2010年、市場予想/米欧商品はNY原油に注目! (1/5)

過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は1月5日(火)の金融・経済情報をお送りします。

■2010年日本経済見通し/
景気下振れリスク抱えつつも、緩やかな拡大続く

大和総研・経済金融調査部シニアエコノミストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru Kumagai / Senior Economist, Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は4日、今年の日本経済について「踊り場」入りするも、「景気二番底」は回避されるとの見通しを示した----。

【1】 2010年の日本経済は、景気下振れリスクを抱えつつも、緩やかな拡大が続くものと予想される。DIR ではわが国の実質GDP 成長率を2009年度=▲2.8%、2010年度=+1.7%と予想している。

【2】ここまで日本経済は、①中国経済の拡大、②大型経済対策、③在庫調整の進展という3 つの「補助エンジン」によって回復してきたが、足下で、④米国経済の底入れ観測が強まっていること、⑤金融システムも最悪期を脱した可能性が高いこと、を勘案すると2つの「メインエンジン」にも明るい兆しが見られる状況になってきた。日本経済は2009 年度末にかけて経済対策効果の息切れ等から一時的に「踊り場」を迎える可能性が強まるものの、鳩山政権が昨年12 月8 日に閣議決定した「緊急経済対策(財政支出7.2 兆円)」の効果等もあり「景気二番底」は回避される見通しである。


■今週の株式相場/
週前半は水準切り上げ、週末にかけ揉み合いへ

みずほ証券・商品企画グループ投資情報部エクイティストラテジストの瀬川剛さん(Tsuyoshi Segawa / Equity Strategist, Shinko Securities Co., Ltd.)は4日、今週の株式相場について次のようにコメントした----。

<今週の予想レンジ=日経平均で10400円〜10800円>

今週の東京市場は、昨年末の反動および円安進行を受けて週前半は水準を切り上げ、その後は週末にかけて揉み合いと予想する。今週は月初めとあって①米経済指標の発表予定は目白押し。米国の②長期金利(10年財務省証券利回り)は昨年6月以来の水準へと切り上がっており、更なる上昇は一時的な波乱を株式市場にもたらしかねないと考えられる。米企業の③「事前警告」も、あるとすれば上方修正であろうが、現下の状況では市場全体には必ずしもプラスに働くとは限らない。週末にかけては様子見気分の台頭が予想される。

(注)上記コメントは基本的に原文どおりですが、冒頭の文章、タイトル、小見出しなど、一部編集してあります。


■2010年各市場見通し/
年前半=明るい相場展開:年後半=波乱模様の展開

オフィス セントポーリア代表の馬渕治好さん(Haruyoshi Mabuchi:CFA/ President, Office Saintpaulia)は4日、2010年の市場見通しのポイントについて、年前半と年後半に分けて予想を行った。ここでは、その概要をご紹介する----。

2010年前半の市場見通し

前半は、明るい相場展開が勝る(世界的な株高と外貨高)ものと考える。国内株式については、やはり全般的には輸出主導の展開となろう。内需株については、個別に有望株を発掘する必要がある。テーマは引き続き、エマージング諸国向けの外需と、グリーン(環境、省エネ・省資源、代替エネ、原発)・ニューディールであろう。

為替市場は、国内景気(特に内需)の回復が出遅れていることや、日銀がデフレに対する取り組みを強く表明したこと(具体的に採りうる大胆な手段はないが)から、円の全面安基調が強まろう。足元の米国のクリスマス商戦は堅調に終わったようであり、米ドル全面安のリスクは、現時点ではかなり小さくなっている。豪州は中国向け鉱石輸出の伸びが予想され、豪ドルの堅調推移が持続しよう。


