過去の投資環境は? 相場はどう変化しているのか?今を知り、未来を読むためには過去の情報も随時追いかけることが重要です。今回は11月9日(月)の金融・経済情報をお送りします。
■日本経済見通し/
リーマンショック後下回る「景気二番底」は回避へ
大和総研・経済金融調査部シニアエコノミストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru Kumagai / Senior Economist, Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は、日本経済の見通しについて「景気二番底」は来るのか?といった懸念に関して、「景気のモメンタムが再度悪化する」可能性は否定し得ないものの、「景気の絶対水準がリーマンショック後を下回る」という意味での「景気二番底」は回避されると見るのが自然である、と見ている。
最近、わが国の金融市場では「景気二番底」への懸念を声高に唱える向きが増加している。しかしながら、「景気二番底」の定義は論者によって大きく異なっており、筆者は議論が混乱しているのではないかという印象を持っている。
▼今日の株価予想/
週前半で主力株売り一巡、株価指数は10.5安値を維持?
T&Cフィナンシャルリサーチ(代表取締役・吉田恒氏/T&C FINANCIAL RESEARCH,
INC.)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。
今日の東京市場は円高進行で自動車などの輸出関連株、また不動産を中心とした内需主力株の軟調が予想されるなか、日経平均は10月5日安値9674円を維持できるかどうかが注目される。仮に、10月5日安値を下回れば、8月26日高値10639円からの下落波動が続いていることになり、今後は9500円処から200日移動平均線や3月安値から8月高値までの38.2%押しの水準がある9300円処で下げ止まるかどうかがポイントになってくる。
ただ、今週は先週ほど重要な経済指標がないことや、直近市場で観測されている海外ヘッジファンド等による主力株への換金売りが徐々に和らいでくることが予想される。週末のSQにむけて先物主導で思惑的な売買も予想されるが、株価が現状の水準を維持できれば25日線の下げ止まりといった局面も想定され、1万円処までの反発も有りえる。
6日のダウ平均は17ドル高と続伸。10月雇用統計で非農業雇用者数と失業率の結果が予想よりも弱かったことを嫌気して売りが先行。一時69ドル安まで下落した。しかし、スターバックスの7-9月期決算の好調を背景に、一般消費財セクターが相場を牽引。オッペンハイマーとバーンスタインがゼネラルエレクトリック(GE)の投資判断を引き上げたことも好感され、前日高値(10013.07ドル)を上回って取引を終えた。NASDAQやS&P500も続伸。業種別では資本財や一般消費財、ヘルスケアなどが上昇した一方、金融や公益は下落。ドル建てCME225先物は先週末の大証日中終値に比べ40円高の9820円、円建て清算値は15円高の9795円となった。
話題の銘柄
7201日産自動車/セクタートップの好決算、会社下期予想は依然慎重、目標株価800円
BofA MLでは、「10年3月期第2四半期営業利益は我々の予想である800億円を上回る832億円(第1四半期:116億円)。ホンダの同655億円を上回った。第1四半期は、販売費・購買費・その他経費の抑制が1028億円利益を押し上げたが、第2四半期はこれらが990億円へ。一方、第2四半期連結販売台数は77.3万台(前年同期比17%減)と第1四半期(59.3万台、同30%減)を30%上回った。特に北米現地法人は、早期退職を含むリストラ、投資抑制、中古車価格の回復に加え、政府支援で販売台数が回復し、8.3%の売上高営業利益率を達成。その他、第2四半期は国内法人も黒字転換したほか、中国の利益寄与が本格化した」、「会社側は10年3月期通期営業利益計画を1200億円(従来比+2200億円、内訳:台数等+1200億円、経費抑制+1000億円、為替-300億円、購買費削減+300億円)へ上方修正。我々は下期85円/ドル前提で1000億円程度と見込んでいた。会社側の下期予想は、為替前提をはじめとして、上期同様依然慎重と考えられる。コンセンサスも今後上振れよう」と指摘。今2010年3月期連結営業利益を会社修正後計画1200億円(EPS-9.8円)に対し2000億円(EPS22.6円)、来2011年3月期2800億円(EPS45.4円)、2012年3月期3700億円(EPS59.9円)と予想。投資評価「買い」、目標株価800円を継続した。
トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/
●東証IPO銘柄
■NEXT FUNDS インド株式指数・S&P CNX Nifty連動型上場投信(1678)
http://www.tse.or.jp/rules/etf/esquare.html
東証は6日、野村アセットマネジメント株式会社が設定するインド株ETF「NEXT FUNDS インド株式指数・S&P CNX Nifty連動型上場投信」の上場を承認した。上場予定日は11月26日(木)。インド株ETFの上場は国内初。ETFの連動対象となる「S&P CNX Nifty指数」は、インド・ナショナル証券取引所に上場する代表的な50銘柄で構成される指数。管理会社は野村アセットマネジメント。
会社ホームページ: http://www.nomura-am.co.jp/
■FX相場予想/
米金利とドル反発=1月下旬のFOMCころか?
