過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は12月21日(月)の金融・経済情報をお送りします。
■財政赤字の持続性/
日本の国と地方財政の維持可能性はかなり低い
クレディ・スイス証券チ−フエコノミスト(マネージング・ディレクター兼経済調査部長)の白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, Credit Suisse Securities Ltd.)は18日、「日本の財政赤字は維持可能か?」と問題提議し、次のような見解を示した----。
<「財政は維持可能である」との定義>
通常、財政の維持可能性は、「(数十年後という)遠い将来における政府負債GDP 比率が現時点と同水準に収束するかどうか」という基準に照らして判断される。そして、一国の財政が維持可能である状態とは、「政府負債GDP 比率の発散を防ぐための増税が非現実的なものとはならない状態」を指す。すなわち、現実的な増税の実施によって将来の政府負債GDP比率を一定の水準(通常は現時点での水準)に収束させることができると判断される場合、財政は維持可能であると考える。
果たして、日本の一般政府(国<中央政府>、地方政府、社会保障基金の合計)の財政は維持可能なものなのであろうか。その問に対する答えは、残念ながら「維持可能性はかなり低いと考えざるを得ない」というものである。すなわち、トレンド名目GDP 成長率が0.0%、政府負債の平均コストが1.5%というシナリオの下で政府負債GDP 比率を収束させようとすれば、消費税率を現行の5%から一気に35%まで引き上げる必要がある。
▼11月貿易統計/
リーマンショック以降の円高=輸出数量に作用へ
大和総研・経済金融調査部(渡辺 浩志エコノミスト+熊谷亮丸シニアエコノミスト/Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は今朝、発表された11月の貿易統計について、「輸出は堅調な回復が続く」として次のようにコメントした----。
【1】堅調に推移
11月の貿易収支は+3739億円と市場コンセンサス(+3000億円)を上回り、10ヶ月連続の黒字となった。輸出金額が前年比▲6.2%、輸入金額が同▲16.8%といずれもコンセンサス(順に▲6.8%、▲17.9%)を上回るポジティブな結果であった。輸出は、08年11月以降、価格、数量とも大幅な悪化となった反動で前年比マイナス幅が縮小したこともあるが、季節調整済みの前月比でみても+4.9%と前月の同+4.1%を上回る、高い伸びとなっており、堅調な回復が続いている。
▼今日の株価予想/
米テクノロジーや金融上昇に連動?増資銘柄群にも注目
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH, INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した----。
米国市場でのテクノロジーや金融の上昇を背景に、東京市場でもハイテク関連や銀行・証券などに押し目買いが強まる展開とみられる。全体的にはクリスマス休暇や週半ばの祝日がらみで商い低調のなか、目立つものとしては低位材料株や三菱UFJを中心に増資銘柄群の動きになると思われる。
今週はメガバンクの商い急増による信用残高の推移や、日銀短観で示された下期想定為替レートの1ドル91円前半(ドル円)を円安方向に超えてくるかが注目点。日経平均のレンジは10300円−10100円を想定。短期的には10月26日の戻り高値10362円を前にもみ合いが予想され、25日、75日移動平均線のゴールデンクロス待ちといったところか。軟調な場面でも25日移動平均線の上昇基調が継続することもあって、12月10日安値9862円を安値で意識しながら、もみ合いが維持できるかが焦点になってくる。
18日のNY株式市場でダウ平均は20ドル高と反発。一方、NASDAQは1.5%高で取引を終えた。前日取引終了後にオラクルやリサーチ・イン・モーションが発表した決算内容を好感。ハイテクセクターが相場を牽引し、ダウ平均は一時64ドル高まで上昇する場面があった。ただ、S&P500のリバランスでウェイトが引き下げられるトラベラーズやエクソンが売られたことで下落に転じ、その後は前日終値を挟んでの攻防を続けた。S&P500は小幅反発し、業種別ではテクノロジーや金融、一般消費財などが上昇。ドル建てCME225先物は先週末の大証日中終値に比べ20円高の10160円、円建ては25円安の10115円となった。
話題の銘柄
2432ディー・エヌ・エー/自社開発のソーシャルゲームが好調、目標株価81万6000円
