過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は2月1日(月)の金融・経済情報をお送りします。
■デフレ対策/
趨勢的賃金デフレに対応し、本格的な内需刺激策を
クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は29日、「構造デフレか、生産循環か。これが経済政策運営上の最大の焦点である」と語った。
鉱工業生産はリバウンド、回復基調にあるが、膨大なマイナスのGDP ギャップの下で賃金の趨勢的な下落が続いている。当局は、生産循環の回復を眺めて景気刺激の手を緩めても良いのか。それとも、趨勢的な賃金デフレに対応し、本格的な内需刺激策を導入すべきなのか。答えが後者であることに疑いの余地はない。
▼12月物価・雇用・消費/
10-12月期GDP実質個人消費=3四半期連続増へ
大和総研・経済金融調査部(渡辺浩志エコノミスト+熊谷亮丸シニアエコノミスト/Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は29日、12月の物価、雇用・消費に関して、次のようなポイントを挙げた----。
(1)12月消費者物価〜デフレ基調が継続
①コアCPIの前年比マイナス幅は縮小
②コアCPIは1〜3月は大きな変化はなく、4月に制度変更で低下
③需給面からデフレ圧力がなくなるのは2012年末頃
(2)12月雇用・消費〜総じて改善
①12月の完全失業率は5.1%となり、市場予想(5.3%)を下回り、前月よりも0.1%pt改善。
一方、有効求人倍率は0.46倍と、市場予想通り前月から0.01ptの改善。
②12月の家計調査では実質消費支出(二人以上の世帯)が前年比+2.1%と5ヶ月連続で増加し、
市場予想(同+1.6%)も上回る結果。
③なお、今月の家計調査の結果を考慮すると、10-12月期GDPの実質個人消費は前期比0.3%前後になるとみられる。7-9月期に引き続き、経済対策を受けた耐久財消費の増加を主因に3四半期連続の増加となる見込み。
▼株式投資の使命/
未来を切り開いていくのは事業家と長期投資家
さわかみ投信・社長の澤上篤人さん(Atsuto Sawakami/President, Sawakami Asset Management Inc.)は、「いつの時代でも、未来を切り開いていくのは事業家と長期投資家である」として、おおよそ次のように語った----。
この両者に共通しているのは、「こんな世の中を築いていきたい」という夢や強い意思をもち、「どうステップを踏んでいくか」の方法論を次々に実践に移していく勇気と行動力に富んでいることだと言う。
ビジネスや投資に夢を持ちだしても、ピンと来ないかもしれない。あるいは、「現実はそんな甘いものではない。もっと数字で押さえなければ、」と、たしなめられるかもしれない。たしかに、実際に企業を経営していく上では、きいちんと数値やデータを把握しておかないと適確な指示も出せない。
▼今日の株価予想/
値ごろ感で業績見直し買い意識、今週はFXがポイント
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。
東京市場は米ハイテク株安を反映し、日経平均は朝方弱含む場面があろう。ただ、CME225先物は10205円と堅調に推移しており、売り一巡後は値ごろ感の買いが徐々に意識される展開か。決算発表はピークを超えたが、大手商社、自動車、銀行など主力企業の決算発表は続く。直近の下げで相場全体値ごろ感で買いやすくなっていることや、連れ安となった発表済み好業績銘柄への見直し買いも意識されるタイミングとなろう。
今週は為替動向がポイントとなる。主力輸出企業の想定為替レートは概ね1ドル=90円・1ユーロ=130円。ドル円は90円を意識して比較的安定しているが、ユーロ圏諸国の財政問題をめぐる懸念などから対ユーロは125円割れになっており、より円高が進めば企業業績に対する改善期待が剥落しかない。一方、米経済指標の改善基調は続いており、今週は雇用統計を中心に重要指標が多く、ドル反発となれば株式市場も反発に転じる可能性は高い。
きょうの日経平均の予想レンジは10300円−10100円。28日戻りの倍返しの下げ10089円処が下値メドとなる。主な決算発表は、マルハニチロ、DENA、味の素、塩野義、コスモ石油、三井金属、日立線、ブラザー、ダイハツ、ケーズHD、大ガスなどが予定されている。
話題の銘柄
8001 伊藤忠商事/鉄鋼原料値上げを織り込み業績予想を上方修正、目標株価1120円
