過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は2月3日(水)の金融・経済情報をお送りします。
■拡大!アジア需要/
09年アジア各国の追加需要=米欧凌ぐ8183億ドルへ!
大和総研・特別理事の田谷禎三さんは既報(2日)のとおり、「日本にとってのアジア市場」とのテーマで、中国をはじめとしたアジア市場が日本企業にどのような影響を与えるか、現状と見通しを示した。ここでは、主にアジア市場の追加需要面についての見方をご紹介する----。
<直接投資により、各国の国内に進出することで成果上げる>
現時点で日本企業が直面している需要の大きさを各国の名目GDP で近似させると、日本を除くアジアの需要総額は8.8 兆ドルとなり、日本の1.75 倍になる。これは、米国の14 兆ドル、欧州連合(EU)の16 兆ドルに比べればまだ小さい。しかし、今年、日本を除くアジア各国が付け加える需要は8183 億ドルとなり、これは米国の4380 億ドル、EU の6776 億ドルを大きく上回るものである。まして、日本経済の追加需要1388 億ドルの6 倍近い。
こうしたアジア各国の需要の大きさ、ならびに追加需要の大きさは、直接投資によって各国の国内に入っていくことによって意味のあるものとなる。日本企業のアジア・シフトは、こうしたアジア各国の需要の規模が大きくなり、その増え方のスピードが圧倒的に速くなったことによるものであろう。特に、中国のシェアーは全ての面で圧倒的に大きい。今年の追加需要は、NIEs、ASEAN、インドがそれぞれ約1000億ドルなのに対して、中国が約5000億ドルである。
▼今日の株価予想/
反発継続も選別物色強い、内需主力株を買う動きへ
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。
東京市場は米株高を好感して買い優勢のスタートが予想されるが、そのあとは伸び悩む動きへ。アジア市場や為替動向を睨みながらの展開は変わりそうになく選別物色か。原油価格の上昇を背景に石油関連や海運、商社株などの物色がわかりやすいが、銀行や証券を中心とした金融株、通信などの内需セクターの動向が注目される。
日経平均はきょうも5日移動平均線の上昇が継続するため反発基調は続きやすい。10450円中心に10500円−10400円の狭いレンジか。終値で1月28日高値10414円を上回ることができるかがポイント。
昨日大引け後にソフトバンク、TDK、野村HDなどが好決算を発表したが、市場予想との比較では微妙な情勢。また、ファーストリが発表した国内ユニクロの1月売上高は既存店ベースで6カ月ぶりのマイナス、全店ベースでは2年4カ月ぶりのマイナスに転じた。いずれも日経平均への寄与度が高い銘柄だけに、市場がどう評価するか注目されよう。主な決算発表は、帝人、旭化成、住友化学、イビデン、武田、新日鉱HD、住金、神戸鋼、シャープ、クラリオン、デンソー、ホンダ、三菱UFJなどが予定されている。
2日のダウ平均は118ドル高と大幅続伸。NASDAQは0.8%、S&P500も1.3%上昇した。12月の中古住宅販売保留件数が予想と一致したほか、UPSの1−3月期見通しなどを好感。また、DRホートンの10−12月期決算の結果を受け一段高へ。ダウ平均は一時129ドル高まで上昇する場面があった。業種別ではエネルギーや資本財、一般消費財などの上げが目立った。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ80円高の10450円、円建ては50円高の10420円となった。
話題の銘柄
4021 日産化学工業/「中期成長」を語る資格を持つ数少ない電子材料銘柄
野村では、「10〜12月期の営業利益は25億円と当社予想の41億円には届かなかったが、農薬で一時的な買い控えが起きたことを除けば実質的にはほぼ想定通りの推移となった印象である。農薬は10〜12月期は例年ならばほぼ収支均衡となる時期だが、今期は10年年初に値下げする『ラウンドアップ』で買い控えが発生したため14億円の営業損失にとどまった。ただし需要環境に大きな変化はない模様で、10年1〜3月期には強い反動増が期待できる」、「我々は、10年3月期通期の営業利益の従来予想180億円に変更を加えないが、11年3月期については、(1)電子材料を含む化学品の従来想定以上の市況回復、(2)発表が続く農薬・医薬での製品の品揃えの拡充、を織り込み、従来予想200億円から20億円ほど上方修正した。12年3月期の営業利益については、同社の過去のピークであった08年3月期の248億円を超えると予想する。電子材料業界では、『異常な低操業からの脱却』から『ピーク利益の更新』へ、投資テーマが移りつつある。今後1〜2年では、多くの銘柄が回復基調にありつつもピーク更新までは難しいのに対し、12年3月期にも過去最高益が可能な同社の相対的な魅力は高まろう」と指摘。今2010年3月期連結営業利益を会社計画175億円(EPS62.7円)に対し180億円(EPS63.2円)と予想し、来2011年3月期連結営業利益を従来予想200億円(EPS73.1円)から220億円(EPS80.7円)へ、2012年3月期同220億円(EPS80.7円)から250億円(EPS92.3円)へ増額。レーティングを「2」から「1」へ、目標株価を従来の1320円から1600円(11年3月期予想基準PER20倍)へ、それぞれ引き上げた。
トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/