09年9月以降に投入した内製ソーシャルゲームが人気化し、11月のモバゲータウン閲覧数は前月比89億PV増の328億PVに拡大。同月中には配信制限緩和や友人招待機能追加などが行われ、12月には積極的な広告宣伝活動を再開した。デジタルアイテム販売も10月に投入された3タイトルが好調で、11月の課金収入は前月比2倍となった。野村では、今後も継続的な投入・改善、積極的な広告宣伝の再開などが寄与し、業績拡大を牽引すると予想。世界的にもソーシャルゲームのモバイル展開の重要性が増すと指摘し、モバイルネット先進国の日本市場で高い実力を持つ同社の投資魅力は高いという見方を示した。短期的には、ソーシャルゲームの立ち上がりによる会員1人あたりのデジタルアイテム収入が急回復すると予想。中期的には、◇オープン化による他社ゲームからの配分、◇自社ゲームの他社SNS への提供などの収入増、----などが期待できるとした。これらを踏まえて今後の業績を見直し。営業利益ベースで、今10.3期を、会社予想160億円に対し、153億円→159億円(EPS 18314円)、来11.3期を189億円→217億円(EPS 25105円)、12.3期を208億円→250億円(EPS 29014円)と上方修正し、投資判断を「1」を継続、目標株価を42万円→81万6000円(来期PER33倍)と引き上げた。トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
■FX相場予想/
ドル安⇒ドル高の転換局面を迎えた可能性高い
ドル円は米金利の低下とともにリスク選好的となってリスク回避的となっても、結局、ドルの実効為替と同様に下落トレンドを形成してきた。しかし、「そのパターンが変化し始めたようだ」と、大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は18日、語った。
<最近の円安・ドル高は、様相が異なる>
亀岡さんによると、「最近の円安・ドル高は、明らかにドル実効為替の上昇を伴っている」。米利上げ期待とともに米金利がやや上昇し、ドルが買われたからだ。これまでは米経済指標の改善を受けた米金利やドルの上昇は一時的で、すぐに再下落していたが、今回は様相が異なる。「インフレ率が高まるなど、将来的な利上げが現実味を帯びてきたからではなかろうか」と見ている。
▼FX相場予想/
上下に激しい往来って感じ、さすがに師走相場
AIAの堀内昭利社長(Akitoshi Horiuchi/ President, AIA Business Consulting Ltd.)は18日夜、為替相場について概ね次のようにコメントした----。
東京の午前中に動くときは、ほとんど海の向こうの連中の仕掛けだ。だから午後になると欧州来るまでだいたいが静かだ。ってなわけで、上下に激しい往来って感じで、さすがに師走相場。始末に悪い。酒場で変な女にひっかかったと思わないといけない(ホストクラブで変な若い男に)。のめりこまないことだ。(12月18日。夜。)
▼海外ドル円相場/
4日続伸=一時90.91円と11.4以来の高値
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は今朝、FX相場の動向について次のようにコメントした----。
海外FX市場サマリー(今朝)
ドル円は4日続伸。一時90.91円と11月4日以来の高値を付けた。日銀が金融政策決定会合でゼロ%以下の消費者物価指数を容認しない姿勢を示したため、日本の低金利が長引くとの見方から円売り・ドル買いが出た欧州市場の地合いを引き継いだ。米長期金利が上昇したことや、対ユーロでドル買いが一時強まったことも買いを誘った。ただ、米国株式市場でダウ工業株30種平均が下げに転じた場面で、一時クロス円の売りが強まった影響で上げ幅が縮まった。
ユーロドルは横ばい。来週以降クリスマス休暇に入る参加者から、これまでのユーロ買い・ドル売りポジションを閉じる動きが出た。ダウ平均が一時下げに転じたことや、ユーロ圏の信用不安がくすぶっていることなどを背景にした売りも出て、 1.4262ドルと9月4日以来の安値水準まで下げる場面があった。もっとも、ダウ平均は持ち直したほか、週末を前に今週に入って急ピッチで下落した反動でショートカバーが進み前日終値横ばい圏まで値を戻している。
ユーロ円は反発。欧州市場で、外貨建て投信の新規設定に絡んだと見られる買いや、ダウ先物の上昇を背景にした買いなどで値を上げた影響が残った。
■今週の債券相場/
10年305回債利回り=一旦、1.20%割れの場面も
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした----。
