米金融規制案の評価その2/FX投資戦略(1/26)

過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は1月26日(火)の金融・経済情報をお送りします。

■米金融規制案の評価②/
「銀・証分離」への回帰で、健全な再拡大を目指す

クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は昨日に続き、今回発表されたボルカー・ルール、金融機関向け新税のインプリケーション(含意)についての見解を示した----。

インプリケーションの整理

(1)昨年12 月の米国出張後にも詳しくコメントしたが、大手銀行への税金投入に追い込まれ、かつクレジット・クランチを経験している米国では、議会のウォールストリート・バッシングが強まっている。また、緩和的金融政策を長期化させ、信用バブル放置の片棒を担いだとしてバーナンキFRB 議長の手腕を問題視する動きもあり、これが同議長の再任手続きを遅らせている。今回の銀行業界に対する業務・規模規制案や新税の導入がこうした流れを汲んでいることはほぼ明らかである。

(2)もっとも、米国が中長期的な経済成長の阻害要因になる金融規制・監督の強化を、何らの展望もなく、手放し的に実施するとは考えにくい。"自由市場資本主義(free market capitalism)の欠陥とケインジアン的な政府介入の妥当性を同時的に認めていく"という大きな流れが形成される可能性は十分にあるが、米国金融業界が本格的な縮小過程に入るのか、現時点で判断はつかない。


■今週の株式相場/
週前半に水準切り下げた後、横ばい推移と予想

みずほ証券・商品企画グループ投資情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は25日、今週の株式相場について次のようにコメントした----。

<今週の予想レンジ=日経平均で10200円〜10700円>

今週の東京市場は週前半に水準を切り下げた後は横ばい推移と予想する。足元、最大の注目点は

①「オバマ・ショック」の行方と見られ、引き続き米国睨みの状態が続こう。その米国では重要度の高い経済指標の発表が目白押しで、バーナンキ議長の再任に不透明感が出来するなかでFRBはFOMCを開催する。29日には②インド中銀(準備銀行)の金融政策決定会合が開催される予定で、同日には③日本企業の09年10-12月期決算発表がピークを迎える。今週の材料・イベントはこれら以外にも多岐に渡る。全体相場は今暫く方向感の掴みづらい動きに留まろう。(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。

▼今日の株価予想/
全般戻り売りでも、半導体や金融株、商社、海運へ物色

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。

東京市場は小幅反発へ。米国株の落ち着きを受けて、値ごろ感の買いが意識される展開が予想される。先物主導で戻りを試す場面もあろうが、手掛かり材料にも乏しく戻り売りに押される地合いが続こう。物色内容は半導体関連や金融株。また、原油価格が4日ぶりに反発しており、商社や海運株なども買い戻しが意識されそうだ。日経平均は目先、一目均衡表の転換線10698円までの反発はありえるが、きょうは10650円処も上値抵抗のポイント。また、終値で基準線10504円を維持できるかどうかが値固めの条件にもなる。

25日のダウ平均は23ドル高と小幅に上昇。直近大幅に下げた反動から一時83ドル高まで上昇する場面があったが、12月の中古住宅販売件数が予想よりも弱かったことを嫌気し上げ幅を縮小。一方、バーナンキFRB(米邦準備制度理事会)議長について再任の承認を巡る懸念が後退したことや、米大統領が中間所得者層を支持する内容を提案したことなどが下支えとなった。値ごろ感の買いが優勢の地合いが続いたが、75日移動平均線あたりからは戻り売りに押され小幅高にとどまった。NASDAQやS&P500も反発。業種別では、通信や素材、テクノロジーなどが堅調に推移した。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ5円安の10505円、円建ては45円安の10465円となった。


