過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は2月4日(木)の金融・経済情報をお送りします。
■米FOMCと日銀/
マネタイゼーション等で円高進めば、日銀が輪番オペ拡大?
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は3日、先週開かれた米国連邦公開市場委員会(FOMC)での注目点は以下の2 つだとして、次のように語った----。
<住宅をはじめ、景気や雇用へのマイナスは承知の上?>
1つは3月末で停止を予定していたファニーメイなどの債務やMBSの買入を延長するのか、予定通り停止するのか。今ひとつは超低金利をいつまで続けるかの点で、"extended period(相当な期間)"の文字が外れるかどうか、であった。結局、今回は前回同様、MBSの買入は予定通り3 月末で停止するとの方針に変更はなく、超低金利も引き続き"extended period"続けるとの表現を維持した。これに市場は安心感の表明で反応した。つまり、オバマ大統領の金融規制強化の流れで、エージェンシー債への直接的な支援は停止されても、その一方でFRBはこれを低金利の長期化でカバーすると期待したようだ。目下のところ、その可能性も否定は出来ない。
財政再建提案の真実
オバマ大統領は年頭議会演説の中で連邦財政を建て直すための幾つかの施策を提案しました。a) 国防軍事安全保障関係を除く政府省庁事業予算4470億ドルの3年間(2010−13年度)の凍結、b) ブッシュ所得減税のうちの高額所得者向け現在の廃止(最高課税率の35%から39.6%への上げ戻し)、c) 超党派の財政再建委員会の設置、d) 政策のコストに見合った税収の確保を義務付ける条項(いわゆる"pay-as-you-go" provision)の復活などがそれです。これまでは国家予算を使いたい放題だったオバマ大統領が予算の抑制と財政の建て直しを言い出したのは財政再建へのスタートにはなるかと思います。しかし提案された施策を見る限りでは、これだけでは財政立て直しにはほとんど役立たず、オバマ大統領がこの問題に関して未だ真剣にはなっていないことがわかります。
例えば事業予算の3年間の凍結ですが、これを議会が承認して本当に実行できてもそれで節約できる予算は年間わずか225億ドル程度、1兆5000億ドルの年間赤字総額の僅か0.17%に過ぎません。ブッシュ減税の高額所得者分を廃止してもそれで増える税収は285億ドル(2011年度)から583億ドル(2013年度)程度に過ぎず(昨年の大統領予算書の試算)、これも財政赤字をドラマチックに減らす手立てとはなりません。"pay-as-you-go" 条項の復活は大事なステップですが、これも、これ以上の財政悪化を阻止するのに役立っても財政再建にはほとんど役立ちません。そうすると財政再建委員会を作って1年ぐらいかけてその委員会に財政再建策を作らせ、その上で財政再建にとりかかるという時間稼ぎの方策が残ります。しかしながら、超党派の財政再建委員会を設置するという案は、今週火曜に上院が累積赤字額の上限を14兆3千億ドルに引き上げる下院合同決議案(H.J.Res.45)を審議する過程で46対53票で否決されてしまった案でした(同決議案自体は28日60対39票で可決された)。
▼今日の株価予想/
円安進行、アジア株反発続けば上値トライも
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。
東京市場は円安への動きを好感して買い優勢のスタートか。戻り売りが強く伸び悩む動きが予想される一方、米株の底堅さを背景に売り急ぐ動きもなさそうだ。外部環境を睨みながらの展開で選別物色が予想される。大引け後にトヨタやソニーなどの決算発表を控えており、基本的には動きづらいが、円安進行やアジア株の反発が続けば上値を伸ばす可能性も。日経平均の予想レンジは10550円−10350円。終値で1月28日高値10414円を上回ることができるかがポイント。