みずほでは、「当社では、11年3月期の予想当期純利益を従来の1555億円から1780億円(前期比34.7%増益)へ上方修正する。主な要因は、中国の原料炭輸入の高まりを考慮強粘結炭の年契約価格前提を140ドル/トンから179ドル/トンへ引き上げ、鉄鉱石の年契約価格前提を67ドル/トンから79ドル/トンへ引き上げたことである」、「金属・エネルギー部門では、同社が約16%出資するブラジルのNAMISA鉄鉱石事業が業績を牽引すると見られる。同事業は現行生産能力1800万トン/年に対し、中期的には3800万トン/年への拡張を目指している。当社では、同社の鉄鉱石の権益生産量は同事業の貢献で、10年3月期の1400万トンから12年3月期には1700万トンへ拡大すると予想する。食料部門では、同社が20%出資する中国・頂新グループの中期的な成長が期待できる。飲料やインスタント麺に加え、CVS、外食チェーン、製パンの事業を積極的に拡大する戦略である」と指摘。今2010年3月期連結当期純利益を会社計画1300億円(EPS82.3円)に対し従来予想1207億円(EPS76.4円)から1321億円(EPS83.6円)へ、来2011年3月期同1555億円(EPS98.4円)から1780億円(EPS112.6円)へ、2012年3月期同1931億円(EPS122.2円)から2107億円(EPS133.3円)へ増額。投資判断「アウトパフォーム」を継続、目標株価を従来の980円から1120円(11年3月期予想PER10倍)に引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/
■FX相場予想/
昨年と比べて、進みにくくなった「円高・ドル安」
大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は29日、「足元、リスク回避で円高・ドル安が進むという昨年と同様の展開になっている」としながらも、こう語った。
「昨年12月以降、ドルの実効為替が上昇に転じ、為替市場全体ではドル高になっているため、クロス円では円高が進んでも、円高・ドル安が進みにくくなっている。」亀岡さんは、「ドル高をもたらした原因は、米景気回復期待に伴う米金利の底打ちだ」と言う。1月は、12月米雇用統計の弱さから金利が低下したものの、ユーロ圏2 年債利回りが昨年の最低を下回っているのに対し、米2 年国債利回りは上回っている。
▼FX相場予想/
1月相場が複雑になった原因=年末年始相場の歪み
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は29日、為替相場について概ね次のようにコメントした----。
1月相場が複雑になったのは、12月半ばからの年末相場と年明けてからの新年相場の歪みのせいだよ。相場の質としてはあまり良くない。年末の薄い中の仕掛けを本物と考えて新年に追随いた者がやられたということだね。時々あるんだよ、こういう現象。(1月29日。夜中。)
▼海外FX相場/
ユーロ円=ギリシャ問題等で2009.4以来の安値
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は29日、FX相場の動向について次のようにコメントした----。
海外FX市場サマリー(29日)
ドル円は小幅続落。28日の欧州市場で、ダウ先物の上昇を背景にクロス円と共に買われていたため高く始まった。ただ、米国市場では売りが目立った。12 月の米耐久財受注額(季節調整済みで半導体は除く)が前月比0.3%増加と市場予想平均の前月比2.0%増を下回った上、前週分の新規失業保険申請件数も市場予想平均よりも弱い結果となり米景気回復に対する期待が後退した。米国株が軟調に推移したこともあり、クロス円がリスク資産圧縮目的で売られたため、ドル円も下げた。一時89.62円まで値を下げた。
ユーロドルは3日続落。ギリシャやその他ユーロ圏の一部の財政懸念がくすぶっていることを背景に売られた。米株安を受けてリスクポジション解消目的の売りも出た。
ユーロ円は反落。ギリシャなどのソブリンリスクが高まっていることや、米株安などを受けた。一時125.10円と2009年4月28日以来の安値まで下げた。
▼今週の債券相場/
10年305回債利回り予想=前週と同じ1.275〜1.335%
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。
今週の債券相場見通し
結局、先週も状況は変わらなかった。10 年の1.30%割れへのポテンシャルは十分あり、それがさらなる利回り低下を招く可能性は高い。しかし、その実現には足元程度の外部環境の好転では足りないようである。米国長期金利の持続的低下や株安などに期待しつつ、時間の経過の後押しも想定している。今週の10 年305 回債利回りの予想は前週と同じく、1.275〜1.335%とする。引き続き、「今週も結局、1.30%台前半」という可能性は否定しない。イールド・カーブだが、ブル相場の際、7〜10 年ゾーンの利回り低下が顕著になる可能性が高いだろう。逆にベアなら、同ゾーンが相対的に弱いと見込まれる。
■今週の長期金利/
1.20台で下げ渋っている「4つの理由」とは?