■デフレとドル円予想/
向こう1ヶ月では、85円-93円程度のレンジと予想
クレディ・スイス証券、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse Securities Ltd.)は2日、「ドル円はしばらくレンジ相場が続くと予想される」として、当面の為替相場について次のように語った----。
このところ、ギリシャの財政赤字問題や中国の金融引き締めが金融市場を不安定にさせ、リスク回避の動きからドルの買戻しが見られたが、円については本邦からのリスクマネー・フローの鈍さがドル円の重しとなるとみる。その一因は、日本のデフレの進行による日米の実質金利格差の拡大にある。
日銀の金融政策は流動性供給を通じてシステミックリスクを回避する効果はあったかもしれないが、実質金利の低下を促して投資や消費を押し上げたり、対外証券投資を促したりするには、不十分であったということだ。コアCPI の前年比下落幅が縮小すると予想される中、日銀の思い切った追加緩和は期待できない。デフレ期待が強まる中日米の実質金利格差の拡大がドル円の下落圧力として作用しよう。
■ユーロ円予想/
悪材料重なれば、早晩120円割り込むと予想
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo Securities Co.,Ltd.)は、「ドルの長期的な下落に続いて、今度はユーロが下げ始めた」として、次のようにコメントした----。
<ドル、円への資金環流+欧州の財政金融危機懸念=ユーロ下落>
昨年12 月に1.5 ドル台をつけていたユーロ・ドルは足元で1.4 ドルを割り込み、ユーロ円も昨年11 月の138 円から一時124 円台にまで急落した。米国での金融規制強化や、中国、インドなど、アジア地域で金融引締め懸念が広がったために、これまで新興市場や欧州市場に投資されていた資金が回収され、ドルや円に戻っている面がある。
これに拍車をかけたのが欧州での財政金融危機の懸念。ドバイ・ショック、ギリシャの財政危機が喧伝された当初は、ドルの対ユーロ防衛を意図して米国がユーロ危機を煽った面もあったが、現実問題としても、ユーロ圏の財政金融危機は予想以上に深刻化する懸念がある。特にギリシャはネットの国内貯蓄がマイナスで、財政赤字の多くが海外に依存する。自力で赤字がファイナンスできない分、海外の投資家やECBの動きに左右されやすい。ここへきて漸くECBの支援や中国マネーによるギリシャ国債購入で一息入れつつあるが、反面、ECBの負担がそれだけ重くなる。
▼豪ドル相場予想/
サプライズショックの影響、短期的なものに終わる
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は昨夕から今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。
【2日】オーストラリア準備銀行の政策会合があり、政策金利を3.75%に据え置くと発表したことです。大方の関係者は0.25%の引き上げを予想していましたし、私もそう思っていました。しかし、実際は据え置き。一緒にでている声明文を見ると、景気に強気であることが示されているのに金利は据え置きということの背景がよくわからないのですが、市中の貸出金利が過剰反応して上がりすぎてしまっていることに懸念をもったからのように、文章からは感じ取れます。これも予想外の出来事で、申し訳ありませんでした。ただ、景気はしっかりしているということなどで、金利据え置きというサプライズショックの影響も短期的なものと終わると考えておきたいと思います。
▼今日の債券相場/
今年の最高水準1.365%は、サポートの役割果たす
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。
本日の想定レンジとコメント
3回目の305回債ということで懸念された昨日の10年国債入札だった。しかし、業者のショートカバー需要などから無難な結果となり、それに従い、相場下落は一服した。ただ、やはり最終投資家の動意は依然、薄いようだ。それでも、1.30%台後半では、その動きも変わってこよう。今年の最高水準である1.365%はサポートの役割を果たすと考えている。本日は株価次第で押し目を作ることはあっても、需給優先の相場となり、最終的に切り返すと予想する。イールド・カーブでも、10年ゾーンの持ち直しに期待したい。
▼2月債券推奨オペ/
1.30%台ロングを1.20%割れで利喰い⇒ドテンショート
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は、2月の債券投資の推奨オペレーションについて次のように語った----。
まず、ディレクションだが、「10 年305 回債利回りの1.30%台ロングを1.20%割れで利喰い、そこでドテンショートする。」昨日も指摘したように、ボラティリティは低下するばかりだが、それは同時に次のエネルギーを溜めていることになる。イールド・カーブに関し、中長期的には引き続きスティープ化のポジションを取るタイミングを図りたい。しかし、20 年国債利回りが2.20%にタッチしたら、20-5 年のスプレッド・ショートを取り組む。方針は不変である。物価連動国債もカレントBEI の逆張りを続ける。まずは、-60bp 台のショートを利喰いたい。ただ、ロスカット・ラインも気になるところである。
▼NY金相場/
利食い売りは限定的、次の目標は1120ドルか?