国債償還が多い12 月は好需給」と見る市場参加者は少なくなく、昨年の強気相場を思い出す向きもあろう。需給優先の相場になっており、外部環境の変化、特に悪化への反応は鈍い状態が続くと見られる。今週の10 年305回債利回りは一旦、1.20%割れの場面もあると考え、1.190〜1.275%での推移を予想する。イールド・カーブだが、基本的にはブル・スティープもしくは、ベア・フラットといった変化が予想される。日銀の「『中長期的な物価安定の理解』の明確化」だけを取り出すなら、答えはツイスト・スティープ化となろう。しかし、カーブの変動要因はそれだけではない。なお、投資家の動き次第では、好需給がブル・フラット化に作用する可能性があろう。
▼NY金相場/
ロシア金の保有割合10%へ=あと600トン以上も買う計算
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、NY金相場(Overnight Ranges)について、概ね次のようにコメントした----。
金曜日のアジアは1102-1109という狭いレンジで静かな取引アジア、欧米も基本的には静かでしたが、イランとイラクの間の緊張、そしてロシア中央銀行が10月に15.5トンのゴールドを買った後、11月にも6.2トン買ったことが判明し、それらが強材料として認識されてやや強含みでした。一週間の引けは1111ドルでした。今年はとありあえずこの辺りで年越しになるのでしょうか。今朝8時に始まったGlobexは1110ドルから1120ドルまで上昇しています。
▼米欧商品市況/
NY貴金属=パラジウム除き反発、原油=期近は反発
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された18日の海外商品市況は次のようになった----。
【NY貴金属=パラジウムを除き反発、売りに対する警戒感が台頭】
金は反発。ドル反落や原油高、株価上昇で切り返したあと、ドル反発で値を消したが、前日の安値を維持したことから売りに対する警戒感が広がり、プラスに浮上した。
銀は反発。ドル安や金の反発で地合いを強めたあと、ドル反発や金の反落で値を消したが、前日の安値を保ったことからプラスに浮上した。金と同様、インサイドデー。
プラチナは反発。ドル反落や原油高、金の反発で上昇したあと、ドル高再開や金の下値追いで値を消したが、ドル反落や原油・金・株価の反発でプラスに浮上した。
パラジウムは続落。売りが先行したあと、前日の安値にとどかず反転し、ドル反落や金の反発でプラスに浮上したが、ドル高再開や金の下値追いで地合いを弱めた。 (オーバルネクスト シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(18日)=300兆1653億円(前日比−7704億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、ドル円が90円台に円安で推移していることや米国株の堅調に支えられ日経平均は10,200円を挟む展開。日経平均 が終値で前日比+63.09円高の10,205.14円、またTOPIXも同+1.83高の895.42、JASADAQ指数は同+0.12高の47.47となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは24業種。石油・石炭製品、鉱業、海運業などが上位を占めた。
午前の東京外為市場=為替相場は海外市場の流れを継いで、 ドル円相場は90円台前半、半ばで推移、ユーロ円は129円台半ばで推移している。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社
日本リテールファンド投資法人(8953)
■2009年12月17日、開催いたしました日本リテールファンド投資法人とラサール ジャパン投資法人の合併説明会について説明会資料および、説明会の模様(動画)をWeb上に掲載いたしました。
http://r26.smp.ne.jp/u/No/106534/6k-bK6bBDK2J_677/091218001.html
カブドットコム証券株式会社(8703)
■東証新システム(アローヘッド)を踏まえ、当社も個人投資家向け次世代新システムを投入
〜 アローヘッド同様の最新技術を使い、個人投資家向けに板乗り超高速化させ処理速度の画面表示 〜
http://kabu.com/company/pressrelease/2009/20091221.asp
住商情報システム株式会社 (9719)
■データセンター「netXDC」で仮想ネットワークサービスを開始
〜オンデマンドサービスと高いセキュリティレベルを同時に実現〜
株式会社サイバーエージェント(4751)
■株式会社サイバーエージェント(証券コード:4751)第12回定時株主総会決議ご通知
■忍者対戦オンラインゲーム「NinjaTrick(ニンジャトリック)」をmixiアプリへ提供
http://mixi.jp/run_appli.pl?id=11104

