2010年GDP見通し/2010年債券キーワード (1/8)

■2010年GDP見通し/
 年前半のGDP成長率予想=アップサイド・リスクあり

クレディ・スイス証券チ-フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は7日、2010年のGDP成長率について、「好調な輸出を背景に年前半のGDP 成長率予想にアップサイド・リスク」があると見ている――。

米国、中国の製造業新規受注指数は再び上向いており、年前半の輸出数量・鉱工業生産が当初想定比で上振れる可能性が高まった。従って、年前半のGDP 成長率予想にもアップサイド・リスクが出てきた。
ただし、製造業部門の生産設備の過剰感が高止まりしていることやキャッシュフローの改善が遅れていること等から民間企業設備投資の回復が緩慢なものに止まるという見通しを変えるまでには至らない。


▼今日の株価予想/
 半導体関連好調、メガバンクは買い持続がポイント

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH,
INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

円安進行やCMEの日経平均先物の堅調を背景に全般買い先行スタートか。今晩は米雇用統計の発表があり手控えもあろうが、薄商いのなか先物主導で上げ幅を広げる可能性も。業績好調が伝えられた半導体を中心にハイテク関連や、昨日軟調だった自動車などの国際優良株を買う動きが強まりそうだ。米金融株の上昇でメガバンクなども朝方から買い先行が予想されるが、12月高値を前に買いが持続するかどうかがポイント。また、きょうはオプションSQ算出日ということで、その後の動きが注目される。SQは相場の転換点となるケースが多いだけに、日経平均の終値がSQ値を上回るかどうかが注目されよう。

テクニカル面では11月安値以降、日柄面・値幅面ともに高値警戒は強いが、短期テクニカル指標の好転は続いており、引き続き10900円処に向けて上げ幅を広げられるかどうかが注目される。


話題の銘柄

7004 日立造船/今期営業益は上方修正の公算大、来期も好業績へ、目標株価165円 

コスモでは、「下期業績の予想額は、売上高が期初計画の1700億円に対して中間決算の発表時点で1666億円、同様に営業利益は65億円が同64億円となった。売上高は主力の環境・プラント事業が環境(ごみ焼却炉)、機械・プロセス機器事業が機械(ディーゼルエンジン)などの成長を予想する。一方、営業利益はこれまで官需の収益計上などにより、上期よりも下期に多く利益が計上されてきた。このような下期偏重の利益構造の改善を図る今期だが(費用削減の効果も重なり)、上期の営業利益を下回る会社計画は慎重と見ており、当社では利益面での上方修正が行われる可能性が高いと考える。11年3月期業績への好材料としては、中国向けのトンネルを掘るシールド掘削機などの海外案件の増加、造船を行う持分法会社の好業績、国内の地方自治体が発注するごみ焼却炉の案件増加などがある。太陽光発電関連など細かい案件も増加する見通しであり、好業績を背景に復配への期待も大きい」と指摘。今2010年3月期連結営業利益を会社計画120億円(EPS12.6円)に対し130億円(EPS13.5円)、来2011年3月期140億円(EPS13.8円)と予想。投資判断「B+」、目標株価165円を継続した。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/


▼ドル円予想/
 それにしても、円の弱気派が急増しているなあ

AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting
Ltd.)は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

カンカン相場。昔、自民党政権のころ、財務大臣や首相は円についてよくしゃべったものだ。そのたびに市場は波乱。つまり、相場は安定が望ましいとか言いながら、相場をけしかけることが多かった。だが、それも次第になくなり、大臣たちの発言で動くことはなくなっていた。それが民主党になってから、二代の財務大臣たちが、慣れていないのかペラペラよくしゃべる。市場は何でもかんでも好きなように材料を料理するから、勝手に反応する。これからもペラペラが続きそうだ。それにしても円の弱気派が急増しているなあ。(1月7日。夜中。)


▼菅発言後のドル円/
 今日、基本的にはしっかりした動きが続くと予想

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/
President CEO, Matt Capital Management)は昨夕から今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした――。

【7日】 財務大臣に就任した菅直人財務大臣が「もう少し円安に方向に進めばよい」と発言したことで、クロス円が足並みをそろえるように円安が進みました。その後は行って来いになるかと思われましたが、足元がしっかりしている相場環境と相まって、じりじりと上値を広げています。ドル円は再び93円台に近づいてきました。

ここ数日繰り返しお伝えしていますが、とにかく、今週末の雇用統計の結果が今後の相場の方向を考える上で、非常に重要になってきます。そして、6日のISM非製造業景況指数も50.0を越えるなど、米国経済に回復の兆しが見られる現在の状況では、今の相場はそう簡単には崩れません。今日は米新規失業保険申請件数が控えていますが、基本的にはしっかりした動きが続くと思います。


▼今日の債券相場/
弱含み見込むも、10 年1.350%以上では押し目買いに期待

シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。


本日の想定レンジとコメント 

昨日は先物や超長期ゾーンの相対的弱さが目立った。現政権の政策が財政悪化を招くという見方が根底にあるとうかがわれ、その象徴として、菅新財務相の会見にネガティブな反応を示した。もっとも、言うまでもなく、当面は国会での2 次補正予算案や来年度予算案の審議が優先項目である。追加の景気対策などが議論されるとしても、それは早くて、夏の参院選前と見るのが妥当。したがって、為替への口先介入を含め、今回の会見の影響は長引くまい。現状では、昨日指摘のように、「菅新財務相は国債市場に幾分マイナスの面はあっても、プラスの要素は考えにくい」程度の判断で十分だ。