昨日、大引け後にホンダが3Q決算と同時に通期予想の大幅上方修正を発表。営業利益を従来予想の1900億円→3200億円に引き上げた。これは市場予想(2300億円程度)を大きく上回る水準。昨晩の米国市場で取引されたトヨタの米ADRは3344円(1ドル=91円換算、国内比56円安)、ホンダは3312円(同、国内比172円高)となったことで、それらにサヤ寄せの動きとなりそうだ。 主な決算発表は、三越伊勢丹HD、三菱ケミHD、オリエンタルランド、日立、ソニー、三菱重工、ニコン、トヨタ、オリックス、三井不、三菱地所などが予定されている。
話題の銘柄
7762シチズンHD/時計事業が想定以上の急回復、目標株価590円→750円
BofA MLでは、「想消費環境が改善、高級品市場が回復している。このため、シチズンの10年3月期第3四半期の腕時計Sell-inは当社想定以上に好調だったようで、第3四半期だけでほぼ会社計画の下期営業利益(38億円)を達成したと見られる。時計流通各社は2008年後半から在庫を圧縮してきたので、在庫過剰感はなく第4四半期の調整懸念が小さい。時計事業が想定以上に好調に推移していると見て、当社はシチズンの業績予想を上方修正する。従来から10年3月期会社予想(営業利益55億円)は保守的と見て、当社は65億円程度の営業利益を見込んでいたが、70億円程度になりそうだ。同社の第3四半期決算発表は2月10日で、その際に業績見通しが上方修正されると当社は見ている。11年3月期にはチップLEDも回復し、大幅増益になりそうだ。11年3月期営業利益予想を184億円から200億円に上方修正する」と指摘。今2010年3月期連結営業利益を会社計画55億円(EPS9.4円)に対し従来予想65億円(EPS12.2円)から70億円(EPS15.3円)へ、来2011年3月期同184億円(EPS32.6円)から200億円(EPS41.2円)へ、2012年3月期同230億円(EPS41.3円)から271億円(EPS53.4円)へ増額。投資評価を「中立」から「買い」へ、目標株価を従来の590円から750円(11年3月期予想PER18倍)へ、それぞれ引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/
■FX相場予想/
大幅下落のユーロ、豪ドル=ネット買いは過去最大
大和総研・投資調査部為(替ストラテジスト亀岡 裕次さん+為替アシスタント岩松まみ さん/Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、外国為替証拠金取引(FX)の動向からみた為替相場について、次のように語った。
「FX 取引での対円ポジションを見ると、リスク回避による円高・外貨安にともない、円売り・外貨買いが増えている。逆張り的なFX 取引においてはよくある現象といえる。特に、相場が大きく下落したユーロや、豪ドルのネット買いポジションは過去最大規模にある。」
その一方で、ドルだけがネットで売りポジションとなっている。亀岡さんはあ、「金利水準の低さもあるが、他通貨に比べドルの先高観が弱い(もしくは先安観が強い)ことを示している」と見る。なお、1 月は平均レバレッジが上昇し、取引数量・金額ともに、「くりっく365」上場以来の最高水準となるなど、FX 取引は活況だった。
▼FX相場予想/
恐るべし、ユーロの"往って来い"相場
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした----。
恐るべし、ユーロの往って来い相場。ギリシャチャチャチャ相場だ。まあ、最近は何でもそれに結び付けるのだけどね。ドル円は全般的ドル高に支えられている印象。相場はあまり分析してもあまり意味のない時が多い。むしろ、投機家心理を学んだほうがいい。(2月3日。夜中。)
▼ユーロドル相場/
1.4000ドル台に乗せ=そろそろ売りゾーンか?