話題の銘柄

8035東京エレクトロン/11年に大型投資ラッシュへ、目標株価5985円→7031円

野村では、09年のハイテク市場の行き過ぎた生産調整、設備調整の反動が、10年に半導体、半導体製造装置についても表れると予想。特に半導体増産の鍵を握る先端露光装置の供給は、半導体メーカーの需要を満たせていないと指摘した。こうした事態に対応するため、各半導体メーカーは水面下で設備投資計画を増額修正していると言及。10年には韓国メモリメーカーが大型投資を敢行し、韓国企業に刺激され、競合も大型投資を進めるという見方を示した。11年には各社の業績改善、需給逼迫から大型投資ラッシュを迎える見通し。これらを踏まえて今後の業績を見直し。営業利益ベースで、今10.3期を、会社予想350億円の赤字に対し、300億円の赤字→220億円の赤字(EPS -107.3円)、来11.3期を300億円→620億円(EPS 234.7円)、12.3期を840億円→1680億円(EPS 609.0円)と上方修正。投資判断を「2」→「1」に、目標株価を5985円→7031円(12.3期PER12.1倍)に引き上げた。

トレーダーズ・ウエブ:http://www.traders.co.jp/


▼FX投資戦略/
難しい市場環境=短期売買に徹するのが一番?

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は昨夕から今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。

【25日】12月の雇用統計が期待したほどよくなかったことで、方向感が無くなってしまっていた為替相場ですが、今度はオバマショックが巻き起こりました。ここ最近、金融機関の業績が回復していますが、これは自己売買による部分も大きく寄与しています。特にその典型はゴールドマンサックスなど。これを規制すると言い出したわけですから、金融株に大きな衝撃が起きるのも無理はありません。

こうした突然の発表に、市場は大混乱となり、為替市場でも円高が進みました。さすがに少し落ち着いてきていて、今日は先週末までの反動で少し戻っています。しかし、これで市場の行方は益々混沌としてきました。本当に難しい市場環境です。こういうときは短期売買に徹するのが一番いいかもしれません。


▼今日の債券相場/
株価次第で軟調場面もあるが、全般的にはもみ合い?

シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。

本日の想定レンジとコメント 

昨日の相場は弱含んだ。引き続き市場参加者の動意は薄く、特に10 年カレントの重さを感じる。やがては外部環境の好転に素直に動くという考えは不変だが、いつという明確な期待は持たずに待つこととしよう。今回の1.30%台はそういった性格の水準と考えている。本日の相場は株価次第で先物中心に軟調な場面もあろう。ただ、全般的にはもみ合いといった動きにとどまる公算が大きい。イールド・カーブはフラット気味と予想する。金融政策決定会合が終了するが、前述のように、材料にはなり難い。


▼今日の長期金利/
もみ合い、日銀決定会合の結果発表まで様子見

三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ−フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした----。

<予想レンジ>

・長期金利(#305) 1.330%〜1.340%

・債券先物(3月限) 139.00円〜139.15円

<シナリオ>

長期金利は引き続き方向感が定まらずもみ合い。日銀金融政策決定会合の結果発表までは、「昨年12月と同様、何かあるやも知れぬ」という思惑から様子見。公表後も、"無風"であれば手掛かりを欠き動きづらい。


■債券投資戦略/
「20年ロング、7年ショート」を推奨したい

昨日、Asia-Pac 地域のG10 金利ストラテジー・グループのFreddy Lim とSandeepK Arora はG10 Rates Strategy の第二弾「日本国債に対し逆張りすべき時」(日本語版)を発刊した。前回の第一弾「パンドラの箱が開かれて・・・」では、「20-5 年スプレッドのショート」などを推奨オペレーションに挙げた。

今回もイールド・カーブのフラット化に賭けるオペレーションだが、対象は20-7 年である。シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は、そのポイントを以下に示した----。

(1) 3 月のインデックス長期化は過去3 年間で最も大きい(過去の3 月比)。

(2) 国債イールド・カーブを①水準、②傾き、③凸性(コンベクシティ)...の3 要因に分けると、7〜8 年ゾーンは①の影響を最も受けやすい。言うまでもなく、7〜8 年は先物との連動性が高い。入札に対する業者の準備などを考えると、最初に弱めに動き出すゾーンと言える。


▼NY貴金属相場/
プラチナ=中国は旧正月のあり安くなると買い?

スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY貴金属相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。

PGMs:プラチナ・パラジウムも落ち着いた動きで、昨日はほとんど動きがない状態。東工取はbargain huntingの買いで割高です。また中国でもこのdipを拾う向きが多く、プラチナを取引する上海黄金交易所では先週からその取引高が急増しています。二年前のプラチナの安値時と同じく、また下値を支えるのは中国の買いということになるのでしょうか。昨年11月の取引量の一日平均は66kg、12月は91kg、そして1月のこれまでの平均は140kg。特に先週からの価格下落場面で、先週木曜日は210kg、金曜日は477kg、そして昨日月曜日は291kgと非常に大きな買いが入っています。旧正月前という特殊事情もありますが、やはり安くなると中国はプラチナを買うようです。やはりここは買い?


▼米欧商品反発/
NY金=反発、銀=急反発、NY原油=期近が反発

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された25日の海外商品市況は次のようになった----。

【NY貴金属】

ニューヨーク貴金属は、パラジウムを除き反発。ニューヨーク金は反発、銀は急反発。

金2月限は、急落に対する押し目買いが先行、現物買いやドル安で1100ドルを突破した。ドル反発で下押されたが、株価・原油の上昇をはやして地合いを持ち直した。

銀3月限は、押し目買いで17ドルを抜いたあと、ドル反発や金の押しで下押されたが、株価上昇や原油・銅の反発、金の上昇で17ドル台を回復した。インサイドデー。

プラチナ系貴金属(PGM)はまちまち。プラチナ4月限は小反発。売りが先行したが、売り過剰感の台頭や金の上昇で切り返した。ドル反発で地合いを後退したあとは決め手難で動意薄となり、小幅高で引けた。パラジウム3月限は軟調。急落寄りしたが、ドル安や金の反発で切り返した。

ドル反発で後退したあと、株価・原油の反発で上値を伸ばしたが、強地合いを保てなかった。

【NY原油】

ニューヨーク原油は期近が反発。中心限月の前営業日比は3月限が0.69ドル高。短期的な下げすぎ感やドル下落・米株高などを背景に、安値修正場面となった。
(オーバルネクスト シカゴ)

情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/

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ニュース・チェック

★東証1+2部時価総額(25日)=314兆9475億円(前日比−2兆0577億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は、米国株が底堅く推移したことや円安傾向が追い風となり堅調。日経平均 が終値で前日比+13.27円高の10,525.96円、またTOPIXも同+0.61高の935.20、JASADAQ指数は同−0.54安の50.35となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは20業種。証券業、石油・石炭製品、その他金融業などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替相場は円が弱含みの展開。ドル円相場は90円台前半で推移、ユーロ円は128円台を回復し前半で推移している。

★堀内AIA社長のFXコメント=商いの薄い時間帯に仕掛けがあった

AIAの堀内昭利社長は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした----。「3時半前から円安に突然動いたんだけど??だった。普天間かと思ったら、他の奴が言うには韓国の先制攻撃だとか言うし、他の奴が言うにはバーナンキだとか言うし。ま、どうでもいいのに薄い時間帯に仕掛けるアホがいたってことでシャンシャンだね」。(1月25日。夜中。)

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松井証券株式会社(8628)

■平成22年3月期 第3四半期決算短信
■平成22年3月期 第3四半期決算報告資料
■平成22年3月期の予定配当額について
■「大証FX」取扱開始について〜大証FXスタート記念キャンペーンを実施〜
http://www.matsui.co.jp/company/index.html

株式会社サイバーエージェント(4751)

■「mixiアプリモバイル」にて提供中のマイミククイズ対戦「クイジー」、アイテム販売を開始
http://ir.cyberagent.co.jp/