合意によるドル安加速で地合いを持ち直したが、原油・株価の反落が圧迫して値を消した。
パラジウムは反発。売り先行で450ドルを下回ったが、ギリシャ救済合意によるドル安をはやして切り返した。原油反落で後退したが、ドル安再開で地合いを強めた。
◎シカゴ穀物引け速報=大豆は急反発、コーンは総じて反発
大豆は急反発。前日の急落に対する買い戻しが先行したあと、原油反落による売りで前日の安値を下回ったが、追随売りが出なかったことから買い戻しが入り、時間外取引の高値を突破した。ギリシャ救済合意によるドル安や金の急伸も買い戻しを誘った。
コーンは総じて反発。昨日の急落に対する安値拾いの買いが先行、EU諸国がギリシャ救済で合意したことによるドル安でジリ高となった。ドル反発や原油・株価の反落、小麦の一代安値更新で後退したが、ドル安再開や金の急伸でプラスを維持した。
(オーバルネクスト/シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(26日)=327兆2426億円(前日比+4兆7982億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は反落。11,000円到達で達成感あり、利益確定売りなどで小反落。日経平均 が終値で前日比−57.24円安の10,939.13円、またTOPIXも同−3.32安の963.40、JASADAQ指数は同−0.25安の52.76となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは13業種。その他金融業、証券業、海運業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替相場はまちまち。ドル円相場はドルが底堅く92円台後半で推移、ユーロ円はもみ合いで124円台前半で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社
日本リテールファンド投資法人(8953)
■資金の借入(金利決定)に関するお知らせ
http://r26.smp.ne.jp/u/No/121299/6aRGE3bbFojc_677/100326001.html
カブドットコム証券株式会社(8703)
■外国為替保証金取引(FX)の動画コンテンツやチャート解説など情報拡充
■リアルタイムで為替変動を自動通知する「為替カブコール」の提供開始
■毎月分配投信や中国A株ブルファンドなど6ファンドを新規追加
■「1単元100株銘柄増加中!プチ株キャンペーン」実施について
http://kabu.com
株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
■2010年3月期 決算発表・決算説明会日程のお知らせ
http://www.dena.jp/ir/index07.html