大和総研・経済金融調査部シニアエコノミスト(為替市場担当)の亀岡裕次さん(Daiwa Institute of Research Ltd. DIR)は6日、FF 金利を「長期間」異例に低水準とすることが正当化される可能性が高いとした米FRBのFOMC 声明を受けて次のように語った。
「米雇用回復が視野に入り始めれば"長期間"という表現を"当面"などに修正して政策の自由度を高めるだろう。雇用情勢次第ではあるが、政府機関債・MBS の買い入れ期限の来年3月末を前にした次々回のFOMC(1月26-27日)あたりには、そうした修正を行う可能性があろう」。その上で、「米金利とドルが反発するのもその頃か」と見る。
▼豪ドル予想/
豪州景気好調=通貨もある程度強めに推移へ
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は6日、FX相場の動向について次のようにコメントした――。
オーストラリアの中央銀行、豪準備銀行が2009年のオーストラリアの成長率予測を0.5%から1.75%に上方修正しています。また、2010年の成長率予測は2.5%から3.5%にこれも上方修正されています。オーストラリアの好調さがここのところ目だってきました。やはり、サブプライムローンショックの影響が軽微であった国は強いということなのでしょう。ここのところ政策金利を2回続けて0.25%引き上げましたが、もう少し利上げは継続されそうです。通貨も当然、ある程度強めに推移するということになってくるのでしょう。
▼今週の長期金利/
直近ピーク1.460%を更新か、上昇一服の兆しか
三菱UFJ 証券・デットリサーチ部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)見通しについて、概ね次のようにコメントした――。
<シナリオ>
長期金利は1.40%台半ばで神経質に上下する。8月10日の直近ピーク:1.460%<ザラバ>を更新する場面がある一方、2度の利付国債入札を無事にこなせれば上昇一服の兆しも見せる。
ポイントは(1)金利上昇を先導した"売り方3者"の注目される次の一手、(2)過去の経験則では居心地が悪くないはずの長期金利:1.40%台、(3)二律背反の難題(内需刺激と出口戦略)を迫られるわが国財政政策。
▼今週の債券相場/
10年303回債利回り=1.405~1.460%と予想
シティグループ証券・投資戦略部、経済・金利戦略グループ、チーフストラテジスト(マネジングディレクター)の佐野一彦さん(Kazuhiko Sano/ Chief Strategist, Citigroup Securities Ltd.)は 今朝、債券相場(長期金利)予想について、概ね次のようにコメントした――。
今週の債券相場見通し
市場参加者が環境を洗い直し、相場が落ち着きを取り戻すなら、1.40%台半ば最終的に買いが勝る水準と考えている。今週にもそのターニング・ポイントが来ると期待している。今週の10 年303 回債利回りは1.405~ 1.460%と予想する。イールド・カーブ変化は相場次第だろう。すなわち、ブルならショートエンドから7~10 年ゾーンがフラット化、以降ロングエンドまでがスティープ化の公算。
ベアならその裏返しと見る。
■NY金1100ドル/
もう一段爆発せず=やや頭が重くなったか?