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY金相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。
Gold & Silver: 先週の末にかけての弱気相場でショートに傾いた向きのショートカバーが続いています。あんなに弱気だったのに、と今となっては思いますが、まあ相場はそんなもんですね。1100ドル割れでの実需の買いがとにかくすごいとずっと書いていましたが、やっぱりそれが底値を支えたという形になりました。上がってしまった昨日はどうするか、興味を持ってみていましたが、昨日は東南アジア、中国とも静かでした。安いところでたくさん拾ったのでひとまずお休みでしょうか。普通なら少し利食いの売りが出てきてもおかしくない状況と思いますが、春節前であり、あまり売りは出てきそうにありませんね。とりあえず次の目標は1120ドルでしょうか。
▼米欧商品急伸/
NY金=2週間ぶりの高値、原油=期近が急伸
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された2日の海外商品市況は次のようになった----。
◎NY貴金属引け速報=続伸、ドル安・株価高でリスク許容度高まる
ニューヨーク貴金属は、続伸。ニューヨーク金は大幅続伸、銀は続伸。金4月限は、前日の高値にとどかず利食いで1100ドルを下回ったが、ドル安・原油高の加速や株価の急伸でリスク許容度が高まり、2週間ぶりの高値に値を飛ばした。
銀3月限は、ドル安・原油高や米株価指数先物の上昇で前日の高値を抜いたが、米景気に対する不透明感で反発力は限られ、強材料にもかかわらず上値を伸ばせなかった。
プラチナ系貴金属(PGM)は大幅続伸。プラチナ4月限は、前日の高値を抜いたあと、利食いで値を消したが、ドル安・原油高の加速や株価・金の急伸、フォードの自動車販売増加で7日ぶりの高値に急伸した。
パラジウム3月限は、前日の高値を抜いたあと、利食いで値を消したが、ドル安・原油高による商品高や株価の急伸によるリスク許容度の高まりをはやして値を飛ばした。
◎NY原油引け速報=期近は急伸、景気改善期待やドル安・株高で
ニューヨーク原油は期近が急伸。先行きの景気改善期待の広がり、ドル相場の下落や欧米株高などを背景に、期近は1月21日以来の水準へと大幅上昇した。
(オーバルネクスト シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(2日)=309兆0057億円(前日比+4兆6671億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、米国株高や円相場の落ち着きを受けて高く始まるも上値は重い。日経平均 が終値で前日比+29.51円高の10,400.60円、またTOPIXも同+4.83高の917.65、JASADAQ指数は同−0.10安の51.44となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは28業種。石油・石炭製品、空運業、繊維業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替相場は主要通貨に対して円がやや弱含み。ドル円相場は90円台前半で推移、ユーロ円は126円台前半で推移している。
★堀内AIA社長のFXコメント=戻り相場なのだが、非常に寂しい戻りである
AIAの堀内昭利社長は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした----。「つまらない相場展開が続いている。戻り相場なのだが、非常に寂しい戻りである。まともな戻りは金相場程度だ。難儀な相場は我慢も大事である」。(2月2日。夜中。)
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
大和証券グループ本社(8601)
■大和証券グループ本社は平成22年1月20日付で、国連グローバル・コンパクトに加盟。日本の証券業界からの国連グローバル・コンパクトへの加盟は初めてとなります。 ※国連グローバル・コンパクト:2000年7月に発足。持続可能性と責任あるビジネスを約束する企業の政策形成のためのプラットフォーム。加盟企業はビジネス活動に、人権・労働・環境・腐敗防止に関する原則の組み入れが求められる。
http://www.daiwa-grp.jp/press/index.cfm
カブドットコム証券株式会社(8703)
■平成22年1月 委託手数料等及び業務計数の開示(速報値)
http://kabu.com/company/pressrelease/2010/20100202.asp