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は昨夕から今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。
【3日】2日のRBA(豪州中銀)はかなりのサプライズとなり、豪ドル売りが進みましたが、3日は大分落ち着いてきています。RBAのサプライズの影響は終わったと考えておいて良さそうです。ただ、そうはいっても新しい材料が出てきたわけではありません。またまた相場は、次の材料を求めて、もみあい相場に入ってしまうと思います。
もっとも、ユーロが弱いと言うことにも、変化が出てきたわけではありません。ユーロドルは1.4000ドル台に乗せましたが、そろそろ売りゾーンかなと思っています。
▼今日の債券相場/
弱含みの場面あっても、最終的には持ち直すと予想
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。
本日の想定レンジとコメント
10年国債利回りの1.30%台後半の買いに期待したものの、昨日はさほど強い需要がなかったようだ。引き続き投資家のインセンティブは乏しく、今日も大きな変化は望めない。それでも、今年の最高水準1.365%はサポートの役割を果たすと考えている。したがって、外部環境を映して相場弱含みの場面があっても、最終的には持ち直すと予想する。また、本日は流動性供給入札が行われる。総額3,000 億円で対象銘柄は20年81〜112回債と30年3〜30回債。イールド・カーブには、スティープ化の圧力が残りそうである。
■2010年度債券相場/
今後は誰もが出口戦略を考える=「辛抱の年度」
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は、来年度の債券相場について、「辛抱の年度」として、次のような見通しを示した----。
1月22日付けの本レポートでは、「ポートフォリオ構築のタイミング」と題して解説した。本日は今後の部分を補足したい。
今年度の10 年国債利回りの予想は、期初から1.00〜1.60%であり(下限を0.95%と置いた瞬間はあったが)、それは今も変わっていない。そして、来年度の見通しは1.10〜1.65%と若干の利回り上昇にとどまるとしている。なお、下限の1.10%は、あくまで、3 月末までに1.00%に接近するとの前提であり、そういった動きがなければ引き上げるつもりだ。来年度の基本シナリオは先週末にも示した。(中略)
▼NY貴金属相場/
NY金=まだ1074-1042のレンジは変わらず
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY貴金属相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。
Gold & Silver: 昨日のアジアは朝からしっかり。午後遅く1123ドルまで大きく上げる場面がありました。ただやはりあまりに急激なショートカバーが終ったあとはひとまずの利食いの売りに押され、ロンドンで1125ドルまで上昇したあと、ニューヨークでは逆に1110ドル近辺への反落となりました。ドルも買戻しが入り、ほかの商品、銅や原油も下げとなりました。ゴールドはまだ1074-1042のレンジは変わらず。明日のnon firm payrollによるドル相場がどうなるか、が次の注目点でしょうか。
ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(3日)=309兆9016億円(前日比+1兆0246億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、一時91円台まで進んだ円安より米国株安に反応し下落。日経平均 が終値で前日比−60.07円安の10,344.26円、またTOPIXも同−6.85安の908.83、JASADAQ指数は同−0.45安の51.00となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは11業種。電気・ガス業、サービス業、情報・通信業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替相場は、やや円が戻すも海外市場の流れを受けて円の反発は弱い。ドル円相場は90円台後半で推移、ユーロ円は126円台前半で推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
住商情報システム株式会社 (9719)
■ERP パッケージ「ProActive E2」「netXDC」クラウド基盤で提供開始
〜グループ経営管理の高度化をプライベートクラウド環境活用により早期実現〜
http://www.scs.co.jp/
本田技研工業株式会社(7267)
■2009年度第3四半期累計期間(9ヵ月間)連結決算の概況
Hondaの2009年度第3四半期連結累計期間(9ヵ月間)の連結売上高は、四輪事業の売上高の減少、為替換算上の影響などにより、6兆2,996億円と前年同期に比べ23.4%の減収となった。営業利益は、販売費および一般管理費や研究開発費の減少、コストダウン効果などはあったものの、減収に伴う利益の減少、為替影響、減産に伴うコスト影響などにより、2,676億円と前年同期に比べ42.0%の減益となった。税引前利益は、2,426億円と前年同期に比べ47.3%の減益、当社株主に帰属する四半期純利益は、1,962億円と前年同期に比べ38.1%の減益となった。
株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
■月次推移のご報告(平成22年1月度)
■平成22年3月期 第3四半期決算説明会(質疑応答)
http://www.dena.jp/ir/
株式会社サイバーエージェント(4751)
■2010年1月「Ameba」芸能人・有名人ブログ月間ランキングレポート
〜話題のAKB48メンバーがランキング急上昇し、大島優子が初ランクイン〜
http://ir.cyberagent.co.jp/