スタンダード・バンク東京支店(コモディティ・トレーディング)支店代表・副支店長の池水雄一さん(Yuichi Ikemizu/ Head of Commodity Trading, Japan, Standard Bank Plc)は、 NY金相場について、概ね次のようにコメントした――。
金曜日のアジアでは1090ドルを中心とした小動きでしたが、ニューヨークでは上昇。一時1100ドルを超え、歴史的高値を更新しました。しかし、1100ドル超えで新たな買いやストップの買いが入ってくることはなく、1090ドルから段階的に鉱山会社の売りが目立っていました。
この日発表された米国雇用統計はnon firm payrollが前月比19万人の減少。失業率は10.2%の上昇で過去26年で最悪の数字となりました。これを受けてまずはドルが買われゴールドは売られましたが、その後じょじょに買戻されて高値をつけたという展開でした。しかし、引けにかけて下げて1090ドル台半ばで一週間が終わりました。WTIが大きく下げて、Base Metals も下げでした。Silver/PGMも下げて、Goldも1100ドルを超えてもう一段爆発しなかったことにより、ちょっと頭が重くなった気がします。
▼米欧商品下落/
NY金=ドル急反落や米国株反発で1100突破
投資情報会社オーバルネクスト(社長・坂元修二氏)発行のメルマガ『朝らく!最速コモディティ情報』(本日号)に掲載された6日の海外商品市況は次のようになった――。
【NY貴金属=金を除き反落、米雇用情勢悪化が圧迫】
金は続伸。米雇用統計発表後のドル急反発で値を消したが、ドルの急反落や米国株の反発で1100ドルを突破した。ただ、週末を控えた整理売りで上げ幅を削った。
銀は小反落。米雇用統計後の金の乱高下に追随したが、今週の高値を更新できなかったことから週末を控えた手じまい売りが優勢になり、マイナスサイドに落ち込んだ。
プラチナは大幅続落。ドル安・原油高や金の上昇で切り返したが、前日の高値にとどかず反落に転じたあとは、米雇用情勢の悪化を嫌気した戻り売りで値を消した。
パラジウムは反落。米雇用統計発表後の金の上値追いで時間外取引の高値を抜いたが、プラチナの急反落で値を消した。ただ、前日の安値にとどかず持ち直した。 (オーバルネクスト シカゴ)
情報提供:株式会社オーバルネクスト: http://www.ovalnext.co.jp/
メールマガジン登録:http://www.mag2.com/m/0000049479.html
ニュース・チェック
★東証1+2部時価総額(6日)=293兆0585億円(前日比-4367億円)
★ニュース・ヘッドライン
午前の東京株式市場=株価は、米国株の軟調や円高基調で上値が重い値動き。日経平均
が終値で前日比+8.40円高の9,797.75円、またTOPIXも同-3.21安の870.80、JASADAQ指数は同-0.40安の47.41となった。業種別株価指数の騰落率ランキングでは、東証33業種のうち上昇したのは9業種。保険業、ガラス・土石製品、非鉄金属などが上位を占めた。午前の東京外為市場=為替相場は円がやや弱含み。ドル円相場は90円台前後で推移、ユーロ円は134円を挟む展開で推移している。
★堀内AIA社長のFXコメント
ドル円はガードが甘くなってきているのではないか?AIAの堀内昭利社長は昨夜、為替相場について概ね次のようにコメントした――。「ドル円はガードが甘くなってきているのではないか?ショート不在の印象が強い。金、ごっつあん」。(11月6日。夜中。)
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
大和証券グループ本社(8601)
■大和証券株式会社は、11月13日(金)より、ダイワのオンライントレードにおいて、大手証券会社として初めて、東京金融取引所の取引所為替証拠金取引(愛称:くりっく365)を「取引所外国為替証拠金取引(サービス名称:ダイワ365FX)」として取扱いを開始します。
http://www.daiwa-grp.jp/press/index.cfm