■2010年債券キーワード/
イールド・カーブのスティープ化はどこまで進むか=1つのテーマ

シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)
は、昨年の相場キーワードの検証と今年のキーワードについて次のように語った――。


昨年の相場キーワードの検証

1 年前の本レポート(2009 年1 月9 日号)では、「"Normalization"『正常化』」と題し、それが2009 年の相場におけるキーワードの1つと述べた。具体的には、「先物の割高さ」と「スワップ・スプレッド」の修正であり、以下のように解説した。

まずは、CTA が主役と言われた先物の割高である。国債パー・イールドを見ると、依然若干、先物連動の7年周辺が下に凸となっており、修正余地は残っている。スワップ・スプレッドも同様である。昨年(2008 年)秋以降、10 年以降のゾーンではネガティブ・スプレッドが常態化していた。市場では、単純なアセット・スワップの閉じ、海外勢の超長期固定貸しを国内勢が肩代わり、その際、スワップの超長期のペイがアンワインドされたこと、仕組み債からみの動きなどが背景として指摘されていた。いずれにせよ、足元、10 年のネガティブが解消され、20、30 年もその方向に向っている。


■NY原油予想/
 今冬、85~90ドルのレンジ目指して上昇と予想

エース交易ホームトレード部シニアアナリストの陳晁熙(チン・チョウキ)さん(Chen
Chaur-Shi)は「NY原油は90ドルを目指す展開へ」として、先物相場について概ね次のようにコメントした――。<ユーロ高・ドル安+米国寒波=1年3ヶ月ぶりの高値>6日のNY原油先物相場は、予想外の在庫増(130万バレル増)に一時圧迫されたものの、対ユーロでのドル安や、米国北東部を中心とする気温低下を受けた暖房油需要の堅調期待を背景に大幅続伸となり、83.18ドルと2008年10月9日の86.59ドル以来、約1年3カ月ぶりの高値を付けた。因みに、昨年の年間高値は10月21日の82.0ドル。ただ、米国の大部分や北半球全般は引き続き寒波に見舞われている上に、米気象庁の予報では、この低温状態は今月下旬まで続くと予想されていることから、世界最大のヒーティングオイル消費地である米東部の暖房油需要は引き続き拡大するとの観測が強く、今後の在庫減少が見込まれている。輸出業者関係者によると、過去1週間で約50万トン(およそ380万バレル)の暖房用油が欧州から米国へ出荷され、石油製品の洋上在庫が減少しているという。4日の米気象予報機関NWSによると、今年の全米の暖房用燃料需要は平均で例年を約21%上回ると推計している。


▼NY貴金属相場/ 
今晩上場の米PGM ETF=取引開始後に影響出る?

スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, StandardBank Plc)は、NY貴金属相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした――。Gold & Silver: アジア時間は上へ下へ値段が飛ぶ神経質な展開でしたが、欧米に入って静かになり、ほとんど目立った動きはみられず、1130ドル台前半での静かなマーケットでした。今日の雇用統計待ち、でしょうか。PGMs: こちらも小動き。米国でのPGM ETFが今晩から上場されるとのことですが、とりあえずこれは織り込み済み。実際の取引が始まってから影響がまた出てくるものと思われます。


▼米欧商品市況/
NY銀=売り一巡後買い戻され続伸、シカゴコーヒー=続伸

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された7日の海外商品市況は次のようになった――。

【NY貴金属=まちまち、ドル高による商品安で金は反落】

ニューヨーク貴金属は、まちまち。ニューヨーク金は反落、銀は続伸。金2月限は、前日の高値にとどかずに反落に転じ、ドル高による商品安や株価下落で地合いを弱めた。ただ、ドル高が一服するなか、株価が反発したため、地合いを回復。銀3月限は、前日の高値を抜いて上昇が加速したあと、ドル高による商品安で値を消したが、18ドルを維持したことや米景気の回復期待をはやしてプラスに切り返した。プラチナ系貴金属(PGM)はまちまち。プラチナ4月限は小幅続伸。4日連続で一代高値を更新したあと、ドル高や金の反落で値を消したが、株価反発でプラスに浮上した。ただ、米雇用統計を控えて取引縮小。パラジウム3月限は反落。ドル高や他の貴金属の下落で下落したあと、株価反発による上昇がテクニカル買いを誘って値を飛ばしたが、利食い売りでマイナスに転落した。

【NYソフト=粗糖は下落、コーヒーは続伸】

ニューヨーク粗糖は軒並み下落。3月限は、ニューヨーク入り後に29年ぶりの高値を更新したが、その後は短期的な買われすぎ感の広がりなどから利食い売りなどに押され、急落した。ニューヨーク・アラビカは続伸。3月限は、ドル高などを嫌気した調整が進み、一時、140セントの節目を割り込んだが、下げ幅を広げていくような動きは続かず、売り一巡後は買い戻された。(オーバルネクスト シカゴ)

情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/

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ニュース・チェック

★東証1+2部時価総額(7日)=313兆8226億円(前日比+1795億円)

★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、円安進行を好感して輸出関連を中心に一時10,816円を付けた。日経平均 が終値で前日比+71.58円高の10,753.24円、またTOPIXも同+5.49高の937.34、JASADAQ指数は同+0.04高の48.63となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは18業種。輸送用機器、精密機器、機械などが上位を占めた。午前の東京外為市場=為替相場は、昨日の菅直人・新財務相発言をきっかけにドル高・円安がしっかりで93円台を維持。ドル円相場は93円台前半で推移、ユーロ円は133円台半ばで推移している。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

ソニー株式会社(6758)

■「プレイステーション 3」2009年の年末商戦期に全世界合計380万台の実売を達成
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/news/8ido18000002s6ys-att/0107J.pdf