▼今日の株価予想/
閑散に売りなし、東京市場は全面高の展開へ 

T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。

東京市場は全面高の展開か。前日の値がさ株や輸出関連主導の相場展開に続き、海運や内需金融株にもいったん買い戻しが強まりそうだ。先物主導で終日堅調な展開が想定される。日経平均は昨年来高値を更新したことで、次の上値のターゲットは11月27日安値から12月7日高値までのN計算値10948円処。きょうは昨年8月31日のザラ場高値10767円を上回って取引を終了できるかどうかが注目点となる。

足元好調な米経済指標に対する利上げ観測への警戒感などもあり、出来高は盛り上がりそうにない。東証の新システム「アローヘッド」稼動で様子見姿勢が強まったが、その影響は徐々に解消されよう。

1日のNY株式市場ではダウ平均が155ドル高と大幅反発となり、昨年来高値を一気に更新した。投資判断の引き上げでボーイングやインテルなどが相場をけん引。12月のISM製造業景況指数が予想を上回ったことも好感された。セクターでは商品市況の上昇で素材やエネルギーが相場を主導。金融の上昇も目立った。その結果、ダウ平均は年末に跳ね返された10年移動平均線を上回って終了。NASDAQは1.7%高、S&P500も1.6%上昇した。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ235円高の10875円、円建ては180円高の10820円となった。


●東証IPO銘柄

■CHIグループ(株) (3159)
http://www.tse.or.jp/listing/new/201001/1chi.html

当社は、丸善株式会社と株式会社図書館流通センターが経営統合して設立された共同持株会社です。出版流通業界が抱える様々な課題に挑み、業界の活性化をリードすることで日本の知の発展に貢献したい、その想いをもって設立されました。統合両社の強みであるブランド力、大学等の研究者を含む顧客からの信頼力と、IT、物流システム、販売手法に関する高度なノウハウとを融合させて相乗効果を最大限発揮し、書籍・コンテンツの流通を通じて日本の知の発展に貢献しうる、新たな価値創造に取り組んでまいります。

会社ホームページ:未定(平成22年2月1日開設予定)


▼ドル円予想/
米雇用統計までは、ある程度落ち着いた動きが続く

マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は昨夕から今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。

足元の相場環境は力強い動きが続いています。現在の動きを年初ゆえの『ご祝儀相場』と見る向きもありますが、それはちょっと違うと思います。現在の動きは12月はじめに出てきた米雇用統計の改善をきっかけに、その後の米指標も強いものが続き、アメリカの景気は持ち直している。という見方を市場がしているからという、しっかりした理由があります。根拠のある動きですから、今の流れが基本的にはもう少し続くと思います。

これからの焦点になるのは、やはり何度もお伝えしていますが、今週金曜日に控えている米雇用統計です。これが強ければもう一段高もありえますし、結果が悪くアメリカの雇用環境改善が思ったより進んでいないということになれば調整が進むこともありえます。


▼今日の長期金利/
昨日の米債反発受けて上昇一服だが下げ渋る

三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ−フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした----。

<予想レンジ>

・長期金利(#305) 1.300%〜1.320%

・債券先物(3月限) 139.30円〜139.55円

<シナリオ>

長期金利は、昨日の米債反発を受けて上昇一服。米債市場と同様、値ごろ感からの押し目買いが出てくる。ただし、明日の10年利付国債入札に対する警戒感から打診的な買いの域を出ないため、長期金利は下げ渋る。

債券先物チャート

3月限の日足は陰のコマで水準を切り下げて気迷い。ひとまずネックライン:139.25円で下げ止まったが、割り込めば「トリプル・トップ」が完成してしまう。攻防の分岐。


▼今週の債券相場/
10年305回債利回り=1.275〜1.350%のレンジと予想

シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。

今週の債券相場見通し

年初の相場は下押して始まった。しかし、昨年末の地合いと海外市況などの外部環境を考え合わせると、調整相場が継続するとは考えにくい。明日の入札を含めて、10 年債利回りの1.30%台での押し目買い需要がそれなりに確認されれば、相場は反転上昇に向うと見込まれる。もちろん、米国長期金利が低下するなら、それを後押しすることになろう。