三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ−フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした----。
<予想レンジ>
・長期金利(#305) 1.290%〜1.330%
・債券先物(3月限) 139.30円〜139.75円
<シナリオ>
長期金利は1.30%台前半の既往レンジ内で神経質にもみ合う。10年利付国債入札が順調で需給が確認されれば、世界的な「出口戦略」の漸進による安全資産逃避の動き(=株価軟調)もあって、1.20%台をうかがう。ただし、時期的には潜在的な債券益出し売りのニーズも根強いため下げ渋る。結局、引き続き低下/上昇の流れは出にくく、方向感が定まらない。
ポイントは(1)世界的な「出口戦略」の漸進で転機を迎えた流動性相場、(2)「出口戦略」下では読みがむずかしい米雇用統計に対する市場の反応、(3)長期金利が下げ渋っている4つの理由、など。
▼NY金相場/
ロングの売りが一巡するまで、弱含みが続きそう
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY金相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。
Gold & Silver: ドルの買い戻しにより、メタルは売られました。ゴールドはこのところのレンジの下限である1074ドルまで下げましたが、とりあえずそこは跳ね返されて1080ドルaboveで一週間がおわりました。この日発表された第四四半期のGDPが予想よりもよかったことから、ドルは7ヶ月ぶりの高値となり、それによって商品全体がやはり売られぎみになりました。ゴールドは1074ドルを割ると1050ドル台までの下げもありうべしという状況になってきました。あれだけ磐石だったロングも少しshakyになってきたようです。金曜日の引け後に発表されたCFTCの数字も投資家ロング100トン以上の急減になりました。Longs are bailing out...実需は買っていますが、このロングの売りが一巡するまでは弱含みが続きそうです。
ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(29日)=305兆0207億円(前日比−3兆7899億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、底堅く始まったが、10時すぎから下げ幅を広げた。日経平均 が終値で前日比−39.29円安の10,158.75円、またTOPIXも同−7.07安の894.05、JASADAQ指数は同−0.31安の51.21となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは5業種。情報・通信業、保険業、食料品などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替相場は対ユーロを中心に総じて強含み。ドル円相場は90円台前半で安定して推移、ユーロ円は125円台前後で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
大和証券グループ本社(8601)
■2009年度第3四半期決算を発表しました。
決算短信:http://www.daiwa-grp.jp/ir/financial/briefs.cfm
決算説明資料:http://www.daiwa-grp.jp/ir/presentation/index.cfm
また、29日に開催したアナリスト・機関投資家向けの電話会議の模様はインターネットを通じてライブ中継しますので、ご覧ください。ライブ中継は、グループ本社IRサイトよりアクセスできます。
http://www.daiwa-grp.jp/press/index.cfm
■大和証券、アリアンツ生命の一時払変額年金保険「エルデ」を販売開始
■大和証券グループ 役員人事について
■大和証券キャピタル・マーケッツ、機構改革および役員の異動について
カブドットコム証券株式会社(8703)
■「eMAXIS」分散投資キャンペーン実施について
〜「千円積立」導入1ヵ月で、「eMAXIS」シリーズの申込顧客数が倍増〜
http://kabu.com/company/pressrelease/2010/20100129.asp
株式会社サイバーエージェント(4751)
■子会社サムザップ運営のユーザー協力型ソーシャルゲーム「ゴーゴーペアーズ」、
モバゲータウンにて提供開始
http://ir.cyberagent.co.jp/