連動の7 年ゾーンの動きが速い一方、10 年は相対的に重いと見込まれる。


▼NY金相場/
現物買い旺盛=1100ドル割れは買い、で正解

スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY金相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。

ようやく新年度入りです。年末の講演でおそらく新年度入りしたらファンドが買ってくるでしょうね、的なことを言っていたのですが、まさにその通りになりました。そんな誰でも予想できるような動きでいいのか、と思いますが、とりあえずいいんでしょう。アジアは1095ドルで始まりましたが、午後から買いが優勢になり引けは1107ドルと大きく上げてひけました。その後ロンドンでファンドの買いが活発化。一時1124ドルまで上昇。ニューヨークは基本的に高値安定でした。銅は7500ドル、WTIも81.57ドルと80ドルを超えて大幅上昇、株も150ドル以上の上昇。新年入りでとにかくみんな買っているんですな。


▼米欧商品市況/
NY原油=中国景気拡大や米気温低下等で期近急上昇

投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された4日の海外商品市況は次のようになった----。

【NY貴金属=大幅続伸、ドル安でリスク投資が再開】

ニューヨーク貴金属は、大幅続伸。ニューヨーク金、銀は大幅続伸。

金2月限は、ドル高で下落したが、ドル反落や原油高、中国PMIの上昇で切り返した。ドル安加速で資金がリスク投資に流れ込み、12月17日以来の高値に急伸した。

銀3月限は、ドル安・原油高や金の急伸、中国や米国の製造業回復、株価急伸をはやし、投機買いを集めて急伸した。ただ、50日移動平均にとどかず、上げ幅を削った。

プラチナ系貴金属(PGM)は大幅続伸。プラチナ4月限は、ドル安・原油高や金の急伸、中国PMI上昇などをはやして投機買いを集め、一代高値を更新した。米ISM指数の上昇や、欧米の株価急伸も強材料。

パラジウム3月限は、テクニカル買いで一代高値を更新した。ドル安・原油高や金の急伸も支援材料。ただ、外部市場は強気を維持したが、利食い売りで上げ幅を削った。 

【NY原油=期近は急上昇、中国の景気拡大や米気温低下などで】

ニューヨーク原油は期近が急上昇。終値の前営業日比は、期近2限月が2.11〜2.16ドル高、その他の限月は1.98〜2.07ドル高。中国の景気拡大や米北東部地域の気温低下、ドル安などを背景に、期近は朝方に昨年10月23日以来の高値を付けた。
(オーバルネクスト シカゴ)

情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/

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ニュース・チェック

★東証1+2部時価総額(4日)=309兆0109億円(前日比+2兆7150億円)

★ニュース・ヘッドライン

午前の東京株式市場=株価は米国株の大幅上昇とドル円の底堅さを追い風に続伸。日経平均 が終値で前日比+101.63円高の10,756.42円、またTOPIXも同+10.92高の926.67、JASADAQ指数は同+0.19高の48.66となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは31業種。石油・石炭製品、海運業、非鉄金属などが上位を占めた。

午前の東京外為市場=為替相場は対円ではドルがじりじりと下落も92円台はキープ。ドル円相場は92円台前半で推移、ユーロ円は133円を挟む展開で推移している。

★堀内AIA社長のFXコメント=年初相場が正しいとも言えず、今月は動きそうだ

AIAの堀内昭利社長は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした----。「市況全開って感じ。年初相場が正しいとも言えず、今月は動きそうだ。動けば何でも宜しい。今のところ、円叩き放題って感じ。巷の言いたい放題の予想は無視」。(1月4日。夜中。)

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松井証券株式会社(8628)

■平成21年12月の月間売買実績・口座数等(速報値)のお知らせ
http://www.matsui.co.jp/company/index.html

住商情報システム株式会社 (9719)

■弊社社長 中井戸 信英「2010年 社長年頭の辞(要旨)」
http://www.scs.co.jp/